勝間和代の『最後の英語やり直し!』 / ダイエットにも英語学習にも"万能薬"はない
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以前、ブログ記事で
「万能の教材はないので目標をしっかり決めてそれに合わせて賢く教材を使おう」
ということを書いたのですが、最近読んだ本でその内容とかぶることが多く書かれていたものがあったので紹介します。
それは勝間和代の『最後の英語やり直し!』。
巷には英語学習法に関する本があふれていますが、この本は数ある英語本の中でも
「しっかりしたことが書いてあるな」
という印象でした。
だいたいの内容はそこらの英語学習法本と同じなのですが(たとえば私は昔TOEIC400点代でだめだめだったのに方法論を確立して今では英語ペラペラ、というストーリーをつけることで説得力を増す手法)、巷にあふれる英語本によくある
「◯◯さえやれば英語ができるようになる!」
という文句がなく、むしろそれについて冷静に批判しています。
「◯◯さえやれば…」というのに飛びついていまう現象を勝間和代は"万能薬シンドローム"と呼び、これだけ多くの英語本が出ていることを理由に"万能薬"など存在しないことを述べ、
「英語上達には1000時間とかそれ以上のある程度のまとまった時間の愚直な学習が必要である」
と主張しています。
これは本当にその通り。
英語に万能薬なんでないんですよ。
コツコツやっていくしかないんです。
勝間氏は英語は1つのテクニックでできるようになるものではなく、膨大な知識の蓄積だと言っています。
「蓄積」というのがキーワード。
1つや2つのテクニックではなく、1000とか2000のコツが蓄積されてできるようになる。この点で英語の学習はスポーツに似ている、とのこと。
以前ぼくも
という記事を書きました。
その中で
「単語をみたら日本語の訳ではなくその単語の持つイメージが出てくるまで体に刷り込め」
ということを述べたのですが、この本でも同じ事が書いてあり、自分の考えが間違っていなかったのだなと確信しました。
とにかく英語はスポーツのように体で覚えてしまうまでやるのが大事なんですね。
ただ、本の中盤から終盤にかけては筆者と英語の格闘の歴史とか、モチベーションの保ち方など、英語学習法本にはお決まりの内容。
気になったのは
「発音は日本語なまりで大丈夫」
とか
「日本語がうまくない帰国子女」
の話がのっており、なんだかなーという気持ちに。
ネイティブらしい流暢な発音でなくても伝わればいいんだとか、あえて帰国子女を引き合いに出すのって、それ自体が発音・帰国子女に対する強すぎる意識の表れというか、コンプレックスとか嫉妬の表れな気がするので、後半については
どうでもいいこと書いてんなー。
という感じでしたw
ただ前半はまともなことが書いてあって一読の価値はあると思いますのでぜひ読んでみてください。
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