植田一三の本おすすめリスト!英検1級レベルの英語力を目指す人のためのハイレベルな参考書!
"英語の超人" 植田一三を知っているか
植田一三という人を知っていますか?
英語のプロ・達人養成教育学校、Aquaries School of Communication学長。英語の百科事典を10回以上読破し、辞書数十冊を暗記し、洋画100本以上の全せりふをディクテーションするという「超人的」努力を果たす。ノースウェスタン大学コミュニケーション学部修士課程修了後、テキサス大学スピーチコミュニケーション学部博士課程に留学し、同大学学部生に異文化間コミュニケーションを1年間、パブリックスピーキング、ラップミュージックコミュニケーション、ビジュアルコミュニケーションをそれぞれ半年間指導。
Aquaries公式HPより引用
もともとは予備校の英語講師をされていた人で、今は自分の塾で英語を指導しています。
プロフィールにいろいろ書いてありますが、
とにかくすごい人
という認識で間違いないと思いますw
英語教師としての活動だけでなく、多くの著作があり、特に上級者向けの英語参考書を多く出版されています。
ぼく自身、英検1級、TOEIC980点を取得できましたが、ここに至るまでに、植田先生の本にはかなりお世話になりました。
正直ただのファンで、本物を一回見てみたいという理由でセミナーに行ったこともあります笑。
今回は、そんな植田一三(イッチー植田)ファンのぼくが、イッチー植田のおすすめ英語参考書を紹介したいと思います。
語彙を強化する本
発信力を鍛える本
英検1級対策本
TOEIC対策本
その他
の5つにジャンル分けし、それぞれ2冊、計10冊紹介していこうと思います。
語彙を強化する
発信型英語 10000語レベル スーパーボキャブラリービルディング
発信型英語10000語レベル スーパーボキャブラリービルディング(CD3枚付) (CD BOOK)
- 作者: 植田一三
- 出版社/メーカー: ベレ出版
- 発売日: 2008/11/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 15人 クリック: 115回
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植田一三といえば、やっぱり語彙ですね。
この『スーパーボキャブラリービルディング』は、一般語彙からはじまり、分野別の比較的専門的な語彙まで幅広く扱っている単語集です。
ジャンルとしては幅広いんですが、英検1級やTOEFL、工業英検など、ターゲットとなる資格を明確に絞った上で単語が厳選されています。
かなりの数の単語が収録されていますが、前半の一般語彙では、コロケーションで覚えることができ、また、やる気の上がるコラムもところどころに散りばめられているので、学習に飽きがきません。
1冊まるごと覚えたという人はぼくは聞いたことがありませんが笑、机に置いておいて、気が向いたら1ページだけ覚えるという方法でも、十分語彙力が強化されると思います。
発信型英語 類語使い分けマップ
say,speak,tell,talkの使い方の違いがわかりますか?
『類語使い分けマップ』では、このような基本単語の使い分けについて学べるようになっています。
英語学習が進んでくると、だんだんレベルの高い語彙の習得に偏った学習になりがちで、このような基本語の的確な使い分けは、上級者でも結構間違えてしまうものです。
この本を通して読むことで、いままで曖昧に覚えていた基本語の使い分けができるようになります。
ひとつ前に紹介した『スーパーボキャブラリービルディング』と比べると、単語集というよりは読み物という感じです。1冊通読するという学習方法が最適でしょう。
英語の発信力を鍛える
英語で意見を論理的に述べる技術とトレーニング
植田一三氏の参考書を読んでいるとしばしば目につくのが、
「発信力」
という言葉です。
これは、ただ単に英語が話せるというレベルの話ではなく、しっかりとした中身のある内容をアウトプットできる力を意味します。
そんな発信力の大切さに気づかせてくれたのがこの本です。
この本では、スピーキング力を上げる方法、表現集からはじまり、どうやったらディベートやスピーチで説得力のあることを発言できるのか、というところまで踏み込んでいます。
専門書でもない普通の英語の参考書なのに、ここまで深いところまで解説している本はなかなかないです。
英語で経済・政治・社会を討論する技術と表現
英語で経済・政治・社会を討論する技術と表現(CD BOOK)
- 作者: 植田一三,上田敏子
- 出版社/メーカー: ベレ出版
- 発売日: 2013/02/21
- メディア: 単行本
- クリック: 2回
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英検1級の二次試験対策のメイン本としてぼくはこの本を使いました。
現代社会においてよく議論される話題について、それぞれ賛成意見と反対意見が載っています。
この本を徹底的に読み込んで英検1級のスピーキングテストに臨んだところ、「これら5つのテーマからひとつ選んでスピーチしてください」の5つのテーマのうち、4つはこの本で練習したものでした。楽勝でしたね。
英検1級の二次試験対策だけではなく、TOEFLやIELTS、TOEICのSWなど、あらゆるスピーキングテスト対策にも使えるのでおすすめです。
英検対策本
英検1級 100時間大特訓
英検対策の本も、イッチーの本は基本的に1級と準1級を扱っているものだけです。
『英検1級 100時間大特訓』は、英検1級の総合対策ができる1冊。
英検1級の過去問の中でも学習効果の高い問題をチョイスし、その演習を通して、問題のパターンや語彙面での知識のストックを増やしていくことができます。
問題の分析は類書の中でも群を抜いていて、問題作成者の意図や、選択肢の構造まで明らかにしてしまっている本です。
英検1級指導歴30年以上のイッチーだからこそ書ける本ですね。
ちなみに、本書第1章の「英検1級に合格するための極意」は必読です。英検1級にとどまらず、英語学習全体に活用できそうなTipsが満載です。
ぼくは、モチベーションが下がりかけたときにはいつもこの章を読むようにしています。
英検1級 英単語大特訓
資格試験の中でも最も語彙力が必要とされる英検1級の語彙対策ができる参考書。
意味ごとに単語がまとめられているのが特徴です。
各意味で1000語レベル~10000語以上レベルの単語が並べられています。
たとえば、「言う・話す」なら、
1000語水準・・・say,tell
3000語水準・・・state, whisper
10000語水準・・・harangue
といった具合です。
コロケーションも載っているので、文脈の中で単語を覚えていくこともできます
これが、300ページ以上にわたって延々と続きます。
この本を9割以上マスターすれば、英検1級の語彙問題ではほぼ満点が取れるでしょう。
ただ、分量としては多いものの、レイアウトや例文、コロケーションが良いので、意外とサクサク進められると思います。
これだけのレベルのことを扱っていることを考えると、かなり取り組みやすいテキストだと言えるでしょう。
ちなみに、英検1級にすでに合格している人でも、語彙力強化のためにかなり使えると思います。上級者でも多くの人が苦手とする句動詞に関しても、見やすくまとまっています。洋書が読みたい人など、語彙力を高いレベルまで伸ばしたい人は使ってみるのもいいかもしれません。
TOEIC対策本
TOEIC TEST 990点満点 英文法・語彙
TOEIC(R)TEST 990点満点英文法・語彙 (アスカカルチャー)
- 作者: 植田一三,石井隆之
- 出版社/メーカー: 明日香出版社
- 発売日: 2010/11/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 1人 クリック: 3回
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TOEICの対策本に関しても、植田先生の本はとにかくレベルが高いです。
この『990点満点 英文法』もその1冊で、この本には、730点レベル以上の文法・語彙問題だけが集められています。
TOEICの参考書は、大体500~600点くらいの人に最も効果が出るように作られているものがほとんどなので、貴重な存在です。
しかも、文法・語彙問題に絞られているのも良いですね。
というのも、TOEICで大体950点を超えて満点を目指すレベルになってくると、文法問題がネックになってくるからです。
文脈判断の問題に比べて、文法・語彙問題は、知ってるか・知らないかだけですべてが決まってしまうんですよ。
特に紛らわしい類語の言い換えや、多義語の問題を大量に練習できるようになっています。TOEICで950~満点を目指したい人は知識の拡充のためにぜひ使ってみてください。
TOEIC LISTENING AND READING TEST 990点突破ガイド
TOEIC® LISTENING AND READING TEST 990点突破ガイド
- 作者: 上田敏子田岡千明,植田一三
- 出版社/メーカー: 明日香出版社
- 発売日: 2016/10/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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『990点突破ガイド』は、TOEICの全パートの対策ができる参考書です。
ETS制作のTOEICの公式問題集をはじめとする市販の問題集は、大体スコア600点ぐらいの人を対象にしているので、860点や900点以上の高得点を狙う人には、問題レベルも攻略法も物足りないものとなっています。そこで、高得点ゲットのための、いわゆる「TOEIC検定1級」対策をする必要があります。
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このようなコンセプトのもと、中級レベル以上の人が、800点レベル以上の問題を中心に効率よく学習ができるようになっています。
TOEICにおいて大事な部分を占める、類義語や多義語のパターンが豊富であるだけでなく、テクニック面・精神面についても学ぶことが多いテキストです。
それにしても、『990点突破』ってすごいタイトルですよね。990点"取得"とか"到達"ではなくて、"突破"ですからね。990点レベルをさらにぶちやぶっていく高い意識が感じられます。
ちなみにこの本は最近出たテキストで、新形式にばっちり対応しています。
その他テキスト
英語で説明する日本の文化 必須表現グループ100
日本のことを英語で説明する時に便利な表現100グループについて、それぞれ例文と解説が載っているテキストです。
通訳案内士試験の二次試験対策の1冊目に最適。
歴史的な出来事や建造物ごとではなく、表現ごとにまとめているのがこの本の画期的なところです。
これによって、応用が効くようになります。アドリブ力が要求される通訳案内士のスピーキングテストにおいては応用力が必要とされるので、この本はかなりおすすめだといえます。
英語で説明する科学技術
工業英検1級を受験したいと思っている人は、この本を使って間違いありません。
『英語で説明する科学技術』では、科学技術の各分野について、たとえば
ヒートアイランド現象とは?
など、各テーマの文章が英語と日本語でそれぞれ載っています。
この本に載っている文を使って、日本語から英語に訳すトレーニングを積めば、工業英検2級ら楽勝、1級合格にもかなり近づくでしょう。
工業英検1級は英検1級よりも数段難しい資格試験で、そもそも受験する人自体がかなり少ない試験なんですが、そんな資格試験にもスポットライトを当てて、クオリティの高いテキストを作ってしまうのはさすがといったところですね。
さいごに
というわけで今回は英語の超人・植田一三の本の中からおすすめ10冊を選んで紹介してみました。
イッチーの本の好きなところは、やっぱり上級者向けなところですね。
これは別にぼくがそういう本を求めているからというわけではなく、初心者向けの参考書がいちばん売れる英語市場において、上級者向けのテキストを出し続けるということに、自分の信念を貫いている姿勢が見えるからです。
高いレベルの英語力を目指す人にとって、植田一三氏の本は本当に貴重な存在です。
ぜひ、ここで紹介した本を活用してみてください。
というわけでみなさん、明日に向かって英悟の道を
Let's enjoy the process!
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