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『英語は朗読でうまくなる!』(青谷優子著)のレビュー。"音読"と"朗読"では何が違うのか?

英語学習者なら絶~~~~~対に買った方がいい!

 

というレベルでおすすめの本を見つけてしまったので紹介していきたいと思います。

『英語は朗読でうまくなる!』という本です。

 

英語は朗読でうまくなる!

英語は朗読でうまくなる!

 

 

著者は青谷優子さん

元NHK WORLDのニュースアンカーで、現在はフリーのアナウンサー、また朗読家として活動されています。

 

"朗読"とは何か?

タイトルをパッと見て多くの人が想像するのは、

 

「これは英語の音読の本だな」

 

なのではないでしょうか?

 

しかし、筆者の青谷さんは、"朗読"を音読とは全く違ったものとして明確に差別化しています。

 

音読と朗読の最大の違いは何でしょう? それは、朗読は「聞き手」を意識して行うものだということ。音読は、私の考えでは「インプット」です。

(略)

それに対して、朗読は、文字通りの意味での「アウトプット」です。聞き手がどんな人なのか、その人に向けて、どんな表現で、どんな方法で伝えるのかをよく考えた上で声に出すのが、私の考える英語朗読です。

(12ページより一部引用)

 

音読は文字を言葉に出して読む、その域を出ず、いわば作業的なもの。

それに対して朗読は、テキストの意味を自分の中で理解し、伝える人(本書で言うところの「聞き手」)のことも考え、伝わるように発声する行為・・・というわけです。

 

で、この朗読が、英語学習にとって非常に有効だと筆者は主張します。

 

これ、ほんとーによくわかります。

 

聞き手を全く意識していない、作業的な"音読"って、英語学習として効果が薄いし、それに、そういう風にしゃべる英語って、すごく聞き取りにくいんです。

 

全く同じテキストを声に出すにしても、

  1. ただ文字を音に変換するだけのように読む
  2. 自分の頭の中で意味を考えながら、聞いている人に伝えることも考慮して読む

この2つでは英語学習としての効果、また聞き取りやすさが全然違います。

仮に途中で噛んでしまったり、つっかえたりしてしまったとしても、聞き手を意識した"朗読"の方が聞きやすい・・・と言ってもいいくらいの差なんです。

 

「読み」を視覚化する!?

本の内容としては、8割は英語のテキストになっていて、これを使って朗読のトレーニングができるようになっています。

 

ジャンルとしては、

ニュース

スピーチ

物語

の4つです。

 

普通の英語テキストと大きく違うのは、テキストに読む際のコツがマーキングされていること。

 

・・・と言ってもわかりにくいと思うので、(内容がわからない範囲で)実際のテキストをほんの一部載せてみます。

 

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■マークがあったり、二重線が文字の下に引かれているのがわかると思います。

本書ではこのような記号9種類を使って全テキストにマークがされており、これを見ることで

 

  • 間をあけて読んだ方がいい
  • 強調して読むのがベスト
  • カタマリとしてとらえて!

 

などの朗読の際のコツがわかるわけです。

 

NHKでアナウンサーとして活動していた頃に実践していた「読み」を視覚化する技術を紹介しています。これは、英文に読み方や読む際に気を付けるポイントを書き込んだもので、「朗読譜」と呼んでいます。

(4ページより一部引用)

 

ぼくがこれを見た時に、一番最初に思い出したのがNHKのラジオテキスト『攻略! 英語リスニング』でした。

 

NHKラジオ 攻略! 英語リスニング 2017年3月号 [雑誌] (NHKテキスト)
 

 

このテキストにも、毎月読む際のコツがマークされたテキストが載っていました。

「載っていました」と過去形である理由ですが、この講座、約1年前に多くの英語学習者に惜しまれて終わってしまったんです・・・。

 

こういう試みをしているテキストって、ありそうで実は結構ないので、今回のこの『英語は朗読でうまくなる!』はそういう意味で貴重な存在ですね。

それに、ぼくが見る限り「攻略!」よりもマーキングがわかりやすいです。

 

朗読のための10のポイント

この本の最初では、朗読トレーニングを行う際に気を付けるべき10のポイントが書かれています。

わずか5ページほどにまとめられているんですが、

 

めちゃくちゃためになる、本質的なことがぎゅっと詰まっています。

 

この5ページのためにこの本を買ってもいいというレベルです。

 

もちろん、詳しくはここには書けないんですが、こういったポイントというのは、

 

通訳者などの読みのプロを養成するスクールやセミナーでしか基本的に知ることができない内容

(個人の感想)

 

だと思いますね。

 

ほとんどの参考書って、いわゆる"先生"と呼ばれる人が書いたものなんですが、今回のこの本のように、語学教師ではなく、英語を実際に使っているプロが書いた本というのは、また違った良さがあり、その現場の実地体験の積み重ねでしか得られないような情報が詰まっているんですよね。

 

この本を使って朗読トレーニングをする際は、何回もこの10のポイントに戻って再確認、再々確認をするのをおすすめします。

 

音声がとにかく良い

テキストの音声はすべて著者の青谷優子さんが吹き込んでいます。

 

これがめちゃくちゃ良い。

 

良い!

 

いや何回も言いたい、音声が良い!

 

もう、このCD音声が最高すぎるんですよ。

 

CD音声を聞いた時はもう鳥肌モノでした。

 

たとえば、本書にはオバマ前大統領の演説を元にしたテキストが収録されていますが、音声を聞くと、聞いている人に訴える感じ、一語一語が歴史に刻まれていく感覚・・・そういったものを感じるんです。

 

また、物語の朗読では、音声一発目、一文目を聞くだけでその物語の情景が頭の中にパァァァァァーーーっと浮かんできます。

 

いや、プロの朗読家、ここまでかと。

正直、涙腺が崩壊しかけました(泣いてないんかい)。

 

ふざけかけましたがマジです。

 

「朗読」って、ここまで深いものなのか、このレベルまで昇華されているものなのかと感じました。

 

良い声とかそういうレベルで収まるものではありません。

 

この本を買ったら、まずは音声をじっくり聞いてみてください。

トレーニングする際も、お手本として何回も繰り返し聞いてみましょう。

 

取り組みやすい

内容が濃いのにもかかわらず、全部で約130ページほどの比較的薄い本になっています。

 

サイズ感はこんな感じ。

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(左がiPhone5s。わかりにくかったらすみません。)

 

本のところどころにはコラムも載せられていて、学習者を飽きさせない作りになっています。

 

「英語の本を買うんだけどよく途中で挫折してしまう」

 

という人でも安心して取り組めるでしょう。

 

あらゆる英語学習者におすすめ

というわけで今回は『英語は朗読でうまくなる!』(青谷優子著)のレビューでした。

英語を声に出して読むのが好き!という人はもちろんですし、

 

「英語を声に出して読むのが苦手で、ずっと避けて勉強してきた・・・」

 

という人も、この本に取り組めば、苦手を克服するどころか朗読の楽しさに気付くかもしれません。

 

英語を声に出して読む、その方法・コツみたいなのって、英語学習においてすごく大事な部分であるにもかかわらず、勉強するとなると学習しにくい分野だと思うんです。

聞いてマネするだけでできてしまう人もいますが、それはほんの一握りの才能のある人だけです。

こういう文字や記号を使ってわかりやすくコツを説明している本というのは、本当に貴重な存在だと思います。

おすすめです。

ぜひ使ってみてください!

英語は朗読でうまくなる!

英語は朗読でうまくなる!

 

 

その他使える英語書籍についてはこちらから記事の一覧を見ることができます。

英語力を人にアピールしたい時は、相手の基準を見極めないと効果ないよ!という話。

  • 職場で英語ができるキャラになりたい
  • 入試で有利になるために
  • 就職面接でアピールしたいから
  • 単純に優越感に浸りたい

目的は人それぞれだと思いますが、

 

「自分、これだけ英語できるっすわ」

 

と他人に対してアピールしたい場面って、英語を勉強している人なら何らかの形で必ず遭遇すると思うんです。

 

もちろん、「人に実力が認められてナンボ」だと言いたいわけではありません。

 

「自分は洋書を楽しむのが英語学習の目的。人にアピールなんてするつもりはないよ。」

 

そういうスタイルも全然良いと思います。

 

でも、自分の経験上、こういう人はか~~なり少ないですね。

英語を学習している人は、だいたいみんなそれを周りにアピールして、他人から認められたいと思っているなと感じます。

 

ただ、一言で"英語力のアピール"と言っても、これが実は結構難しいんです。

 

英語力のアピールに一番の方法は何なんでしょうか?

どうすれば他人から"あいつは英語ができるヤツだ"と認知されている状態を作れるのでしょうか?

 

人の前でペラペラ話すのがいちばん!?

中国語になってしまいますが、ぼく自身の体験を書きたいと思います。

ぼくは、去年の年末に中国語検定(以下中検)の2級を取得しました。

 

中検2級というと、

  • ビジネスで中国語が使える
  • 大学で中国語を専攻した人の卒業目標

と言われるくらいの難易度で、これを取れば"中国語ができる人"と胸を張って言えるレベルです。

 

しかし、これを取得した後、家族や同僚に報告しても、あまり反応は良くありませんでした。

 

「ふ~ん、すごい・・・ね・・・。ところで、中検って何?」

 

という反応だったんです笑。

 

ところがある日、家族で中華料理屋に食事に行った際、日本語があまりうまくない中国人の店員と中国語でちょろっとやり取りをした時は、

 

「すごいな!」

「お前中国語ペラペラだったのか!」

「独学ですごすぎる!」

 

と称賛の嵐。

ぼくの家族は親戚にも「コイツ、中国語ペラペラなんです」と言いふらし、自分は完全に"中国語できるキャラ"と化しました。

 

ぼくはこの体験を通して、

 

人前でペラペラ話した時に周りに与えるインパクトの大きさ

 

を深く実感したんです。

 

少なくともぼくの家族が相手の場合・・・ですが、

 

その人の前で実際にペラペラ話してみせる

 

これが最も効果的なアピール方法だったというわけですね。

 

英検・TOEICはどうか?

英語力を人にアピールする方法・・・と言うと、多くの英語学習者が思い浮かべるのが英検やTOEIC、TOEFLなど、まぁなんでもいいんですがそういう語学の資格試験なのではないでしょうか?

 

しかしこれは、いま書いたぼくの体験談からもわかるように、

 

その試験自体を理解している人にしか通用しない

 

のでその点注意が必要です。

 

別の例を出してみましょう。

自分の学を認めてもらうために「自分は早稲田出身です」と言うのは一般的に言ってかなり有効でしょう(例は適当です)。

しかし、これは主に日本に限っての話。

もし相手がケニア人だったら、多くの場合、

 

「すまん、早稲田ってなんや?」

 

と言い返されるのではないでしょうか。

ケニアだったら「自分はナイロビ大学出身です」の方が早稲田より圧倒的にインパクトが大きくなるわけです。

 

話を戻しますが、

 

「いくらすごい資格を持っていても、相手の人がそれについて知らないと意味ないんだなー。」

 

これも先ほどの体験でぼくが実感したことでした。

 

思い込みを捨てよう

さて、ここまでごちゃごちゃ書いてきましたが、

 

  • いや、でも就職とか入試ではやっぱり資格試験最強でしょ。っていうかそれでしかアピールできないし。
  • いやいや、英検とかTOEICとか、かなりメジャーなんですけど??

 

などの意見を持った方も多いと思います。

 

確かに、これらは間違ってないです。

 

が、例えば最初の意見については、必ずしもそうではありません。

就職面接の面接官が、語学関係の資格に疎い人だったり、資格を採用の目安として掲げていても、

 

「ホンネを言うと、資格とかどうでもいいからとにかくペラペラの人が欲しい」

 

とか思っているかもしれません。

 

2番目の意見については、英語の勉強をしすぎて完全に感覚が狂っています笑。

世間一般的に言ったら、「英検1級!」と言っても

 

「それって何?」

 

という人が多く、そこまでではないにしても

 

「英検1級?すごいね!(実際どのくらいすごいのかはよくわからないんだけど)」

 

という人が大半です。

 

そういう人には、やはり最初に言った方法である、"その人の前でペラペラ話す"のがベストでしょう。

 

全ては他人が決めること

こういう風に考えていくと、結局、

 

誰にアピールしたいのか?その相手が基準にしているものを見極めた上でアピールしていく

 

のが重要だとわかります。

 

語学には全く興味のないぼくの家族の場合、最適解は、その人の前でペラペラと話してみせることでした。

方や、アメリカの大学に入学したい!となったらTOEFL、イギリス留学ならIELTSといった資格試験が重要です。

入社試験ではTOEICのスコアがアピール材料として最強かもしれませんが、入社後は同僚の前でペラペラ英語を話すのが最も強力なアピール材料に替わる可能性が高いでしょう。

 

自分の英語力をアピールしたい!と思った時に、

 

「すごいと思われるためにはこのくらいの実力が必要だ」

 

などと自分で基準を決めつけてそこに向かって努力してしまう人が多いのですが、

 

これは着目すべき点が完全にずれています。

 

"その人が英語ができるのかどうか"

 

それは他人が他人の中の基準で勝手に決めることなので、究極自分の実力とは関係がなく、他人のその基準を満たしたか、それだけでしかないのです。

 

ある人から見れば英語ペラペラな人も、別の人から見たら英語全然ダメな人、それが当たり前なわけです。

 

なので、自分の英語力を認めてもらいたい、英語できるヤツだと認知されたいこちら側としては

  1. 相手の基準を見極めた上で
  2. 最適解を提示してあげる

これが取るべき戦略になります。

 

何回もくどいようですが、英語力を人にアピールしたい時は、自分の中の基準は全く関係ありません。

その人に「こいつできるな」と思わせられるかどうか、その基準を満たせるかどうかです。

 

この視点を持っているかどうかで、評価は大きく変わってくるでしょう。

その他、英語学習に役立つコラムはこちらからどうぞ!

中国語はディクテーションで勉強しよう!得られる効果とおすすめのやり方まとめ。

ディクテーションとは、

 

音声を聞いて、話されている内容をそっくりそのまま自分の手で紙に書いていくトレーニング方法

 

のことです。

語学をある程度長く勉強されている方なら、ほとんどの人が少なくとも名前だけでも聞いたことがあるのではないでしょうか。

 

このディクテーションですが、語学学習法としてかなり有効で、やればめちゃくちゃ効果があります。

実際、語学のプロフェッショナルの方々の中にも、ディクテーションをすすめている人が多く存在するんです。

『同時通訳者の頭の中』という本で有名な関谷英里子氏も「ディクテーションが最強の学習法だ」というようなことを本で書いていたのを記憶しています。

 

あなたの英語勉強法がガラリと変わる 同時通訳者の頭の中 (祥伝社黄金文庫)

あなたの英語勉強法がガラリと変わる 同時通訳者の頭の中 (祥伝社黄金文庫)

 

 

この本も含め、英語の勉強方法として広く紹介されているのがディクテーションですが、中国語でも大きな効果があります。

いやむしろそれどころか、

 

中国語学習者こそディクテーションを集中的にやるべき

 

だと言えるほど効果があるんです。

というわけで今回は

  1. 中国語学習におけるディクテーションの効果
  2. 具体的なやり方

について書いていこうと思います。

 

リスニング力が大幅にアップする!

「リーディングは結構できるんだけど、リスニングが全然聞き取れない!」

という中国語学習者は、初~中級者を中心にかなり多いのではないでしょうか。

 

それもそのはずです。

私たち日本語ネイティブは漢字を知っているので、中国語のリーディングは知らない単語でも予想しながらある程度読み進めることができます。

 

しかし、リスニングに関してはそうはいきません。

中国語は難しい発音のオンパレード。単語同士も発音が似ているものが多く、ちょっと気を抜くと全くわからなくなってしまうのが中国語リスニングの恐ろしさです。

 

なので、我々日本語ネイティブの中国語学習者にとっては、

 

「漢字を見ればわかるけど、聞き取りができない」というギャップをいかに克服していくのか

 

つまり、中国語の単語(漢字)に対して

 

(例)中文

 

その読み方

 

zhong(1) wen(2)

 

をいかにセットで効率良く覚えていくのか、習得していくのかがキーになるわけです。

 

で、この点において非常に有効なのがディクテーションです。

ディクテーションでは、聞こえた音声を自分の手で紙に書いていくという行為を続けていくので、漢字に対して読み方がセットで深く記憶されるようになり、結果リスニング力が大幅にアップするんです。

 

紙に手で書かないとダメな理由

「う~ん、でも、紙にいちいち書くのってすごい手間だよね。効率悪いんじゃない?聞いて目で確認するだけじゃダメなの?」

と思う人もいるかもしれません。

 

鋭い指摘!

 

実はぼく自身もディクテーションを実際に試してみるまではずっとそう思っていました。

 

でも、ディクテーションを実践するようになってからは、

 

中国語は、自分の手で紙に漢字を書かないとダメだな

 

と思うようになりました。

 

音声を聞いて、それをスクリプトを使って目で確認するのだけでは、なかなか読み方を覚えることができません。

 

理由は、人間の脳はなるべく手抜きをするようにできているからです。

漢字を書かずに目で見て読むだけで勉強していると、脳は「目で見てなんとなくわかればいいんだ」と思い込み、深いレベルでその漢字を記憶しようとはしません。

日本語でも、"読めるけど書けと言われたら書けない漢字"が山のようにあると思いますがそれと原理は同じです。

 

ディクテーションでは、漢字を実際に紙に書かないといけないので、そのようなザックリとした手抜き暗記は一切通用しません。

詳しいやり方については後半で書きますが、

 

実際に手で書こうとするけど書けない

正しい漢字を確認

再び挑戦

 

というサイクルを続けることで、脳が「これはしっかりと覚えなければいけない情報なんだ」と(勝手に!)認識し、記憶に漢字と読み方がセットで深く刻まれるというわけです。

 

語彙力も強化される

紙に手で書くことによって、色々な気付きを得ることができます。

 

たとえば、異なる漢字同士で共通している部分です。

紙に書いていくことで、

 

「あ、この字のこの部分って、この漢字のここと同じじゃん!」

 

という発見を多く体験することになります。

 

これによって、よりガッチリと単語が記憶に刻まれると共に、自分の中で中国語の単語同士の横のつながり、言ってみれば中国語ネットワーク、いや中国語宇宙、中国語ユニバース(しつこい)が広がっていくんです。

 

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(さあ、ディクテーションで中国語ユニバースを広げよう)

 

密度の濃い学習が可能

ディクテーションは、その行為自体とても大きな集中力を要するので、否が応でも集中せざるを得なくなります。

実際にちょっとやってみればすぐにわかると思いますが、聞いた中国語をすぐさま自分の手で書かないといけない、というのは予想以上に骨の折れるトレーニングです。

 

ただ、これはそれだけディクテーションというトレーニングが密度の濃い勉強方法であることを示しています。

 

よく「勉強になかなか集中できない」という悩みを抱えている学習者がいますが、そういう人はディクテーションをぜひ学習のひとつとして取り入れるべきです。

強制的に集中モードの自分を持っていくことができます。

 

具体的なやり方

区切って聞いて書き取る

紙やノートを用意したら、リスニング音声を少しずつ区切りながら書き取っていきましょう。

最初はかなりキツイと思いますが、頑張って食らい付いてみてください。

 

もし、音声が速すぎるという場合は、再生スピードを変えられるスマホアプリが無料でいくつか出ているので試してみてください。

ちなみにぼくは『Audipo』というのを使っています(気になる方はアプリストアで検索してみてください)。

 

「速くてムリ!」

 

という人でも0.5~0.7倍速に設定すればなんとかディクテーションができると思います。

 

3種類のマークを付けながら

下の写真を見てください。

 

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これは、いまぼくが適当にやったディクテーションの紙です。

内容はどうでもいいんですが、注目していただきたいのが3種類のマークです。

 

まず、2文字目と、2行目の3文字目はアンダーラインが引いてあると思います。

これは、聞き取れて、頭になんとなく思い浮かぶけど全然書けない文字です

 

続いて、1行目の最後から2番目の文字「稿」に丸印がつけられていると思います。

これは、書けたけどイマイチ自信がない文字です。

 

最後に、3行目の2文字目が「?」になっていますが、これは聞き取れなかった部分です。

 

まとめると

アンダーライン・・・聞き取れたけど書けない

丸印・・・一応書けたけど自信がない

?・・・聞き取れなかった

となります。

 

マークなし(できたもの)と合わせて4種類。

このようにマークすることで答え合わせをした後にその時の出来が一目瞭然(←書けますか?w)になります。

 

答え合わせをする

書き終えたら、答え合わせをしていきます。

下の写真のように、書き取れなかった文字を赤ペンを使って書いていきましょう。

 

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(赤ペンで書くと見やすい)

 

「稿」は自信がありませんでしたが合っていたようです。

 

答え合わせをしたら、自信のない漢字は2~3回その下に書いて練習しておくのを忘れないでください。

 

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回数はあくまで目安です。

次ディクテーションしろと言われたら絶対にできる、という段階までやりましょう。小学生の時に漢字ドリルに漢字を何回も書かされましたね。そのノリです。 

 

仕上げにもう1回

ここまでやったら、最後にもう一度同じ音声を聞いてディクテーションしてみてください。1回やった分、2回目はスムーズだと思います。

 

おすすめの教材は?

ディクテーションにおすすめの教材・・・ですが、基本的には

 

音声CD付きのテキストならなんでもオッケー

 

です。

もう使っているテキストがあればそれを使えば大丈夫です。

 

ただ、いわゆる教科書みたいな本よりは、問題集を使う方がおすすめです。

理由は、教科書的な本だと類似表現の連続になってしまう場合が多々あり、その分効率が落ちるからです。

さまざまな語彙が幅広くランダムに含まれる問題集形式のテキストの方が良いでしょう。

 

中でも個人的におすすめなのは中国語検定を想定した練習テキストです。

初心者~中級者は『中国語検定3級 トレーニングブック』

 

CD2枚付 改訂版 合格奪取!  中国語検定 3級 トレーニングブック リスニング問題編

CD2枚付 改訂版 合格奪取! 中国語検定 3級 トレーニングブック リスニング問題編

 

 

中級者以上を目指したい方はこれと同シリーズの2級用がおすすめ。

このテキストはぼくもかなりやり込みましたが非常~~~に完成度が高いです。

 

CD3枚付 合格奪取! 中国語検定2級 トレーニングブック リスニング問題編

CD3枚付 合格奪取! 中国語検定2級 トレーニングブック リスニング問題編

 

 

これより上のレベルの人に関しては、正直なんでもOKです。

好きなテキストの好きな部分をつまみ食いしていくスタイルでどんどんディクテーションしていきましょう。

 

まとめ

というわけで今回は中国語の勉強にはディクテーションがおすすめ!という話でした。

正直に言うと、ぼくは最初はディクテーションの効果については懐疑派だったんです。

が、強制的にディクテーションをやらされる機会があり(中国語検定本番ですw)、その時にその良さに気付きました。

ぼくは中国語よりも英語の方が学習歴は長いのですが、英語の勉強でほとんどディクテーションをしていなくて、それでもある程度のレベルになれたので中国語でも同じだろう・・・と軽視していた節があったんです。

 

やっぱり言語が違うと有効な勉強方法もまた違うんですね。。。

とにかく中国語学習にはディクテーションは必須です。

ぜひ学習に取り入れてみてください!

 

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洋楽を使った英語の勉強方法!曲の選び方やメリットなど徹底解説してみた。

歌が好きだという人は、洋楽を使った英語学習を取り入れるのを強くおすすめします。

ぼくも音楽が全般的に好きで、洋楽もよく聞くのですが、これが英語学習にかなり役立っているなと感じます。

 

ただし!

ひたすら曲を聞くというだけでは効果が薄く、

  1. しっかりとした目的意識を持ち(どんな効果のためにやっているのか)
  2. 効果的な方法でやる

のが重要です。

 

というわけで今回は洋楽を使ったおすすめの英語学習方法について詳しく書いていこうと思います。

 

洋楽は発音トレーニング!

いきなりずばり言うと、洋楽を使った英語学習は

 

発音トレーニング

 

です。

 

英語学習には文法、語彙、会話・・・などなど色々な側面があると思いますが、洋楽を使った学習は発音のトレーニングが8割、というかほぼ発音のためにやると思ってください。

 

洋楽は英語の発音トレーニングとして最高の教材なんです。

 

これはなぜか。

洋楽を使った英語学習では最終的に曲に合わせて歌えるレベルを目指しますが(詳しい勉強方法は記事の後半で)、

 

発音がしっかりとしてないと全然曲に合わせて歌えない

 

からです。

逆に言えば、歌えるようにトレーニングすれば結果的に発音がものすごく上達するというわけです。

 

以下、説明のためにGuns N' Roses"Sweet Child O' Mine"、(00:27~)の部分を使います。チョイスは個人的な趣味。

 


Guns N' Roses - Sweet Child O' Mine

 

She's got a smile that it seems to me
Reminds me of childhood memories
Where everything was as fresh as the bright blue sky

(00:27~00:44の部分の歌詞)

 

"日本人っぽい英語の発音"としてよくあるのが、語末にいらない母音をつけてしまうというのがあります。

 

ちょっと無理がありますが、カタカナで表すと、上の曲冒頭で

シーズ ゴット ア スマイル ザット イズ・・・

の赤字部分のような、いらない母音を付けて発音してしまうパターンです。

 

また、英語は隣り合う単語が連続してくっついて発音される傾向にあり、これも英語っぽい発音ができるのかの重要なポイントです。

 

これら2つを考慮してまた無理やりカタカナで表すと、

 

シーズガラスマーィウダリ・・・

 

というのが正しい発音に近いです。

よくわからないカタカナの羅列になっていますが、一度00:27~の部分を聞いてみてください。シーズガラスマーィウダリ・・・と聞こえるのではないでしょうか。

 

ごちゃごちゃ説明しましたが、とにかく洋楽は発音を鍛えるための有効なツールであり、それを目指してやる!ということを覚えておいてください。

 

曲の選び方

ここからは具体的な学習方法に入っていきたいと思います。

まず、曲の選び方ですが、基本的には

 

好きな曲を選べばオッケー

 

です。

というか、好きな曲でなければいけません。

巷ではカーペンターズがいいとかビートルズがいいとか色々言われているようですが、そもそもの話、その曲が好きでないと学習自体が継続していきません

絶対に好きな曲にしましょう。

 

好きな曲が思い浮かばない・・・という人は、映画やCM、ラジオ、カフェのBGMなどで流れていて「これいいな」と思った曲を1曲チョイスしてみてください。

 

ちなみに、月額980円で4000万曲以上が聞き放題のAmazon Music Unlimited(アマゾンミュージックアンリミテッド)というサービスは非常におすすめで、1曲から芋づる式におすすめ曲を探すことができます。

洋楽にあまり詳しくないと言う人はこれを使って幅を広げていくというのも手ですね。

 

あと、好きな曲を選べばOKだと書きましたが、エレクトロニカなどの歌詞がほとんどないものや、ひとつのフレーズが延々と続くような曲は勉強という面を考えるとかなり効率が悪くなるので避けましょう。

 

ぼくはJimmy Eat WorldのSweetnessという曲が好きなんですが、同じフレーズが続きすぎるので学習としてはNGですねw

 


Jimmy Eat World - Sweetness

 

具体的な学習方法

①歌詞を見ながら曲を聞く

曲が決まったら、まずは歌詞を見ながら何回も曲を聞いていきましょう。

通しで何回か聞いたら、次は1番だけ、長い場合はAメロが終わるまで・・・など、区切って再び何回も聞いていくと頭に残りやすいです。

 

②いけそうな部分から口ずさんでみる

 何回か聞いていくうちに、

 

「なんとなくいけそう」

 

な部分が出てきます。

 

そういう部分が出てきたらすかさずマネして口ずさんでみてください。

 

ちなみに発音がわからない単語については電子辞書やスマホの辞書アプリで調べるのを忘れずに。

 

③意味は後回し&イメージが大事

記事前半でも書きましたが、洋楽を使って英語を勉強する目的は発音の向上です。

なので、発音がわからない単語があった場合はすぐに調べますが、意味については後回しにしてください。

 

意味ばかり気になってそこに時間を使ってしまうと、肝心な"口を動かすこと"がおろそかになってしまうんです。

 

歌詞の意味については正しい発音で口が動かせるようになってから調べていくようにするのがコツです。

 

ただし、歌詞の意味についてはどうでもいい、と言っているわけではありません。ここで言っているのはあくまで「発音が優先!」だということです。

意味については、発音ができるようになってきたら少しずつ辞書を片手に解釈してみてください。

 

そして、歌詞の内容をイメージするトレーニングをしてみましょう。

日本語に訳す必要はありません。イメージです。

これをすることで語彙のレベルも深まっていきます。

 

完了!次の曲へ

こんな感じで学習を続けていき、最終的に

  1. 曲に合わせてマネして発音できる
  2. 意味もイメージとして心に浮かぶ

ようになったらゴールです。次の曲に進みましょう!

 

発音が苦手な人は・・・

学校などで専門の発音トレーニングを受けたことのある方なら上記の方法だけでうまくマネして歌えるまでになると思いますが、ほとんどの人は

 

「曲を聞いてるだけじゃ発音をマネできるようになれないんだけど・・・」

 

という感じだと思います。

 

そういう場合におすすめなのが『英語耳』というテキストを同時進行でこなすことです。

 

英語耳[改訂・新CD版] 発音ができるとリスニングができる

英語耳[改訂・新CD版] 発音ができるとリスニングができる

 

 

『英語耳』について、詳しくはこちらの記事にまとめていますが、簡単に言うとこの本では英語で使われるすべての発音がわかりやすく解説されていて、さらにトレーニングドリルもついていて、

 

約1ヵ月~1ヶ月半程度で英語の発音の基礎がマスターできる

 

というおすすめのテキストです。

ぼくもこの『英語耳』をやり込んだおかげで、英検1級の面接時にネイティブの面接官から発音を褒められるまでになりました。

 

発音が効果的にトレーニングできる1冊なので、洋楽を使った学習と合わせて進めると非常に効果的でしょう。

 

Amazon Music Unlimitedが超使える!

さきほどもちょこっと紹介しましたが、洋楽を聞くならAmazon Music Unlimitedというサービスがめちゃくちゃおすすめです。

月額980円で4000万曲以上の楽曲が聞き放題のサービスで、洋楽もよっっっっっぽどマイナーなバンドではない限りほぼ揃っています。

 

おすすめの曲が横にポンポン出てきて、聞く洋楽の幅を広げていくことができるのがぼくが感じた大きなメリットですね。

これで曲を聞いていると平気で1日つぶれますw

 

 

月額980円ですが、30日無料体験をやっているので興味がある方はタダでとりあえず使ってみてください。

 

まとめ

というわけで今回は洋楽を使った英語学習方法についてまとめてみました。

音楽が好きだ!という人は、ぜひぜひ洋楽を英語学習に取り入れてみてください。

 

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独学で英検1級・TOEIC900点を取得するまで、いろいろなテキストを使いましたが、ぼくの場合、

 

ほぼ、月刊で発行される雑誌・テキストを使って勉強していました。

 

はい。

 

普通のテキストも使ったことは使ったんですが、割合で言うと月刊で発行される本で勉強した方が圧倒的に多かったんです。

 

これはたまたまとかではなくて、月刊誌を使うメリットを明確に意識しての選択でした。

 

というわけで今回は、

  • 月刊誌を使って英語を勉強するメリット
  • おすすめの月刊誌
  • 使う際のコツ

について書いていこうと思います!

 

月刊テキストはネタが新鮮!!

世には名著と言われる英語参考書がいくつかあります。

が、それらは結構昔に書かれたテキストが多く、すごく勉強にはなるんですが、

 

内容が古い!

 

という特徴があります。

 

たとえば、

 

彼は彼女に手紙を書きました。

(He wrote a letter to her.)

 

という例文。こういうのよくありますよね?

でも、今の時代手紙書く人なんていないですよw

 

いや、いるかもしれませんけど、実際、この現代において英語を学ぶ我々が本当に知りたいのは、

 

その写真あとでLINEで送っといて。

 

みたいな例文なのではないでしょうか?

 

1冊単位で書かれる普通の参考書では、どんなに最新の内容に沿って英文を収録したとしても、時が経つにつれてどんどん時代に合わないものになっていきます。

 

その点、月刊誌は非常に優れていて、毎月毎月発行されるので、英文の内容的に、時代に沿った、鮮度バツグンの英語が提供できるわけです。

 

実際、有名な月刊の英語学習雑誌は、そこをしっかりと意識していて、普通の参考書ではなかなか出せない最新の内容を提供するように努力しているなとぼく自身使っていて感じます。

(具体的なテキストについては記事の後半で紹介します。)

 

軽いノリで学習できる

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普通の参考書と月刊誌の最大の違いは何でしょうか?

 

答えは「毎月出る」ことです。

 

「何を当たり前のことを言ってるんだ!」

という感じだと思いますが笑、この「毎月出る」という特徴がもたらす、ものすごく大きなメリットがあるんです。

それは、

 

月刊誌なら挫折しても大丈夫!

 

という点です。

 

どういうことかというと、月刊テキストは当然毎月出るので、仮に今取り組んでいるものが中途半端な形で終わったり、挫折してしまったりしても、次の月になればまた新しい号が出るので、またそれを買って心機一転やり直せばいいだけの話・・・なんです。

 

普通の参考書を使っていて、中途半端にやって投げ出してしまった経験は、ある程度学習を続けている人なら誰でもあると思います。

そういう時って、また再開するのが気持ち的にかなり億劫になりませんか?

 

月刊テキストならその心配はありません。

 

中途半端にやって投げ出してしまっても、もうその号はゴミ箱にポイ!でOKなんです。

 

「来月号から心機一転またやるぞ!」

 

これで全然大丈夫なんです。

 

軽いノリで学習できる・・これは月刊で出るテキストを使って勉強する大きなメリットです。

 

無限の学習が可能

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月刊誌を使って勉強していれば、その雑誌が廃刊にでもならない限り、無限に学習が可能です(無限ってなんかこわいけど)。

 

"同じレベル・同じクオリティのテキストが毎月毎月発行され続ける"

 

これは学習者としてかなり安心感があります。

 

テキストのクオリティが高い

月刊誌は普通のテキストと比べて、当たりが多いというか、全体的にクオリティの高いものが多いという印象があります。

月刊誌は、常に廃刊のリスクと戦っています。

毎月毎月、競合に負けないレベルのテキストを作り、発行部数もキープし続ける・・・。そういう努力を積まないとそもそも続けられないというのが作る側のリアルなわけです。

そんな状況でできるテキストのクオリティが低いはずがないんです。

 

以下、その中でも特におすすめの月刊雑誌・テキストを具体的に紹介していきます。

 

おすすめの月刊テキスト・雑誌

①NHKの語学テキスト

NHKラジオ 基礎英語3 2018年 11月号 [雑誌] (NHKテキスト)

NHKラジオ 基礎英語3 2018年 11月号 [雑誌] (NHKテキスト)

 

 

(基礎英語3は中学レベル+α程度の難易度。)

 

NHKの語学テキストはめちゃくちゃおすすめです。

そもそものクオリティが高いですし、種類も豊富なので自分のレベルに合った1冊が必ず見つかります!

NHKテキストについてはこちらの記事でおすすめをレベル別にまとめているのでぜひ参考にしてみてください。

 

②CNN ENGLISH EXPRESS

 

アメリカの最大手ニュース局CNNのニュースが日本語訳と共に収録されているのがこのテキスト。

生のニュース音源が録音されているので難易度は高め(TOEIC830~)ですが、しっかりとこなせば無敵のリスニング力が付きます。

英語学習において大切な背景知識もつけることができるのでとてもおすすめです。

 

③ENGLISH JOURNAL

CD付 ENGLISH JOURNAL (イングリッシュジャーナル) 2018年 11月号

CD付 ENGLISH JOURNAL (イングリッシュジャーナル) 2018年 11月号

 

 

『ENGLISH JOURNAL』は総合的な英語学習雑誌ですが、最大の特徴は何といっても毎月、数名の有名人のインタビュー音源が収録されていることです。

ハリウッド俳優や、その他さまざまな分野で活躍している有名人のインタビューです。

こちらもひとつ前で紹介した『CNN エクスプレス』同様、生の音声が録音されているので難易度は高めなので注意。

初心者~中級者、具体的に言うと英検2級くらいまでの実力の方は最初に紹介したNHKテキストを使ってからこちらのテキストに挑戦するのがおすすめです。

 

④『TIME』,『Scientific American』など

ここまで全て日本人の英語学習者向けの月刊テキストを紹介してきましたが、『TIME』など、現地で売られているマジの雑誌を読むのも非常におすすめです。

Time Asia [US] October 22 2018 BTS 防弾少年団表紙 (単号)

Time Asia [US] October 22 2018 BTS 防弾少年団表紙 (単号)

 

 

他には、理科系の話題が好きな人は『Scientific American』や、

Scientific American [US] October 2018 (単号)

Scientific American [US] October 2018 (単号)

 

 

 政治・経済の情報に触れたい人は『Newsweek』もおすすめです。

Newsweek [US] Oc19 No. 42 2018 (単号)

Newsweek [US] Oc19 No. 42 2018 (単号)

 

 

まとめ:中途半端にやるのがコツ

というわけで月刊誌を使って英語を勉強するのがおすすめですよ、という話でした。

最後に、これらを使って勉強する際のコツをひとつ紹介しようと思います。

 

月刊誌を使って勉強をする際は、中途半端で全然OK、いやむしろ中途半端を最初から目指すくらいの気持ちでやっていくのがコツです。

 

メリットの紹介でも書きましたが、月刊誌は来月になればまた新しい号が出ます。

なので、通常の参考書のように完璧を目指して1ページ1ページやっていくのではなく、まさに雑誌を読んでいるときのようにパラパラ適当にめくりながら

 

「あ、ここ面白そうだな」

 

と思った個所を勉強していきましょう。

1冊の中で少しでも吸収できるものがあったならそれでOKです。

毎月繰り返していけば、確実に成長していくので心配しないでください。

それでは!

 

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受験英語は今すぐ忘れろ!その弊害についてどうしても語りたい。

周りからは一応"英語ができるキャラ"として通っているので、よく

 

「英語教えてくれない?」

 

と頼まれることがあります。

別にそれ自体は全くOKで、快く引き受けることがほとんどなんですが、教えていてどうしても気になることがあります。

 

それは、

 

受験英語の弊害

 

です。

 

その人がなかなか上達しないことにイライラすることは絶対にありませんが、

受験英語、つまり中学校~高校で勉強してきた"受験のための英語の勉強"によって植え付けられたものが障害となり、社会人になってからの英語学習を妨げているケースが多々あり、

その度に

 

「(なんだかなぁ・・・)」

 

という気持ちになるんです。

 

そんなわけで今回は、ぼくが感じている

 

大人の英語学習者は今すぐに忘れるべき、受験英語の弊害3つ

 

を書いていこうと思います。

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①すべてを日本語に訳そうとする

英語初心者がまず覚える英語表現としてよくあるのが、

 

  • 英語あんまりできないんです
  • 英語ヘタなんです
  • ごめんなさい、英語できません

 

などです。

で、これを英語で何というのか聞かれた時に、

 

ぼく「そうだな・・・。たとえば、"I am not a good English speaker."はどうかな?」

 

などと言うのですが(この英語のクオリティについては置いておくとして)、これを聞いて

 

「ええと、この文の意味は・・・わたしは、良い、英語の・・・ええと、スピーカーってのは"話し手"でいいかな。となると・・・わたしは良い英語の話し手ではありませんってことだね!自分天才か~~~~!?」

 

・・・いや、言ってることは完全に合ってます。

 

ぼくがここでアウトだなと思っているのは、

 

まず日本語に訳そうとするそのクセがよくなーーーーーい!

 

ということ。

 

もちろん、全くわからないとしたらひとつひとつ日本語の意味を調べるのも良い学習でしょう。

でも、一応なんとなくでも意味が取れるのだとしたら、

 

日本語訳とかいいから、そのフレーズがスムーズに口から出てくるまで何回も繰り返し練習してくれ!

 

というのがぼくの魂の叫びなわけです。

 

これは、やたらと英語の正しい日本語訳を完成したがる受験英語が大きな原因なんです。

全く減点できないような完璧な日本語訳を作る、これが学校における英語の授業が長きにわたって目指してきたものです。

 

ぼくは高校は進学校、某大手予備校に通っていたこともありますが、いずれの場合も「日本語訳を作りましょう」というのが予習含め学習の中心だったのを記憶しています。

※1991年生まれなのでそこまで昔の話でもないですよ。

 

とにかく、これによって「英語の勉強といったら日本語訳」という学習方法が刷り込まれている大人が量産されているのです。

 

実は、この考え方は捨て去ってしまった方が学習効果が高くなります。

 

さっきの文だったら、とりあえず意味が取れたら、

 

  • 英語ダメっす
  • 英語?ムリムリ

 

的な”イメージ”を持って、何回も何回も繰り返し口に出して練習するのが、実用を考えると最も上達する方法です。

 

それを繰り返しているうちに、「英語上手じゃないんです」と言いたい時に、その日本語が頭になくても自然と口からポッと出てくるようになります。

 

勘違いしている人が非常に多いのですが、英語を日本語に訳すという過程は絶対に必要というわけではありません。

理解したら、あとはひたすら練習、これが、たとえば多くの大人の英語学習者が目標とするいわゆる"英語ペラペラ"みたいなのに近づく最も効率的で効果的な方法なんです。

 

②点数をやたら気にする

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友達や知り合いに英語を教えていると、

 

ちょっと間違えただけで極端に落ち込んだり、「ねぇ、今のって合ってる?正しい英語?」と自分の作った英文が正しいのかやたら確認したがる人が非常に多いなと感じます。

 

で、それを聞いて、そこそこOKなら

 

ぼく「う~ん、間違えちゃった部分もあることにはあったけど、それで言いたいことが100%伝わるから大丈夫だよ!」

 

などと言うのですが、これで納得してくれないんです。

 

これも受験英語の弊害だと言えます。

 

受験英語はミスを許さない英語です。

 

  • 複数形になってない!
  • 三単現のs!
  • 単語のつづりが違う!

 

こんな感じに細かいことで減点していく…もっと酷い場合は、少しでも間違えていたらそれを"間違った英語"としてバツにする・・・

 

こんなのを経験したら誰でも「英語は完璧なものを目指さないといけないんだ」と思ってしまいますよね?

 

でも、実際に多くの社会人が目指しているレベルを考えると、完璧な英語を目指すというよりは

 

ミスがあってもとりあえずは伝わる英語

 

をまずは目指すのが良いのではないでしょうか?

 

ぼくは仕事の関係上、東南アジアの国々から来た人など、非ネイティブと英語でやりとりする機会が多くあるのですが、先ほど挙げた複数形、三単現のs、単語のつづりなど、細かいところはめちゃくちゃ適当です。

 

でも、それでいいんです。

 

もう学校で勉強しているわけではありません。

「これは減点!」「これはバツ!」などとうるさく言ってくる人はもういないのです。

 

大人になってから英語を勉強する人は、自分の英語の点数は気にせずに、どんどんどんどん使っていくのがおすすめです。

 

③発音を気にしない

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英語の発音をしっかりと習得しようという意識がない人がものすごく多いです。

 

「いやいやwwwお前さっき自分の英語の点数気にするなって言ってたやんwww」

 

と思った人もいるかもしれませんが、発音だけは別で、ぼくとしてはいちばん神経質になってもらいたい部分なんです。

 

どうして発音だけは別なのかというと、

 

細かい文法ミスについてはあっても通じるけれど、発音については違うと多くの場合伝わらない

 

からです。

 

せっかく伝わるレベルの英語が作れているのに、発音が違うから相手が理解していない・・・これってすごくもったいないことじゃないですか?

 

でも、本当にピンポイントで発音だけみんな気にしてくれないんです・・・。英語を"カタカナ読み"したような読み方で読んで満足している人が多い。

 

この原因は何なのかというと、もうおわかりだと思いますが受験英語です。

受験では、英語のテストはほとんどの場合筆記試験です。あとはそれより少ない割合でリスニングテストが出題される場合もあります。

 

スピーキング(話す)についてはほぼゼロといってもいいくらい受験では実施されません。

 

スピーキングテストって、試験を主宰する側のコストが非常に高いんです。

録音された受験者の音声をネイティブの採点官に全員分ひとつひとつ採点してもらう必要があるので、膨大なコストがかかります。

試験を作る側の実際は、

 

「全部マークシートの筆記試験にすれば、それ集めて機械に全部ぶち込んで終わりじゃ~ん。スピーキング?あれは金がかかりすぎるからやりたくないね!($∀$)オカネェ!!!!」

 

という感じなんです。

 

筆記試験が中心の受験英語では、発音のトレーニングは非常に"コスパが悪い"わけです。発音のトレーニングやるくらいならひとつでも多くの単語を覚えた方が点数が良くなります。

 

でも、実際に英語を話すとなると、発音がしっかりしていないと伝わりません。

大人の英語学習者は、受験英語で埋め込まれた発音軽視の考え方は捨て去り、今すぐ発音のトレーニングを始めるべきです。

 

『英語耳』など、巷には1冊やり込めば留学しなくても英語の発音ができるようになる良テキストがいくらでもあります。

英語耳[改訂・新CD版] 発音ができるとリスニングができる

英語耳[改訂・新CD版] 発音ができるとリスニングができる

 

 

まとめ:最後にちょっとフォロー

というわけで今回は受験英語の弊害についてまとめてみましたが、最後にいくつか補足しておきたいと思います。

 

まずひとつ目ですが、この記事を読んでいただいた方の中には、

 

「でも、自分は受験英語を通じて英語の力がすごくついた。こんなひどい言われ方をするのは少々気に障る。」

 

という人もいるでしょう。

 

 

すみません!!!笑

 

 

でも、実はぼく自身も受験英語はかなりやり込んだんです。

それによって語彙力や文法知識は確かにつき、それが現在の英語力の基盤になっているとすら思っています。受験英語には感謝すらしているんですよ。

 

だから、こう思う人の気持ちはよーくわかります。

 

ただ、やはり時代は変わってきていて、スピーキングやライティングなど、"使える英語"へのニーズはどんどんどんどん高まっています。

その中で、この記事で挙げたような受験英語の特徴は弊害だと言えると思うのです。

 

なので、英語力の基盤を作ってくれた受験英語には感謝はしつつも、もうおさらばするというのがベストでしょう。

 

あともうひとつ、

 

「受験英語も今は変わってきているんだよ。」

 

という人もいるでしょう。

これもおっしゃる通りです。

 

大学によってはTOEFLなど、スピーキングテストを含めた試験のスコアを基準にしているところもありますし、英語での面接試験やエッセイを実施する大学も出始めてきています。

それに伴い、中学や高校の英語の授業で、コミュニケーションを重視した授業を展開する学校も私立を中心にですが増えています。

 

まだまだ不十分なところもありますが、これはとても良い流れだなとぼくも思っています。

 

はい。

 

いや、いいんじゃないですか?というだけです。

 

ただ!!!

 

旧来の受験英語漬けにされて大人になってしまったぼくらにはそんなこと1ミリも関係ありません笑

 

この記事でぼくが言いたかったことは、そういう世代の人間は受験英語の考え方を捨てたほうがいいんじゃね?ということです。

タイトルに煽り感があるので最後に補足しておきました。

ではこの辺で!

 

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『中国語口語表現―ネイティヴに学ぶ慣用語』は成語・慣用表現が学べておすすめ!難易度や使い方。

中国語検定2級に合格する直前にメインのテキストとしてやり込んでいた本があります。

それがこれ。

 

中国語口語表現―ネイティヴに学ぶ慣用語

中国語口語表現―ネイティヴに学ぶ慣用語

 

 

『中国語口語表現―ネイティヴに学ぶ慣用語』(以下『中国語口語表現』)というテキストです。

このテキストは、中級者の人、また上級者を目指したい人にうってつけの本で、かなりおすすめです。

 

実際、ぼくもこれをひたすらやり込むことで大幅な中国語力アップを実現することができました。

 

というわけで今回はこの『中国語口語表現』について、

  • 本の内容
  • 難易度・レベル
  • おすすめの使い方

を書いていこうと思います。

 

本の内容

『中国語口語表現』は全20課で構成される教科書的な体裁の本です。

各課について、テキスト、各表現のピックアップ、またそれを使った例文が示されています。

 

特徴は、なんといっても成語・慣用表現が多数収録されていること。

 

中国語学習において、中級レベル、具体的には中検2級合格付近くらいから学習者を悩ませるのがこの成語・慣用表現です。

普通の単語と比べると覚えにくいし、会話で使われる頻度もそこまで多くはないので、

 

「まぁ後回しでいいか」

 

となってしまいがちなんですが、この成語・慣用表現をマスターしないと、旅行会話は難なくこなせたとしても、中国語を深いレベルで理解することはできません

 

『中国語口語表現』では、これら慣用表現が自然な会話テキストの中にちりばめられているので、効率よく・効果的に学習することができるんです。

 

ぼくはこの本に取り掛かる前は、『キクタン中国語 慣用句編』という本で成語を学習していたのですが、いまいち継続しませんでした。

 

キクタン中国語【慣用句編】中級レベル

キクタン中国語【慣用句編】中級レベル

 

※『中国語口語表現』の後に補足としてこなすなら全然アリ

 

挫折した理由は、やはり慣用表現は覚えにくいので、このようなシンプルに表現が羅列した本ではどうしてもやる気が出なかったことです。

 

しかし、『中国語口語表現』を使ったところ、テキスト(会話の内容がまた面白い)の中で自然に覚えられるので難なく継続できたわけです。

 

中検準1級合格を目指す人に最適

続いて、この本の難易度・レベルについて書いていこうと思います。

まず、おどかすわけではありませんが、

 

難易度はかなり高い

 

ので注意してください。

 

イメージとしては、

  • ビジネスで簡単な中国語ならもう使えるくらいのレベルの人が、慣用表現のストックを増やしてもう一段階上のレベルに行くためのテキスト
  • 現地の語学学校だったら一番上のクラスの後期で使うテキスト

くらいだと思ってください。

 

資格試験で言うならば、

 

中国語検定準1級合格を目指したい人

 

になりますね。

 

記事の最初でぼくは中検2級合格前にやり込んだと書きましたが、中検2級を目指したい人にとってはレベル的にオーバーワークになります

2級を目指す人は『中国語検定2級 トレーニングブック』など、特化したテキストを使う方が合格は近いでしょう(中検2級の勉強法についてはちらの記事にまとめているのでぜひ)。

 

合格奪取! 中国語検定2級 トレーニングブック 筆記問題編

合格奪取! 中国語検定2級 トレーニングブック 筆記問題編

 

 

ではなぜ2級の試験前にこの本をやり込んでいたのかというと、その前の回であと1問のところで不合格だったからです。

1問というと、もう試験当日の運の範囲です。

不合格だったものの、レベル的には準1級を目指す段階だと判断したので『中国語口語表現』を使ったというわけです。

 

ちなみに結果としてこの判断は大当たりでした。

 

このテキストのおかげで中国語力が大幅にアップし、2級の試験では筆記・リスニング共にほぼ8割の得点で合格できたんです。

 

そういえば、実際の2級の試験で『中国語口語表現』に出ている慣用表現がヒットしました。

鸡蛋里挑骨头

(=人のあら探しをする)

という表現。2級レベルを大きく超えていますが一瞬で正解できました。

 

CDの音声が速い

難易度について補足ですが、付属しているCDに収録されている音声のスピードはかなり速いです。

 

いや、正確には生の中国語に慣れていない人にとってはかなり速く感じるでしょう

 

このテキストのCDは、できるだけネイティブが実際に話しているスピード、語感に近いように意識されて作られているんです。

 

この点を考えても難易度はかなり高いといえますね。

 

ただ、いままで易しいテキストを使っての学習しかしてこなかった人にとっては、速い、"リアルな"中国語のスピードに慣れる特訓をする良い練習材料になるでしょう。

 

おすすめの使い方

おすすめの使い方は、

 

  1. まずはCDを1回聴く
  2. 1文ずつ頭から意味を確認しながら読んでいく
  3. 通して2回音読
  4. 次の課へ
  5. 数日空けてから復習(音読する)
  6. 定着しにくい慣用表現については例文の音読

 

です。

ぼくはこの流れをひたすら繰り返し、2ヵ月弱ほどで一気に1冊やり込みました。

 

ざっと書いてしまいましたが、3点ほど注意点・コツがあるので紹介していきます。

 

テキストに書き込みをする

上に書いた流れの中の2の段階(1文ずつ意味を確認しながら読んでいく)では、テキストにどんどん書き込みをしていきましょう。

 

書く内容は、

  • 知らない単語のピンインや声調
  • テキストに説明のない表現

が中心です。

その他気付いたこともガシガシ書いていきましょう。

 

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ぼくのテキストです。

細かくて見えにくいですが、赤ペンでなにやらごちゃごちゃ書き込みまくっているのがわかると思います。

これをすることで頭の中で知識が整理されていきますし、復習の時にかなり楽です。

 

別冊日本語訳を作ろう

このテキストの欠点なんですが、日本語訳がすべて巻末にまとめられています。

見開き1ページにまとめられていないので、そのまま使う場合は日本語訳を見る際にいちいちページを最後の方まで繰って確認する必要があるんです。

 

これでは効率が悪すぎるので、ちょっと手間にはなりますが、巻末の日本語訳のうち、必要な個所をコピーして"自家製別冊日本語訳"を作ってしまいましょう。

 

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(ぼくはコピーしたのをノートに貼りましたが、これは暇人の為せる所業なのでマネしないように笑。ざっとコピーしたのをそのまま使えば大丈夫です。)

 

例文の音声CDは別売り!

本文の音声は付属のCDに収録されていますが、

 

例文についてはCD別売り

 

なので注意してください。

 

中国語口語表現・別冊CD(4枚組) ネイティブに学ぶ慣用語 (<CD>)

中国語口語表現・別冊CD(4枚組) ネイティブに学ぶ慣用語 ()

 

(CD4枚組。値段は本書と同じくらいするのでセットで買うと少々値が張る。ただ、それを考慮しても良いテキストだといえる。)

 

別売りCDについては基本的には購入することをおすすめしますが、本文のテキストを学習するだけでもかなり効果があるので、1冊まるまるガッツリやらなくても大丈夫という人は買わなくてもよいでしょう。

 

まとめ

というわけで、自然な会話の中で中国語の成語・慣用表現が学べる『中国語口語表現―ネイティヴに学ぶ慣用語』についてでした。

中級者以上の方で、語彙を強化することで一段上のレベルに行きたい・・・!という人には本当におすすめなのでぜひ使ってみてください!

 

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英語の勉強では日本語訳も音読する方が絶対におすすめ!という話。

英語学習において基本中の基本となるトレーニング方法が音読です。

英語を学習している人は、音読を学習方法として実践している人がほとんどでしょう。

おそらく、英語学習者の90%以上が音読を実践しているのではないでしょうか?

 

しかし、

 

日本語訳も音読しているのか?

 

ということになると話は別でしょう。

 

  • 英語しか声に出して読まない。訳は軽く黙読する程度。
  • 意味全部わかるから日本語訳なんて黙読すらしないよ!

 

など、日本語訳になると声に出して読まない人がかなり多いのではないでしょうか?

 

ところが実は、英語学習では日本語訳を音読した方が効果が高くなります。

 

今回は、その理由と、おすすめの音読の仕方を書いていこうと思います。

 

英語がより深く記憶に刻まれる

英語の勉強時に、日本語訳も音読すると、勉強している内容がより深いレベルで頭に定着します。これが日本語訳を音読することの最大のメリットです。

 

「いやいや、勉強しようとしているのはあくまで英語なわけで。日本語なんて読んでたらむしろ効率が悪くなるんじゃないの?」

 

と思う方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。

 

日本語は母語なので、外国語である英語を音読する場合と比べると、読んだ時に記憶によりしっかりと残ります。

これがいわば船で言う「いかり」のような役割を果たし、対応する英語表現をしっかりと頭に定着させてくれるんです。

 

英語だけを音読するのでは、頭に定着させるための「いかり」的要素が不足するので、忘れやすくなってしまうわけです。

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黙読ではダメ!

「でも、いちいち声に出して読むのって面倒・・・。目で読むだけじゃだめなの?」

そういう方もいるかもしれませんが、ダメです笑。

 

コーチングの世界では、コーチはクライアントに目標(ゴール)を毎日声に出して復唱させます。

 

「言葉」があなたの人生を決める

「言葉」があなたの人生を決める

 

 

これは、目標を声に出すことで無意識のレベルまでその言葉が届くからです。

また、そのほかの自己啓発テクニックでも、ポジティブな言葉を"声に出して"発することで無意識レベルまで浸透させる・・・というのはよくある話です。

 

「いやなんの話?宗教?」という感じかもしれませんが笑、要するに何が言いたいのかというと、

 

同じ読むのでも、黙読するのと声に出すのでは定着度が全く違う!

 

ということです。

声に出すと、記憶の深いところまでどんどん言葉が入っていくんです。

 

日本語力の向上

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日本語訳の音読をおすすめする2つ目の理由について。

 

日本語訳を音読するようになると、当然日本語自体の能力が向上していきます。

 

これが、英語学習にも確実に良い影響を与えるんです。

 

「母語の能力と外国語学習の能力には相関があるのか?」

 

という議論には結論が出ていませんが、そういう難しいことはとりあえず置いておくことにして笑、少なくともぼくの経験上は、

 

日本語がしっかりしている人は英語学習の伸びも早い

 

というのは確実に言えることですね。

 

いま言ったことは学習全般的に当てはまると思うんですが、特に英語でニュースの視聴や新聞を読みたい人にとっては日本語力がかなり重要になってきます

 

ニュースといったら政治や経済、科学に至るまで難しい専門用語のオンパレードです。

 

これらを日本語ですらすらと理解できなかったら、英語で理解できるわけがないですよね?

 

このように、難しい題材に挑みたい人にとっては日本語訳の音読は本当に大事です。

ちなみに、『CNN English Express』という月刊誌を使えば、ニュース英語の勉強が効率的にできます。

 

 

かなりおすすめです。

 

おすすめの音読法

最後に日本語訳を音読する際のコツ、また具体的な方法について書いていこうと思います。

 

全部は音読しない

日本語訳を音読する際は、

 

部分的に必要だと思った個所だけを繰り返し繰り返し読む

 

ようにしてください。

 

日本語訳の音読が重要だとさんざん言ってきましたが、全部まるごと音読するのはさすがに効率が悪くなります。あくまでメインは英語の音読です。

 

まずは英語の音読をしてから、

 

  • ここが難しいな
  • ここの意味がわからない!

 

と思った部分の日本語訳だけを声に出して読んでいきます。

 

文単位が基本ですが、単語・熟語単位でもイマイチ頭に定着しない表現があったら

 

英語→日本語→英語→日本語→英語・・・

 

とその部分だけ繰り返し音読してみましょう。

 

ちなみに、単語・熟語単位でイマイチ定着しない表現があった場合、次に見た時にまたすぐにわかるようにペンでアンダーラインを引いておくのを忘れないでください。

 

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(難しい日本語に線を引く)

 

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(対応する英語にも線を引いておく。にしても形状記憶合金って覚えてなんか得するの?)

 

訳が見やすい位置にあるテキストを選ぼう

日本語訳が英語とは別のページにあるテキストは音読用としては不向きです。

いちいちページをめくっているヒマがもったいないからです。

 

おすすめなのがNHKの英語テキストで、これらは基本的にすべて見開き1ページに英語と日本語訳が載っているので学習が非常にしやすいです。

 

NHKラジオ 基礎英語3 2018年 11月号 [雑誌] (NHKテキスト)

NHKラジオ 基礎英語3 2018年 11月号 [雑誌] (NHKテキスト)

 

(基礎英語3は中学レベルの総仕上げ。かなりおすすめのテキストである。)

 

英語を聞きつつ日本語音読

これ、かなりおすすめのトレーニング方法なんですが、

 

英語の音声を流しつつ、日本語訳を同時に読む

 

というのはぜひ試してみてください。

 

英語の音声を流しながら、流れている英語の部分に該当する日本語訳を同時に読んでいきます。もちろん日本語訳はテキストで見ながらでOKです。

 

想像するだけで頭が爆発しそうな予感がするかと思いますが笑、かなり効果のあるトレーニングです。

慣れない訓練に最初は戸惑うかもしれませんが、2~3回やればすぐに慣れていくでしょう。

 

まとめ

というわけで英語の勉強時には日本語訳も音読した方が絶対にいいですよ!という話でした。

意外と盲点になちがちな部分ですので、日本語訳をおろそかにしてきた・・・という人はぜひこの記事で書いた方法を実践してみてください!

それでは!

 

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今回は、中検2級(中国語検定試験2級)の勉強方法とおすすめの参考書・テキストについて詳しく書いていこうと思います。

これから紹介していく対策は、約1年の試行錯誤の末にやっと中検2級に合格したぼくが、合格後のいま、

 

「ここはこうした方がよかったのでは?」

 

などと更なる考察を経て完成したノウハウです。

これから受験される方の参考になれば幸いです。

 

ちなみに、「中検2級ってどのくらいの難易度なの?」という疑問をお持ちの方は、こちらの記事に中検2級のレベルについてはかなり詳しく書いたので、ぜひ合わせてお読みください。

 

3級程度の実力があるか?

まず、中検2級の対策を始める前に、前提として

 

中検3級の実力があるのか

 

を確認してください。

 

3級に合格した上で「よし、次は2級だ!」という人はもちろん全く問題ありません。

しかし、3級を飛ばしていきなり2級の対策を始める人は、3級の過去問を確認した上で、7割程度の得点が可能かどうかを試してみてください

 

3級の過去問については市販されていますし、

 

中検3級試験問題[第89・90・91回]解答と解説

中検3級試験問題[第89・90・91回]解答と解説

 

 

解説がなくてもいいという人なら中国語検定の公式HPにも掲載されているのでチェックしてみてください。サッと見て確認できる人は書店で立ち読みでもOKです。

 

3級レベルまでの基礎がない状態で2級の対策を始めてしまうと、基礎がないまま応用的な問題を解くことになり、勉強の効果はかなり低くなってしまうので注意しましょう。

 

もしも「3級の過去問見たけどキツイわ・・・」という人がいたら半年~1年程度かけて基礎レベルを埋める必要があります。

 

基礎レベルの勉強法については『本気で学ぶ中国語』などがおすすめですが

 

本気で学ぶ中国語(CD BOOK)

本気で学ぶ中国語(CD BOOK)

 

 

詳しくは下記の記事で別でまとめてありますのでぜひ参考にしてみてください。

中国語をゼロからはじめる初心者におすすめの参考書と勉強法をまとめてみた

 

メインのテキストはこの2冊で決まり!

さて、前提を確認したところで専用の対策に進みます。

まず、2級の対策をしていく上でぜひ持っておきたい2冊のテキストがあります。

アスク出版から出ている『中国語検定2級 トレーニングブック』という本です。

 

合格奪取! 中国語検定2級 トレーニングブック 筆記問題編

合格奪取! 中国語検定2級 トレーニングブック 筆記問題編

 
CD3枚付 合格奪取! 中国語検定2級 トレーニングブック リスニング問題編

CD3枚付 合格奪取! 中国語検定2級 トレーニングブック リスニング問題編

 

 

『筆記問題編』と『リスニング問題編』の2冊が出ていますが、必ず2冊用意し、これらを2級対策のメインテキストとして試験日までやり込みましょう

 

マンモス資格である英検などと違い、中検はマイナーな資格。

参考書も種類が乏しく、クオリティーが低いものも多いんです。

しかし、この『トレーニングブック』だけはクオリティがずば抜けて高く、

 

「2級の専門対策ができる質の良いテキストはこれしかない」

 

と言ってもいいくらいです。

 

実際、2級の試験会場では、試験開始前にこのテキストをパラパラめくっている人が何人もいたのを覚えています。

 

問題を解いて復習

『トレーニングブック』の使い方ですが、

 

問題を解く

答え合わせをする

復習する

 

というオーソドックスなやり方で最初からやっていけば基本的に大丈夫です。

 

注意点としては、解説を見て重要だと思った点については、ボールペンを使って線を引いておいてください。何もマークしないと復習の際に効率が悪くなります。

ちなみに、マークする際は青色のボールペンを使うのがおすすめです。

 

(こんな感じで)

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理由は、このテキストは黒と赤の2色刷りで、赤ペンでマークしてしまうとめちゃくちゃ見にくくなってしまうからです。

 

CD付きの長文テキストを1冊やろう

『トレーニングブック』は問題集なので、これだけだとどうしても文章をドンドン読んでいく・ガンガン聞いていくという練習が不足してしまいます。

 

そこで、ある程度の量の文章が詰まった中級レベルのテキストを1冊同時進行で消化することにより、中国語レベル自体の底上げを図っていきましょう。

 

大事なことなのでもう一度言いますが、問題集だけだと準備不足になります。

中検2級を突破するためには問題を解く以外にもより多く読み、より多く聞くいわゆる「多読多聴」の特訓が必要だと覚悟してください。

 

長文テキストのおすすめは2冊あります。

『聴読中国語』『HSK公認 長文テキスト5級』です。

 

聴読中国語 (東進ブックス)

聴読中国語 (東進ブックス)

 
中国語検定 HSK 公認 長文テキスト 5級(データCD付き)

中国語検定 HSK 公認 長文テキスト 5級(データCD付き)

  • 作者: 株式会社スプリックス中国語教育事業部
  • 出版社/メーカー: 株式会社スプリックス
  • 発売日: 2015/01/31
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • この商品を含むブログを見る
 

 

どちらも100個程度の中国語の文章が載っています。CD付きなので、リスニングのトレーニングも可能です。

 

この2冊のうちから1冊を選び、長文用テキストとして読みまくり・聞きまくりの特訓をしてください。

 

個人的には『聴読中国語』の方がおすすめですが、この本にはピンインが単語の上に付いていないので、どうしてもピンインが必要だと言う人は『HSK公認 長文テキスト5級』を使いましょう。

こちらも良いテキストです。本のタイトルに"HSK"と入っていますが、レベル的には2級ドンピシャなので安心してください。

 

ちなみに、できるだけ音読し、できるだけ聴くのが基本的な使い方ですが、もっと詳しい使い方については下記の記事も参考にしてみてください。

 

kazuuiword.hatenablog.com

 

単語は文章から覚えていく!

中検2級に合格するには、目安として2500~4000個程度の単語を習得している必要があります。

 

単語帳としてはアルクから出ている『キクタン』の"中検2級レベル"というのが一応おすすめではありますが、

 

キクタン中国語【中級編】中検2級レベル

キクタン中国語【中級編】中検2級レベル

 

 

必ずしも単語帳を用意して単語暗記を進める必要はありません。

 

3級レベルまでの基本単語が習得できているのであれば、あとは問題集や長文テキストを通してわからない単語に遭遇したらその都度覚えていく方が、

  1. 文脈の中で覚えられるので記憶に残りやすい
  2. 長文対策と単語暗記を同時に進められるので効率が良い

という理由で効果的だからです。

 

先ほど紹介した『聴読中国語』と『HSK公認 長文テキスト』は、どちらも文章中の基礎レベルを超えた単語が色分けされ、リストも載っているので、これらを使えば単語帳を使わなくとも単語学習をカバーできます。

 

また、『トレーニングブック』や過去問で演習をしているときに知らない単語に遭遇したら、専用のノートを作りそれにまとめてもいいでしょう。

 

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(ぼくの単語ノート。雑にまとめるのがコツだ。)

 

過去問をやろう

ここまでをいったんまとめます。

 

  1. 3級レベルに到達しているのが前提
  2. 『トレーニングブック』2冊をメインテキストにする
  3. 『聴読中国語』か『HSK公認 長文テキスト』のうち1冊を長文テキストとして多読多聴
  4. 単語は『キクタン』のような専門のものを使うか、長文テキストでカバーしてもよい

 

この4点がポイントでした。

 

この方法で対策を続け、いよいよ試験まであと1週間・・・となったら、過去問を3回分ほど消化しましょう。

 

おすすめは、白帝社から出ているものです。解説が良く、レイアウトもシンプルで見やすいんです。

中検2級試験問題[第89・90・91回]解答と解説

中検2級試験問題[第89・90・91回]解答と解説

 

 

中国語検定は、年に3回しかありません。

 

問題形式の勘違いや、時間配分のミスなど、つまらないことで試験を棒に振ってしまったら悲劇でしかないので、必ず過去問を使って本番を想定したトレーニングを行っておいてください。

 

その他合格に近づく2つのコツ

①受け続けよう

ぼくは3回連続で2級を受け続けてやっと合格しました。

1回目は全く力及ばず、こてんぱんにされましたが、

 

実力的に全く話にならないレベルから受験を続けて本当によかったと感じています。

 

というのも、結果がさんざんでも、本番から得られる反省点は普段の勉強からは絶対に得ることができないものだからです。

 

「いつか2級に合格できる実力に達したら受けよう」

 

そう思って勉強している人も、もしかしたらいるかもしれませんが、

 

そういう日はまず来ないと思って間違いありません笑。

 

とにかく受けてみる、で、それを元に反省、また挑戦・・・このループが最も効率が良いのです。

 

それに、中検は回によって難易度に結構差があります。毎回受けていれば、いずれは簡単な回に当たるので、究極そこで合格すればいいわけです。

 

②書けない漢字をなくそう

筆記試験の最後には中国語作文が出題されます。配点は20点。

100点満点中70点を取れば合格のテストで20点の配点はめちゃくちゃ大きいですよね?

ここでしっかり点が取れるのかがキーになってくるわけですが、

 

漢字が書けないと減点されてしまう

 

ので注意してください。

 

「答えはわかるのに漢字が書けない・・・」

 

ぼくも実際に試験場でこの状態に陥ったことがあるので痛いほどわかるのですが、これかなりキツいです。悲しくなります。

 

なので、普段の勉強の中で、"書けそうにない漢字"に遭遇したら、3回紙に書いてみる癖をつけましょう。それだけでもかなり書けるようになりますよ。

 

まとめ

というわけで中検2級の勉強法でした。

1年の試行錯誤の結果得られたものを全て書いたつもりです。

特に、テキストの選定については厳選に厳選を重ねた最高クオリティなので、ぜひ使ってみてください。

受験される方の合格を祈っています。合格したら教えてくださいね。

それでは!

 

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糖質制限を試したら健康を害して大失敗した体験談。糖質制限は危険!?

"糖質制限"という言葉を耳にする機会がかなり増えたと感じます。

実際、具体的にそれが何なのか知らなくても、ほとんどの人は名前くらいは聞いたことがあるのではないでしょうか。

 

糖質制限食とは、炭水化物とその他糖分を取らない食事法、まぁ簡単に言うと

 

ごはん・パン・麺類などの主食と砂糖の入った食べ物を制限する食事

 

のことです。

最近は、これがダイエット法として優秀だと注目を集めています。

 

で、ダイエット目的ではないのですが、色々あってぼくも試してみた結果、結論から言うと

 

健康を害してやめました。

 

はい。

 

というわけで今回は糖質制限を試してみてひどい目にあってしまったぼくの体験談を書いていこうと思います。

 

きっかけは本

最初に糖質制限に興味を持ったきっかけは、本屋の棚でたまたま見つけて気になって読んだ『炭水化物が人類を滅ぼす 糖質制限からみた生命の科学』という本でした。

 

炭水化物が人類を滅ぼす 糖質制限からみた生命の科学 (光文社新書)

炭水化物が人類を滅ぼす 糖質制限からみた生命の科学 (光文社新書)

 

 

この本は昨今の糖質制限ブームの火付け役として大きな役割を果たした1冊で、簡単に言うと

 

糖質制限がいかにすばらしいか

 

を書いた本です。

特に、ダイエット効果については絶対の自信を持って書いており、

 

この方法なら、誰でも簡単に、短期間で努力なしに、ほぼ確実に痩せられるからだ。痩せないわけがない、という究極のダイエット法だからだ。

(3ページより一部引用)

 

とまで言っているんです。

 

ぼくはこの本を読んでいるうちに、内容にすごく引き込まれていきました。

正直ダイエット効果についてはどうでもよかったんですが、糖質が身体に悪く、糖質制限をすることで生活習慣病の予防になり、その他の体の不調も改善するという部分に魅かれ、これをきっかけに糖質制限についての本を他にも何冊も読みました。

 

糖質制限を自分もやってみようと思い立ったのは『糖質制限で頭がいい子になる 三島塾のすごい子育て』という本を読んだ後です。

 

糖質制限で頭がいい子になる 三島塾のすごい子育て

糖質制限で頭がいい子になる 三島塾のすごい子育て

 

 

この本は、子どもに糖質制限食を実践させて高い実績を出している学習塾の塾長が書いた本で、糖質制限によって学習の集中力がアップし、勉強の効率がアップすることが主に紹介されています。

 

語学の勉強が好きなぼくはこの本を読んで

 

「勉強の効率が上がるならやってみよう」

 

と思ったわけです。

 

学習効果を実感!

先ほど紹介した『炭水化物が人類を滅ぼす』によると、糖質制限にも程度によっていくつか種類があります。

 

糖尿病の糖質制限治療の提唱者、高雄病院の江部康二先生は、糖質制限を次の3パターンに分けている。

 

・プチ糖質制限・・・夕食のみ主食抜き

・スタンダード糖質制限・・・朝食と夕食のみ主食抜き

・スーパー糖質制限・・・三食ともに主食抜き

(41ページより一部引用)

 

ぼくが実践したのは、三食主食を抜くのでその意味ではスーパー糖質制限だが、ソースや唐揚げの衣など主食以外で糖質が含まれるもの、また糖質が少ない果物は食べてもOK、という「ほぼスーパー」くらいの糖質制限でした。

いま考えるとここで一番軽いタイプを選んでいれば健康を害することはなかったのかなと思います(遠い目)。

 

で、ぼくが期待していた学習面での効果ですが、始めて3日程度ですぐに実感できました。

糖質制限をすると、日中眠くならなくなり、仕事や勉強にすごく集中できるようになります。これはぼくが実際に体験したことです。

 

「あれ、失敗談じゃなかったの?」

 

と思ったかもしれませんが、糖質制限をやってみて大きなメリットとして自分が感じたのはこの1点だけです。。。

 

体重が病的に減っていく

糖質制限はダイエット法として今注目を集めています。

これには懐疑的な人も多いですが、 実際にやってみた結果、

 

体重はみるみる落ちていきました。

 

1週間で1.5キロペース、2週間で3キロ減、そのごも3.1キロ、3.2キロと減っていったんです。

 

「じゃあよかったじゃん」

 

と思うかもしれませんが、ぼくは身長164cm、体重は元々59kgと、BMI的に言えば普通体重で、むしろちょっとやせているくらいだったので、体重が落ちていくにつれ、周りからは「病気なのでは?」と心配されるほど病的な見た目に変わっていったんです。

 

そして実際、3.2キロ減った時点で、

 

いつものように元気が出ない

 

と感じるようになりたまに立ちくらみ・軽いめまいを覚えるようにまでなってしまったんです。

 

疾患を発症

糖質制限を1ヵ月弱くらい続けた時でしょうか、風呂に入っている時、

 

胸と背中にニキビのような湿疹ができている

 

のを発見しました。

 

最初はただのニキビだと思ったのですが、数日後にかゆみが発生したので、おかしいと思い、皮膚科を受診しました。

で、湿疹を見て皮膚科医が最初に言った一言が、

 

「最近、急なダイエットとかしましたか?」

 

でした。

 

その瞬間すべてを悟りました。

つまり、糖質制限食が原因で皮膚の疾患にかかってしまったんです。

 

実際、その皮膚科医によると、湿疹は色素性痒疹という疾患で、急なダイエットなどが原因で起こりやすい症状とのことでした。

 

この疾患、詳しいメカニズムはわかっていないそうです。

これが恐怖感を煽りました。だって、よくわかっていない皮膚の疾患ですよ?めちゃくちゃこわくないですか?

 

糖質制限はやめた!

そんなわけで糖質制限が原因でよくわからない皮膚の疾患にかかってしまったぼくですが、これをきっかけに糖質制限はやめました。

 

健康を害してまで続ける健康法・・・もう意味不明ですからね。

 

徐々に回復

その後は徐々にご飯やパンなど、糖質の量を増やしていきながら、医師から処方されたミノサイクリン塩酸塩という錠剤を飲み、リンデロンDPという軟膏を塗って様子を見ていました。

 

(実際に処方された錠剤)

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幸い、湿疹は徐々に引いていき、2週間後には全く跡が残らないくらいにきれいになりました。

治ってよかった・・・。

 

ちなみに、元々59kgで、55.7kgまで減った体重も、58kgまで戻りました。

病的な様子やめまい、立ちくらみも消え、見た目も元通りです。

 

糖質制限は難しい

以上がぼくが体験した糖質制限失敗談です。

ここからは、これを通して思ったことをちょっと書いておこうと思います。

 

糖質制限は、ご飯やパンなどの主食を制限し、その代わりに肉や魚、野菜、卵、乳製品を十分摂取する食事法ですが、この"十分摂取する"という部分が非常に難しいところだと思いました。

 

糖質制限実践中は、家で肉を焼いたり、ファミレスで肉料理を食べることが多かったです。

 

(よく食べていたガストの『若鶏のグリル』。うまいぞ。)

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他には、コンビニで買ったゆで卵も毎日のように食べていました。

 

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(塩加減が絶妙)

 

ただ、毎日肉と卵ばかりだと結構すぐに飽きます。

それに、肉と卵で十分な量を摂取しようとすると、食費がめちゃくちゃ高くなるんです。

 

この2つが原因で、糖質を摂取しない分を補えるだけの十分な食事量を確保できなかったというのが、ぼくの体重が病的に減っていった理由だったのでしょう。

 

糖質制限を急に厳格にやるのはよくない

もうひとつ、糖質制限にぼくが失敗した原因として、厳格な糖質制限を急に課してしまったことがあります。

今まで26年間、ずっとご飯を食べてきたのに、急に1ヵ月もの間ぱったり食べるのをやめたら、当然身体はびっくりしますよね。

 

まとめ:専門家の判断の元でやるべき

最後に言っておきたいのですが、ぼくは、この記事を通して「糖質制限は健康を害してしまうからやめた方がいい!」と主張したいわけではありません。

 

糖質制限食が、多くの人の健康に貢献してきたのはれっきとした事実です。

糖尿病患者の食事法として高い成果を挙げてきていますし、肥満で健康を害している人を救ってきた歴史はあるんです。

 

ただ、糖質制限を実践する場合は、

 

  1. できれば医師などの専門家の判断・指示の元で行う
  2. 自分で行う場合は、急に厳格な糖質制限を始めてはいけない

 

という2点を心に留めた上でやるべきです。

 

もう一度言いますが、糖質制限自体を真っ向から否定する気はぼくにはありません。

 

確かに、現代人の食生活は糖質過剰になっていると思います。

 

朝食はトースト、昼は会社の近くの定食屋でご飯大盛り、甘いお菓子を食べながら午後の業務を乗り切り、夜はカレーライス、夜食にカップラーメンを食べて寝る・・・。

 

ここまでいかないにしても、糖質多寡な生活を送っている人は多いでしょう。

 

そういう人は、生活習慣病にならないために糖質を制限した食事法を実践した方が健康のためになると思います。

 

ただ、今回のぼくのように、激しい糖質制限を急に課してしまうのは危険なので、十分注意した方がいいです。

糖質制限をこれから実践してみようかなという人は、他にもネットで失敗談を読んでからやるかやらないかを判断した方がいいと思います。

 

ちなみにぼくは、もうこりごりです笑。

糖質制限関係の本は数冊読みましたが、今から全て売ってこようと思います。

 

(安定のBOOK・OFFで売るのだ)

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というわけで糖質制限失敗談でした。

それでは!

 

(※この記事の内容は、専門家ではないただの素人が、自分の判断で糖質制限を始め、挫折した体験談です。記事の内容には専門家的見地からは不適切だと思われる内容が含まれているかもしれませんが、あくまで一個人が体験した記録程度だと受け取ってください。

繰り返しますが、この記事では糖質制限を批判しているわけではありません。

今回失敗したのは、正しい知識なしに急に始めたぼくの責任、それが全てであります。)