『会話と作文に役立つ ドイツ語定型表現365』はドイツ語中級者におすすめの熟語集!
ドイツ語の実力が初級から中級になると、ひとつの大きな問題に直面します。
それは、
中級者向けの語彙集がない!
ということ。
以前、
ドイツ語をゼロからはじめる初心者におすすめの参考書・本を紹介します!
で紹介した通り、総単語数0~2000の初心者向けの単語集ならクオリティーの高いものが3種類もあるんですが、覚えた単語数が2000を超えて中級レベルになると、使えそうな語彙集が全くないんです。
そんな状況の中で、今年やっとかなり良さげな中級者向け語彙集が出ました!
それが『会話と作文に役立つドイツ語定型表現365』です。
内容
この本は、熟語集です。
von A bis Z
はじめから終わりまで、例外なくすべて
のようなドイツ語の熟語が、本のタイトルの通り365個収録されています。
そしてその365個それぞれに、4つの例文が付いているんです。
4回例文に触れることで、熟語がびっくりするくらい頭に定着します。
4つというと「多すぎない?」と思う人がいるかもしれません。しかし、使ってみるとわかるんですが、この4つという数がちょうどいいんです。
語彙というのは、ゴリゴリと機械的に暗記していくのも時には大事ですが、やはり最も効果があるのは具体的な文脈の中で実際にその語彙に触れていくということなんです。
この本は語彙集であるにもかかわらず、複数の種類の文脈の中でその語彙をトレーニングするということが可能なんです。
レベル
中級向けと書きましたが、具体的には独検3級レベルをマスターし、独検2級~準1級程度の人に最適なレベルになっています。
これは、総語彙数2000~5000程度のレベルです。
これだけをマスターしただけでは独検の準1級に高得点で合格することはできないかもしれませんが、合格のための土台作りにはベストだと思います。
さきほどリンクを貼った記事で紹介した3種類の単語集では、だいたい1600~2000の単語が載っています。
これをすべてマスターし、初級文法を身に付けると独検の3級に合格できます。
この本は、その段階に達した人にとって最も効果を発揮するレベルといえるでしょう。
関連語彙が豊富!
「え、熟語集なの?単語集が欲しいんだけど・・・」
という人がいるかもしれません。
しかし、そういう人もぜひこの本を使うことをおすすめします!
というのも、この本では例文を通して独検3級以上レベルの単語も身につけられるようになっているんです。
例文を音読しながら特訓していてわかったんですが、この本の例文には、著者が意識的に中級レベルの単語を散りばめているんです。
しかもそれらの語彙にはしっかりと訳注がついているので、わからない単語に出会う度に辞書を引く必要もありません!
なので、体裁は熟語集ですが、単なる熟語集を使うのよりも何倍もの効果が得られるのです。
ちなみに、注には文法事項の解説もあるので、まだ文法が不安だという人でもサクサクと進められることができます。
何回も音読しよう!
この本には、各熟語と例文すべての音声を収録したCDがついています。
これを活用しない手はないです。
CDを聞いて発音のチェックとリスニング力アップをはかりながら、例文を何回も音読しましょう!
さきほども書きましたが、この本に収録されている例文は、単語、文法面でもドイツ語中級者にとってとんでもない効果をもたらします。
ドイツ語初級を終えた人は、この本を使うのが最も効率が良く、学習効果も高い選択肢だと思います。
おすすめなのでぜひ使ってみてください。
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