ドイツ語学習者必携!『耳が喜ぶドイツ語 リスニング体得トレーニング』が最高すぎる件。
めちゃくちゃいいドイツ語参考書を見つけました。
それがこの『耳が喜ぶドイツ語』
- 作者: クリストフヘンドリックス,マリアリューディアタナベ,近藤美樹子
- 出版社/メーカー: 三修社
- 発売日: 2013/03/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ジャンル:リスニング本
難易度:初心者~中級者
この本のここがすごい!
レイアウトが見やすい
この本は全体としてレイアウトがシンプルでとても見やすいです。
文章が、左側にドイツ語、右側に日本語という構成になっています。これが見やすい。
よく、文章とその日本語訳がページ的に離れたところに配置されているので、日本語訳を参照するときにいちいちページを移動しなければならなくなり、効率が悪くなってしまう教材ってあるじゃないですか。
この本ではそのような手間がかからないので学習がとてもスムーズです。
また、色についても白と黒のシンプルな2色刷り。字の大きさも大きくて見やすいです。完璧すぎる・・・。
CDの音声のクオリティ
掲載されているすべてのドイツ語文章の音声が収録されているCDがついていますが、これがまた最高。
まず、録音されている声が単純にきれいなんです。
もう、耳が喜びまくりです笑。
リスニングの参考書を買うときって、本の内容は本屋に行けば立ち読みである程度わかるのですが、CDの音声がどのくらいしっかりしてるのかについては、買って実際に聞くまでわからないじゃないですか。ただ、この教材に関しては買って正解でした。
また、きれいな音声で入力されてはいるんですが、速さに関しては容赦ないスピードで収録されています。
本書付属CDは、ネイティブスピードで録音しています。
そのため、最初はまったく聴き取れないという人も、がっかりしないでください。それがふつうです。繰り返し聞いていれば、毎回部分的に聴き取れる箇所が増え、自然に聴き取れるようになっていきます。
(4ページ"注意"より)
1ページ目に載っている文章から容赦ないネイティブスピードでガンガンしゃべっちゃってます。
これはリスニングの上達という観点からみると、かなりプラスポイントだと思います。というのも、リスニング教材に付属されているCDの音声は、総じて「はっきり・きれいに・ゆっくり」収録されているものがほとんどなので、実戦で役に立たないことが多いんですよ。
それに対してこの教材はネイティブスピード。それいでいてかつ音声の美しさはキープされています。これ以上の音声が吹き込まれたドイツ語リスニング教材って存在しないんじゃないですかね。
難易度選択ができる
この本には106個のドイツ語の文章が載っていますが、それらがSTEP1,2,3の3つのパートによって分けられています。
それぞれがだいたい独検の4級、3級、2級に対応しており、学習者によって難易度の選択ができるようになっています。
全体としておおむね初心者~中級者用の教材という感じがしますが、たとえば中級者の人で、ある程度骨のある文章だけを読みたいという人はSTEP3だけを学習する、ということもできます。
これはかなりうれしい配慮ですね。ただ雑然と文章が100個載っているのとは大違いです。ぼくのようなドイツ語初心者で、この本を最初から最後までやろうと思っている人にとってもこれはとてもありがたい。
STEP1から2,3へと移るにつれ、着実に自分がレベルアップしているという実感を得ることができますし、たとえばSTEP2でわからなくなってしまったとしても、またSTEP1に戻って徹底的に復習するという選択肢があるので、途中で挫折しにくいです。
テーマがおもしろい
テーマの選択にも工夫を凝らしました。住まいや食事、祝日、日常生活など古典的な話題のほかに、エネルギー、健康志向、高齢化社会など今のドイツがわかる話題も多く取り入れました。
("はじめに"より)
この参考書に収録されているテーマをいくつかピックアップしてみます。
ドイツに住む
都市交通 車がなくても大丈夫
ハンブルク 北の美しい都市
喧嘩の文化
壁の崩壊 東西の出会い
日本とドイツ
多様性文化 多くの外国人が暮らす国
このように、この本で取り上げられているテーマは多岐に渡ります。そしてそれがどれもおもしろいんです。ドイツの日常生活についてのことだったり、「多様性文化」「高齢化社会」といったちょっと社会的な話題だったり。
また、うれしいのが、結構社会的なトピックでも、専門用語があまり使われておらず、むしろ頻出単語が多く使われている点。
ここはかなり評価できますね。というのも、ドイツのことについて知りたいと思って、ドイツの新聞などを読んだとしても、結構専門用語や時事用語が多くて、中級者までのレベルの学習者にとっては効率がすごく悪くなってしまうんです。
この本ではそれらがほとんど使われておらず、重要単語によって文章が書かれているので、内容を楽しみつつ、しかも大事な単語を覚えることができるんです。
まとめ
ということで、今回は『耳が喜ぶドイツ語 リスニング体得トレーニング』という教材について紹介してみました。
英語とは違い、ドイツ語はそもそもの教材自体の数が少なくて苦労しているドイツ語学習者の人は多いと思います。特に独学の方は。そんな状況の中でこの本はとても貴重な存在です。
中級者までの人は使わない手はないでしょう。おすすめです。
- 作者: クリストフヘンドリックス,マリアリューディアタナベ,近藤美樹子
- 出版社/メーカー: 三修社
- 発売日: 2013/03/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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