「英語しかできない人」って言うな!
英語を活かして仕事をしている人は、基本的に「すごい!」という評価を周りから受けることが多いと思います。
しかし、英語ができて、それを活かして仕事をしていても、マイナスの評価を受けることも当然あります。
で、その中でもよく聞くのが
「あいつは英語ができるけど仕事はできない。英語しかできない残念なヤツだ!」
といったような内容です。
実際に人がこのようなことを言っているのを耳にしたこともありますし、就職・転職の情報サイトにおける
「英語"だけ"できるのでは今後生き残れないぞ!」
というテーマの文章はもはやお決まりのパターンとも言えるくらい定期的に見かけます。
今回は、この「英語しかできない人」について思うことがあるので書いていこうと思います。
できない人の嫉妬がほとんど
まずとにかく言いたいのは、タイトルにもある通り
「英語しかできない人って言うなよ!」
ということです。
大きな理由のひとつは、もしも言われた相手の耳にそれが入った場合、その人の仕事に対するモチベーションを下げてしまうからです。
もし「あいつは英語しかできない」というのがその人のことを本当に考えた建設的な意見だとしたらOKなんですが、多くの場合こういうことを言ってる人は嫉妬から言っているだけなんです。
要するに、自分が英語ができないから、できる人を妬んで悪口を言っている場合がほとんどだということです。
どんどん社会がグローバル化していく中で、「これからは英語が話せないとビジネスパーソンとしてやっていけない」とさんざん言われています。
しかし、これは英語の勉強が大嫌いな人にとっては最悪の状況で、少なからずストレスを感じるでしょう。
このストレスが、もしも「英語ができるけど他のことがイマイチな人」を見つけた時に、
「ほら!英語なんてできても仕事できなきゃ意味ねーじゃん!」
と言わせてしまうわけなんです。
ただ、さきほども言った通り、これは相手のモチベーションを下げてしまうことでしかありません。
劣等感・嫉妬から負のエネルギーを周りに発散するのはやめてもらいたいんですよ。
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自分を卑下するのもやめよう
「英語しかできない残念な人」というのは、英語ができない人が劣等感から言っているだけ、と書いたのですが、それ以外にも、
「いやぁ、わたしは英語しかできない残念な人なんで・・・」
と、本人が自分自身のことを卑下して言う場合があります。
これについてもぼくは「英語しかできない人って言うな!」と言いたいんです。
強力な武器だと考えればいい
自分は英語だけの人材・・・と自虐的に言う人の多くは、これから英語が活かせる仕事を新しく始めてみたい、と思っている人が多いのではないかと思います。
つまり、
「将来的に英語を活かせる仕事をやってみたい!でも、英語ができるだけじゃやっぱりダメなんだろうなぁ」
と漠然と思っている人たちです。
こういう人には、ぼくは
英語だけでも意外と大丈夫!
であり、むしろ
英語ができるのは超強力な武器だと考えるべき
だと言いたいんです。
頼れる人になろう
記事の前半でも触れたとおり、嫉妬から「あいつは英語しかできない」と言う人は一定数いますが、逆に、仕事の成績がイマイチでも、
「あいつ、いろいろあれだけど英語はできるからまぁいいか」
と評価される場合も往々にしてあります。
特に、周りに英語が得意な人が少ない職場では、プラスに評価してくれる場合が高くなります。
(参考記事)
そういった環境では
「英語で困ったらあいつに任せよう」
と周りから思われる、という状況ができやすくなります。
いざとなった時に頼りにしている人に対して、「あいつは英語だけだ」なんて悪く言う人はいませんよね。
日本人は英語が苦手な人が多く、そういった職場は多く存在します。
なので「自分は英語だけ」と思ってしまう人は、本当は過度に心配する必要はないんです。
思っている以上に、英語ができるというのはそれだけで評価されるものです。
簿記やプロラミングだけがスキルじゃない
「英語だけの人材だ」と自分を卑下する人の中には、英語以外のスキル習得を考えている人もいるでしょう。
人材としての価値を上げるためにスキルアップに励む、これはもちろん良いことだとは思いますが、ちょっと気になることがあります。
それは、
みんな簿記とかプログラミングとか、そういう"ちゃんとしたスキル"しか見えてなくない?
ということです。
"スキル"と言っても、必ずしも「FP2級!」みたいなことに限らないと思うんです。
たとえば
「遅刻しない」
「納期を守る」
「ちゃんとコミュニケーションが取れる」
「気遣いができる」
みたいなのも立派なスキルなんですよ。
これらについては「当たり前じゃないか!」と思う人も多いかもしれませんが、翻訳者や通訳者などでも、時間を守らなかったり、納期を守らなかったり、意思の疎通が困難だったりする人はびっくりするくらい多く存在します。
「気遣いができる」というのも立派なスキルで、気遣いができる人は明確に他の人材と差別化ができるくらいの力があります。
もし、自分が英語の仕事を頼む側だとしましょう。仕事における自分の苦労に気づいてくれて、それをさりげなくねぎらってくれる、そんな人がいたら、仮に他にちょっとだけ英語力が上の人がいたとしても、気遣いができる人に仕事を発注したくなりませんか?
こういう風に視野を広げていくと、自分の価値を上げる方法が無数に存在していることに気付くと思いますし、「あ、自分意外と英語だけの人じゃなかったわ」と思う人も多いはずです。
まとめ
「あいつは英語だけだ」と他人に言うのは自分の劣等感を表に出すだけの醜い行為ですし、英語しかできないと思って自分を卑下するのもやめましょう。
「英語しかできない人」って言うな!
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