『TOEICテスト 非公式問題集 至高の400問』が至高すぎるので紹介させてくれマジで。
新形式の対策がしたいなと思っていろいろ問題集を解いてみたりしているのですが、1冊の問題集に深い感銘を受けてしまったので紹介させてください。
- 作者: ヒロ前田,テッド寺倉,ロス・タロック
- 出版社/メーカー: アルク
- 発売日: 2016/04/17
- メディア: 単行本
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『TOEICテスト 非公式問題集 至高の400問』という問題集です。
2月か3月くらいだったと記憶していますが、twitterでこの問題集が話題になり始めていました。
正直に言って、最初は有名TOEIC講師が公式問題集をおちょくったネタだと思ったんですよ。「非公式」というのがいかにもネタっぽくて(すみません)。
しかし、発売されるとさらに話題になり、公式問題集を終えて何かやりたいなと思っていたのでぼくも購入してやってみました。
で、かなり驚きました。
まだ第1回が行われていないにもかかわらず、新形式の練習ができる問題集は結構出ていて、ぼくも何冊かに手を出していたのですが、
この『非公式問題集』だけクオリティーおかしいんですよ。
今回はこの『非公式問題集 至高の400問』についてレビューしていこうと思います。
ありえないほどの完成度
この問題集の特徴は、徹底的に本番のTOEICに近いということです。
本物らしさ
本書の制作が始まったのは2015年11月。400問が(いったん)完成したのは2016年1月でした。その後、ご存じのように、TOEICの制作機関であるETSが作成した『TOEICテスト 公式問題集 新形式問題対応編』が発売されました。
(中略)
これらの「公式教材」を見て、本書の刊行を2週間遅らせることに決めました。すでに完成している400問を全面的に見直し、大幅な改訂を行うためです。
(中略)
また、制作過程において、一般の学習者を対象にしたモニターテストを実施しました。問題の妥当性と難易度を検証することが目的です。この結果を受けて、問題にさらに磨きをかけ、レベル調整のための改変も念入りに行いました。
(2ページより)
・・・なんか気合の入り方が違う笑。
ぼくはETSの出した公式問題集の方はもう解いているのでわかったんですが、この『非公式問題集』は、実際に本物そっくりの問題を作ることに成功しています。
まず、実際のTOEICの冊子と同じサイズで作られていて、さらに中身のレイアウトまでそっくりです。
TOEICの問題冊子は大きいので、たいていの問題集は本番のものより小さくなるんですが、そのせいで、初めてTOEICを受けたときに問題冊子と文字が大きくて戸惑ったという人は多いはずです。
しかし、この『非公式問題集』は大きさとレイアウトがほぼ完全に一緒なので(字体までTOEICに近い)、本番に限りなく近いシミュレーションをすることができます。
また、問題の質・量に関してもそっくりです。リーディング問題の文章や、リスニング問題の音声の声、放送の吹き込みの喋り方までそっくりに作ってあります。
新形式のTOEICではリスニング問題に、実際の会話にあるような「言いよどみ」も出てきますが、それについても公式問題集ばりのクオリティーでした。
あと、選択肢の作り方がそっくりだったのには一番驚きましたね。
TOEICの対策ではもちろん英語を理解することも大事なんですが、結局は試験なので、選択肢の選び方などのテクニックを磨くこともスコアアップには大切なんですが、この問題集では選択肢の難易度から誤りの選択肢の作り方まで似ているので、効率よくTOEIC対策ができます。
せっかく英文のクオリティが高いのに、選択肢がうまく作ってないのであまり使えない、というTOEIC問題集って結構あるんですよね・・・。
その意味で英文と選択肢、両方の質が保証されているこの問題集は貴重だと言えます。
公式を超えている可能性すらある
もはやこの問題集、使う人によっては公式問題集を超えているのではないか・・・?とすら思っています。
まず、本家ETSから出た公式問題集。
- 作者: Educational Testing Service
- 出版社/メーカー: 国際ビジネスコミュニケーション協会
- 発売日: 2016/02/18
- メディア: 大型本
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今この記事を書いている現在Amazonで¥3024です。
それに対して、『非公式問題集』は同じTOEIC2回分(400問)が収録されていて¥2484。コスパに関してはこっちが上回っています。
さらにもうひとつ『非公式』が『公式』を上回っているところがあります。
それは、有名TOEIC講師によって書かれた詳しくてわかりやすい解説です。
公式問題集って、初心者には特になんですが、解説がちょっと不親切なんですよね。
解説をさらっと読んで理解できる上級者なら問題ないのですが。それに対して『非公式問題集』はわかりやすい解説が載っていて、模試で実力を測るのはもちろん、その後の復習によって確実にTOEICの対策力を伸ばすことができるんです。
しかもしかも、この問題集には「新形式 Tips」と銘打って、新形式TOEICに関するミニコラムのようなものも掲載しており、これがとてもためになります。
まとめ
ということで『TOEICテスト 非公式問題集 至高の400問』を紹介してみました。
本番のTOEICに近い問題集という点を最重要視した場合、この問題集が現時点で間違いなく最高のものです。
作っている人達の気合の入り方が類書とくらべて段違いなんですよ。
公式問題集を解いて復習もしてしまって、さらにおかわりで問題を解きたいという人はこれが一番だと思います。
ただ、本当に英文のクオリティが高く、しかも解説が詳しいので、だいたい600点中盤くらいまでの初心者の人は、公式問題集をやらずに、この問題集にまず取り組んでみるというのも選択肢として全然アリですね。
- 作者: ヒロ前田,テッド寺倉,ロス・タロック
- 出版社/メーカー: アルク
- 発売日: 2016/04/17
- メディア: 単行本
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