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ジェニファー・ローレンス主演映画『JOY/ジョイ』は絶対に日本公開するべきだと思う【レビュー】

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※重要なネタバレは含みません

2015年のアメリカ映画『JOY』を見ました。

予告編はこんな感じ。


JOY | Official Trailer [HD] | 20th Century FOX

 

実際の話を元にしている

この映画は、ジョイ・マンガーノという実在の人物の人生を元にしています。

ジョイ・マンガーノはアメリカの起業家であり、また発明家です。

 

この人の発明品の中で最も有名なのが「ミラクルモップ」

これは、手を汚すことなくモップを絞ることができ、さらにモップの拭く部分を取り出して洗えるというものです。

 

今では当たり前なこれらの機能ですが、ミラクルモップが開発されるまでは、手でモップを絞り、普通にキッチンのシンクで細菌だらけのモップを洗っていたわけですね。

ちなみにジョイ・マンガーノ本人はこんな人です。


Joy Mangano & Macy’s: Huggable Hangers

 

『世界にひとつのプレイブック』の3人

今回の『JOY』では、主人公のジョイが、ミラクルモップを開発し、億万長者になるまでが描かれています。

主人公ジョイを演じるのはジェニファー・ローレンス

この人は、『世界にひとつのプレイブック』という映画で、アカデミー賞主演女優賞を受賞したことで話題になりましたね。

 

実は、『JOY』はこの『世界にひとつのプレイブック』と深い関係があります。

というのも、『世界にひとつのプレイブック』の監督はデヴィッド・O・ラッセル、主演がジェニファーローレンスとブラッドリー・クーパーでしたが、今回の『JOY』でもこの3人が再びチームを組んでの製作となっているんです。

 

前半はコメディ

ジョイは最初から大金持ちだったわけではありません。2人の子供を持つシングルマザーで、航空会社の搭乗受付員をしています。

働きながら育ち盛りの子供の世話をするだけでも大変なのに、家では離婚した両親が毎日のように喧嘩をしており、しかも姉のペギーともうまくいっていません。さらに、地下に離婚した元夫(自称歌手)も暮らしているという見事なカオスっぷり。わけわかんねぇ。。

 

そんなめちゃくちゃな状況をジョイが一人で仕切っていかなければならないという状況なんですが、これが不思議、悲壮感が全くないんです。

 

むしろ、クスッと笑ってしまうようなシーンが多いんですよ。

これは『世界にひとつのプレイブック』でもそうでした。

世界にひとつのプレイブックでも、救いようのないような人がたくさん出てきますが、普通の映画だったらそれが悲しいムードを作り出してしまうところを、どこかのほほんとしたような雰囲気の、たまにちょっと笑えるコメディにしていました。

 

そして、この雰囲気を作ることに成功しているのは、紛れもなく主演のジェニファー・ローレンスの演技力と言って間違いないでしょう。

 

この映画の後半では、ジョイの発明品が売れて、大金持ちへとなっていく過程が描かれていきますが、そこも含め、つまり、最初の悲愴感ある設定を設定を崩さずにコメディにする力、また後半のアゲアゲになっていく映画全体のムードの切り替わり、すべてを含めた要素に、ジェニファーローレンスの演技力が大きな役割を担っているんです。

 

この人は、持ち前の明るさや、ひょうきんでおどけた感じはもちろん、力強い演技、シリアスな演技、はたまた女の弱さを垣間見せるシーン、すべてができてしまうんです。

 

その意味で、今回のようないかにも成功しなさそうな境遇にいる主人公が成功を掴んでいく映画にはまさにピッタリの配役だったといえるでしょう。

 

ジェニファー・ローレンスが過去に演じた、力強さと弱さを兼ね備える主人公としては、『ハンガー・ゲーム』の主人公カットニスをまず思い出しますが、今回の『ジョイ』の方が本来の良さを存分に発揮できるキャラだったのではないでしょうか。 

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後半の盛り上がりが気持ちよすぎる

そんな全く余裕のない毎日の生活に追われていたジョイですが、ある日、割れたガラスをモップで掃除している最中、モップを絞ったときに手を切ってしまいます。

そのときに閃いたアイデア、それが「ミラクルモップ」。

売れるまでには数々の困難があり、そこもこの映画の見所なんですが、ぼくが注目したいのは、モップが飛ぶように売れていくシーン。

ジョイの努力がとうとう報われた!というカタルシスはもちろんですが、ビジネスがどんどん盛り上がっていく様子のテンポが良すぎて見ていて純粋に気持ちがよかったです。

 

ぼくはこのような、ごく普通の人間が始めたビジネスがどんどん盛り上がっていき、億万長者になっていくようなシーンがある映画が大好きなんです。

 

たとえば『ソーシャル・ネットワーク』

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ただの学生が思いつきで始めたサイトがどんどんどんどん成長していき、世界を変えてしまうくらいの影響力を持つサービスになっていく過程が見ていてスカっとします。

 

ちょっと残念だったところ

主人公のジョイがあまりに魅力的すぎて、映画を見終わった今、他のキャラクターの記憶がほとんどないんです笑。

ロバートデニーロやブラッドリークーパーといった名だたる名優が出演しているにもかかわらず、です。

 

『世界にひとつのプレイブック』で、ジェニファー・ローレンスとブラッドリー・クーパーのかけあいが良かったなと思った自分としては、そこが少し残念でしたね。もはやこの映画ではブラッドリー・クーパやロバートデニーロが単なるチョイ役だったと言ってもいいくらいですね。。

 

とはいえ、全体的に言って、全体を通して楽しめる良映画でした。

この映画、なんとまだ日本公開が決まっていません。大人の事情はよくわかりませんが、このすばらしい映画が日本でも早く公開されることを願っています。

(追記:DVD&ブルーレイが発売されたようです)

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