工業英検の勉強は『工業英語ハンドブック 基礎例文・単語集』から始めよう!
かっこいい技術系の英文が書けるようになりたいなと思い、工業英検を受験しようと決めました。
しかし、工業英検は英語系資格の中でもマイナーな位置づけということもあり、
一体何から勉強していいのかわからない!
という状況だったんです。
ところが先日、『工業英語ハンドブック』という参考書を見つけ、この本が、"これから工業英検の勉強を始める人が最初に消化したい本"としてベストだなと思ったので今回紹介していきたいと思います。
本の内容
この本は、大きく分けて2つのパートに分かれており、前半が例文集、後半が単語集になっています。
まず、前半の例文集ですが、ここでは工業英検3・4級で過去に実際に出題された和文英訳の問題を含む500の例文が、左ページに英文、右ページにその日本語訳というレイアウトで載っています。
問題は、最初の方は
Drill a hole in this panel.
このパネルに穴をあけなさい。
のような比較的簡単な文なんですが、後半に進むにつれてだんだんと
The gasoline-and-air mixture is drawn into the cylinder, compressed, and ignited by a spark.
ガソリンと空気の混合気は、シリンダに送られ、圧縮され、火花によって点火される。
のような、かなり骨のある文になっていきます。
シンプルなレイアウトで例文がひたすら500文続いたあとは単語集になっています。
ここでは1600語の単語が載っています。
本書冒頭に
単語編では、専門にとらわれない工業英語の基礎的な単語をアルファベット順に計1600語網羅しています。
とあるように、「practically(=実際は)」のような技術系の文以外でも出てきそうな単語から、「project schedule(=工程表)」のような、いかにもテクニカルライティングの訓練用だなという単語まで掲載されています。
この本の良いところ
『工業英語ハンドブック』の良いところを紹介していきます。
まず、この本は工業英検を受験する人にとって最適な本となっています。というのも、この本は工業英検を実施している日本工業英語協会という組織が出版したものだからです。問題を作っている本家が「重要ですよ」と言っている例文・単語なので、もう絶対間違いないんですよ。「これって覚える価値あるのか?」といった、余計なことを考えずに学習を進めることができるんです。
次に、本のサイズとレイアウトがいいですね。全部で約130ページ程度で、大きさもポケットに収まってしまうくらいなので、携帯性に優れています。これなら満員電車の中でも楽々勉強できるでしょう。
レイアウトに無駄が一切ないというのも魅力です。ページの端とかに余計なことがぐちゃぐちゃと書いてある参考書って嫌いなんですよね。。
使い方
どのようにこの本を使っていくのかについてですが、これは和文英訳しかないと思います。
例文集は左側が英文、右側が日本語文になっているので、左側の英語を紙か何かで隠して見えないようにして、日本語を英語に訳していくというのが基本的な使い方です。
実際、工業英検では和文英訳が出題され、ここが受験者にとっていちばんの難関になっているので、工業英検を意識するという意味でも、和文英訳のトレーニングという形でこの本を消化するのがいいと思います。
また、例文を消化していく中で、わからない単語、特に専門用語に何回も遭遇することになりますが、これはあとで単語レベルで復習ができるように、その部分だけ赤ペンで線を引いておくと効果的です。
このように赤ペンで線を引いておけば、文全体を訳す復習以外にも、時間がないときなどは単語のみで復習ができるようになります。
本の後半の1600語の単語リストですが、1600という語数は少し多い気もするので、覚えたい単語のみマーカーでチェックするなどして、少しずつ覚えていくのがよい方法だと思いますね。
まとめ
というわけで今回は工業英検の勉強を始めた人が最初に取り組む参考書としておすすめの『工業英語ハンドブック』について紹介してみました。
本書冒頭に
一般英語から工業英語へと学び始める際の補助テキストとして利用することができます。
とあるように、英語自体は勉強してきたけれど、工業英語の勉強はどうしたらいいのかわからないという人が、工業英語の世界にスムーズに入っていくのを助けてくれるような内容でした。
あ、一点だけ注意点として言い忘れていましたが、このテキストには音声も発音記号もついていないので、正しい発音がわからない場合は電子辞書の発音機能などを使って各自調べるしかないです。
ただ、発音についてはもうだいたい大丈夫なので発音記号などはついていない方がいいという人もいるでしょうし、そうでない人でも、このデメリットを考えてもおすすめできる内容です。
工業英検の受験を考えている人はぜひ使ってみてください!
(こちらの記事もおすすめ)
英語がペラペラになるための最強の教材が"英検の過去問"である3つの理由