『TOEICテスト 新形式だけ でる200問』がおすすめなのでレビューしてみた
まぁ、誰か絶対やるとは思ってたんですよ!
でも、誰もやってなかった!
なので、これを見つけたときは、とうとう出たな!という感じでした笑。
- 作者: 濱崎潤之輔,大里秀介,ロス・タロック
- 出版社/メーカー: アスク
- 発売日: 2016/06/04
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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『TOEICテスト 新形式だけ でる200問』という問題集。
新形式TOEICでの変更点についてはこのブログでもまとめたんですが、新形式にTOEICが変わるにあたって、変更点としては大きく分けて
- 問題の数が変わる
- 問題自体の中身が(一部)変わる
の2つがあります。
(1)についてですが、たとえば文法・語彙問題のPart5では、問題数だけが変わるので、従来の参考書を使って何も問題なく勉強できます。
しかし、(2)の問題自体の中身が(一部)変わるパターンでは、従来の参考書では不十分で、新しい問題に触れることが必要なんです。
これは、具体的にはPart3,4,6,7の4つのパートになります。
で、タイトルからもう予想できるんですが、この『新形式だけ でる200問』には、それら中身が変わる問題"だけ"が収録されています。
問題集の内容
- Part3 15セット
- Part4 15セット
- Part6 10セット
- Part7 29セット
が収録されています。総問題数にすると240問になります。
さらに細かい構成としては、Part3,4において今回大きな変更となった、図を見て答える問題がたっぷり16セット、Part7におけるトリプルパッセージ問題が10セットと、変更がある問題の種類の中でもさらに手ごわい問題の割合が多くなっています。
初心者も上級者も使える!
この問題集には2通りの使い方ができます。
初心者~中級者の人は、まず本書8ページ~の新形式問題の概要と解き方を読み込んだ上で、本書の苦手なページからやっていきましょう。
上級者の人に関してはこの方法ではちょっと効率が悪くなってしまうかもしれませんが、別冊の「新形式だけ 200本ノック」を使えば効率よく学習できます。
この「200本ノック」という言葉を聞いて何か思い出す人がいるかもしれません。
そう、TEX加藤氏の『文法問題 でる1000問』の「文法問題1000本ノック」です。
この参考書はPart5の文法問題が1000問収録された問題集ですが、別冊の冊子に本書に収録されている1000問の問題がランダムに収録されており、それを一気に解くという学習法が可能でした。
同出版社から出た今回の『新形式だけ でる200問』についても、同じテクノロジーが採用されています。
なかなか厚みのある本ですが
このような薄い冊子が切り離せるようになっています。
この冊子に全問題が載っています。
これを使えば、上級者の人がすべて一気に解いて、間違えた問題だけを本書に戻って解説を読むという方法で勉強できます。
また、初心者~中級者の人でも、「1回解いて解説も読んだので、次はランダムの順番で復習したい」という場合や、「外出先で使いたい」といった場合にもこの冊子は役立ちそうです。
ちなみに、こちらの冊子に収録されている順番に編集されたリスニング音声はこちらのホームページからダウンロードできます。
TOEIC®テスト 新形式だけでる200問 音声ダウンロード – アスク出版のTOEIC対策
こんな人に特におすすめ
新形式になる前からすでにTOEICの対策をしていた人は、これやらないのはありえないと思います。
旧版のTOEIC対策を積んできた人にとっては、現時点で対策できている範囲にかなり偏りが生じています。なので、この『新形式だけ でる200問』を使うことでその偏りを修正し、その上で模試形式の問題集を使って本番のシュミレーションをしていく、というのが良い戦略だと言えるでしょう。
ただ、これから初めてTOEICを受けるという人でも、新形式問題に対する心理的負担を減らせるという意味では、取り組む価値がありますね。
新形式問題は、率直に言って他の問題よりも難しいです。たとえば、Part3,4における図を見て答えるリスニングの問題なんて明らかに難しいです。
PART3とか4では、図の問題は最後の2,3問しか出ないので、最後の方になると
「うわぁ、図の問題だ。嫌だなぁ。。」
となりがちなんですが、この問題集を使って新形式の問題だけを集中的にやっていくと、自然に慣れが生じて、単純に自信がつきます。
ぼくも図の問題をバンバン解いていくうちに、英語の能力もまぁそうなんですが、特に心理的負担が取れ、余裕が生まれることによる実力アップを実感しました。
まとめ
というわけで今回紹介したのは『TOEICテスト 新形式だけ でる200問』でした。
冒頭でも言いましたが、とうとう出ましたね。こういう種類の問題集。
この問題集を作ったのは濱崎潤之輔氏と大里秀介氏ですが、新形式を完全対策してしまおうという執念を感じます。TOEIC色々変わるらしいけど俺たちからは逃げられねぇぞ的な笑。
あ、書き忘れましたが、この著者2人による「パワーアップトーク」ということで本書には新形式問題に対する2人の会話が載っています。最近のTOEICの傾向に対する分析なども載っていてためになるので、問題を解きつつこっちにも目を通すと効果倍増だと思います。
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