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海外旅行で役立つ英会話が学べる本おすすめリスト!勉強法も紹介します!【初心者向け】

「海外旅行に行くんだけど、英会話が苦手。どうしよう…。」

「初めての海外旅行。英語は全然できないけど、役立つフレーズだけでも少し覚えてから行きたい!」

 

今回は、そんな初心者におすすめの、"海外旅行で役立つ英会話フレーズ集おすすめリスト"を作りました。

 

海外旅行に対応した英語フレーズ集は大量に出ていますが、 今回は"初心者が問題なく使える"という点にこだわってオススメ4冊を厳選しました。

 

具体的に言うと、これから紹介する本はどれも、

  1. 海外旅行で本当によく使うフレーズが厳選されている
  2. そのまま覚えるだけですぐに使える短いフレーズが中心 
  3. 本のボリュームが少ないので、楽に読み通せる

というポイントを全て押さえたテキストになっています。

 

この記事で紹介する本の中から1冊を選んで読むことで、海外旅行がより一層快適で、何より楽しいものになるでしょう。

 

ちなみに、記事の最後ではこれらの本を使った勉強方法についても詳しく書きました。

ぜひ参考にしてみてください! 

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海外旅行ひとこと英会話CD-BOOK

相手が話す英語もCDに収録! 海外旅行ひとこと英会話CD-BOOK

相手が話す英語もCDに収録! 海外旅行ひとこと英会話CD-BOOK

  • 作者: 藤田英時
  • 出版社/メーカー: 主婦の友社
  • 発売日: 2011/06/15
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • 購入: 20人 クリック: 95回
  • この商品を含むブログを見る
 

最もおすすめなのがこの本です。

Amazonのレビューを見てもいちばん売れているのがわかります。

 

この『海外旅行ひとこと英会話CD-BOOK』には、3語や4語程度の初心者向けの短いフレーズが合計686文収録されています。

 

「はい」「いいえ」といった、基本の基本から、

 

合計でいくらですか?

What's the total?

トイレはどこですか?

Where's the rest room?

 

など、海外旅行で役立つ便利なフレーズが満載です。

 

空港、ホテル、交通機関など、海外旅行でありそうな場面を想定したフレーズが網羅されています。

 

さらに、

薬はありますか?

Any medicine?

 

など、緊急時のトラブル対策もバッチリ。

例文のチョイスは完璧ですね。

 

極め付けが値段です。

この本、定価476円となっています。

 

本自体がシンプルな2色刷りであまりお金がかかっていない感じはあるんですが、それを考えてもこの内容でこの値段は安すぎます。

英語が苦手な人で、リーズナブルな値段で手っ取り早く役立つフレーズが知りたいという人はこれで決まりです。

ちなみにCD付きなので耳から学習することも可能です。

 

キクタン英会話【海外旅行編】

CD-ROM付 キクタン英会話【海外旅行編】

CD-ROM付 キクタン英会話【海外旅行編】

 

ひとつ前に紹介した本は非常におすすめなんですが、

 

「3,4語程度の短い英語フレーズじゃちょっと物足りないかな・・・」

 

という人もいるかと思います。

 

そういう人には『キクタン英会話 海外旅行編』をおすすめします。

前に紹介した本が「簡単お手軽フレーズ集」だったのに対し、こちらのキクタンは「簡単ではあるけどわりとしっかりとした英語フレーズ集」となっています。

 

372の厳選された単体のフレーズの他に、会話形式のテキストが載っているというのも大きな特徴です。

 

Excuse me. Is the WiFi free here?

すみません。WiFiはここでは無料ですか?

 

Yes. We offer free WiFi access.

ええ。無料のWiFiを提供しています。

 

Great. How do I connect?

よかった。どうやって接続するのですか?

(本書55ページより一部引用)

 

このような会話が収録されています。

CDをが付いているので、リスニングの練習も可能です。

 

また、この本は構成がすごく面白いんです。

全体が10のチャプターに分かれており、それぞれ

機内

入国

ホテル

移動

観光

買い物

食事

交流

トラブル

出国 

となっています。

お気付きの方もいるかと思いますが、実際の海外旅行における時系列順になっているんです。

これのおかげで、すごく読みやすくなっています。

実際の旅をイメージしながら読み進められるので、読んでいてワクワクしますね。

 

旅の英会話 伝わるフレーズ集

旅の英会話伝わるフレーズ集

旅の英会話伝わるフレーズ集

 

『旅の英会話 伝わるフレーズ集』もおすすめです。

 

まず、コンパクトサイズで本自体も薄いので、スーツケースやバックパックに入れても全く邪魔になりません。

持ち運びを考えるとかなりおすすめですね。

 

また、カタカナで英語の読み方が書いてあるのも大きな特徴です。

「どうしてもカタカナで読み方がついてないと嫌!」

という人はこれを選びましょう。

ただ、その代わりCDは付いていないので注意です。

 

本の中身もかなり充実しています。

ホテルやショッピングの際に役立つフレーズはもちろんのこと、

 

It's an emergency.

イッツ アン エマージェンシー

緊急です。

 

 のような、トラブル対応の英語フレーズも充実しています。

 

ちなみに中身はオールカラーで、

海外でのホテルマナー

といった役立ちコラムまで付いているので、読んでいて全く飽きないです。

 

絵で見てパッと言う英会話トレーニング 海外旅行編 

絵で見てパッと言う英会話トレーニング 海外旅行編 (語学書 単品)

絵で見てパッと言う英会話トレーニング 海外旅行編 (語学書 単品)

  • 作者: Nobu Yamada
  • 出版社/メーカー: 学習研究社
  • 発売日: 2011/08/03
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • 購入: 2人 クリック: 2回
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『絵で見てパッと言う英会話トレーニング』は、他のフレーズ集とはちょっと違います。

というのも、英語フレーズの他に、そのフレーズが使われる場面のイラストが付いているので、実際に使う場面をイメージしたトレーニングができるんです。

 

本書の最大の特徴は、一人称視点のイラスト。自分でビデオカメラを持っているかのような視点のイラストを見て、言いたいことを言うトレーニングをします。

(冒頭より引用)

 

イラストを見てその場面を想像しながらトレーニングすることで、英語を話す瞬発力がつきます。つまり、英語を実際使う場面になったときに、とっさに一言フレーズが出てくるようになるんです。

 

レストランで

私も同じものを。

I'll have the same.

 

ホテルなどで何かサービスをすすめられたときの

それって無料ですか?

Is it free of charge?

 

これらの便利なフレーズが口からスラスラ出てくるようになるので、海外旅行がかなりスムーズになることでしょう。

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フレーズ集を使った勉強方法

さて、最後にここまでで紹介してきた英会話フレーズ集を使った勉強のやり方を紹介していこうと思います。

 

①まずは個々の単語の意味と読み方を確認

英会話フレーズを見て、その中に知らない単語があったらネットで調べましょう。

ちょっと手間に感じるかもしれませんが、フレーズを丸々そのまま覚えようとすると、かなり記憶に定着しにくいです。

 

「あぁ、この単語はこういう意味なんだな」

 

と納得した上でフレーズを練習した方が、より頭に残りやすくなります。

 

また、CD付きの教材であれば、必ずCDを聞いて読み方を確認してください。

せっかくフレーズを覚えることができても、読み方が間違っていたら伝わりません。そうなると努力が水の泡になってしまい、非常にもったいないです。

 

②実際に使っているつもりで発話する

フレーズ中の知らない単語の意味を調べ、読み方もCDで確認したら、あとはひたすら声に出して繰り返しトレーニングするだけです。

 

ただ、ひとつコツがあります。

それは、実際に自分が使っている場面をイメージして発話することです。

 

たとえば、

これを5個ください

I'll take five of these.

だったら、自分が実際に現地で買い物をしている場面をイメージし、

 

値段が高すぎます

Too expensive.

だったら、地元のマーケットで、旅行者だと思って高い値段をふっかけてくる店主に向かって実際に文句を言っている自分を想像する、という具合です。

 

このように場面をイメージしながら英文を口に出してみることで、ただの字面だけではなく、イメージと共にフレーズが記憶されるので、忘れにくくなります。

 

コツ:すべて覚える必要はない!

ひとつ補足です。

いま紹介してきた英会話フレーズ集は初心者向けの、ボリュームが少なめの本ですが、それでも数百というフレーズが収録されています。

どれも海外旅行で便利なフレーズばかりですが、すべてがすべて必要なフレーズということはないでしょう。

 

使わなさそうなフレーズまで全部覚えようとしたら効率が悪いです。なので、それぞれの旅行プランに合わせて"ヤマを張って"覚えていくのがおすすめです。

 

たとえばショッピングが旅の中心だという人は買い物で使えるフレーズを重点的に覚えていきましょう。

 

この視点を持って勉強を進めていくと、だんだんと"これは本当によく使いそうだな"というフレーズが数十個程度出てくると思います。これらについてはテキストに印を付けたり、スマホのメモ帳にメモっておくと便利です。

 

まとめ

というわけで今回は、海外旅行で使える英会話フレーズが学べる本おすすめ4冊と、それらを使った勉強方法を紹介してみました。

少しでも役立つフレーズを覚えてから行くと、海外旅行がスムーズでかつ楽しいものになりますよ!

ぜひこの記事で紹介したフレーズ集を使ってみてください!

 

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『「とりあえず」は英語でなんと言う?』のレビュー!カジュアルな英語表現が身に付く1冊!

「ネイティブのくだけた会話が全くわからない!」

「カジュアルな会話になると適切な英語が出てこない!」

 

そんな人におすすめの本を見つけたのでレビューしていこうと思います。

月間150万PVの超人気サイト「英語 with Luke」の管理人であるルーク・タニクリフ氏が書いた『「とりあえず」は英語でなんと言う?』という本です。

「とりあえず」は英語でなんと言う? (だいわ文庫 E 334-1)

「とりあえず」は英語でなんと言う? (だいわ文庫 E 334-1)

 

 

「○○って英語で何て言うかわかりますか?」

(○○は「お疲れ様」とか「よろしくお願いします」などのいかにも日本語っぽい日本語)

 

のようなタイトルの英語参考書は、実は巷に数多くあるんですが、

 

正直言って大嫌いな種類のテキストなんですよね。

 

なぜかというと、「お疲れ様」とか、「よろしくお願いします」などのいかにも日本語っぽい表現は、文化や使われるシチュエーションで意味が決まるもので、英語と一体一の訳語があるわけではないからです。

 

要するに、いかにも日本語っぽい日本語を英語で表すのは不可能だということです。

実際、そういうコンセプトの英語参考書を見ても、日本語を無理やり英語に直したような不自然な表現が並んでいることがほとんどです。

 

今回紹介する『「とりあえず」は英語でなんと言う?』についても、書店の話題の本コーナーで最初に見つけた時は「またこの手の本が売れてるのか・・・」とうんざりな気持ちになったんですが、手に取って読んでみるとびっくり、

めちゃめちゃいい本だったんです!

 

カジュアルな表現が学べる!

この本は、一言でいうなら「カジュアルな英語表現集」です。

日常生活で頻繁に使うような、くだけた英語表現が数多く収録されています。

 

約60のトピックに分けられて英語表現が載っていますが、このトピックが

なつかしい

ハイテンション

無理しないで

リア充

ダサい

どんな感じ?

微妙

クソ

 

など、

 

日本語の会話で普段頻繁に使うけど、英語ではどう言うのか多くの人が悩むような表現

 

なんです。

 

「なつかしい」なんて本当によく使いますよね。

ただ、英語でなんて言うかといったら、わからなくないですか?

 

この本を使えば、そのような言葉にぴったりの英語表現を知ることができます。

 

と、ここまで読んで

 

「それってお前がさっき言った、巷の○○って英語で言えますか本と同じやん」

 

と思ったかもしれませんが、この本は違うんです。

 

ちょっと本書の冒頭を引用してみます。

 

僕は英語を教えるとき、生徒からよく「久しぶり」や「よろしく」などの日本語らしい言葉は、どう英語にすればいいのか聞かれます。これらは直訳すると不自然な英語になり、かえって誤解を生じてしまいます。

(略)

この本では、日本語の文化から生まれた「気持ち」や「考え方」をどうやって英語のネイティブに伝えるか教えます。

辞書に出てくる定義や単語の直訳ではなく、同じ状況で、ネイティブがよく使っているフレーズを紹介します。そして、それらのフレーズが、ネイティブにとって「どんなイメージがあるのか」「どんな文化にもとづいているのか」「どんなニュアンスがあるのか」を丁寧に解説していきます。

(3~4ページより引用)

 

『「とりあえず」は英語でなんと言う?』では、この方針に基づき、日本語を直訳するのではなく、それがどういうシチュエーションで使われるのか、会話においてどういう"意味"を持つのか、ということを考えて英語表現が考えられているんです。

 

「なつかしい」を例に取ってみます。

「なつかしい」を日本語では「ノスタルジー」と言うことがありますよね。

実際、「なつかしい」を英語で「nostalgic」と訳すこともあります。ただこれは間違いではないんですが、実際の英語の会話ではほとんど使われません。

 

『「とりあえず」は英語でなんと言う?』では、次のような表現が紹介されています。

 

It's been ages, but I went back to my grandma's house, and there was this wonderfully familiar smell.

久しぶりに祖母の家に行ったら、すごくなじみのあるいい匂いがした。

 

「なつかしい匂いがする」英語に訳そうとした場合、直訳でいくと「nostalgic smell」とやってしまいそうですが、

 

なつかしい匂い→(なじみのある匂い)→familiar smell

 

というように、いったん「その日本語がそのシチュエーションでどういう意味合いを持つのか」というところを経由することで、よく使われる英語でかつ意味的にもバッチリな表現になっています。

 

ここがこの本のスゴイところで、巷の○○って英語で言えますか本と一線を画している要素でもあります。

 

また、各トピックで複数の例文が載っているのも良いですね。

たとえば「なつかしい」なら、8つの英文が紹介されています。

 

「なつかしい」と一言で言っても、

  • 3年前にデートした場所に久しぶりに戻ってきてなつかしい
  • 家族の仲がよかったころの昔の写真を見たときのなつかしい
  • 「昔はよかったよなぁ」のなつかしい

などなど、さまざまな「なつかしい」がありますよね。

この本では、それら複数の「なつかしい」を、複数の英文を使って示しています。 

 

他の本では学べないような表現が満載!

『「とりあえず」は英語でなんと言う?』には、日常生活で使われるカジュアルな表現が載っていますが、こういう種類の英文って、普通に勉強しているとなかなか遭遇できないんですよね。

 

普通の英語テキストを使って勉強できる英文って、しっかりとした中身のある文章とか、ビジネス英語みたいな、「真面目でちゃんとした英語」がほとんどなんです。

 

スラング集みたいなのは一応他にも出ていますが、ぼくの観察してきた範囲では、内容的にイマイチなものばかりですね。

 

ぼく自身は、こういうくだけた表現は『フレンズ』や、最近のものだと『ビッグバン・セオリー』などの海外ドラマで学びました。

フレンズ I 〈ファースト・シーズン〉 セット1 [DVD]

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ビッグバン★セオリー 〈ファースト〉セット(4枚組) [DVD]

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海外ドラマを使えば、現地で実際に使われているような表現を学ぶことができるんです。

 

しかし、海外ドラマを使った勉強では、

  • 見る
  • わからない表現があったら巻き戻す
  • 意味を調べてメモる
  • 復習して記憶に定着させる

という、ちょっと効率の悪い手順を踏まなければいけないことになります。

 

それを考えると、本という形式でまとまった量のカジュアルな表現が学べる『「とりあえず」は英語でなんと言う?』は、かなり貴重な存在だと言えます。

 

もちろん、この本を使えば日常表現が完璧になるというわけではありませんが、基礎を固めることはできます。

 

『「とりあえず」は英語でなんと言う?』でまずは勉強して、実際の会話で使っていく中で表現が足りないなと思ったら、海外ドラマを使ってさらに表現の幅を広げていくというのが最も効率が良いでしょう。

 

その他おすすめポイント

その他にもいくつかおすすめポイントがあるので紹介していきたいと思います。

 

まず、アメリカ英語もイギリス英語も学ぶことができるのが良いですね。

カジュアルな表現って、話される地域によってかなり違うんです。

この本に載っている表現は、基本的にはアメリカ英語なんですが、重要な表現については「イギリス英語ではこう言いますよ」という説明もされています。

 

アメリカ人とイギリス人のハーフで、13歳までイギリスで暮らし、高校大学はアメリカで過ごした著者だからこそできることですね。

 

また、初心者から上級者まで使えるというのもこの本の大きなメリットです。

この本に載っている英文はカジュアルな表現なので、中学校までの英文法がわかっていれば問題なく読むことができます。

かといって初心者専用かと言えばそうではなく、上級者でも、この本を読むことで日頃の勉強でなかなか出会うことができないようなくだけた表現の補強ができます。

とにかく密度の濃い本です。上級者が読んでも知らない表現がいくつもあるでしょう。

 

まとめ

というわけで、日常生活で使うカジュアルな英語表現が学べる『「とりあえず」は英語でなんと言う?』のレビューでした。

 

「いつかネイティブとくだけた会話ができるようになりたい!」と思っている人は必読です。

 

本自体は文庫サイズで読みやすく、値段も定価740円と、この内容を考えると破格です。

おすすめなのでぜひ読んでみてくださいね!

「とりあえず」は英語でなんと言う? (だいわ文庫 E 334-1)

「とりあえず」は英語でなんと言う? (だいわ文庫 E 334-1)

 

 

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台湾旅行には国内の空港で受け取りができるWi-Fiレンタルがおすすめ!メリットや注意点をまとめました。

これから台湾旅行に行くという方で、

 

「日本にいるのと同じように、現地でスマホやPCって使えるのかな?」

 

と思っている人はいませんか?

 

答えを言うと、台湾にそのままスマホを持っていくだけでは、LINEやグーグルマップ、インターネットなどを使うことはできません。

お持ちのスマホによっては、台湾の電波を拾えるように設定をすれば使えるんですが、料金がかなり高くなってしまいます。

 

そこでおすすめなのが、ポケットWi-Fiをレンタルすることです。

 

ポケットサイズのWi-Fiをレンタルして持ち歩くことで、台湾旅行中に、好きな時にスマホやPCでインターネットができるんです。

 

Wi-Fiのレンタルを行っている会社はたくさんあるんですが、おすすめなのは、出発前に国内の空港のカウンターで受け取りができるものです。

 

今回は、実際に空港のカウンターでWi-Fiレンタル業務をしていた経験があり、台湾旅行にも行ったことのあるぼくが、

  • 国内空港で受け取り可能なWiFiを使うメリット
  • 一番おすすめのレンタルサービス
  • 利用する際の注意点

を紹介していこうと思います。

※空港の仕事はもうやってません。企業の回し者ではないのでご安心を。 

 

 

他の選択肢と比較した際のメリット

台湾でスマホを使うためには、国内WiFiレンタル以外にもいくつか選択肢があります。

ここでは、それらと比較しながら国内レンタルのメリットを紹介していこうと思います。

 

現地でSIMカードを買うのもありだけど・・・

レンタルWiFi以外の選択肢だと、台湾でスマホを使うための方法として、現地でSIMカードを買うという方法もあります。

SIMカードとは、スマホなどに入れる小型のチップのことで、これを入れることでインターネットができるようになります。

 

しかし、現地でSIMカードを買うのは上級者以外はおすすめしません。

 

理由のひとつとして、お持ちのスマホがSIMカードに対応しているとは限らない、というのが挙げられます。

現地で購入したSIMカードを利用するためには、SIMフリーのスマホを持っている必要があるんです。

 

また、買う際に英語か中国語を使わなければいけないのも面倒なポイントです。

現地のカウンターで買うわけですから、当然日本語は通じません。

英語に自信のない人は、違うものを買ってしまったりするリスクがあります。

 

これらを考えると、やはり国内でWiFIレンタルの方が良いという結論になります。

 

国内レンタルのWiFiなら面倒なSIMがどうのこうの関係なくすべてのスマホに対応していますし、受け取りも日本国内の空港なので、すべて日本語で手続きを行うことができるんです。

 

ちなみに、SIMカードの場合は、複数のスマホやPCで使いたい場合は「テザリング」という設定をしなければいけませんが、ポケットWiFiならこのような面倒な必要がなく、(このあと紹介するグローバルWiFiだと)1台借りるだけで同時に5台まで接続が可能です。

もちろん、距離的に離れすぎると電波が届かなくなってしまいますが、一緒に行く方と近くで行動していれば、5人までなら1台のレンタルでOKなんです。

 

 

海外でWiFiをレンタルするのはナシ!

台湾現地にも、WiFIがレンタルできる会社があります。

これらのサービスは非常~に安いので、検討している人もいるかもしれませんが、絶対にやめておいた方がいいです。

 

これはぼく自身の経験から言えることです。

 

1年ちょっと前に台湾に旅行に行ったんですが、その時は安さにひかれて台湾の会社のWiFiをレンタルしました。

 

しかし、数日でぶっ壊れてしまったんです(泣)

 

もちろん、落として強い衝撃が加わった、とかではありません。

使っていてナチュラルに壊れました。

カスタマーサポートに問い合わせしたところ、別のものと取り替えてくれることになったんですが、その時ぼくがいたのは台湾南部の高雄。

その会社があるのは台北だったんです。

WiFiを取り替えてもらうためだけに3時間以上かけて営業所まで行きました。。。

 

カスタマーサポートや現地スタッフも、英語ができる人がほとんどいないという状況でめちゃくちゃ苦労しました。

 

この経験から、海外のWiFIレンタルは国内の会社しかありえないと思うようになりましたね。

 

空港受け取りが可能なサービスはどこもレンタル機器の点検をしっかりしていますし、カスタマーサポートも超親切です。

 

国内の空港で受け取れるレンタルWiFiがベスト!

国内レンタルのWiFiは、

  • 面倒なことがないので初心者でも使える
  • 受け取りの際にカウンターで日本語が通じる
  • カスタマーサポート・スタッフが丁寧

など、多くのメリットがあります。

台湾旅行でインターネットを使うためには国内でWiFiをレンタルするのがやはりベストです。

 

台湾で使えるWiFiレンタルはグローバルWiFiがおすすめです

では、国内の空港で受け取れるWiFiはどこが一番良いのでしょうか?

 

結論から言うと、いちばんおすすめなのは『グローバルWiFi』のレンタルWiFiです。

 

海外用のレンタルWiFiはグローバルWiFi

 

 

大手通信会社の回線を使用

グローバルWiFiのレンタルWiFiなら、台湾で最大手の通信会社の電波を拾うことができます。日本で言うところのdocomoとかソフトバンクみたいな大手の通信会社です。

 

なので、通信速度が速いです。

 

ストレスなくスマホでネットが使えます。

エリアに関しても、台湾全域に対応しています。

ド田舎の山奥だったら電波が入らないかもしれませんが、日本人が旅行で行くような場所に関しては、電波が入らないということはありません。

 

他の会社のレンタルWiFiだと、弱い電波しかつかめない通信会社と提携している所もあるので、快適にスマホが使えない可能性があります。

グローバルWiFiなら大手通信会社の電波なので安心です。

 

他と比べても安い!

いちばん気になるのが値段ですよね。

上の広告の文句に

業界最安値に挑戦中!

ともあるように、他社と比べても安い料金で利用することができます。

 

インターネットの回線には3Gと4Gの2種類の回線があります。

これらは、

3G・・・比較的遅い回線

4G・・・速い回線

と考えてください。

 

グローバルWiFiでは、3GのWiFiと、4GのWiFiの2種類から選択することができますが、

 

まず、3GのWiFiは国内レンタルでは最安です。

1日あたり670円の定額制になっています。

 

「メールやLINEでのやりとりしかスマホを使う予定がない」

 

というような人に関しては3Gで十分です。迷わずグローバルWiFiを選びましょう。

 

4G回線のWiFiに関しても、大手他社と比べて安い値段設定になっています。

4G用のWiFiは1日あたり定額970円です。

 

ぼくが空港で働いていた時に観察した範囲だと、グローバルWiFiと並んで繁盛していたのが『イモトのWiFi』というところだったんですが、こっちのWiFiだと1日あたり1280円と、グローバルWiFiよりも310円高くなっています。

最大手の通信会社の電波が使えることも考えると、やはりグローバルWiFi最強ということになりますね。

 

安心のサポート体制

グローバルWiFiでは、困ったときのサポート体制がしっかりしていてかなり安心感があります。

24時間365日、申し込みの時から利用中、返却まで、電話やメールはもちろん、LINEでも問い合わせができます。

 

LINEで問い合わせができるのは便利だなと思いますね。

かなり気軽に問い合わせができます。

 

地方空港でも受け取り可能

グローバルWiFiなら、成田や羽田、関空以外にも、多くの地方空港での受取・返却が可能です。

現在、成田、羽田、関空以外だと、

旭川空港、新千歳空港、静岡空港、中部国際空港、新潟空港、小松空港、大阪国際空港、博多港、福岡空港、宮崎空港、那覇空港

で受取・返却が可能。

成田や羽田の利用者だけではなく、地方在住者にも利用しやすいのでおすすめです。

海外用のレンタルWiFiはグローバルWiFi

 

レンタルWiFiを利用する際の注意点!

さいごに、WiFiレンタル使う時の注意点をまとめておきます。

 

旅行中はスマホを機内モードにする

スマホをそのままの設定にしておくと、電波を探そうとして、どんどん電池が減っていってしまうことがあります。

なので、台湾にいる間は、スマホを機内モードにしておきましょう。

 

機内モードにしておけば、スマホが電波を探してしまうことはありません。

(機内モードでもWiFiは使えます)

 

ただ、iPhoneやその他多くの新しいスマホではこれでOKですが、古いスマホなどでは設定が違う可能性があります。

 

なので、設定が不安だという人は、受け取りの際にカウンターの人に聞いて教えてもらいましょう。

 

これも国内の空港受け取りのWiFiがおすすめである理由のひとつですね。

つまり、わからないことは出発の日の受け取りの際にカウンターの人にいくらでも聞けるんです。

 

「スマホの設定教えてください」

 

と言えば丁寧に教えてくれますよ。日本のサービス業最高。

 

予備バッテリーもレンタルする

1日中観光をしていると、WiFiの電池が最後までもたない可能性があります。

いや、高確率でもたないと考えたほうが良いでしょう。

 

グローバルWiFiでは、オプションで持ち運び可能なバッテリーもレンタルできるので、必ず利用するようにしましょう。

(1日あたり200円)

 

ちなみに、このバッテリーは、スマホの充電にも使うことができます。

観光中、外でグーグルマップなどを使うとあっという間にスマホの充電がなくなるので、スマホの充電対策という意味でもバッテリーをレンタルしておくべきです。

 

事前にネットで予約をする

WiFiは、必ず事前にネットで予約しておくようにしましょう。

当日でもレンタルすることはできるんですが、海外で使えるWiFiは非常に人気なので、当日用はあっという間に在庫がなくなってしまいます。

 

ぼくが空港で働いていたときも、当日にWiFiをレンタルしようとするもどこも在庫切れで、出発フロアで途方に暮れている人を毎日見ました。

 

特に旅行シーズンは開店して数時間で午前中には空港の当日レンタル全部終了・・・ということもありましたね。

 

旅行の日程がもう決まっているという人は、下記の公式サイトから予約を済ませてしまいましょう。

 

海外用のレンタルWiFiはグローバルWiFi

 

 

まとめ

というわけで今回は台湾旅行におすすめのレンタルWiFiについてメリットと注意点をまとめてみました。

旅行中ネットが使えるのか、というのは最も重要なことだと思います。

国内でWiFiを準備してしまって、出発前に不安材料をなくしておきましょう!

 

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と思っている人は下記の記事でくわしく説明したのでぜひ合わせてお読みください。

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中国語の日常会話フレーズ集おすすめランキングトップ10!

社会人は英検何級から受けるべき?大人の英語学習者におすすめの級を考えてみた。

社会人の英語学習者が、勉強を効果的に進めていく上で、ぜひ活用すべきなのが英検です。

 

英検の受験を学習に組み込むことで目標ができ、短調になりがちな大人の英語学習にメリハリをつけることができます。

 

英検は問題の質がかなり高いというのもメリットです。対策をすることで効果的な英語の勉強ができます。

(関連記事)

英語がペラペラになるための最強の教材が"英検の過去問"である3つの理由

 

また、合格すると単純に嬉しいですし、周りからも「すごいね!」と言ってもらえたりするので、モチベーションアップにもなるんです。

 

ただ、そんなメリットの大きい英検ですが、

 

  • 何級を受ければいいのかわからない!
  • どの級を受けるのが勉強にとって効果的なの?
  • 中学のときに3級を取ったんだけど、そのままひとつ上の準2級でいいのかな・・・

 

など、受験する級で迷っている人も多いと思います。

 

というわけで今回は、英検1級のぼくが、英検の5~1級までの全級を吟味し、社会人学習者におすすめの級を選んでみました。

この記事を読めば、受験する級についての指針が立つようになっています。ぜひ活用してみてください! 

※この記事では、最近の英検の過去問から英文ひとつ、ふたつ程度のレベルで引用をしています。過去数回分の問題については公式HPで見ることができます。

試験内容・過去問 | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会

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5級、4級は物足りない!!

5級は最も簡単な級で、4級はそのひとつ上になります。

難易度としては、それぞれ中1、中2レベルくらいに対応しています。

 

ちょっと最近の問題を見てみましょう。

 

Jack is on the school tennis (   ).

1 team

2 pool

3 box

4 home

(5級)

I have a poster of my favorite tennis player on the (   ) in my bedroom.

1 face

2 wall

3 time

4 cloud

(4級)

 

答えはそれぞれ1,2です。

 

いかがですか?

「かなり簡単だった」「簡単すぎた」という人が多いのではないでしょうか。

 

もちろん、このような穴埋め以外にも、リスニングや、4級なら簡単な文章を読む問題も出題されますが、中学英語の基礎の基礎の基礎レベルの文法と、簡単な単語さえ覚えていればまず不合格になることはない、というレベルです。

 

中には「全然わからなかった」「難しい!」と思った人もいるとは思いますが、そういう人でもこのレベルは通過点として考え、もう少し上の級を目標にした方が、英語学習全体を考えると効果的だと言えます。

 

ちなみに「ちゃんとしたスピーキングテストがない」というのも5級と4級をおすすめしない理由です。

一応あることはあるんですが、ネットで3,4分程度で受ける簡易的なものです。

スピーキング(面接)試験があるというのが英検の大きなメリット。

「話せる」「使える」英語力の習得を目指すという意味でも、二次の面接がある3級以上を受ける方がおすすめなんです。

 

3級は中学レベルの総まとめに

3級の問題は、中学卒業レベルです。

なので、

 

  • 社会人になってから久しぶりに英語の学習を始めた人で、中学レベルの知識がまだ頭に残っているのか確認したい人
  • 中学校のときに英語が苦手だった人で、中学レベルの英語から勉強をイチから始めたいという人

 

にはおすすめの級だと言えます。

 

5級、4級とは違い、二次試験があるのもおすすめポイントです。

二次試験は面接試験で、対策をすることでスピーキング力を鍛えることができます。

どうせ英語を勉強するなら、やっぱり話せるようになりたいですよね。

多くの日本人学習者は、かなり英語が得意になってもスピーキングのトレーニングがおろそかになりがちで、「資格は持っているのに話せない」という人が多いのが現状です。

 

そうならないためにも大事なのが、3級くらいのレベルからスピーキング、つまり「話すこと」を意識したトレーニングを積んでいくことなんです。

 

ちなみに、中学レベルの英語をマスターするための勉強方法については下記の記事で詳しく説明しているので、ぜひ合わせてお読みください。

中学レベルの英語を復習するのにおすすめの参考書と勉強法を徹底解説してみた

 

この記事に書いてある方法で中学レベルの英語を一通り勉強した上で、過去問に取り組めば合格はまず間違いないです。

2018年度版 英検3級 過去6回全問題集 (旺文社英検書)

2018年度版 英検3級 過去6回全問題集 (旺文社英検書)

 

 

2級がいちばんオススメ!!

ズバリ、社会人英語学習者にいちばんオススメしたいのが英検2級です。

 

A: How was Madeline's party last night?

B: Actually, I arrived late. The map she gave me wasn't very (   ), so I got lost on the way.

1 medical

2 peaceful

3 accurate

4 sensitive

(2級) 答えは3

 

高校卒業レベル

英検2級は高校卒業程度のレベルです。

高校卒業レベルとは具体的に言うと、実際の会話などで必要とされる英文法はすべて網羅され、英単語も全部で4000~5000くらい覚えているというレベルです。

中学・高校レベルの英語は、すべての基礎。

ここをしっかりと固められるのかが、その後の英語学習が上手くいくのかを左右します。かなり重要なんです。

 

実用的な英語の宝庫

英検2級で出題される英文は、とにかく実用的です。

実際に英語を使うときに頻繁に使用される表現がギュッと詰まっている感じです。

 

3級以下だと実用面ではすこし簡単すぎて、準1級、1級だと難しすぎるんですよね。

そういう意味で、英検2級は「実際に役に立つのか」という視点から考えると、全級の中で間違いなくベストです。

 

ライティングテストが優秀

2016年のテストから、英検2級にライティングテストが追加されたんですが、これが神問題です。

強調したいのでもう1回言わせてください。

 

英検2級のライティングは神問題です!

 

本当に良い問題なんですよ。

 

英検2級のライティングでは、あるトピックについて、80~100語程度で自分の意見を書くことが求められます。

出題されるトピックは

  • 日本でボランティア活動は今後広まっていくか
  • インターネットのメリットはデメリットを上回るのか

など、なかなか骨のあるものです。

日本語でも、これらトピックについてエッセイを書け、と言われたら結構困るのではないでしょうか?

 

英検2級のライティング対策をすることで、英語を発信する力をかなり鍛えることができます。

これも英検2級をおすすめする理由のひとつです。

(3級も2017年度試験からライティング問題が追加されることになりましたが、しっかりとした文章を書くことまでは求められないので、やはり2級がおすすめです)

 

すでに持っている人にも!

「英検2級は中学(高校)のときに取ちゃったから、もういいかな」

と思う人もいるかもしれませんが、そういう人ももう一度2級を受けてみるのをおすすめします。

 

当時わかっていたことでも、今は忘れてしまっているかもしれませんし、ライティング問題の追加など含め、2級のクオリティはどんどん上がってきています。

 

久しぶりに英語の勉強を始めたという人は特に、2級合格を最初の目標にして勉強するのを強くおすすめします。

 

ちなみに、英検2級の勉強方法については下記の記事で詳しく解説していますので、ぜひ合わせてお読みください。

kazuuiword.hatenablog.com

 

準2級は?

3級と2級の間に準2級というのもあります。

2級同様、英文が実用的でおすすめです。ライティング問題もあります。

過去問を見て「3級は簡単そうだけど2級はムリっぽい」と思った人や、2級を目指す中で、途中で1回力試しをしたい人は準2級を受験してみてもいいでしょう。

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準1級は学生時代英語が得意だった人向け

2級のひとつ上で、全級の中で2番目に難しいのが準1級です。

準1級を持っていると、周りから「英語ができる人」と思われ、会社や進学でも評価されます。

 

しかし、そういったうまみが多い分、難易度としては高いものとなっています。

 

実際、英検1級を持っているぼくでも、解くと数問間違えます。ケアレスミスとかではなく、普通にわからなくて間違えます。

具体的には、総単語数が5000~7000語程度、大学中級程度のレベルになります。

 

社会人学習者でいきなり英検準1級を受けるという人は、

  • 学生時代英語が得意科目だった人
  • 偏差値の高い大学に合格した経験のある人
  • 留学経験者

に限られるのではないかと思います。

 

そうではない人に関しては、まずはさきほどもおすすめした2級取得を第一の目標にし、準1級合格はその次の目標にするのが良いでしょう。

 

1級はヤバい!完全に別世界です。

The church requires its younger members to spend time (    ) their religion. Many of them are sent abroad as missionaries.

1 disseminating

2 misconstruing

3 perpetrating

4 traversing

(1級) 答えは1

 

1級は完全に異次元の難易度となっています。

 

学生時代英語が得意で、難関大学に合格したという人でも、かなり気合を入れて対策しないと合格できないでしょう。

 

準1級のひとつ上だと思って気軽に受けるとコテンパンにぶちのめされます。

準1級の総単語数5000~7000語に比べ、1級はグンと伸びて7000~15000語レベルの英単語が出題されます。

 

さらに、難関なのが二次試験で、

 

「ギャンブルは合法化されるべき?」

「宇宙開発をもっと進めるべきか?」

 

などの社会的トピックについて2分間スピーチしなければなりません。

かなり難しい試験だと言えるでしょう。

 

なので、社会人英語学習者は、とりあえず1級のことは考えないでOKです。

 

ただし、

  • アメリカのニュースや英字新聞を楽しみたい
  • 洋画を字幕なしで見たい
  • 仕事で英語をガツガツ使いたい

などの高い目標がある人は、将来的に英検1級は避けては通れない関門になります。

 

そのような人で興味のある方は、1級勉強法に関しては当ブログでは詳しく書いているのでぜひ参考にしてみてください。

英検1級勉強法 カテゴリーの記事一覧

 

まとめ:まずは2級レベルを目指そう!

いかがでしたか?

今書いたように、最もおすすめなのは2級です。

 

高校卒業レベルである英検2級はすべての基礎。このレベルをガッツリ勉強して、しっかりと基礎を固めるのが、大人の英語学習を成功させるための大事な第一歩なんです。

 

社会人学習者は、まずは2級レベルに達することを目標に勉強し、最終的な到達点として準1級を目指すというのがおすすめです。

 

もちろん、意識の高い学習者は1級を視野に入れて勉強していくのも良いでしょう。

 

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ハッカーズ語学研究所のTOEIC模試問題集がおすすめ!難易度が高めなので中上級者にぴったりです!

「ハッカーズ語学研究所」を知っていますか?

アジアの国々でもトップクラスに英語教育が盛んな国、韓国。

韓国では、日本のようにTOEICも人気で、かなり多くの人が受験します。

そんな韓国の巨大な英語市場で、圧倒的な存在感を放っているのが"ハッカーズ語学研究所"です。

ハッカーズ語学研究所は、韓国で人気ナンバーワンの教育グループです。

語学学校や学習サイト、オンラインコミュニティの運営など、色々な活動をしていますが、なんといっても特筆すべきはTOEIC参考書。

ハッカーズのTOEIC参考書は、とてつもない人気で、韓国の主要書店でジャンル別ベストセラー1位を何年も連続で獲得しています。

 

で、ハッカーズから新形式TOEICに対応した模試問題集が、最近日本でも発売されました。しかも立て続けに4冊!(全部買うと合計2000問)

もちろん日本語に対応しています!

 

ぼくも4冊すべて購入し、毎日コツコツ解いていますが、さすがTOEIC大国・韓国で人気の教育機関が出している問題集というだけあり、めちゃくちゃ良いです!

 

というわけで今回は、

  1. ハッカーズ模試問題集の特徴(おすすめポイント)
  2. 各問題集の紹介(4冊)
  3. ハッカーズの模試問題集を使った具体的な勉強方法

を紹介していこうと思います! 

 

 

ハッカーズ模試問題集の特徴

かなりの数のTOEIC問題集が出ている中で、ハッカーズの問題集は何が違うのでしょうか。

具体的に問題集や勉強方法を紹介する前に、まず"ハッカーズ模試問題集のおすすめポイント"を2つ書いていこうと思います。

 

①問題のクオリティが高い

まず、ハッカーズの問題集は問題のクオリテイが非常に高いです。

ぼく自身、TOEICの模試問題集をよく解いていますが、問題集によって英文の質にかなりの差があるなと感じます。

問題集によっては、

 

「こんなの全然TOEICに出る英文と違うじゃん!」

 

と思うようなものもあります。

 

そんな中で、ハッカーズの問題集は市場に出回っているものの中でも最高と言えるほどのクオリティを誇ります。

 

問題集を解いてみて驚いたんですが、リスニングの音声、リーディングの文章、また選択肢まで、何から何まで本番そっくりなんです。

 

ここまでのクオリティは、TOEICを研究し尽したハッカーズ語学研究所だからこそですね。

 

②問題が難しめ

ひとつ前のポイントで「問題が本番そっくり」と言ったんですが、難易度に関しては本番よりも少し高くなっています。

実はこれがハッカーズ問題集の最大の特徴です。

 

「難易度が高い」と聞いて、「え・・・(不安)」と思った人もいるかもしれませんが、難易度が高めの問題集を解くことには実は大きなメリットがあるんです。特に中上級者にとってはかなり大事です。

 

詳しく説明します。

 

TOEICの問題集をやると、解いた問題は

  1. 楽勝で正解した問題
  2. 正解したけど不安だった問題
  3. 全くわからなかった問題

のどれかに当てはまると思います。

 

この3つの中で、復習することによって大きな力がつくのは2と3、つまり「正解はしたものの自信がなかった問題」と「1ミリもわからなかった問題」です。

1は自信をもって答えて正解したわけですから、復習してもほとんど意味がありません。少なくとも2と3の問題を復習した方が学習効果が高いのは確実ですよね。

 

これを考えると、TOEICの問題演習では、「いかに2と3のパターンに多く触れることができるのか」が重要だと言えます。

 

しかし、ここで大きな問題が発生するんです。

 

それは、TOEICのスコアが上がれば上がるほど、2と3のパターンに遭遇する確率が低くなることです。

 

たとえばTOEIC500点くらいの時は、標準的な難易度の模試問題集を解くと、200問中90問くらいの正解数でしょう。2と3のパターンは130問くらいあると思います。

しかし、これが850点の実力になると、200問中160問くらい正解できるようになるので、2と3のパターンが一気に減り、問題演習の学習効果も大きく下がってしまうのです。

 

そこでハッカーズ模試問題集のような、難易度が難しめの問題集が役に立つわけです。

 

中上級者でも、復習することによって高い効果を得られる2と3のパターンに多く当たれるので、効率の良い学習ができるようになるんです。

 

「それでもやっぱりちゃんとこなせるか不安だなぁ・・・」

 

と思う人もいるかもしれませんが、心配は不要です。

というのも、ハッカーズの問題集には鬼のように難しい超難問は入っていないからです。

中上級者でもちょっと迷う程度の、「ちょうどいい感じに負荷の高い問題」が多く収録されているイメージです。

 

各問題集の紹介

ではここからは具体的に各問題集を紹介していこうと思います。

 

まずは『TOEICテスト リスニングだけ 300問』『TOEICテスト リーディングだけ 300問』です。

【新形式問題対応/CD-ROM付】 TOEIC(R)テスト リスニングだけ 300問

【新形式問題対応/CD-ROM付】 TOEIC(R)テスト リスニングだけ 300問

 
【新形式問題対応】 TOEIC(R)テスト リーディングだけ 300問

【新形式問題対応】 TOEIC(R)テスト リーディングだけ 300問

 

日本版を出版するに当たっては、原書の中でも特に良質な問題を厳選し、日本屈指のTOEIC講師集団であるTTTのメンバーで協議を重ね、問題を最新の傾向に沿うように手を入れてあります。

つまり、韓国トップのTOEIC研究機関と、日本トップのTOEIC満点講師陣の知恵の集合体が、この問題集です。

『リスニングだけ 300問』3ページより引用

 

タイトルからも想像できるように、これらの問題集にはリスニング、リーディングの問題がそれぞれ300問ずつ収録されています。

本番そのままの100問×3セットです。

2冊購入することで合計3回分のTOEIC模試を確保することができます。

 

もちろん、どちらか苦手な方だけを買って集中的にやるというのもアリです。

他のほとんどの模試問題集はリスニングとリーディングがセットになっているので、分けて対策したい人にも向いているという点でこの問題集は優秀ですね。

 

解説が丁寧でわかりやすいというのもこの問題集の大きな特徴です。

TOEIC満点の日本人TOEIC講師によってしっかりとした解説が書かれています。

問題だけを見る限りは、難易度的に800点~の人向けなのかなという印象ですが、この丁寧な解説があるおかげで、650点~レベルの人でも十分効果的な学習ができます。

 

さて、続いては『TOEIC L&Rテスト でる模試 リスニング700問』『リーディング700問』の2冊です。

TOEIC L&Rテスト でる模試 リスニング700問

TOEIC L&Rテスト でる模試 リスニング700問

 
TOEIC L&Rテスト でる模試 リーディング700問

TOEIC L&Rテスト でる模試 リーディング700問

 

 

この問題集はとにかくボリュームがすごいです。

各問題集にはリスニングとリーディングの問題がそれぞれ700問、つまり2冊買うことでTOEIC7回分もの問題数がストックできます。

 

良質な問題を大量に確保できるのは、上級者にとっては特にありがたいことです。

 

ぼくは現在980点ですが、900点くらいの時から、「もうあとは問題を解きまくるだけだな」というのはすごく感じていました。

大量の問題に触れることで、試験に慣れ、知らないことを減らしていく。

TOEICに必要な文法知識などはすでに網羅しているので、あとはそれしかないんですよね。

 

コスパがめちゃめちゃ良いというのも嬉しいポイントです。

 

この問題集を使えば、TOEIC1回分(200問)あたり740円程度なんです。

(値段については購入前に必ずご自身で確認してください)

これはかなり安いですね。

 

ただ、コスパ最強な分、解説は付いていないので注意してください。

日本語訳と、答えの根拠となる部分に下線が引かれていますが、詳しい解説は載っていません。

800点以上の人なら日本語訳と下線だけで十分だと思いますが、700点付近の人には結構キツいと思います。

そういう人はひとつ前で紹介した『リスニングだけ300問』『リーディングだけ 300問』を使ってからこの問題集に繋げるのがおすすめです。

 

おすすめの使い方

さいごに、これらの模試問題集を使った勉強のやり方を解説していこうと思います。

勉強方法とは言っても、はっきり言って基本は

 

ひたすら解きまくるだけ

 

です笑

 

ただ、2点だけ注意した方がいいなと思うことがあります。

 

まず、リーディングについて。

問題集には「100問ずつ、時間を測って一気に全問解こう!」というように書かれていますが、必ずしもこれは守る必要ないです。

 

たしかに、全問通して解くことで時間感覚が養われますし、集中力もつくでしょう。

 

しかし、75分間(リーディングの時間)、集中してリーディングの問題を一気に解く時間がなかなか確保できないという人は多いのではないでしょうか?

TOEICの勉強をしている人は、ほとんどの人が他にもいろいろとやらなければいけないことがある忙しい人だと思います。

頑張って疲れている中で75分間集中してできたとしても、それで疲れて次の日はサボる・・・。というようになってしまったら学習効果は落ちてしまいます。

なので、その日にできるだけの範囲でいいのでちょっとずつ、毎日継続させることを最優先して進めていくのがおすすめです。

 

少しずつ勉強を進めることで得られるメリットも実はあるんですよ。

小刻みに問題を解いて、答え合わせをして・・・とやっていく方法を取ると、解いた問題に対する記憶がフレッシュなので、答え合わせ時の学習効果が上がるんです。

 

続いて、問題を間違えたときについて。

間違えた問題は、解答冊子か問題冊子のどちらかに必ず印をつけ、できればなぜ間違えたのかまで書き込んでおきましょう。

 

ぼくは間違えた問題については問題冊子に赤ペンで大きく印を付け、反省ポイントも書いておくようにしています。

 

大量に問題演習をしていくことになるので、これをしないと後で復習のときにまたイチからやり直しです。

 

コツは「未来の自分を信用しないこと」です。

解説をみて「なるほど!」と思った問題でも次の日とか数日後にはびっくりするくらい忘れているものです。

次に見返すときの自分は信用せずに、できるだけちゃんと反省ポイントは書き込んでおきましょう。

 

まとめ:700点以上の人は絶対に買おう!

というわけでハッカーズ語学研究所の模試問題集についてのまとめでした。

今回、これら4冊の問題集が出たことで、中上級者向けのTOEIC問題集は、

 

「もうこれしか選択肢としてありえない」

 

というレベルにまでなってしまったと思います。

あまりにもクオリティが高すぎるんですよね。ちょっと突き抜けちゃってます。

 

現状700点~985点で、さらなるスコアアップを目指したいという人は、絶対にこれらハッカーズの模試問題集に取り組むべきです。

 

『でる模試 700問』の帯にも

 

解いて!解いて!解きまくれ

 

と書いてあります。

中上級者はとにかく問題を解きまくるのが大事なんですよ。問題数こそ正義。

 

ぜひ使ってみてくださいね!

 

TOEIC L&Rテスト でる模試 リーディング700問

TOEIC L&Rテスト でる模試 リーディング700問

 

 

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英語テストに必要な背景知識をつける5つの方法!背景知識は英検やTOEFL対策に必須です!

英検やTOEFL、IELTSなど、比較的高度な内容の文章が出題される英語テストでは、その文章に関する背景知識が身に付いているとかなり有利になります。

もちろん、英検にしろTOEFLにしろ、背景知識がないと正解できない問題が出題されることはありません。

どちらも知識力ではなく英語力を試すテストなので、たとえばリーディングの問題なら、答えの根拠は必ず本文に書いてあるんです。

 

しかし、その文章に関する背景知識があると、英文を読むのがかなり楽になり、また、読んだことが頭に残りやすくなるので、正解率を上げるのに大いに役に立ちます。

 

ただ、背景知識があると有利なのはわかっていても、

 

「どうやって身に付ければいいの?」

 

と思っている人も多いと思います。

 

というわけで今回は、英語テストにおいて重要な、背景知識を身に付ける方法を5つ紹介していきたいと思います!

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①アメリカのニュースや英字新聞に触れる

英語でニュースを見たり、英字新聞を読むのは背景知識を付けるのにかなり有効です。

ただ、ニュースや新聞と言っても、ケーブルテレビを契約したり、英雑誌を通販で定期購読したりする必要はありません。

ニュース映像ならYoutubeを使えばいくらでも見つけることができますし、英字新聞に関しても、オンラインで好きなだけ読むことができます。

このようにネットを最大限活用するのがコツです。

 

Youtubeで何を見たらいいのかわからない人はとりあえず『CNN』を見てみるのがおすすめです。利用する際は、更新情報を知るために、チャンネル登録をしておきましょう。

 

英字新聞については、しっかりとした内容のあるサイトを選ぶのだけ注意してください。

一見ちゃんとした記事が掲載されているように見えても、

 

「ジャ○ティン・ビーバーが××!!」

 

みたいな芸能ニュースがほとんど・・・というようなニュースサイトは結構あります。

このような記事はいくら読んでも背景知識は身につかないので注意してください。

 

ぼくがおすすめなのは『TIME』です。

TIME | Current & Breaking News | National & World Updates

 

TIMEは幅広いジャンルの記事を載せているので、背景知識習得にはピッタリなんです。

政治や社会、文化からサイエンス、スポーツに至るまであらゆるジャンルの記事を読むことができます。

また、TIMEはお手本のような質の高い英文で書かれているので、英語力を上げるためのトレーニングとしても非常に有効です。かなりお得感がありますね。

 

②洋画を見る

ぼくが英検1級を受けた時のいちばん難しい長文のテーマが、「コハクに閉じ込められた蚊の吸った血のDNAからナウマン象を現代に復元できるか・・・?」というような内容だったんですが、これってわかる人はわかると思いますが『ジュラシック・パーク』とほとんど一緒です。

ジュラシック・パーク [DVD]

ジュラシック・パーク [DVD]

 

 

で、たまたま試験の前日にこの映画見てたんですw

 

このおかげでサクサク解くことができ、見事合格できました。合格点ギリギリだったので、『ジュラシック・パーク』を見ていなければぼくは英検1級に受かっていなかったことでしょう。

 

「たまたまだろ」

 

と思った人もいるかもしれませんが、一般的に言っても、洋画を見ることは背景知識を身に付ける有効な手段なんです。

というのも、洋画はしっかりと話が作りこまれているものが多いからです。

洋画って大金を投じられて作られる作品が多いですよね。そのような作品を作る際に出資する人を納得させるために、しっかりとした脚本・ストーリーが求められるんです。

 

ただし、背景知識を増やす目的を兼ねて映画を見る場合は、見終わったあとにしっかりとその映画の背景を調べるようにしましょう。

 

おすすめなのが、英語版Wikipediaであらすじを読むことです。

たとえば『ジュラシック・パーク』なら、「Jurassic Park wiki」などと検索すれば、英語版のWikipediaのページを見つけることができます。

映画のWikiにはページの最初に「Plot」というのがあります。ここでは数百語でその映画のあらすじがまとめられているので、映画を見終わったあとに読むようにしましょう。

 

Youtubeで見終わった映画のレビュー動画を見てみるのもおすすめですね。

「(映画のタイトル) review」などとYoutubeで検索すれば、映画好きによる批評が山ほど出てきます。

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③本を読む(日本語・英語)

読書も背景知識を増やすのにおすすめの方法です。

知識を増やすための読書なので、読むのはもちろん小説ではなくノンフィクションです。

英語で読書ができればそれに越したことはありませんが、多くの学習者は日本語で本を読むのと比べ、洋書読書は3~5倍くらい時間がかかってしまうと思います。

なので、洋書では時間に対する効果が悪いと思う人は日本語で本を読みましょう。

ここでは知識をつけるのが最大の目的なので、日本語でもOKです。

 

日本語で本を読む場合におすすめなのが新書です。

 

新書はしっかりとした内容が書いてあるにも関わらず、読みやすいのでおすすめなんです。1冊あたりの分量が少ないので幅広く知識を増やすことができるのも大きなメリットですね。

背景知識を増やす際は"広く浅く"がキーワード。

英文を読んだときに、「この話ちょっと知ってる」と思える分野をいかに増やせるのかが勝負になってきます。

そういう意味で、何冊も読むことでまさに広く浅く知識を増やせる新書は背景知識習得に最適なんです。

 

読む新書の選び方ですが、

  1. タイトルを見て読みたいと思ったか
  2. Amazonのレビュー

の2つを基準に選んでいけば大丈夫です。

 

何冊か読んでいるうちに、お気に入りの出版社なども見つかってきて、それに伴って本選びもどんどん上手くなっていきます。

忙しい人も、まずは週に2冊読むことから始めてみましょう。

日本語と外国語 (岩波新書)

日本語と外国語 (岩波新書)

 

 

④背景知識が吸収できる参考書を使う

背景知識を吸収しつつ英語の学習もできるような参考書・テキストが何種類か出ているので、それらを使うのも良いでしょう。

ここでは2冊ほどおすすめのものを紹介しようと思います。

 

まずは、『英語で説明する人文科学』です。

英語で説明する人文科学 ([CD+テキスト])

英語で説明する人文科学 ([CD+テキスト])

 

 

この本では、文系のテーマについて、日本語と英語両方で学ぶことができます。

体裁としては、社会の教科書を想像していただくとかなり近いと思います。

文系のジャンルというと、経済や社会的なことについては結構知識がある人が多いんですが、宗教や哲学、芸術についての知識が弱い人が多いなと感じます。

 

「ソクラテスって何した人?」

「ルネサンスって何?」

「釈迦の原始仏教って?」

 

これらの質問にサッと答えられる人はかなり少ないと思います。

 

問題は、これら宗教、哲学、芸術というジャンルは英語試験に出てくるテーマとして頻出だということです。

 

そこで使えるのがこのテキストなんです。

この本では、英語試験に頻出の文系テーマについてわかりやすくポイントがまとめられています。

付属のCDを聞きながら一度目を通すだけでもかなり視界が開けるでしょう。

 

もう一冊、背景知識と英語が学べる市販のテキストとしておすすめなのが『実践ビジネス英語』です。

NHKラジオ実践ビジネス英語 2018年 11 月号 [雑誌]

NHKラジオ実践ビジネス英語 2018年 11 月号 [雑誌]

 

 

『実践ビジネス英語』はNHKのテキストです。

現在の社会を取り巻く話題にフォーカスした内容の会話テキストが収録されているので、これを音読することで時事的な知識を深めることができます。

背景知識の習得では、教科書的な知識ももちろん大事ですが、このような最新の話題も重要なんです。

ちなみにこのテキストのもっと詳しいメリットや勉強法については下記で詳しくまとめたので合わせて読んでみてください。

『実践ビジネス英語』の勉強法と効果をまとめてみた

 

⑤英検やTOEFLの問題集を解く

 「英検やTOEFLなどで必須の背景知識をつけるためにはどうすればいいのか?」

というテーマでいろいろな方法を紹介してきましたが、それらの試験対策用の問題集を解くことでももちろん背景知識力は鍛えられます。

 

英検の場合、おすすめなのは読解問題を解くことです。

1級の問題を使うのが理想ですが、難しすぎるという人は準1級の問題でもかまいません。

英検準1級 長文読解問題120 (旺文社英検書)

英検準1級 長文読解問題120 (旺文社英検書)

 

 

TOEFLの場合はリーディングだけではなく、リスニングの問題も背景知識を鍛えるのにかなり役に立ちます。

 

「TOEFLの問題って難しいんでしょ?」

 

と思っている人もいるかもしれません。

 

はい、確かに難しいです。TOEFLの問題集を使って学習効果を得るには、TOEICで800点以上くらいの実力は必要でしょう。

 

ただ、Z会から出ている問題集などは解説がかなり丁寧なので、これらを使うなら700点以上くらいの人でも十分有効な学習ができます。

TOEFL iBT® TEST リーディングのエッセンス

TOEFL iBT® TEST リーディングのエッセンス

 
TOEFL iBT® TEST リスニングのエッセンス

TOEFL iBT® TEST リスニングのエッセンス

 

 

これらの問題集はぼくも使っていますが、かなりおすすめです。

大学受験という、高い背景知識を必要とする英語の文章に何年も向き合ってきたZ会だからこそ、このようなクオリティの高い本が出せるのだと思いますね。

 

ちなみに注意点としては、問題を解いて解きっぱなしにしないことです。

 

おすすめなのは、読んだ文章を口頭で、30秒で要約してみることです。

これをやるかやらないかで記憶への定着が全然違います。

「いま読んだ文章はこういう話だったんだな」と納得して次に進まなければ、何題解いてもあまり進歩はありません。

要約をすることで、その文章の内容をしっかりと頭の中で一回整理することができるわけです。

 

まとめ:習慣にできる方法を選ぼう!

というわけで、英検やTOEFL、IELTSなどの英語試験において重要な背景知識の鍛え方を5つ紹介してみました。

たくさん紹介してしまいましたが、好きで続けられそうな方法を選ぶのがコツです。

たとえばニュースを見るのが好きな人はYoutubeでCNNのビデオを見るのがおすすめですし、本を読むのが好きな人は新書を読みまくりましょう。

とにかく習慣にするのがポイント。

これらを生活の一部に取り込んでしまい、意識しなくても背景知識が増えていく、というのが理想です。

それではまた!

 

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英検1級に合格しやすい人に共通している4つの特徴!"受かりやすい習慣"があった!

英語上級者としてのひとつのステータスシンボルになっている英検1級。

実際、ぼくも「英検1級持ってます」と言うと、"英語ができる人"という認識を周りにすぐに持ってもらえますし、全く英語に触れてこなかったという人からも「すごい!」と言われます。

就活や進学の際も英検1級を持っていればかなりのインパクトを与えられます。

このように、英検1級は資格として「おいしい」ので、これを目標に英語の勉強をしている人も多いのですが、合格を勝ち取れる人は少数のようです。

 

理由は単純に難しいからですね。

 

学生時代英語が得意で、早慶などの難関大学に英語を使って入学したという人でも、ほとんどの人が全く歯が立たないというくらい難しいんです。

 

しかし、そんな難関である英検1級ですが、比較的楽にパスしてしまう人というのが存在します。

 

何年勉強しても取れない人が多い中で、このような人は何が違うのでしょうか?

今回は、ぼく自身の英検1級合格体験や周りを観察している中でわかった、「英検1級に合格しやすい人に共通する4つの特徴」を書いていこうと思います。

 

 

①単語をがつがつ覚えている

まず、合格しやすい人に共通していることとして、「単語学習をしっかりとこなしている」ことが挙げられます。

 

英検1級の特徴は、とにかく語彙のレベルが高いところです。

 

最も難しいのは筆記試験の最初の大問で、ここでは総単語数にして8000~15000語レベルまでの難単語が出題されます。

これは、準1級の問題レベルが5000~7000語レベルであることを考えると、かなり高難易度だと言えます。

準1級合格レベル、TOEICで言うと800点レベルの人が英検1級に挑むとコテンパンにやられますが、それはこの語彙面での難しさが最大の原因です。

 

また、最初の大問ほどではありませんが、読解やリスニングの英文に含まれる英単語もレベルは総じて高いです。

抽象的でイメージしにくい単語が多いですし、多くの日本人学習者が苦手とする"句動詞(=数語のフレーズ)"に関しても、バンバン出てきます。

 

人にもよるとは思いますが、受験を決めた時点で、多くの人は総語彙数が6000か7000程度だと思います。

1級に合格するためには少なくとも10000語、欲を言えば13000語レベルくらいまでは覚えておきたいところです。

これは5000語とか6000語の英単語を新たに頭に詰め込まなければいけないことを意味します。かなり大きな負担です。

多くの人はこの語彙の壁を突破できずに諦めてしまいますが、その一方、

  • 単語を覚えるのがそもそも好きで
  • 語彙学習が習慣になっている

ような人は、英検1級にかなり受かりやすいと言えます。

ちなみに英検1級の単語学習法&おすすめ参考書については下記で詳しくまとめているのでぜひ参考にしてみてください。

英検1級の語彙問題対策まとめ!おすすめの覚え方はこれだ!

 

②知的好奇心にあふれている

英検1級では、背景知識があるとかなり問題が解きやすいという特徴があります。

英検1級の問題は、扱っている題材のレベルが高いです。

たとえば読解問題では、歴史や文化、経済からサイエンスまで、幅広い分野から高度な内容の文章が出題されます。

また、二次試験の面接では、

 

「資本主義は最もすぐれたシステムか?」

「ギャンブルの合法化は国に利益をもたらすか?」

「動物実験の是非」

 

などのテーマについて2分間スピーチをしなければならないので、対策として多くの社会的トピックについての知識を吸収していく必要があります。

 

これは、「そんなのどうでもいい」と思っている人、いやもっと言えば

 

「勉強がキライな人」

 

にとってはかなりキツく、やはり合格を諦めてしまう大きな原因のひとつとなっています。

 

しかし逆に考えると、何にでも興味があり、知識を吸収するのに貪欲で、その過程を楽しめる人にとっては最高のテストだと言えます。

 

ぼくもこっちのタイプで、常に活字を読んで新しいことを吸収していないと落ち着かない性格なので、知識を吸収しながら英語の勉強もできる英検1級は最高だなとつくづく思います。

 

知的好奇心にあふれている人だと、英検1級の勉強は楽しくて仕方がないので、勉強の効率やモチベーションが加速度的にアップします。

これも英検1級に合格しやすい人に共通する特徴のひとつですね。

 

 

③アウトプットをしている

筆記試験の3分の1を占めるライティング問題と、二次の面接でのスピーチは、どちらも社会的なトピックについて自分の意見を述べなければならない難易度の高い問題です。

これらは、簡単な英会話がこなせる程度のレベルでは全く歯が立たない問題で、普段から内容のある英語をアウトプットするというトレーニングを積む必要があります。

 

しかし、これらの「書く・話す」といったアウトプット型のトレーニングが不十分な受験者は非常に多いんです。

 

理由は2つ考えられます。

 

まず、学校で習っていないのが理由のひとつです。

中学校や高校の英語の授業では、英語を「読む」、つまりリーディングが学習の中心で、たまにリスニングが入るという程度だったと思います。

なので、多くの日本人は英語をアウトプットするということを軽視しがちで、仮に勉強しようと思っても、学校でやってないので

 

「勉強の仕方がわからない」→「まぁ後回しでいいか」→結局ずっとやらない

 

となってしまうのです。

 

次に、英検1級受験者の勉強がインプットに偏ってしまうもうひとつの理由は、語彙の難しさです。

 

「合格しやすい人に共通している特徴①」でも書きましたが、英検1級の語彙はレベルが高く、貪欲に単語を覚え続けていく必要があります。

しかし、単語を覚えるという学習は言うまでもなくインプット型の勉強です。

 

なので、「単語が全然足りない!」と思って単語学習ばかりをやってしまい、「書く・話す」といったアウトプット型のトレーニングがおろそかになってしまうケースがよくあるんです。

 

  • 単語をがつがつ覚える
  • アウトプットのトレーニングを積む

 

この2つはベクトルとして異なるので、どっちもしっかりこなすなんて大変だと思うかもしれませんが、これら2つをどちらもやった人が楽に合格できるのは事実です。

 

単語ばかり覚えるのに偏ってしまうと、なかなかライティングや二次試験で合格点が取れなくなってしまいますし、アウトプットばかりして単語学習がおろそかになると、語彙や読解で合格点に届きません。

 

繰り返しになりますが、合格しやすい人は、単語学習をしっかりとこなしつつ、アウトプットも忘れずにトレーニングしている人です。

 

ちなみに、当面は単語学習に集中したい人で、どうしてもアウトプットのトレーニングがおろそかになってしまう人は、オンライン英会話をやるのがおすすめです。

毎日決まった時間に強制的に英語を使わなければいけないシチュエーションに自分を置くことができるので、単語学習に集中したいときでもアウトプット型のトレーニングを簡単に日々の勉強に組み込むことが可能です。

 

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オンライン英会話は新しいのが日々出てきているんですが、やはりシステム面などの安全・安心を重視してこのような業界最大手を選ぶのがベストです。

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これも大手ならではの安心ポイントですね。

 

④合格すると思っている

英検1級に合格する上では、勉強は当然ですが、メンタル面も重要になってきます。

特に大事なのが、

  • 勉強しているのに効果を実感できないとき
  • 受験して不合格だったとき

です。

こういうときに「自分はダメなんだ」と思って自己イメージが下がってしまうと何もいいことがありません。

 

根拠はなくても「自分なら合格できるだろう」と常にポジティブな気持ちを持ち続けられる人が合格しやすいんです。

 

ぼくはTOEIC845点の時に「英検1級に合格したい」と思い、そう思ったらすぐさま行動、その日に過去問を買い、直近の1級の試験に申し込みました。

英検準1級も持っていませんでしたが、1級に合格したいと一度思ったら、その考えにとりつかれてしまったんですよね。

 

当然1回目の結果は惨敗でした。

 

しかし、それで落ち込むことはなく、前向きな気持ちを持って勉強を続けたところ、次のテストで大幅に点数アップして合格することができたんです。

 

ポジティブシンキングはとにかく大切です。

 

英検は年に3回実施されますが、これを「3回しかない」と考えるのか、「3回もある」と考えるのかはその人次第です。

毎回受けて、落ちても全く気にしない、というのが最も受かる戦略です。

そのためにも「自分は合格できるだろう」と思うことが大切で、そう思っている人は実際合格しやすいんです。

 

これは単なる根性論などとは全く違います。

実際のテストで利益があるんです。

ひとつ例を挙げるとするなら二次試験の面接の際です。「自分なら合格するだろう」と思っている人は自信があるので、余裕を持ってスピーチができます。

これが高得点につながるんです。

自信なく話す人のスピーチは総じて点数が低いんですよね。マーク方式ではなく、生身の人間が見て採点しているという方式ならではの特徴です。

 

さいごに

いかがでしたか?

「まさに自分自身だ!」と思った人はかなり合格しやすいタイプだと断言できます。

「自分とは真逆・・・」と感じた人もいるかもしれませんが、ここで紹介した4つの特徴のうち「知的好奇心にあふれている」以外の3つは、意識ひとつですぐに実践できるものです。

合格を目指している方はぜひ参考にしてみてください!

 

英検1級対策の記事を書きました!

英検1級に実際に合格した体験+その後の英語学習で培ったノウハウを元に、英検1級の勉強法に関する記事を書きました。

 

下記のリンクから記事一覧を見ることができます。

英検対策 カテゴリーの記事一覧

 

「英検1級に合格できる勉強方法が知りたい!」

と思っている人はぜひ読んでみてください!

英検1級が2017センター試験英語を解いてみたので感想とかを色々語る

タイトルの通り、今回は英検1級のぼくが2017年センター試験英語を解いてみた感想を書いていこうと思います。

 

ぼく自身が高校生としてセンター試験を受けたのは7年前の2010年。

はっきりとは覚えてないんですが、その時取れた点数は筆記180/200、リスニング40/50くらいだったと記憶しています。

 

本格的に英語の勉強を始めたのがだいたい3年くらい前で、1年前に英検1級を取得しました。

今回は英検1級を取得したいま、"どのくらいできるようになっているんだろう"という興味から解いてみた次第です。

ちなみに結果や感想の他に、記事の最後ではぼくが考える「センター英語改善案」も書きました。

 

結果は?

感想の前にまずは何点取れたのか発表していこうと思います。

結果は、

 

筆記・・・194/200

リスニング・・・50/50

 

でした!

ちなみに、筆記試験の制限時間は80分ですが、約40分ほどで解き終わりました。

 

唯一間違えた問題

正直、楽勝で満点が取れると思ってたので軽くショックでしたね。

間違えたのは読解問題の中の1問で、これが配点6点の問題でした。

街計画に関する住民の話し合い、という内容で、虫食いになっている部分に適当な文を選ぶ形式の問題の最後の問題です。問題番号で言うと34番ですね。

 

文章全体の内容をしっかりと見ないと間違えてしまう問題で、いま見返すと「あっ!」と思うケアレスミスだったんですが、

 

まぁ言い訳ですね。

 

ええ、間違えました。間違えましたよ。

 

第5問に"驚愕"

最後から2番目の長文問題(第5問)がいろいろと衝撃でした。

わかりやすいように勝手な日本語訳で書きますが、文章の始まり方がこんな感じだったんです。

 

「ふぁ~!」

大きなあくびと共にぼくは目覚めた。なんて爽快な朝なんだ!

 

・・・小説!?

 

え、センター英語に小説って出るんでしたっけ?

 

調べてみると、2015年の追試から小説が出題されるようになったらしいです。

ノンフィクションのみで構成されるセンター試験しか知らないぼくとしてはかなり驚きましたね。

ちなみに10年前のセンターでは出たらしいです。

 

驚いたのはこれだけではありません。読んでいくと次々とツッコミポイントが出てくるんです。

 

朝目覚めた主人公は、自分の体がふさふさした毛に覆われていて、それに加え声を出そうとすると「ニャー」という音しか出ないことに気づきます。

 

ってこれカフカの『変身』ですやん!

 

変身 (新潮文庫)

変身 (新潮文庫)

 

 

カフカの『変身』は、次のような始まり方をします。

ある朝、グレーゴル・ザムザがなにか気がかりな夢から目をさますと、自分が寝床の中で一匹の巨大な虫に変っているのを発見した。

(略)

「これはいったいどうしたことだ」と彼は思った。

(新潮文庫『変身』5ページより引用)

 

絶対ここから着想得てますよね。というかパクってますよね。

 

そして物語は、この目覚めたらネコだった主人公の視点から語られていきます。

 

って『吾輩は猫である』か!

 

吾輩は猫である (宝島社文庫)

吾輩は猫である (宝島社文庫)

 

 

正直この時点で「この文章かなりやばいんじゃないか」という感が果てしなかったんですが、その予想は完全に当たっていました。

 

猫になっていた主人公は、驚きつつもリビングに行くと、そこに「自分」がいるのを見つけます。

「自分」は、スマホをいじりながら朝食をとっていました。

母親から話しかけられても、スマホに夢中でほとんど反応しません。

スマホを操作する「自分」は全くの無表情・無感情。

そんな「自分」を見てネコである"自分"は、

"I don't like this guy."

(とんでもない奴だ!)

と思います。

 

次の瞬間、主人公は「自分」に見つかってしまいます。

あわてて逃げる主人公(ネコ)。逃げ場所がなくなり、窓から飛び降ります・・・。

 

・・・するとそこで目が覚めました。

 

あわてて自分の体を見ますが、いつもの人間である自分に戻っていました。

その日主人公は、起きた直後の日課であるスマホチェックをせずに、朝食の待つリビングへと向かうのでした。

 

(終わり)

 

いやちょっと待ってください。

 

夢オチ!?

 

カフカだの夏目漱石だのでいろいろ揺さぶり攻撃を受けてからのまさかの夢オチ。

「本当にこれセンターなのか?」と思ってしまいましたね。夢オチって…。

 

あと、この物語のメインテーマである「スマホ中毒」もちょっとどうなのかなと。

物語の中盤では、主人公の母親の、

「最近全然勉強してないじゃないの。期末テストの勉強は進んでるの?心配だわ。」

というセリフがあります(ぼくの勝手な訳です)。

文章には根拠となる部分はありませんが、このセリフは「スマホばっかりやってて成績が悪くなっている」ということを暗示しています。

少なくとも、「スマホ中毒になっている主人公」のダメさを強調する役割を果たしているのは確実に言えることです。

何が言いたいのかというと、これはどうも

 

「お前らスマホばっかりしやがって。勉強しろ!」

 

という大人の説教にしか感じないのです。

 

センター試験英語は全国の多くの18歳、19歳が受けるテスト。

そしてその目的は英語の力を測ることであり、それ以上でも以下でもありません。

 

果たしてこのように、全国の18歳を相手に一斉に説教をする必要があったのでしょうか?

 

ぼくは必要なかったと思ってしまいます。

 

英語圏の文化が大切にしているのは、「批判的思考」であり、「問題解決能力」です。

 

英語学習は、単に日本語を英語に置き換える作業ではありません。英語の背後を貫く、論理性の体得ことがその真髄なわけです。

 

それが本当にわかっている人なら、こんな文章は出題しないはず。

スマホ中毒を話題に出すとしても、

「スマホ中毒は良いことか、悪いことか?」とか

「スマホ中毒がけしからんという人は多いが、本当に悪いことなのだろうか?」

という話題にすべきだったと思います。

この思考こそが批判的思考なんです。

 

今回、名著2つをミックスしたような物語で最後は夢オチ、偏った意見がテーマ、という文章が出されたわけですが、センター試験を作った人、本当にこれでいいんですかね? 

 

 

 

センター英語、ここを改善すべき!

今回、センター英語を解いてみて、「もっとここをこうすればいいのにな」と思った点が何点かあったので書いていこうと思います。

 

①並べ替え問題はいらない!

まず、並べ替え問題はなくしたほうがいいですね。

言うまでもありませんが、ごちゃごちゃに並んだ英単語を正しい順番に並べるという行為は、実際に英語を使う場面を想定するとあまりにも不自然すぎます。

英語は順番が命の言語なので、英文法をしっかりと理解できているのかを測定するという意味で並べ替え問題が出題されているのだとは思いますが、そんな複雑なことをしなくても文法の力は虫食い問題や、長文問題で測れるんです。

 

②語彙問題を増やすべき!

並べ替えをなくした分は、語彙問題を増やすのがいいですね。

 

第2問では文法・語彙問題が出題されますが、もっと内容を語彙に偏らせた上で問題数を増やすべきです。

語学学習で大事なのはやはり語彙です。

「センター試験で語彙問題がたくさん出る」

となれば、中学や高校の英語の授業も語彙をより重視したものに変わり、日本人全体の英語語彙力が上がるはずです。

 

「文法問題の内容を語彙に偏らせる」というのもポイントです。

今回のセンター試験の文法語彙問題でも、受動態の分詞構文と、過去完了の知識を問う問題が出ましたが、正直言って難しすぎます。

これらは、実際に英語を使う場面では、ちょろっとごまかして間違えても問題なく通じるレベルの文法事項です。

「発信力を鍛える英語教育」の重要性が叫ばれている中で、全くその方針に合っていない問題だと言えます。

 

③リスニングの割合を増やす

筆記についてはボロクソに書いてしまいましたが、リスニングは想像以上に良問でした。

そう思う理由は2つあります。

 

まず、実際に使いそうな表現が数多く含まれていたことです。

ぼくの頭の中では、センターのリスニングと言ったら、いかにも教科書的な、実際には使わないような英語が放送されるというイメージでしたが、数年でかなり変わったんですね。

 

「twist my neck (首をひねる)」

「Don't mention it. (どういたしまして)」

「For sure! (もちろん)」

 

など、あまり教科書では見れないフレーズや、口語的な表現も多く、実用的な英語という印象でしたね。

ただ、こういった表現は、くだけた英語に触れていないと習得できないので、受験生によっては難しく感じたのではないかと思います。

 

また、複数の情報を聞き取って処理しなければいけない問題が多かったのもかなり良いポイントだと思います。

 

ぼくが記憶する限りですが、ひとつの英文を聞いた上で3つの質問に答えなければいけない問題が3つもありました。

ぼくが高校生のときはそういった問題は1つしかありませんでした。

 

複数の情報を処理していくというのが実際の会話の状況に近いので実用的ですし、このような問題を使ってセンター対策をすることで総合的な英語力を育てることもできるんです。

 

ただ、これだけリスニングが良い問題なのに、配点が小さいのは問題だなと思います。

 

英語(筆記)が200点満点なのに対し、リスニングはたったの50点です。

 

もちろん、大学側で割合を自由に変えることはできますが、ほとんどの大学を見るかぎり、同じような割合で配点がつけられています。

 

ぼくは、これを筆記100点、リスニング100点の200点満点で「英語」という科目にするくらいがベストなのではないかと思います。

もちろん、リスニングの問題数は2倍にします。ただ、放送は1回にし、英語のスピードももう少し速くするわけです。

 

とにかく今のままでは筆記に偏りすぎです。

「日本人は英語が話せない」とよく言いますが、会話の第一歩として「聞く力」が足りていないのが大きな原因のひとつです。

センター試験がリスニングを重視した配点に変われば、自然と日本人の英語学習も「聞く力」をもっと重視したものに変わっていくはずです。

 

まとめ

というわけで、2017センター試験英語を解いてみた感想でした。

最初は解いてみて何点取れたのかだけを書くという軽めの記事にしようと思っていたんですが、解いてみたらいろいろと言いたいことが出てきて結局4000字以上も書いてしまいました。

色々文句は書きましたが、だんだん良くなってきているなとも思います。

特に細かい知識というよりは文脈を問う問題が増えてきたり、リスニングで実用的な英語で構成されるようになってきているのは非常に良いと思います。

今後センター試験がどうなっていくのかにも注目ですね。

 

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『Licca tan リカちゃんとおぼえるKAWAII英単語』がおすすめすぎるw【リカタン】

英語学習本のレビューを書く者として、本屋の英語コーナーは常にチェックするようにしています。

特に棚の前に平積みにされていたり、専用のコーナーでピックアップされて紹介されているような本は人気・話題の本なので、絶対に手に取ってチェックします。

で、ついこの前もいつも通り英語コーナーをチェックしていたんですが、その時に、平積みにされていた本の中から面白い本を見つけました。

Licca tan リカちゃんとおぼえるKAWAII英単語

Licca tan リカちゃんとおぼえるKAWAII英単語

 

 

『リカタン リカちゃんとおぼえるKAWAII英単語』という本です。

 

正直、最初にこの本を見たときは、全く期待していませんでした。

というのも、人気の商品やアニメ、漫画などをフィーチャーした英語参考書はたいていがハズレだからです。

ただのファンブックで終わってしまい、英語はおまけ程度・・・という中途半端なものがほとんどなんですよね。

 

今回も「話題になってるっぽいから一応ざっと見とくか・・・」くらいの気持ちで手に取ったんです。

 

が、

 

読み出したら止まらないんですよw

 

いや、一応断っておくと、ぼくはリカちゃんファンではありません。

(好きなもの:リカちゃん (25歳 男性) だったらいろんな意味でヤバい!)

 

ただ、

  1. ファンブック
  2. 英語参考書

という2つの観点から総合的に見て、とんでもないほどの完成度だなと思ったんです。

 

「英語参考書もとうとうここまできたか・・・」と感心しながら読んでいたら止まらなくなってしまったわけです。

 

"KAWAII"単語集

『リカタン』は、ひとことで言うと英単語集です。

全部で約1200語の英単語が収録されています。

 

しかし、ただの英単語集とは全く違います。

まず、本の至るところにリカちゃんの写真が散りばめられています。

『リカタン』は全部で120ページほどでサイズも小さい本ですが、合計で100枚以上のリカちゃんの写真が各英単語と関連付けられて載っています。

リカちゃんは、ツイッターやインスタグラムで写真を日々投稿しており、多くのいいね!を集めているそうです。

 

この本にも、このような写真が大量に載っています。

(紙面については、Amazonの商品ページに行けば4ページ分画像が見れます!)

 

また、収録されている英語表現が、"女の子が日常で便利に使えるカワイイ表現ばかり"というのも大きな特徴です。

 

この本は、女の子が日常で使う英単語がジャンル別にまとめてあってとっても便利なの!

リカと一緒におぼえていく英単語、名づけて「Licca tan(リカタン)」よ✩

(本書2ページより)

 

ちょっと紹介すると、第1章は"ファッション&ビューティー"

false eyelashes つけまつ毛

parasol 日傘

outfit of the day 今日のコーデ

 

また、SNS用語など、今どき感あふれる単語も載っています。

Are you on Twitter?

ツイッターやってる?

like・・・「いいねする」

 

ちなみに、KAWAIIという観点から言うと、本のカバーを取るとピンクという徹底っぷり。

f:id:yusuke-to-yondekudasai:20170113115745j:plain

「別にピンク=KAWAIIというわけじゃない」と思った人もいるかもしれませんが、25歳男性なので許してください。

 

英語学習本として普通に優秀

『リカタン』は、ただリカちゃんがカワイイだけの本ではありません。

英語の参考書として考えてもかなり優秀なんです。

 

まず、単語のチョイスです。

『リカタン』には、「岩盤浴」「エステ」「自撮り」など、女子がよく使うと思われる単語が主に載っています。

 

これらは、普通の英単語集を使っていたらまず出会わない単語です。

 

「英単語は結構知ってるつもりだけど、日常で使うものの名前が全然出てこない」

 

と思っている女性の方は多いのではないでしょうか?

でもよく考えたらそれも当然です。

普通の単語帳に「コテ」「ブローする」「エクステ」なんてまず載ってません!笑

 

また、それぞれの英語表現のクオリティに関しても申し分ない出来になっています。

 

女子ウケしそうな単語を適当に選んで入れているというよりは、有用性のある単語を厳選し、それを適切にジャンル分けして載せています。

 

それぞれのページの下部には

日常で使える一言フレーズ

が載っていますが、これらの英文もまさに実際の生活で使いそうなものばかりです。

Text me when you arrive!

(着いたらメールしてね!)

Chamomile tea makes me feel relaxed.

(カモミールティーを飲むとリラックスした気分になるの)

どうぞリラックスしてください。

 

小さい女の子をお持ちの方に

『リカタン』は、小さい女の子をお持ちの方にもおすすめです。

 

全ページフルカラーでかわいいリカちゃんの写真満載なので、お子様の読み物として最適なんです。

しかも、本のサイズが比較的小さく、ページ数も100ページちょっとなので、お子さんの小さな手でも簡単に持つことができます。

 

おすすめなのは、お子さんと一緒に読むことです。

 

普通に本として楽しめますし、英単語の読み方を教えてあげることで、教育的な意味でも効果を発揮するかもしれません。もちろん、自分自身の勉強にもなるでしょう。

 

これは大人でも子どもでも言えることですが、英語学習で最も大事なのはモチベーションです。

 

『リカタン』がきっかけで、英語が大好きな子になるかもしれませんよ!

 

まとめ:非の打ち所がない

というわけで『Licca tan リカちゃんとおぼえるKAWAII英単語』のレビューでした。

今回この本を見つけて思ったのが、

 

「まだこれがあったか!」

 

ということでした。

 

日本の英語学習市場は巨大で、参考書についても膨大な種類があります。

それでも日々新しい本が出るんですが、やはりどれもが既存の本の焼き直しだったり、堂々としたパクり本だったりします。

そんなアイデアが出切ったかのように見える英語参考書市場で、『リカタン』は新たな境地を切り開いたと思います。

 

真面目な話をすると、英会話というコンテンツに「リカちゃん」という全く違ったジャンルを合わせるというのは、出版社的にも危険な賭けだったのではないかと思います。

 

しかし、『リカタン』は全く異質な2つのコンテンツを上手く組み合わせた優秀な本に仕上がっています。

 

極めつけが値段です。

フルカラーで、大量の写真を載せているにもかかわらず、定価1000円。

今まで多くの英語参考書を見てきましたが、数ある本の中でも、群を抜いて良心的な価格設定だと言えます。というか正直言ってこれで1000円は安すぎておかしいというレベル。

とにかくおすすめなのでぜひ読んでみてくださいね!(25歳 男性)

Licca tan リカちゃんとおぼえるKAWAII英単語

Licca tan リカちゃんとおぼえるKAWAII英単語

 

 

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厚切りジェイソン著『ジェイソン式英語トレーニング 覚えない英英単語400』のレビュー!

英語を勉強しているのに成長してる実感がないという人が知っておくべきこと

TOEIC SWテストを受験するメリットを3つまとめてみた!【スピーキング&ライティング】

TOEIC Speaking&Writing Test (TOEIC SWテスト)は、英語のスピーキングとライティングの力を測るテストです。

最近、グローバル社会において英語を「話す力」の重要度がどんどん上がってきているのを受け、SWテストの受験者数と資格としての認知度も高まっています。

そんな状況の中で、SWテストの受験を検討している人の数も当然増えてきていると思いますが、

 

「実際、TOEIC SWって受けるとどんなメリットがあるの?」

 

と思っている人も多いのではないでしょうか。

 

というわけで今回は、TOEIC SWテストのメリットを3つのポイントでまとめてみました。

これから受験を検討している人はぜひ参考にしてみてください!

 

ちなみに、普通のTOEICとTOEIC SWの違いについては下記の記事でわかりやすく解説しているので、ぜひ合わせてお読みください。

TOEIC LRとSWでは何が違うの?受ける前に知っておくべき違いを解説してみた!

 

①英語を"発信する力"を測定できる

英語の技能は、大きく4つに分けることができます。

  • 聞く(リスニング)
  • 読む(リーディング)
  • 話す(スピーキング)
  • 書く(ライティング)

の4つです。

 

さらに、これら4つは、

  • 受信する力(リスニング&リーディング)
  • 発信する力(スピーキング&ライティング)

の2つのグループに分けられます。

 

TOEIC SWテストはスピーキングとライティングの試験なので、2つ目の英語を"発信する力"を測定することができます。

 

要するに、

「自分がどのくらい英語を使えるのかがわかる」

というわけです。

 

英語がどのくらい話せて書けるのかというのは、客観的に測定するのが自分ひとりではかなり困難です。

「聞く&読む」、つまりリスニングとリーディングについては、聞き取りや読解の問題集を本屋で買ってきて解いてみれば大体の自分の実力というのがわかります。

一方、スピーキングとライティングでは、自分で話した内容や書いた文章を自己採点するのが難しいので、ひとりでは実力を把握するのが非常に困難なんです。

 

そこでSWテストが役に立ちます。

SWテストを受けると、スピーキングとライティング、それぞれ200点満点のスコアが算出され、さらに「このスコアの人は英語を使ってこのくらいのことができますよ」という解説も付いているので、受験することで自分の"英語発信力"を客観的に知ることができるんです。

 

 

②発信型の勉強をするモチベーションになる

かなり意識しない限り、多くの人は英語の勉強がリスニングやリーディングといった"受信型の勉強"に偏ります。

これには2つの理由があると考えています。

 

まず、発信型の英語学習より受信型の勉強の方が疲れないのがひとつの理由です。

英語を話すときや書くときは、自分の頭をフル回転させ、すべての知識を動員して自分の言いたいことを英語でひねり出さなければならないので、それ自体かなり疲れる学習になります。

それに対してリスニングやリーディングでは学習自体が受け身的なのであまり疲れません。

人間、意識しない限り疲れることはしないように出来ています。

「聞き流すだけで英語ペラペラ」のような宣伝文句の英語教材をよく見かけますが、あれは「楽して英語ペラペラになりたい」という多くの人の心理をうまく利用したキャッチコピーだと言えますね。

 

続いて、多くの人の英語学習が受け身の勉強に偏ってしまうもうひとつの理由は、学校での教育です。

中学生や高校生だったとき、英語をガッツリ話したり、書いたりするのが授業の中心だったという人はほとんどいないのではないかと思います。

たいていは、単語や複雑な文法を有無を言わさず覚えさせられ、あとはひたすら長文読解。たまに少しリスニングをする、といったような授業だったのではないでしょうか。

このような英語教育のせいで、多くの人の頭の中で「英語の勉強=読む+たまに聞く」という方程式が出来上がってしまっています。

これによって、大人になって再開した英語学習でも、リスニングとリーディングに偏った学習になってしまい、「何年も英語を学習しているのに話せない」という事態に陥ってしまうのです。

 

このような人にも実はTOEIC SWは有効です。

TOEIC SWテストの受験によって、この受信型への偏りも解消することができます。

 

これはSWに限ったことではないですが、資格試験を申し込んだら、

 

「受けるからにはちょっと勉強しよう」

 

という意識が自然と働くはずです。

 

これが、スピーキングやライティングといった"発信型の学習"をするモチベーションとなるのです。

 

SWテストは毎月実施されているので、受験スケジュールについては自由なカスタマイズが可能です。2か月おきに受ける、3か月おきに受けるといったことができます。

定期的にTOEIC SWテストを受験することで、普段の英語学習に発信型のトレーニングを強制的に組み込むことができ、「英語が使える」という段階に向けた学習ができるようになるんです。

 

③"英語が話せる人材"であることの証明ができる

TOEIC SWテストのスコアは、就職や進学の際の英語力の証明として使うことができます。

グローバル化が進んだ現在、もはや英語と完全に無縁であるという業界はほとんどなくなったと言えます。

どんな職業に就くとしても、英語ができることは武器になるんです。

 

ただ、TOEIC SWを英語力の証明として使う際に、ひとつだけ注意点があります。

それは、「必ずTOEIC LRとセットで提示すること」です。

(TOEIC LRとは、TOEIC Listening&Reading Test、つまり990点満点の普通のTOEICのことです。)

 

TOEIC SWの認知が進んできているとは言いましたが、依然としてTOEIC LRの点数の方が圧倒的に企業から評価されます。

 

なので、TOEIC SWのスコアを履歴書やエントリーシートに書く際は、LRの点数を書いた上で、「わたしはスピーキングもできるんですよ」という補足としてSWの点数も書くようにしましょう。

 

これを聞いて「じゃああんまり意味なくない?」と思った人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。

というのも、多くの人は履歴書にTOEIC LRの点数しか書かないので、それら大勢の人と自分を差別化できるからです。

特に、同じくらいの点数の人と明確に差別化できるのは大きいですよ。

 

しかも、最近は「TOEICの点数が高くても話せない人が大勢いる」という認識が広まってきています。

「900点なのに話せない」などといった文言はよく聞きますよね。

こういった認識が徐々に広がるにつれて、企業の採用担当者も、TOEIC LRの点数が高い人材に対して、

 

「この人、TOEICの点数は高いみたいだけど話せるのか・・・?」

 

と思うようになってきています。

 

TOEIC SWで、ある程度のスコアを取得することで、「わたしは話すこともできます」という証明ができれば、そのように思われることもなくなるでしょう。

ちなみに、「ある程度のスコア」と書きましたが、具体的にはスピーキングとライティングでそれぞれ200点満点中140点、欲を言えば160点あれば十分アピールできるスコアだと言えるでしょう。

 

まとめ

というわけで今回はTOEIC SWテストを受験する3つのメリットを書いてみました。

最後にまとめると、SWテストを受験するメリットは、

  1. 英語の発信力を測定できる
  2. モチベーションになる
  3. 話せることを証明できる

の3つです。

英語の技能において、発信する力を重視する傾向は今後さらに強まっていくと思います。

SWテストを有効活用することで、英語が「使える」ようになるのを目指していきましょう!

 

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