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『一生モノの英語勉強法』を読んでわかった!「理系的」に英語を勉強する方法。

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『一生モノの英語勉強法ー「理系的」学習システムのすすめー』という本がおすすめなので紹介していきたいと思います。

一生モノの英語勉強法――「理系的」学習システムのすすめ(祥伝社新書312)

一生モノの英語勉強法――「理系的」学習システムのすすめ(祥伝社新書312)

 

 

理系的・・・?

題名からもわかる通り、英語学習法に関する本なのですが、サブタイトルにある「理系」と入っているのが気になります。

この「理系」とはどういう意味なんでしょうか?

語学というと文系教科の代表のようなものですが、本書では英語の習得をなるべく「理系」的に「システム」化して皆さんに提示します。(3ページより)

 

なるほど。つまり英語学習法をシステム化して示すと。

これは「体系的に」学習方法を示すということですかね。

よく見てみるとこの本の著者は2人いまして、ひとりは予備校の講師なんですが、もうひとりは理系出身の京都大学の教授。これは期待できそうです。

 

目的をはっきりさせろ!

英語学習を始める時には、なぜ今英語を学ぶのかを、最初にじっくり考えていただきたいと思います。たとえば、「海外の支社で活躍する」「英字新聞を読めるようになる」「将来カナダに移住する」といった目的をはっきりさせるのです。(32ページより)

 

なぜ英語を勉強するのか、その目的をはっきりとさせることはすごく大事ですね。

 

そのメリットとしてまず浮かぶのはモチベーションが上がるということ。

思うように英語の力が伸び悩んでいるときなどは特にこの「目的」を思い出すことで頑張れることがありますよね。

 

具体的な目的を掲げるメリットはまだあります。それは無駄をなくして勉強できることです。

たとえば「英字新聞を読めるようになる」という目標を掲げて勉強している人は、リーディングに1番力を注ぐべきで、リスニングやスピーキングなど、英字新聞が読めるようになることに直結しそうにないことはあまりやらない方がいいかもしれません。

具体的な目標があれば、その目標から計算していまやるべきことを決めることができるので、勉強の効率が上がるというわけです。

 

また、この次にこの本では具体的に目標に対する期限を設定することもすすめています。

たとえば「半年後のTOEICで800点を取る」というような形で目標は設定すべきらしいです。なんだか「理系的」の意味がだんだんわかってきましたね。

 

どうやって勉強すればいいのか?

さて、第2章に入ると具体的に、「理系的に何をすればよいのか」が詳しく書かれています。

最初に出てくる題名はこちら

英語学習のやり直しは発音矯正から

キタキター!笑

来ましたよ。発音。英語はまず発音からやれとのこと。

実はこれはぼくの考え方と全く同じです。このブログでも何度も語学はとにかくまず発音からやるべきだということを強調してきました。

(参考記事)

英語の発音ができるようになりたいなら『英語耳』!ネイティブばりの発音を身につけよう!

 

しかもこの本では発音は誰でも独学で習得可能であり、訓練には市販の発音練習本を活用せよ!とあります。これは本当にその通り。

「発音はネイティブ講師に教えてもらわなければ習得は不可能なので、いいネイティブ講師を探しましょう」とか書いてあったらどうしようかとヒヤヒヤしながら読んでいましたが、完璧。完璧すぎる。。

 

さらに興奮するポイントが・・・

英文法の勉強法についてのページのタイトルが

英文法という知的「体系」

となっていたのを見てあれ・・・?と思ったんですが、69ページでその「あれ?」の正体がわかりました。

鎌田は高校時代、ある英語教師の授業で文法のおもしろさに開眼しました。その名を伊藤和夫と言い、日本中の大学受験生のカリスマ的な存在でした。

 

やはり!伊藤和夫先生とは、駿台予備校で英語の先生をしていた人で、『英文解釈教室』

英文解釈教室 改訂版

英文解釈教室 改訂版

 

 

『ビジュアル英文解釈』といった、すばらしい英語参考書を残された偉大な先生です。

ビジュアル英文解釈 (Part1) (駿台レクチャーシリーズ)

ビジュアル英文解釈 (Part1) (駿台レクチャーシリーズ)

 

 

ぼくもそのファンのひとりであり、先日、おすすめの英語参考書を10冊厳選したときも、そのうちの3冊に伊藤和夫先生の本を選んでしまったくらいです。

(参考記事)

英検1級・TOEIC900点の人がおすすめの英語参考書を10冊厳選してみた

 

この『一生モノの英語勉強法』の著者の2人も先生のファンだったんですね。この本の文法の勉強の仕方は伊藤先生の考え方がベースとなっていました。

 

何を使えばいいのかもわかる!

 さて、この本は単語や勉強法の紹介だけでは終わりません。

第7章の題名はこれ。

英語学習を継続するために

あまり長い章ではないんですが、モチベーション維持の方法について詳しく解説されていてとてもためになります・

 

どんなに良い学習法があったとしても、いちばん大事なのは、当たり前ですが実際に勉強するということ。そのためにはモチベーションをいかに維持していくのかが大切なわけです。

 

さらに、最後には

英語学習のための必須グッズ10選

ということで、学習に役立つものを挙げています。

しかも、最後には具体的な名前を出しておすすめの英語参考書をリストアップしています。

ここまで具体的に説明してしまう英語学習法本もなかなかないと思いますね。

 

もっと理系っぽくてもよかった。

さて、かなりこの本を絶賛してきたわけですが、強いて不満点を挙げるとすれば、「理系的」というからにはもう少し理系知識全開の感じでもよかったのではないかなと。

確かに、復習の仕方についての説明では「短期記憶」と「長期記憶」を引き合いに出して一番効率的に知識を頭に定着させる方法を解説していたりとすごく理系っぽさが出ているんです。

しかし、「英語学習を科学する」という観点から見るともうちょっと真新しさがあったらこの本は満点だったなと思います。

 

ただし、全体的に見てこの本は超おすすめ。

 

新書サイズで分量的にも読みやすいのに、情報量が多いです。

英語学習に迷ったときのために、手元に置いておいて何回でも読み直すと良いかもしれません。

ちなみにこの『一生モノの英語勉強法』には続編が出ています。その名も『一生モノの英語練習帳』

一生モノの英語練習帳 (祥伝社新書)

一生モノの英語練習帳 (祥伝社新書)

 

 

内容としては、実際の英文を多く使っており、より実戦的なものとなっています。

もちろん勉強法についての解説もより詳しく書かれており、前作の補完+練習問題を通してその理解を深められることができます。

具体的な例文を使っての説明の方がわかりやすいという方はこちらの本もおすすめです。

 

それではこの辺で!

一生モノの英語勉強法――「理系的」学習システムのすすめ(祥伝社新書312)

一生モノの英語勉強法――「理系的」学習システムのすすめ(祥伝社新書312)

 

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