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4ヵ国語を勉強するブログ

留学経験なし、独学で英検1級,TOEIC980点,TOEIC SW170/200を達成。「言語は楽しく学ぶべき」という方針の元、最大の効率で結果を出せる勉強方法をブログに投稿しています。中国語やドイツ語など、英語以外の言語も勉強中。

『寝るまえ5分の外国語』(黒田龍之助著)が外国語学習好きにおすすめすぎる件

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『寝るまえ5分の外国語』という本が面白かったのでレビューしようと思います。

寝るまえ5分の外国語:語学書書評集

寝るまえ5分の外国語:語学書書評集

 

外国語学習好きやロシア語学習者には有名で、ぼくもファンである黒田龍之助氏の新刊です。

 

語学書の書評

この本は語学書の書評集です。

広報誌『白水社の本棚』で連載された、毎回1冊の語学書をフィーチャーして書かれるコラムをまとめたものになっています。

 

「語学書の書評なんておもしろいの?」

 

と思う人がいるかもしれませんが(ぼくもこのブログで語学書を紹介しているのであまりこういうことはいいたくないんですがこれが大多数の声でしょう)、これが読んでいて本当に面白いんです。

実際に人気で、発売して約1ヶ月くらいで増刷が決まっています。

 

外国語を楽しむ

この本はとにかく読んでいて楽しいんです。読み出したら止まりませんでした。

これはなぜなのか考えてみたんですが、著者の黒田氏自身が楽しんでいるからではないかと思うんです。

たとえば、『モンゴル語のしくみ』という本の回では、

モンゴル語はキリル文字を使って表記される。つまりロシア語と同じ。

(略)

1990年代に訪れたモンゴルの首都ウランバートルでは、至る所にキリル文字が踊っていて、わたしはこれが気になった。

だって、さっぱりわからないのだから。

同じキリル文字でも、スラヴ語圏を旅していれば、なんとなく理解できるものが多いのだが、モンゴルでは見慣れた文字でもまったく想像のつかない単語が綴られる。ワクワクするではないか。

(90ページより引用)

とあります。

注目すべきは最後の「ワクワクするではないか。」です。

ここは笑ってしまいました。笑ってしまったんですが、この感覚、外国語が好きな人はわかるはずです。

 

英語が大嫌いで、いやいや勉強している高校生の

「全然わかんねー!」

と、外国語学習が好きでたまらない人の

「全然わかんねー!」

は全く違います。

後者は、「全然わかんねー!(興奮)」であり、「全然わかんねー!(歓喜)」なんですw

 

この『寝るまえ5分の外国語』では、筆者の黒田氏自身がめちゃくちゃ楽しんでいて、それが行間からにじみ出ているので、その空気感に引き込まれてどんどん読んでしまうんです。

 

『やさしいドイツ語』の回では、

小塩先生はいつも楽しそうだった。

(略)

本書のページを捲っていくうちに、「ナントカ語を勉強すれば、こんなにいいことがありますよ」なんていう宣伝文句はまったく必要ないことに気づく。著者本人が楽しそうにしていれば、生徒は自然とついていく。そういう魅力的な先生は、いつの時代もすくないけれど。

(208,210ページより引用)

 とあります。

黒田先生(『ニューエクスプレス ロシア語』にお世話になっているのでやっぱり先生で)もそういう人だなと思うわけです。

 

外国語学習あるあるが満載

外国語学習が好きだからこそ「わかる!」とうなずけるようなポイントも満載でした。

 

大学書林は絶版をめったにしない。作った本は時間をかけて丁寧に売ってくれる。マイナーな語学書を出してくれるだけでも十分にありがたいのだが、それが長いこと書店の棚に並んでいるのを目の当たりにすれば、思わず頭が下がる。

(223ページより引用)

 

かなりマニアックですけどこれは超わかりますね笑。

大学書林は『イディッシュ語文法入門』のようなマイナーな語学書を多く出しています。

イディッシュ語文法入門

イディッシュ語文法入門

 

この本は比較的新しいですが、中にはびっくりするくらい昔に出版された本もあります。

ちなみにこの回で紹介されていたのは『印度語四週間』。

日本人は最も勇敢な海軍をもってゐる

という例文が載っているそうですw

 

あと、『ニューエクスプレス』シリーズについてのコラムも面白かったですね。

『ニューエクスプレス』シリーズは白水社から出ている初級文法テキスト。数々のマイナー言語に対応していて、しかもクオリティが高いのでぼくも大ファンで、ニューエクスプレスを褒めるだけの記事を書いてしまったくらいです。

白水社の語学書『ニューエクスプレス』シリーズが最高すぎる件

 

今回のシリーズにおける新機軸は、巻頭の「○○語ってどんなことば?」。これを読めば、その言語の概略を把握することができるので、非常に便利。このシリーズを片っ端かた手に入れて、「○○語ってどんなことば?」の部分を比べながら目を通してみた。

(94,95ページより引用)

 

これ、ぼくもやりますw

 

全く知らない外国語の概略を知るのって、本当に楽しんですよね。

『ニューエクスプレス』シリーズは、そういう目的のためにはぴったりなんです。

ちなみに、黒田先生は『ニューエクスプレス ロシア語』の著者でもあります。

 

外国語学習が好きな人におすすめ!

このように、『寝るまえ5分の外国語』は、単なるブックガイドというわけではなく、楽しく読める読み物になっています。

これを読むことで、語学学習の魅力を再発見できるでしょう。

外国語学習者が好きだという人には超おすすめです。

寝るまえ5分の外国語:語学書書評集

寝るまえ5分の外国語:語学書書評集

 

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