英語の勉強では日本語訳も音読する方が絶対におすすめ!という話。
英語学習において基本中の基本となるトレーニング方法が音読です。
英語を学習している人は、音読を学習方法として実践している人がほとんどでしょう。
おそらく、英語学習者の90%以上が音読を実践しているのではないでしょうか?
しかし、
日本語訳も音読しているのか?
ということになると話は別でしょう。
- 英語しか声に出して読まない。訳は軽く黙読する程度。
- 意味全部わかるから日本語訳なんて黙読すらしないよ!
など、日本語訳になると声に出して読まない人がかなり多いのではないでしょうか?
ところが実は、英語学習では日本語訳を音読した方が効果が高くなります。
今回は、その理由と、おすすめの音読の仕方を書いていこうと思います。
英語がより深く記憶に刻まれる
英語の勉強時に、日本語訳も音読すると、勉強している内容がより深いレベルで頭に定着します。これが日本語訳を音読することの最大のメリットです。
「いやいや、勉強しようとしているのはあくまで英語なわけで。日本語なんて読んでたらむしろ効率が悪くなるんじゃないの?」
と思う方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。
日本語は母語なので、外国語である英語を音読する場合と比べると、読んだ時に記憶によりしっかりと残ります。
これがいわば船で言う「いかり」のような役割を果たし、対応する英語表現をしっかりと頭に定着させてくれるんです。
英語だけを音読するのでは、頭に定着させるための「いかり」的要素が不足するので、忘れやすくなってしまうわけです。
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黙読ではダメ!
「でも、いちいち声に出して読むのって面倒・・・。目で読むだけじゃだめなの?」
そういう方もいるかもしれませんが、ダメです笑。
コーチングの世界では、コーチはクライアントに目標(ゴール)を毎日声に出して復唱させます。
これは、目標を声に出すことで無意識のレベルまでその言葉が届くからです。
また、そのほかの自己啓発テクニックでも、ポジティブな言葉を"声に出して"発することで無意識レベルまで浸透させる・・・というのはよくある話です。
「いやなんの話?宗教?」という感じかもしれませんが笑、要するに何が言いたいのかというと、
同じ読むのでも、黙読するのと声に出すのでは定着度が全く違う!
ということです。
声に出すと、記憶の深いところまでどんどん言葉が入っていくんです。
日本語力の向上
日本語訳の音読をおすすめする2つ目の理由について。
日本語訳を音読するようになると、当然日本語自体の能力が向上していきます。
これが、英語学習にも確実に良い影響を与えるんです。
「母語の能力と外国語学習の能力には相関があるのか?」
という議論には結論が出ていませんが、そういう難しいことはとりあえず置いておくことにして笑、少なくともぼくの経験上は、
日本語がしっかりしている人は英語学習の伸びも早い
というのは確実に言えることですね。
いま言ったことは学習全般的に当てはまると思うんですが、特に英語でニュースの視聴や新聞を読みたい人にとっては日本語力がかなり重要になってきます。
ニュースといったら政治や経済、科学に至るまで難しい専門用語のオンパレードです。
これらを日本語ですらすらと理解できなかったら、英語で理解できるわけがないですよね?
このように、難しい題材に挑みたい人にとっては日本語訳の音読は本当に大事です。
ちなみに、『CNN English Express』という月刊誌を使えば、ニュース英語の勉強が効率的にできます。
CNN ENGLISH EXPRESS (イングリッシュ・エクスプレス) 2018年 11月号【インタビュー】ケイト・ウィンスレット【特集】副詞で覚える「句動詞」
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- 出版社/メーカー: 朝日出版社
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かなりおすすめです。
おすすめの音読法
最後に日本語訳を音読する際のコツ、また具体的な方法について書いていこうと思います。
全部は音読しない
日本語訳を音読する際は、
部分的に必要だと思った個所だけを繰り返し繰り返し読む
ようにしてください。
日本語訳の音読が重要だとさんざん言ってきましたが、全部まるごと音読するのはさすがに効率が悪くなります。あくまでメインは英語の音読です。
まずは英語の音読をしてから、
- ここが難しいな
- ここの意味がわからない!
と思った部分の日本語訳だけを声に出して読んでいきます。
文単位が基本ですが、単語・熟語単位でもイマイチ頭に定着しない表現があったら
英語→日本語→英語→日本語→英語・・・
とその部分だけ繰り返し音読してみましょう。
ちなみに、単語・熟語単位でイマイチ定着しない表現があった場合、次に見た時にまたすぐにわかるようにペンでアンダーラインを引いておくのを忘れないでください。
(難しい日本語に線を引く)
(対応する英語にも線を引いておく。にしても形状記憶合金って覚えてなんか得するの?)
訳が見やすい位置にあるテキストを選ぼう
日本語訳が英語とは別のページにあるテキストは音読用としては不向きです。
いちいちページをめくっているヒマがもったいないからです。
おすすめなのがNHKの英語テキストで、これらは基本的にすべて見開き1ページに英語と日本語訳が載っているので学習が非常にしやすいです。
(基礎英語3は中学レベルの総仕上げ。かなりおすすめのテキストである。)
英語を聞きつつ日本語音読
これ、かなりおすすめのトレーニング方法なんですが、
英語の音声を流しつつ、日本語訳を同時に読む
というのはぜひ試してみてください。
英語の音声を流しながら、流れている英語の部分に該当する日本語訳を同時に読んでいきます。もちろん日本語訳はテキストで見ながらでOKです。
想像するだけで頭が爆発しそうな予感がするかと思いますが笑、かなり効果のあるトレーニングです。
慣れない訓練に最初は戸惑うかもしれませんが、2~3回やればすぐに慣れていくでしょう。
まとめ
というわけで英語の勉強時には日本語訳も音読した方が絶対にいいですよ!という話でした。
意外と盲点になちがちな部分ですので、日本語訳をおろそかにしてきた・・・という人はぜひこの記事で書いた方法を実践してみてください!
それでは!
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