4ヵ国語を勉強するブログ

留学経験なし、独学で英検1級,TOEIC980点,TOEIC SW170/200を達成。「言語は楽しく学ぶべき」という方針の元、最大の効率で結果を出せる勉強方法をブログに投稿しています。中国語やドイツ語など、英語以外の言語も勉強中。

洋書初心者向けにおすすめされているからといって、『ハリーポッター』に手を出してはいけない!

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初めて洋書を読むという人によくおすすめされるのが『ハリーポッター』シリーズ。

しかしこの本、実は全く初心者向けじゃないんです!
というかむしろ洋書をこれから読んでいきたいと思っている初心者の人は手を出しちゃダメ!ってくらいアウトなので、今回はそれについて書いていこうと思います。

 

実は難しい単語だらけ

下に挙げた単語のうち、あなたはいくつ意味がわかりますか?

 
1.chuckle
2.chortle
3.snigger
4.giggle
5.snicker
 
…どうでしょうか?すべてわかったという人はハリーポッターをストレスなく読めるでしょう。
これらはすべて小説においてsaidの代わりに使われることが多い単語です。
 
"◯◯◯◯" 
She said.
 
のところで
 
"◯◯◯◯"
She snickered.
 
というように使われるんです。
毎回 She said. とsaidを使っていたのでは芸がないので、saidの代わりにsaidプラスαの意味を込めた単語を入れるわけですね。これらは「said代用語」と呼ばれたりします。
で、これとハリーポッターに何の関係があるのかという話ですが、ハリーポッターでは様々なsaid代用語が出てくるんです
このsaid代用語、大学入試やTOEICや英検などの検定試験に向けての英語しか勉強してこなかった場合はまずほとんどわかりません。洋書を読み慣れていないとかなりきついので、これらが多く出てくるハリーポッターは洋書初心者には向いていないのです。
ちなみに、ちくまプリマー新書から出ている『英語は多読が一番!』ではこのような単語を「said代用語」と呼び、その一覧をまとめて載せていますので、ぜひ読んでみてください。
英語は多読が一番! (ちくまプリマー新書)

英語は多読が一番! (ちくまプリマー新書)

 

 

ちなみに先ほどの単語の意味は、

 
1.くすくす笑う
2.くすくす笑う
3.くすくす笑う
4.くすくす笑う
5.くすくす笑う
 
です(ニュアンスが知りたい方は英英辞典で!)。
 
また、said代用語以外にも、ハリーポッターには普段使わないような難しい単語が多く出てきます。魔法使いの話なので当然魔法に関係した語が数多く出てくるわけですが、普通に英語を勉強していた人はまず知らない単語です。
そして問題なのが、読み終わったあとは、ハリーポッターシリーズの続編を読まない限りはそれら魔法使い用語にはおそらく一生遭遇しないということです。

洋書初心者は、読書を通じて語彙をどんどん増やしていくことで、読むたびにわからない語彙によるストレスを減らしていくというのがひとつの戦略ですが、ハリポタシリーズは、初心者にとっては覚えてもあまりうまみがない単語が多いんです。 

 

 

簡単な本から始めよう!

洋書をほとんど読んだことのない初心者の人は、簡単な本を何冊か消化してから『ハリー・ポッター』に挑戦した方が途中で挫折する可能性が少ないでしょう。

これには、「ラダー・シリーズ」がおすすめです。
ラダー・シリーズとは、IBCパブリッシングから出ている本で、使用されている単語が学習者向けに制限されています。
ラダー・シリーズは、シリーズ内でさらに5つのレベルに分けられているので、レベル1、2、3・・というように細かくステップアップしていくことができるんです。しかも、すべての本の巻末にはワードリストがあるので、辞書を引くというストレスも減らすことができます。
まずはレベル1の『イソップ物語』とかから読み始め、
イソップ物語 Aesop's Fables (ラダーシリーズ Level 1)

イソップ物語 Aesop's Fables (ラダーシリーズ Level 1)

 

これが読めたらレベル2の『オズの魔法使い』

The Wizard of OZ オズの魔法使い ラダーシリーズ

The Wizard of OZ オズの魔法使い ラダーシリーズ

 

そして最終的には『オリエント急行殺人事件』

オリエント急行殺人事件 Murder on The Orient Express (ラダーシリーズ Level 4)

オリエント急行殺人事件 Murder on The Orient Express (ラダーシリーズ Level 4)

  • 作者: アガサ・クリスティー,ニーナ・ウェグナー
  • 出版社/メーカー: IBCパブリッシング
  • 発売日: 2014/11/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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このように段階を踏んでステップアップしてからハリーポッターに挑戦するとかなりストレスが減ると思います。

洋書を読めるようになるには、とにかく"慣れ"が重要なんですが、ボリュームも少なく、語彙も制限されているラダーシリーズは、途中で挫折することも少ないですし、何より簡単に「洋書を一冊読んだ!」という満足感が得られるので、モチベーションも上がります。

 

どうしてもいきなりハリーポッターが読みたいという人は

まぁ、そうは言ったものの、

「そんなめんどくさいことしたくない!自分は今すぐハリポタを英語で読みたいんだ!」

という人もいると思います。

いままで言ってきたことはなんだったのかという話にはなりますが、やはり語学はモチベーションがすべてなので、そういう人はハリーポッターをいきなり読んでも(本当にモチベーションが高ければ)読み終えることはできると思います。

ただし、ベストセラーの『ハリー・ポッターが英語で楽しく読める本』は手元に絶対に用意しておきましょう。

「ハリー・ポッター」Vol.1が英語で楽しく読める本

「ハリー・ポッター」Vol.1が英語で楽しく読める本

  • 作者: クリストファーベルトン,Christopher Belton,渡辺順子
  • 出版社/メーカー: コスモピア
  • 発売日: 2003/12
  • メディア: 単行本
  • 購入: 13人 クリック: 158回
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単語や背景知識、洋書の読み方のコツなどがうまくまとめられていておすすめです。

とにかくぼくがこの記事で言いたかったのは、

「最終的にはネイティブの大人が読むような本をすらすら読めるようになるのが目標だけれど、いきなりは無理だから初心者向けのものにしよう。お、ハリーポッターは初心者向けなんだな、じゃあこれだ。」

と気軽に手を出すと痛い目にあいますよということです。

 

まとめ

初心者向けの洋書として『ハリーポッター』はよくおすすめされていますが、初心者には難しすぎるので注意です。
洋書自体にまず慣れるという意味で、「ラダーシリーズ」などの語彙が制限された本を何冊か消化してから取り組むと良いでしょう。
『ハリーポッターと呪いの子』が7月に発売されますが、この本から洋書に挑戦したいという人は、それまでにラダーシリーズを消化しておくといいかもしれませんね。
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