TOEIC SW スコアアップのために絶対に意識すべき3つのコツ!
TOEIC SWテストはスピーキング・ライティングのテストなので、選択肢を選ぶ形式であるLR(普通のTOEIC)と違い、
つかみどころのない
テストだと言えます。
公式側から採点基準が発表されているので、それを見ることで、どんな解答が評価されるのかを一応知ることはできますが、採点基準といっても問題毎にいくつもあるので、それらをすべて意識するのは困難。
やはり、TOEIC SWというテストはとらえどころがなく、試験中に
「もうどうしたらいいんだ!」
という状況に陥ってしまいがちなテストだと言えます。
そこで今回は、TOEIC SWを受ける際に、最低限押さえておきたいコツを3つのポイントに分けて紹介していこうと思います。
特にTOEIC SW初心者の方は、これらのコツを念頭に置いておくだけで、かなり試験が楽になると思います。
ぜひ参考にしていただけたらなと思います。
①最後まで諦めずに食らいつく
TOEIC SWテストで最もおそろしい事態は何かと言うと、
無回答
です。
スピーキングテストなら「沈黙」ですね。
「(え~っと、ぜんぜんわかんない。どうしよう。なにを言えばいいんだろう・・・。えっと・・・えっと・・・)」
とやっているうちに時間終了。結局何も言えませんでした。というパターンです。
これは最悪です。絶対に避けなければいけません。
TOEIC SWでは、とにかく自分の答えを吹き込む(ライティングなら書く)というのが大切です。
採点をする人は、複数の採点基準に即して、あなたの英語に点数をつけていくわけですが、何か言わなければ、採点も何もないんです。ゼロです。
しかし逆に何か言って(書いて)いれば、何かしらの採点ポイントに引っかかって点数がもらえる可能性があります。
もちろん、何も関係のないことをベラベラとまくしたててもスコアアップには繋がらず、むしろマイナスの評価がされてしまいますが、ぼくがここで言いたいのは、
無回答(や、ほとんど何も言えないパターン)だけは最低限回避しよう
ということです。
これは大原則として念頭においておくべきです。
初心者はもちろんですが、160点以上を狙いたい上級者でも、完璧を狙いすぎて頭が真っ白になり、何も言えなくなってしまう、というパターンは十分ありえます。
とにかく何か答える。
「諦めずに食らいついていき、点数をもぎ取ってやる!」
という意識で、解答時間ギリギリまで粘りましょう。自分の話している途中で時間が終わってしまっても大丈夫なので、とにかく食らいついてください。
「そんなん言われても、出てこないものは出てこないよ」
と思った人もいるかもしれませんが、そういう人は英語を自分のアタマからひねり出さなければいけない状況にできるだけ身を置く、という訓練が不足しています。
オンライン英会話のレッスンを毎日受けるなどしていけば、「何か聞かれたときに何かしらの英語を話す力」はどんどん付いてきます。
DMM英会話などの優秀なオンライン英会話サービスを使い、英語を自分の中からひねり出すトレーニングを積んでいきましょう。
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②関係ないことを言わない
TOEIC SWの公式問題集では、詳細な採点基準を知ることができます。
TOEIC Speaking & Writing 公式 テストの解説と練習問題
- 作者: Educational Testing Service
- 出版社/メーカー: 国際ビジネスコミュニケーション協会
- 発売日: 2015/12/16
- メディア: 大型本
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この問題集から「高い採点スケール」とは何なのかを調べてみると、たとえば写真を見て説明する問題では、
写真に基づいた内容で何か話せることを話しましょう。
応答問題では、
Directionに従って適切に解答している。
("高いスケールの解答とは"より)
Eメール作成問題では
筋の通った文章にするために一貫した論理構成で文章を構築する・・・
とあります。
この他の問題にも、これを同じような採点ポイントが書かれています。
これらは要するに、
- 問題の指定に則った解答をしてくださいね
- 論理が一貫した解答をしてくださいね
ということで、もっとくだけた言い方をすると、
問題のルールに従わなかったり、意味不明だったりしたら良い点あげないよ
ということです。
これは、ぼくらも解答の際に強烈に意識すべきポイントです。
つまり、解答の際は、
- 問題で指定されている答え方をしっかりと守る
- 聞かれていることと関係のないことは言わない
- 一貫した論理で話す
のがコツなんです。
と、ここで
「さっき、とにかく何か言えって言ってたのに、今度は関係ないことは言うなって・・・。お前言ってることめちゃくちゃじゃないか?」
と思った人がいるかもしれません笑。
その通りなんですが、ここまでで挙げた2つのポイントをどちらも満たさないとスコアアップは望めません。
とにかく何か話そうとするとすると、関係のないことを言ってしまい、論理一貫したことをズバッと言おうとすると今度は何も言えなくなる。
ここは本当に難しい部分なんですが、
- まずは、とにかく何か言えるように頑張る
- 慣れてきたら内容を充実させる
という段階を意識して勉強し、どちらも満たせる状態を目指していきましょう。
③わかりやすい表現を心がける
写真描写問題の採点スケールに、
非常に複雑な文や長い文を書いても、加点されません。
意味が正しく伝わる限り、つづりや句読点の誤りは評価に影響しません。
(公式問題集157ページより引用)
とあります。
これは何を意味しているのでしょうか?
これはズバリ、
わかりやすい英語を書いた人が高い点数をゲットできるよ!
ということです。
「しっかりとしたつづりで英語を書かなきゃ」
「複雑な文章を書いて自分の高い英語力をアピールするぞ!」
と思っている人は、考えを180度変えなければなりません。
TOEIC SWでは、とにかくわかりやすさが大事です。
難しい英語表現は、100%の自信がない限りは使うのを避けましょう。
英文のレベルとしては、中学校の教科書に書いてあるくらいの英語で十分戦えます。
TOEIC SWとLRの最も大きな違いはなんでしょうか?
スピーキングやライティングといった、発信型の英語力が測れるのか、リスニングやリーディングといった受信型の英語力が測れるのか、という違いをたいていの人はまず思いつくと思いますが、最も大きな違いは
人が採点をするのか、機械が採点をするのか
です。
LRではマークシートを機械がビーっとまさに機械的に採点していくだけですが、SWでは人があなたの英語を採点します。
これが意識できているのかが、実はスコアに大きく響くんです。
採点者を意識できている人は、その人に何とか自分の英語を理解してもらおう、という意識が働くので、英語も自然とわかりやすい表現を選んで話すようになります。
LRのように「正解が選べれば得点。無理ならダメ。」という基準でSWを考えてしまうと、スコアはうまく伸びていきません。
公式問題集を見ると、Eメール問題の採点ポイントに、
返信する相手のことが一応念頭にある(3点)
返信する相手のことをほとんど意識していない(2点)
とあります。
ここでいう"返信する相手"とは誰のことでしょうか。問題の設定上想定している架空の人物でしょうか?
いや、実際にはこれは採点者のことなんですよ。
これは、
「採点者である私があなたからメールを受け取ったと考えて採点します。わたしの事をちゃんと考えてメールを作ってくれてたら高い点数あげますよ。」
と読み替えることが可能ではないでしょうか?
TOEIC SWでは、PCに向かって解答しますが、その後ろにいる採点者(生身の人間)を必ず想定しながら解答しましょう。この視点がスコアアップに繋がっていきます。
まとめ
というわけで今回はTOEIC SWの解答のコツを3つのポイントに分けて紹介してみました。
再度まとめると、
- 諦めずに食らいつく
- 関係のないことは言わない
- わかりやすい表現を心がける
の3点です。
少し抽象的な話にはなってしまいましたが、どれも非常に大切なポイントです。
これらを普段のトレーニングから意識し、ぜひスコアアップを狙ってみてください。
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