『今日のタメ口英語』(作者:kazuma)が超使える!実際に現地で使われている表現が学べます。
「教科書に載ってる表現以外にも、ネイティブが実際に使っているフレーズが学びたい!」
そんな方におすすめの本を見つけました。
『今すぐ使えて、会話がはずむ 今日のタメ口英語』という本です。
著者のkazumaさんは、『今日のタメ口英語』という、英語の日常表現を紹介するツイッターアカウントを運営されています。
【ウザい 色々】
— 今日のタメ口英語 (@e_kazuma) 2018年4月25日
You are annoying
うざったいんだけど
You are in the way
邪魔だ
He is a pest
ウゼーなあいつ
Don't bug me
五月蝿いな
Stop interrupting
しゃしゃり出てくんじゃねーよ
Do you mind?
やめてくんない?
Too bothering
メンドすぎ
このアカウント、フォロワー数なんと25万人以上。かなり人気ですね。
この本は、そのツイート内容を元に、内容を厳選・加筆して完成されたものとなっています。
リアルな表現!
この本に載っている表現は、どれも現地(アメリカ)でネイティブが日常的に使っている非常にリアルなものです。
筆者は何回も渡米し、実際に現地の人と交流することでコツコツとこれら表現のストックをためていったそうです。
こういうフレーズって、普通の教科書的なテキストだとなかなか触れることができないんですよね。
「カンタン日常英会話」とかいう本がよくありますけど、正直、思うんですよね。
「こんなんいつ使うんじゃっ」って。そんな超個人的な感想から「いやいやこっちでしょ」っていうフレーズたちを集めました。
(98ページより一部引用)
と筆者も言っていますが、これほんとーによくわかります。
ぼくも、本屋の英語参考書コーナーに並んでいる本を読むと、
「(これ、実際は使われてないよな・・・文法的には正しいんだけど。)」
とよく思います。
受験参考書なんかに至っては、ほとんど使わない表現だらけ・・・という印象です。
この本で得られる効果
本のタイトルに「タメ口」とあるのからもわかるように、徹底的にカジュアルな表現が詰まっています。
先ほど紹介した筆者のツイートにもいくつか載っていましたが、他にもピックアップすると、
ムカつく。
I'm pisses off.
ふわふわ。
Fluffy.
量産型。
Basic.
(すべて本書よりピックアップして引用)
などなど。
これらのリアルな表現を学習していくことで、日常の何気ない一言が英語で言えるようになってきます。
また、本の中には「この表現は使わなそうだな」というものがいくつかあるかもしれませんが、知っておくだけでもリスニングの際にかなり役立ちます。
会話の際もそうですし、映画や海外ドラマもタメ口英語のオンパレードですから、それらを楽しむためにも有効なトレーニングになるでしょう。
「別に英語で映画見られるようになりたいわけじゃないし・・・」
という方もいるかもしれませんが、映画の中の何気ないセリフがちょっとでもわかると、仮に字幕で見ていたとしても、洋画を見るときの楽しさがグッと高くなりますよ!
初心者でも問題なく使える
本書には、
おこなの?
Are you salty?
(169,170ページより2文引用)
という表現が載っています。
"salty"に「怒っている、イラついている」という意味があるのを知っている人は少ないのではないでしょうか?
このような表現は、ぼくは教科書レベルを超えてから、具体的にはTOEICで800点を超えたくらいから海外ドラマやアメリカのテレビ番組を見て少しずつ覚えていきました。
でも、英語初心者~中級者にとって、海外ドラマやテレビ番組を視聴するというのは、すごく敷居が高いですよね?
それを考えると、実際に使われているリアルな表現"のみ"を集めているこのテキストは、初心者でも早い段階で実際のフレーズに触れることのできる貴重で有益な存在だと言えるでしょう。
使いやすい
ほとんどの英語テキストと比べると、サイズ的に小さく、軽いのが特徴です。
(普通の新書よりちょっと大きいくらいのサイズ感。持ちやすい。)
本は小さいですが、だからといって中の文字も小さくて読みにくいということはなく、むしろ文字サイズが大きく非常に読みやすいです。
本のレイアウトとしては、右側ページに日本語、ページめくって左側ページにその英語訳が載っているという形式です。
ぼくは普段、本の左側に日本語、右側に英語が載っているテキストがベストだとよく言っているのですが、この本の場合、本のサイズが小さいので、ページを繰るのがまったくストレスにならず、むしろ使いやすさを感じました。
このサイズ感とレイアウトなら、電車やバスの中で立ったままでも楽勝で勉強できそうです。
通勤通学時間がながく、その時間を英語の勉強に充てたいと思っている方にもおすすめですね。
おすすめの使い方
この本は、頭から1ページずつ真面目にやっていく必要はないです。
目次を見たり、本をパラパラめくったりしながら、
「この表現使いたいな」
「このフレーズ面白い!」
と思った個所を"つまみ食い"するというスタイルでやるのがおすすめです。
少しずつ少しずつ、ちょっとでも表現の幅が広がったらいいな・・・くらいの気持ちでやった方が継続します。
気に入ったフレーズは、復習の際にまたわかるようにペンで囲んでおくと良いでしょう。
(バイオレットと白の2色刷りなので青ペンでマークするのがおすすめ。)
また、学習する際は、
- とにかく口に出してつぶやいてみる
- とにかく音声を聞きまくる
のを原則にトレーニングしてください。
タメ口英語は書き言葉ではなく、話し言葉です。
会話を意識してスピーキング・リスニングの特訓をしていきましょう。
ちなみに、音声はHPでダウンロードできます。詳しくは本書5ページ参照。
汚いスラングは・・・・
この本には、日本語で言うところの
「おめぇうぜーんだよカス野郎」
的な笑、汚いスラングも収録されています。
これらは、本書に
僕らが使う必要は無いです。
(中略)
ただ映画やネットなんかでも頻出で、知ってると理解が深まったり、より楽しめたりするんで参考程度に見てみてください。
(152ページより)
とあるように、自分で使うというよりは、
「へぇーこんな表現あるんだ」
程度に、知識として知っておく、というスタイルで接するのがおすすめです。
ただ、「こういうスラングこそむしろ勉強してぇんだよカス!」という人もいるかもしれません。
そういう方はこの本にプラスして『正しいF○○Kの使い方』(タイトル自主規制)という本がクソ最高なのでぜひ合わせて読んでみてください。
正しいFUCKの使い方-学校では教えてくれない、取扱注意のFuck、Shit、Damn、Hellを使った99フレーズ (TWJ books)
- 作者: 英語表現研究会,MADSAKI,NAIJEL GRAPH
- 出版社/メーカー: トランスワールドジャパン
- 発売日: 2014/04/25
- メディア: 単行本
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(参考までにこの↑本を読んだカナダ人2人の反応)
シャーラと正しい●●の使い方?!"How To Use F*CK" With Sharla!
まとめ
というわけで今回は『今すぐ使えて、会話がはずむ 今日のタメ口英語』のレビューでした。
記事内でも言いましたが、こういうテキストはかなり貴重ですね。
初心者もそうですし、現地に留学したことがない・行ったことがない上級者の方が読んでも、結構知らない表現が出てくると思います。
非常にためになる内容で定価は1000円と、かなりリーズナブル。
おすすめです!
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