中検4級のレベルと合格するための勉強法!
今回は、基礎レベルの中国語が身に付いたのかを判定する中国語検定4級についてまとめていこうと思います。
内容としては
- レベル(難易度)
- どんな問題が出るのか(出題形式)
- 効率の良い勉強方法(おすすめ参考書含む)
となっています。
この記事を読むだけで中検4級合格に向けた方針がすべてわかるようになっているので、ぜひ活用してみてください!
中検4級のレベル(難易度)は?
公式が発表している試験概要によると、中検4級の難易度は次のようになっています。
中国語の基礎をマスター
平易な中国語を聞き、話すことができること。
(学習時間120~200時間。一般大学の第二外国語における第一年度履修程度。)
発音(ピンイン表記)及び単語の意味,常用語500~1,000による単文の日本語訳・中国語訳。
常用語500~1000と書いてありますが、実際に問題を見てみた体感としては、間違いなく1000単語は必要です。
単語数と文法レベルから考えて、全くの初心者から始める場合は半年、中検準4級レベルにすでに達している人は3ヶ月程度の勉強期間で合格できることになります。
"中国語の基礎"とありますが、これは本当にその通りで、前置詞、受け身、比較、助動詞、補語など、4級には中国語における最も大切な基礎が詰まっています。
基礎を確実に身に付けるための指針としても4級は使えるんです。
出題形式
試験はリスニングと筆記試験で構成されています。
それぞれが100点満点のテストで、リスニング、筆記どちらも60点以上を取れば合格です。
準4級と違い、リスニングも筆記もどちらも6割を超えなければいけないので注意してください。
どちらかを捨てると合格できないということです。
ほぼすべての問題が選択式ですが、筆記試験の最後に記述式の問題があります。難易度は高くはありませんが、実際に文字を書かなければいけないので、"漢字が正確に書けるのかどうか"も大切になってきます。
勉強法
中検4級対策をしていくにあたって、総合的な対策テキストとして『中国語検定4級トレーニングブック』を使っていきます。
これは絶対に用意しておかなくてはいけません。
CD2枚付 改訂版 合格奪取! 中国語検定 4級 トレーニングブック
- 作者: 戴暁旬
- 出版社/メーカー: アスク出版
- 発売日: 2015/04/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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現在出ているものでは、このテキストがベストです(以下『トレーニングブック』)。
この本に取り組んでいく前に、ある程度単語を覚えておく必要があります。これにはアルクから出ている『キクタン』を使います。
『キクタン』は準4級と4級対応の2冊を完全に覚えたというレベルまでもっていきます。
- 作者: 内田慶市,沈国威,氷野善寛,紅粉芳惠,関西大学中国語教材研究会
- 出版社/メーカー: アルク
- 発売日: 2008/05/27
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試験概要に常用語500~1000語レベルとありましたが、この2冊でちょうど収録単語数が1000語ちょっとになっていて、ほぼ完全に試験範囲に対応していることになります。
単語を覚えていないと何も始まらないので、この2冊を8割覚えたというレベルまでまずもっていき、その時点で残りの2割暗記+『トレーニングブック』という勉強法に切り替えるのが効率面を考えるとベストです。
『キクタン』を使った単語暗記では、単語を見て意味がわかるのはもちろん、声調とピンインも正確に覚えていきましょう。
というのも、4級の筆記試験の最初の大問で、まさに単語の声調とピンイン表記がわかっているか試される問題が出題されるからです。
これを完全に覚えるためには毎日継続的に単語暗記をやっていく必要があるので大変ではありますが、この大問1はとにかく単語の声調とピンインさえ覚えていれば絶対に正解できる問題なので、しっかり覚えて確実な得点源にしてしまいましょう。
さて、メインのテキストである『トレーニングブック』についてです。
練習問題が豊富なのがこの本の特徴なので、どんどんどんどん問題を解きながら傾向をつかんでいきましょう。
基本的に本の最初からどんどん進めていけば大丈夫ですが、リスニングの大問2と筆記問題の文法問題を重点的にやるとぐっと合格に近づきます。
リスニングの大問2はまとまった量の中国語を聴いて問題に答える形式で、会話と論述が流れます。
話すスピードはそこまで速くないので大丈夫なんですが、普通にベラベラしゃべるので、4級を受ける人にとってはなかなかの関門だといえます。
大問2ができれば大問1は楽勝なので、難しい方を中心に学習していきましょう。
また、筆記問題の文法問題ですが、正解するコツとしてはずばり語順をマスターすることです。
本当にこれに尽きますね。
4級では、受け身の構文や、多くの学習者にとって最初の難関となる方向補語や結果補語が範囲に含まれ、それらを正しく理解しているのかが問われます。
『トレーニングブック』では、それら文法事項が、4級に出るものに絞られてわかりやすくまとめられているので、熟読してから問題を解きまくり、体に語順を染みこませていきましょう。
『キクタン』2冊を使っての1000単語暗記と『トレーニングブック』を使った対策で楽に合格は狙えますが、万全を期して臨みたいという人は、過去問に取り組むとよいでしょう。
過去問は何種類か出ていますが、おすすめは白帝社から出ているものです。
『トレーニングブック』にも最後に本番と同じ形式の模試が収録されているんですが、1回だけでは不安だという人はこれを使って過去問演習をこなしておきましょう。
ただし、『トレーニングブック』をやりこめば合格ラインはまず超えるので、必ず『トレーニングブック』をしっかりとやってから過去問に移るようにしてください。
大事なことなので繰り返しますが、先ほど紹介した『キクタン』と『トレーニングブック』をやり込めば、過去問をやらなくても合格は可能です。
ちなみに、本当に初心者の状態から勉強するという人は、まずひとつ下の級である中検準4級から勉強するというのも全然アリです。
準4級については別の記事にまとめてあるのでぜひ参考にしてみてください。
(参考記事)
最後に
というわけで今回は中国語の基礎をマスターしたのかがどうか試される中国語検定4級についてまとめてみました。
本当の基礎の基礎しか問われなかった準4級と比べると、なかなか骨のある内容になっていて、この4級レベルを無事に超えられるのかどうかが、今後の中国語学習が成功するのかに大きく関わってきます。
ぜひ中検4級を活用し、基礎レベルをしっかりと固めていきましょう。
CD2枚付 改訂版 合格奪取! 中国語検定 4級 トレーニングブック
- 作者: 戴暁旬
- 出版社/メーカー: アスク出版
- 発売日: 2015/04/29
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(読むだけで中国語の勉強方法がわかる!関連記事はこちらから)