アニメを使って英語を勉強するのが超おすすめな件について。
アニメが英語学習におすすめ!
最近は、アメリカなどの海外ドラマを使って英語を勉強することが有効な学習法のひとつとして、英語学習者の中で定着してきた感があります。
しかし、あまり多くの人は注目していませんが、実は日本のアニメの英語版を使って英語を勉強するのもかなりおすすめな勉強方法なんです。
「日本のアニメを英語で見て本当に勉強になるの?アニメを見ることに時間を割くくらいなら、やっぱり海外ドラマで生の英語に触れるのがいちばんなんじゃないの?」
と思う人もいるかもしれませんが、アメリカ製ドラマや映画を使った勉強では得られない効果もあり、人によってはアニメで英語力が大きく伸びることもあるんです。
今回は、アニメを使った英語学習のおすすめポイントと勉強の仕方を紹介したいと思います。
スポンサーリンク
アニメのセリフは聞き取りやすい
アニメの音声は、比較的1語1語はっきり発音されているので、聞き取りがしやすいです。
海外ドラマや洋画の場合、いろいろな地域のアクセント、方言などが多く含まれているので、そういった部分の理解に時間がかかってしまい、学習が効率的にできないんです。
もちろん、洋画などを使った学習では、だからこそためになるという側面もあるんですが、特に中級者くらいまでの人にとってはオーバーワークであるといえます。
その点を考慮するとアニメはちょうど良いんです。
しかも、比較的はっきり発音されているからといって、スピードは元の日本語と同じくらいかそれより早い(同じことを表現しようとすると日本語より英語の方が多少語数が増える)ので、簡単すぎるということもありません。
また、シチュエーションが理解しやすいというのも、学習の効率を上げてくれる要因です。
ぼくは最近『涼宮ハルヒの憂鬱』というアニメを見ています。このアニメは日本の高校が舞台になっていますが、すでに日本の高校についての文化的な背景知識があるので、セリフがスッと頭の中に入ってくるんです。
これは、理解がしやすくなることによって学習の効率が上がるだけではなく、実はスピーキングの力も上げてくれます。
たとえば、『ドラえもん』を英語で見ていたとしましょう。
のび太が町を歩きながら、
I hope I don't run into Gian.
と言ったとします。
この英語を、教科書のように
私は、ジャイアンに出会わないことを願います。
という風に解釈する人は、日本人ならいないでしょう。
これは明らかに、
あぁ~、どうかジャイアンにあいませんように・・・。
とか、
ジャイアンに見つかったらどうしよう・・・?
という解釈になるはずです。
このように普段の生活で使うような表現で英語を解釈していくことで、「こういう場面ではこの英語表現が使えるんだな」ということがわかるので、スピーキング力がどんどん上がっていくんです。
勉強の仕方
中級者くらいまでの人は最初から英語字幕付きで、上級者でディクテーション・リテンションがほぼ完璧にできるという人は字幕なしで見ていきます。
ポイントは2つで、まず、わからない単語や表現があったらその都度調べるようにしましょう。
これには手持ちの辞書と、アルクの『英辞郎』というネット上の辞書がおすすめです。
『英辞郎』は、単語単位でもフレーズ単位でも一気に検索でき、常に編集され続けているので、最新の語彙にもほとんど対応していて非常に便利です。
さて、もうひとつのポイントですが、「これは使いたいな」と思った表現があったら一時停止して自分の口で繰り返しましょう。
これがいちばん大事なポイントで、これをやるのとやらないのでは学習効果に大きな差が生まれてしまいます。
先程も書いたように、アニメを使った学習ではスピーキングの力が上がりやすいという特徴があります。
「これは日常生活では使わないな」という表現は別ですが、いい表現があったらいったん止めて、どんどん自分の口から発話していきましょう。
その他回数などについてです。たとえばTOEICの文法問題集などは、何回も繰り返し学習して身につけていくのが学習方法としては定石ですが、アニメを使った学習に関しては、何回も何回もやって極めるというのはおすすめしません。
この前『海外ドラマDVD英語学習法』という本を読みました。
海外ドラマDVD英語学習法 日本で、自宅で、一人で、ここまでできる!
- 作者: 南谷三世
- 出版社/メーカー: CCCメディアハウス
- 発売日: 2016/04/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (1件) を見る
タイトルの通り、海外ドラマを使って英語を習得していく方法がまとめられていて、英語学習全体に関するTIpsなども豊富でなかなかためになったんですが、この本では同じエピソードを字幕あり・なしとかで何回も何回も見るという方法が推奨されていて、これには同意できませんでした。
理由としては、ずばり「つまんないから」です笑。
なんでアニメを使って勉強するのかって、やっぱりいちばんのモチベーションは「それが楽しいから」なんですよ。
本当にそのアニメが大好きで、何回も見たいという人はいいかもしれませんが、そうではない人が勉強のためだと思って修行のように何回も見てやろうとすると、まず挫折するでしょう。
なので、ぼくは何回も見て徹底的に極める必要はないと思います。
むしろ、アニメの勉強は普段の英語学習の息抜き的なポジションにして、まずは1日5分か10分くらいやってみる、というゆるい感じで始めるのがいいのではないかと。
英語版アニメはどこでゲットすればいいの?
ここが最大の問題なのではないかと思います。英語音声が入ったアニメはレンタルとかでもほとんど見かけません。
一応、ぼくが調べた限りでは、ジブリ映画の英語版がアマゾンで比較的リーズナブルな価格で手に入るようです。
翻訳の精度も高いようです。とりあえずこれらジブリ作品からひとつ選んで始めてみるのもいいでしょう。
あとは、米国版Amazonから個人で輸入したり、ヤフオクなんかにも英語版アニメは結構出品されているので、そちらをチェックしてみるのもいいと思います。
もうひとつの手段として、ぼくは見たことがないのでわかりませんが、ネットで検索すると英語版アニメがアップロードされているようです。
ただし、これらについては法的にグレーというかアウトなので、視聴する人は自己責任でお願いします。
まとめ
というわけで今回は日本のアニメを英語で見ると幸せになれるよという話でした。
今でこそこの学習方法を取り入れていますが、ぼくは前まで、日本の小説やアニメ、映画を英語で見る学習法に関してはかなり懐疑的でした。
そもそも日本語で楽しめるのにわざわざなんで英語で見る必要があるんだ、と思って敬遠していたんです。
しかし、この記事でも書いたとおり、アニメで英語を勉強するのには実はいろいろなメリットがあり、特にスピーキングを伸ばす有効な手段だということがわかったんです。
まだこの方法を試したことがない人は、ぜひ日々の学習に取り入れてみてください。
それではまた!
- 作者: 谷川流[原作テキスト],出雲博樹[単語解説],いとうのいぢ
- 出版社/メーカー: 中経出版
- 発売日: 2011/04/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 14人 クリック: 703回
- この商品を含むブログ (26件) を見る
(こちらの記事もおすすめ)