接客で役立つ中国語が学べる本と勉強法をまとめてみた!
日本に旅行に来る中国人の数がどんどん増えています。
そんな中で、中国語に対するニーズもどんどん高まっていますが、今いちばん中国語を必要とされている人は、おそらく接客の仕事をしている人でしょう。
ヨーロッパからの観光客と比べ、中国や台湾からの観光客はあまり英語が得意ではないので、接客の現場では、中国語ができる人がいないとコミュニケーションが全くできないという状況も生まれています。
「中国語ができたらどんなにいいことか」
そう思ったことのある人も多いはず。
ぼく自身、中国人観光客が多く来店する場所で接客の仕事をしていたことがありますが、実際、ちょっとでも中国語ができるとかなり仕事がスムーズになります。
今回は、接客業に従事している人向けに、接客中国語の勉強方法を紹介していこうと思います。
中国の習慣・マナーを知ろう
中国語での接客は、ただ単に中国語が話せればいいというわけではありません。
接客フレーズを覚えるのより大切なことがあります。
それは、中国の習慣・マナーを知ることです。
中国人は、日本人と外見が似ているので、考え方まで同じなのではないかと思ってしまいがちです。
しかし、それが落とし穴なのです。
中国と日本では常識とされていることが全く違います。
接客の仕事をしていて、その文化の違いから戸惑った経験のある人も多いことでしょう。
まずは、そこの違いとしっかりと理解する必要があります。
これには、『中国人観光客の心をつかむ接客フレーズ500』という本を使うのがベストです。
中国人観光客の心をつかむ接客フレーズ500 現場で役立つ中国語対応術
- 作者: 韓美齢
- 出版社/メーカー: カンゼン
- 発売日: 2016/01/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
タイトルの通り接客フレーズ集ですが、中国の習慣についてもかなりわかりやすく、そして詳しく解説されています。
この本を買ったら、第一章「中国を知ろう」、第二章「中国人を知ろう」、そして各章の最後に載っているミニコラムをとりあえず全部熟読してください。
そんなに量はないので30分くらいで読めてしまうと思います。
これを読むことでかなり知識が付きます。
中国の祝日について書かれているので「いつ店が混むのか」が予想できるようになったり、また、
中国人の性格
金銭感覚
中国人が好きなものとタブー
中国のマナー
中国人は来日の際に何を求めて来るのか?
などについての知識を得ることができます。
これらは、これだけ日本に中国人が旅行に来ているにも関わらず意外とみんな知らないことです。
この本を読むだけで同僚とも差をつけられること間違いなしです。
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『中国人観光客の心をつかむ接客フレーズ500』がおすすめ!接客を仕事にしている人は絶対に読むべき!
接客中国語フレーズを覚えよう
中国の文化について知識を得ることができたら、接客フレーズを覚えていきましょう。
これには先ほどの『中国人観光客の心をつかむ接客フレーズ』と、もう1冊、『すぐに使える接客中国語会話 大特訓』の2冊を使います。
「いきなり接客フレーズを覚えるって言われても、中国語っぽく発音できる気がしない」
と思う人もいるかもしれませんが、『接客フレーズ500』の方に発音の説明が書かれていて、練習もできるようになっています。『接客フレーズ500』の第3章で発音のトレーニングをしてから、フレーズをどんどん覚えていきましょう。
『接客フレーズ500』と『接客中国語 大特訓』の2冊で、合計約800の接客中国語フレーズが学べるようになっています。
さらに『大特訓』の方には接客において役立つ中国語単語が500語載っています。
800の接客フレーズと500の接客単語をマスターするのが目標です。
接客フレーズを覚える際の勉強のコツを2つここで紹介しようと思います。
①発音は大げさに!
中国語は日本語と比べて、抑揚があり、音域も高く、ダイナミックです。
誤解をおそれずに言うと、「うるさい」んですw
これを頑張ってマネしてみましょう。
声を出していて、「やりすぎかな?」と自分で感じるくらいダイナミックに発音してちょうどいいくらいです。接客フレーズは大きな声でトレーニングするようにしてください。
②名詞だけをひろう
接客フレーズを覚えるときは、フレーズごとそのまま口から出てくるように練習するのが基本です。
つまり、
乗車券はお持ちですか?
您有车票吗?
(『接客フレーズ500』136ページより)
だったら、「您有车票吗?」というフレーズ自体が口をついて出てくるようになるのが目標です。
しかし、フレーズ単位でそのまま覚えるというのはかなり大変です。
そこで、なかなか覚えられないときは文の中で名詞だけを拾ってまずは覚えてしまいましょう。
つまり、上の例文だったら、まずは
乗車券=车票
で覚えてしまうわけです。
フレーズでまるまる言うことができなくても、単語が言えるだけで接客の仕事はかなりスムーズになります。
「エスカレーター」などもフレーズ集には入っています。
「エスカレーター」という単語を中国語で覚えておくだけでかなり便利だと思いませんか?
このように、いきなり完璧を目指すのではなく、まずは単語単位で言えるようになるのを意識すると、勉強したことがすぐに仕事に活かせるようになります。即効性が増すわけです。
あとは現場で使うだけ!
勉強方法としてはこれだけです。
まとめると、
- 『中国人観光客の心をつかむ接客フレーズ500』を使い、中国の習慣・マナーについての知識を得る
- 『接客フレーズ』と『中国人観光客の心をつかむ接客フレーズ』を使い、接客フレーズの暗記と必須単語500を覚える。その際は、大げさに発音することと、フレーズの中の名詞をひろって覚えていくのがコツ。
のようになります。
ここで紹介した勉強方法は、有効な知識をどんどん吸収していく方法なので、とにかく即効性があります。
どんどん中国語での接客ができるようになっていくことでしょう。
ただし、ひとつ注意点があります。
それは、とにかく現場で使ってみることです。
いくらテキスト上でフレーズを覚えたとしても、実際に仕事の現場で使っていかないと、上達していませんし、せっかく覚えたのに使わないのはもったいないです。
中国語は発音が独特なので、恥ずかしくてなかなか使うことができないかもしれません。
しかしそこは自信をもって、大きな声で中国語で話してみてください。
お客さんも、日本人が頑張って中国語を話してくれたと思って、それだけで喜んでくれるはずです。
中国人観光客の心をつかむ接客フレーズ500 現場で役立つ中国語対応術
- 作者: 韓美齢
- 出版社/メーカー: カンゼン
- 発売日: 2016/01/20
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もっと勉強したくなった人は・・・
ここで紹介した方法は、接客フレーズを覚えるというシンプル極まりないものです。
もしかしたら、というか確実に、接客中国語を勉強していく中で中国語にハマってしまう人がいると思います。
そうしたらもう中国語を本格的にはじめてしまいましょう。
初心者向けのもっとも効率の良い勉強方法については↓の記事にわかりやすくまとめたので、中国語に興味を持ち、もっと勉強してみたいなと思った人はぜひ参考にしてみてください。
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