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『中国人観光客の心をつかむ接客フレーズ500』がおすすめ!接客を仕事にしている人は絶対に読むべき!

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中国や台湾からの観光客は今どんどん増えています。

観光客が増えること自体は、ビジネスにとって、そして日本の経済にとって良いことです。

しかしその一方で、異なる国から大量の人が流れ込んでくることによる"摩擦"も生じています。

この"摩擦"は、

  1. 言葉の壁
  2. 文化の壁

の2つが原因です。

一般の人もそうですが、これらの壁は、接客を仕事にしている人が特に感じているのではないでしょうか。

今回は、中国人観光客に接客をする機会のある人が、言葉と文化による摩擦を少なくするためにおすすめの本をレビューしたいと思います。

『中国人観光客の心をつかむ接客フレーズ500』という本です。

中国人観光客の心をつかむ接客フレーズ500  現場で役立つ中国語対応術

中国人観光客の心をつかむ接客フレーズ500 現場で役立つ中国語対応術

 

 

中国語接客のすべてがわかる一冊!

中国語での接客について書かれた本は何冊も出ていますが、この『中国人観光客の心をつかむ接客フレーズ500』は、間違いなくいま出ている中国語接客本の中でベストです。

なぜかというと、中国語での接客において必要とされる知識がまんべんなく収録されているので、これ一冊で必要なことがすべて学べるからです。

この本の内容は主に、

  1. 中国について知ろう!
  2. 中国語の発音を学ぼう!
  3. 接客中国語フレーズを覚えよう!

の3つに分けることができます。

従来の本では、ほとんどの本がこの3つのうち1つか2つしか扱っていませんでした。

つまり、中国の文化やマナーについて書かれている本には具体的なフレーズ集がなく、接客フレーズ集には中国の文化についての記述がなかったんです。

しかしこの本では、

  1. まずは中国の文化を知り、
  2. 発音を勉強して音の出し方を学んだ後に、
  3. 具体的な接客フレーズを覚える

という、接客中国語を学ぶ上で必要な3つの事項をすべて学ぶことができるんです。

 

中国人の習慣、マナーを知ろう

本のタイトルに『接客フレーズ500』とありますが、この本では接客フレーズだけではなく、中国の習慣・文化についても学べるようになっています。

中国語での接客は、単に接客フレーズを覚えただけではうまくいきません。

接客業に日々従事されている人ならわかると思いますが、中国と日本では習慣が全く違います。

中でも、マナーの面は大きな課題だと思います。

中国人観光客の行動の中には、日本人から見ると「マナーが悪いな」と思うものがあります。

公共の場で大声で話したり、列に並んで順番を守らなかったりするのがよくある例でしょう。

これらは、「何が常識なのか」の違いから来ています。

この本では、中国人の性格やコミュニケーションなど、文化面について非常に詳しく、そしてわかりやすく書かれているので、中国人について知ることができます。

 

タバコのマナーも中国人観光客に周知徹底する必要があります。中国では、喫煙はおもに成年男性の習慣であり、男性の喫煙率は52.9%にも上ります。男性同士で煙草を勧め合うのは、一種のコミュニケーションでもあります。一方、「喫煙女性は不良」というイメージが定着しているため、女性の喫煙者はほんの一部にすぎません。

(31ページより引用)

 

タバコの他にも「食べ歩き」についてや、「備品持ち帰り」「鉄道マナー」などについて取り上げられており、対策法も書かれています。

まずは接客する相手を"知る"。そしてどうすればいいのか対策を取る。これはすごく大事です。

 

接客フレーズが学べる

中国の習慣・文化についての説明も充実しているのですが、やはりこの本のメインは中国語の接客フレーズ集です。

厳選された接客フレーズが500個収録されています。

基本フレーズ140、ショップ、宿泊施設、飲食店、交通機関、観光地、医療・美容、トラブル発生時に役立つフレーズ

というようにそれぞれの場面ごとにフレーズがまとめられています。

 

こんにちは。

案内所はそちらです。

お値引きはできません。

禁煙です。

エスカレーターで3階にお上がりください。

 

などなど、実際の場面で便利なフレーズばかり。

これらを単純に丸暗記するだけで、かなり役に立つでしょう。

 

「ちゃんとした発音で話せるか心配」

 

と思う人もいるかもしれませんが、大丈夫です。

発音に関する説明があり、音声も聞けるようになっているので、それをマネすれば最低限伝わる中国語が発音できるはずです。

 

とにかく、覚えたフレーズを実際に使ってみるのが大切だと思います。

どんなにたどたどしい中国語でも、頑張って話そうとすればお客さんも聞いてくれるでしょうし、中国語でコミュニケーションを取ろうと努力してくれていること自体がうれしいと思ってくれます。

訪日中国人観光客は、中国人店員よりも、日本人店員接客を受け、日本に来たという実感を覚えたいのです。

(187ページより)

 

ビジネスに役立つ情報も

このように、『中国人観光客の心をつかむ接客フレーズ500』は、接客の際に知っておくと役に立つ中国の習慣・マナー面での知識と、具体的な接客フレーズが学べる一冊になっています。

そのほかにも、

プラス思考でポジティブな中国人は、印象がよいものや縁起がよいものを好みます。

(略)

数字の好き嫌いもはっきりしているため、例えば「88円」「888円」「8686円」といった中国人に好まれる数字を入れて価格を設定したり、まとめ売りをする商品は「6つ」「8つ」にしたりするとよいでしょう。

(33ページより引用)

といった、売上を伸ばすために知っておくとよい知識も数多く紹介されているので、実際に現場で接客をしていなくても、中国人観光客を相手にしたビジネスに関わっている人なら、どんな人でも読んでためになる本だと言えます。

この1冊を読むだけで日々の仕事のクオリティがかなり上がることでしょう。おすすめです。

中国人観光客の心をつかむ接客フレーズ500  現場で役立つ中国語対応術

中国人観光客の心をつかむ接客フレーズ500 現場で役立つ中国語対応術

 

 

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