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映画『デッドプール』の感想(ネタバレなし)!第四の壁を破壊しまくる演出に注目せよ!

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※重要なネタバレは含みません


『デッドプール』本予告

 

軽率なスーパーヒーロー

『デッドプール』はマーベルコミックのアメコミが原作のスーパーヒーロー映画で、Xメンの8作目となっています。

 

この映画の特徴はまず暴力描写ときわどい(というか完全にアウトな)ジョーク。アメリカではR18指定になっていたようです。

 

日本ではR15指定での公開ですが、これを3歳分下げるのに字幕の人をはじめとする関係者の方々はかなり頑張ったのではないかと思います。ジョークの露骨さを和らげつつ、映画の雰囲気は損なわないというギリギリのラインを攻める難しさ。

 

また、主人公のデッドプールが他のマーベルコミックスのヒーローとは違い、軽率すぎるというのもこの映画の特徴です。

常にジョーク言ってヘラヘラしてるんですよね。

この映画はデップーさんが悪をバッサリ斬って頭をポンポン吹っ飛ばしている現在と、彼がデッドプールになるまでの話が行ったり来たりする構成になっています。

 

で、なんでデップーさんがデップーさんになったのか、その過去を見ると、ヘラヘラジョーク飛ばしてる理由がわかるんです。

ニューヨークでストーカーの男から女性を守る仕事をしながら生活している傭兵のウェイド・ウィルソンは、高級娼婦のヴァネッサと出会い交際し始める。末期がんと診断されたウェイドは、リクルーターの男の誘いに乗り、治療と引き換えに極秘の人体実験の被験者となることを決める。ウェイドは施設でフランシスと いうミュータントの男から謎の薬品を投与され、実験は癌の治療のためではなく、彼を超人奴隷としてオークションで売り飛ばすことが真の目的であると告げら れる。変異を誘発するため、ウェイドは実験と称した拷問を受け続ける。密閉した容器内に閉じ込められ酸素を奪われる実験中、ウェイドの細胞は変異し超人的 な治癒力を開花させるが、暴走し癌細胞の影響で全身が火傷を負ったような姿に変貌してしまう。ウェイドはミュータントのエンジェルダストからマッチを奪い酸素のタンクを爆発させ施設から脱出する。醜い自分の姿を受け入れられないウェイドはヴァネッサとの再会を避け盲目で老婆のアルの家に居候する。親友のウィーゼルの助言を受け、ウェイドはマスクを付けた復讐人デッドプールとなる。

(Wikipediaより)

 

ライアン・レイノルズ扮する主人公のウェイドは、ヒロインであるヴァネッサに恋をし、幸せな生活を送っていたんですが、ある日突然末期がんであることを告げられてしまうんです。

最後の望みをかけ謎の研究機関で治療を受け、がんは治るんですが、不死身の肉体を持ったXメンのミュータントっぽい生命体になり、また、治療のせいで全身火傷を負ってしまうんです。

自分の見た目が醜いと感じたウェイドはヴァネッサに会えなくなってしまうんですね。

 

こんな絶望的な状況になったら逆にジョーク言ってるしかねぇよ、ということですね。

 

復讐人となることを決めたデップーさんですが、自分でマスクを色々作ってみたりなどの試行錯誤を経てデッドプールになります。

このようなスーパーヒーローのヒーローっぽくない面を見せるのは、『キック・アス』を思い出させますね。

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この映画でもヒーローとして活躍しているシーンの秘密の裏側を生々しく見せていました。

 

第四の壁を破壊しまくり

フィクションである映画の中の世界と、観客がいる現実世界との境界を"第四の壁"と言い、映画の登場キャラクターが観客の存在を自覚することを「第四の壁を破る」と言うそうですが、『デッドプール』では、この第四の壁を破壊しまくっています。

 

というのも、デップーさんが観客に話しかけるというシーンが頻繁にあるんです。

 

Xメンのミュータントとしてコロッサスというキャラクターが登場しますが、デップーさんは彼にかまわず観客に話しかけまくり、コロッサスが「何を言ってんだ」と言うと、

「ちょっと待て。あんたに話しかけてるんじゃない。"彼ら"に話しかけてるんだ。」

という場面がありました。"彼ら"というのはもちろん映画を見ているぼくらのことです。

 

他にも、コロッサスがデップーさんをXメンに加入させるためにプロフェッサーXに会わせたいと言ったときも、

「スチュワート?それともマカヴォイ?」

と言ったり、Xメンのミュータント学校に行ったときも、

「2人しかいないみたいだけど、他のXメンを出演させるお金がなかったのかな?」

 と言ってしまいます。

 

これらのギャグが単純に面白かったですね。それに、さきほども言ったデップーさんの軽率さもこれによって拍車がかかっていました。

 

まとめ

オープニングの「20世紀フォックス制作」「協力:マーベルコミックス」とか出てくるところで、主要な出演者の名前が出るかわりに、

 

「かわいい子ちゃん」

「イギリス人の悪役」

「流行りに敏感なティーンエイジャー」

 

とか出てきたときには、あれ?と思ったんですが、やはる最後まで軽率で、(いい意味で)ふざけ通す映画でした。

アブない描写が多く、未成年は閲覧注意な感がありますが、個人的にはその有害さを楽しめましたね。

普段見慣れているようなスーパーヒーローものとは一味違った『デッドプール』、おすすめなのでぜひ見てみてください。

デッドプール (字幕版)

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