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『TOEIC TEST 新形式模試 はじめての挑戦』を解いたのでレビューしてみる

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『TOEIC TEST 新形式模試 はじめての挑戦』という参考書を解いたんですが、これがかなりおすすめできる本だったのでレビューしていこうと思います。

TOEIC TEST 新形式模試 はじめての挑戦

TOEIC TEST 新形式模試 はじめての挑戦

  • 作者: 神崎正哉,Daniel Warriner,ダニエル・ワーリナ
  • 出版社/メーカー: IBCパブリッシング
  • 発売日: 2016/05/28
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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作者は神崎正哉氏。TOEIC講師では有名な人ですね。

この本は『やどかり出版』というところから出ていて、見たことない名前だなと思ったんですが、2016年の4月に神崎正哉先生が作った出版社だったみたいです。

公式twitterによると、

TOEIC®テスト毎回受験(2016年4月現在129回)、990点満点講師の神崎正哉が、品質に責任を持って書籍を刊行する出版社です。

とのこと。

 

本の内容

この参考書は、新形式TOEICの模試が1回分(200問)収録されています。もちろん解説付き。

マークシートも付いており、切り離して使うことで本番と同じように受験することができます。

f:id:yusuke-to-yondekudasai:20160530161545j:plain

 

リスニング音声については、ホームページでのダウンロードになります。

やどかり出版株式会社

 

ぼくはCDをいちいちPCに取り込むのが面倒だと思ってしまうのでこれはありがたいですね。英語の教材をたくさん買っていると、教材のCDがどんどんたまっていって邪魔になることにもうんざりしていたので・・・。

なお、音声ファイルについては、リーディングの問題を吹き込んだ音声もダウンロードできるようになっているので、リーディングの復習をするときに音も使って復習がしたいという人はいいかもしれないですね。

ちなみにぼくはリーディングの音声は復習の際は使いませんが、リスニング音声のみのダウンロードもできるようになっているのでこの配慮には助かりました。

 

難しいのが特徴

一通り解いて答え合わせまでやって思ったのが、TOEICの模試問題集の中でもトップクラスに難しいということです。

全パートを通して、実際のTOEICテストよりも難易度が高くなっています。これは作っている側も意図していることで、本書2ページにも、

本書の模試は難易度が高めに設定されています。このレベルの問題に慣れておけば、本番のTOEICの問題が易しく感じることでしょう。このレベルだと、初中級者の人には、少し難しすぎるかもしれません。解けない問題がたくさんあったとしても落ち込まないでください。実際のTOEICではもう少し易しい問題が出題されるはずです。

とあります。

具体的にどう難しいのかというと、まずリスニングの放送分のスピードが早くてしかも長いです。情報量がかなり多くなるので、上級者でも集中して聞かないと重要な情報を聞き逃してしまう可能性があります。

次に、選択肢の難易度が高いです。簡単には選べないように作られており、あいまいに、ではなく、正確に英文の意味を理解できないと回答できないようになっています。

このような難しい問題に触れることのメリットとしては、先ほど本書から引用した部分にもあるように、「実際のテストが簡単に感じる」といういわゆる"高地トレーニング"の効果がまずありますが、その他に、学習の密度が高くなるという効果もあります。

たしかに、最初解いた時に正解できない問題が多くなるので落ち込んでしまったりする可能性はあるんですが、早いスピードで吹き込まれた音声、また簡単には選べない選択肢の問題を使って復習をすることで、より濃い内容の学習ができるんです。

 

これは著者の神崎正哉先生の参考書のひとつの特徴でもあります。

有名なのが『新TOEIC TEST パート3・4特急 実力養成ドリル』というリスニングの問題集です。

新TOEIC TEST パート3・4 特急実力養成ドリル

新TOEIC TEST パート3・4 特急実力養成ドリル

この問題集も音声が早く、しかも長く収録されているので、"高地トレーニング"系の参考書でした。

実はぼくも結構前にこの本を消化していて、最初は全くできなかったんですが、復習を重ねているうちに実力が伸びていき、難しい問題を使ってトレーニングを行うことの重要性を実感させてくれた1冊だったのを覚えています。

2012年に出版された本ですが、もちろん新形式対策として今使うのにもおすすめで、実際まだまだ売れているようです。

 

類書との比較

新形式TOEICの公式問題集を解いたので傾向と対策を含めいろいろまとめてみるよ

でも書いたのですが、現時点で出ている新形式TOEIC模試問題集の中で、当ブログでおすすめしているのは『模試特急 新形式対策』『非公式問題集』です。これら2冊と今回の『はじめての挑戦』を比較してみようと思います。

まず、この問題集を解いてみて近いなと思ったのが、森田鉄也氏による『TOEIC TEST 模試特急 新形式対策』です。

TOEIC TEST 模試特急 新形式対策

TOEIC TEST 模試特急 新形式対策

 

この本でも問題の難易度が高く、選択肢も選びにくいものが多かったという印象を受けました。

その点でこれら2冊は似ているんですが、『はじめての挑戦』の方が少し難易度としては高いです。

選択肢が選びにくいということに関しては、『模試特急』は「ひっかけ問題が多い」のに対して『はじめての挑戦』では「情報を正確に聞き取っていなければ選べない」難しさです。

とまあ、細かい違いはあるものの、どちらも"高地トレーニング"系の問題集としてはおすすめできるものです。

ただし、持ち運びに関しては『模試特急』の方がコンパクトなので向いていると言えるでしょう。通勤途中の電車などで勉強したい人は『模試特急』です。

家で勉強するのが主だという人は、解説のページが見開き1ページで見やすい『はじめての挑戦』の方がいいかもしれません。問題文と解説がページ移動なくパッとひと目でわかるので、復習が非常にしやすいです。

続いて、『非公式問題集 至高の400問』と比べてみます。

TOEIC(R)テスト 非公式問題集 至高の400問

TOEIC(R)テスト 非公式問題集 至高の400問

以前レビュー記事でも書いたのですが、『非公式問題集』は徹底的に本番の難易度・形式に近いというのが特徴です。

kazuuiword.hatenablog.com

なので、『はじめての挑戦』では難易度が高すぎるなと思う人はまずこちらの『非公式問題集』に取り組んでからやるとスムーズだと思います。

「本番と同じ難易度のトレーニング」と「高地トレーニング」はどちらも大事なので、バランスよくやるのが効果的です。

 

まとめ

というわけで今回は『TOEIC TEST 新形式模試 はじめての挑戦』のレビューでした。

言及し忘れましたが、この本は、『abceed』というアプリと提携していて、このアプリを使って自分の答えを入力すると、正解数と、それに応じた分析とアドバイスがもらえるようになっています(アプリは無料)。

ぼくも使ってみたんですが、どの種類の問題をどのように間違えてしまっているのかを詳細に教えてくれて、かなりためになりました。

この問題集を使った人はぜひ使ってみてください。

この模試のタイトルは『はじめての挑戦』とあります。

これはもちろん解く人にとってこの問題集が挑戦だということですが、この本は新しい出版社からの最初の1冊であり、また、TOEIC問題集としては珍しいアプリとの提携などしていて、この本を作っている製作者達も"挑戦している"、そんな印象を受ける良い問題集でした。

うまくまとめようとして失敗した感が果てしないですが今日はこの辺で。

TOEIC TEST 新形式模試 はじめての挑戦

TOEIC TEST 新形式模試 はじめての挑戦

  • 作者: 神崎正哉,Daniel Warriner,ダニエル・ワーリナ
  • 出版社/メーカー: IBCパブリッシング
  • 発売日: 2016/05/28
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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