4ヵ国語を勉強するブログ

留学経験なし、独学で英検1級,TOEIC980点,TOEIC SW170/200,中国語検定2級を達成。最大の効率で結果を出せる勉強方法をブログに投稿しています。

TOEIC用のシス単が登場!『システム英単語 TOEICテスト』をレビューしてみる。

スポンサーリンク

大学入試用の英単語集のうち、定番中の定番として、『システム英単語』という神英単語帳があるんですが、最近"TOEIC用のシス単"なるものが発売されました。

システム英単語TOEICテスト

システム英単語TOEICテスト

 

自分自身、受験時代は『システム英単語』の大ファンでした。センター試験~国立大学の試験まで効率よくカバーされている良書で、周りでも使っている人は多かったですね。

ぼくが大学受験をしたのは6年くらい前で、そのときはなかったんですが、その後シス単は姉妹篇の単語集が続々と登場しました。『システム英単語 中学版』とか、『システム英単語 チェック問題集』とか、『システム英単語 Pocket』などです。

よく英語関連の本は本屋でもチェックするのでこれらの存在は知っていたのですが、正直見るたびに「やめてくれー!」って感じでした笑。

やはりシス単はぼくの知っているあのシス単だけなのであって、それだけが至高なので、ごちゃごちゃ変なの出して欲しくなかったんですよね。

そんな中、今回たまたま見つけたのが"TOEIC用のシス単"。

正直最初に見たときは「また変なの出したな」と思ったんですが、中身見たらこれがすごく良かったんです。

普通にTOEIC用の単語帳としてメインで全然使えちゃうなーという感じでした。

 

単語の選出がずば抜けている

『システム英単語 TOEICテスト』には、合計で1320語の英単語が収録されています。

これらは、すべてTOEICによく出る単語です。この単語帳にはいろいろ良いところがあるんですが、いちばんの良さは、厳選された"TOEICで遭遇する可能性が高い"単語だけが載っていることです。

本書によると、公式問題集はもちろんのこと、日本や韓国でベストセラーとなっている対策本や、その他英字新聞・雑誌などから1億語を超えるデータを抽出し、それらが頻度順に並べられています。

ちなみに掲載されている意味の順番まで出る順という徹底っぷり。この単語帳を1ページ目からやることで効率よく"出やすい単語"を吸収できるんです。

本家『システム英単語』の"はしがき"より、ちょっと引用してみます。

システム英単語 (駿台受験シリーズ)

システム英単語 (駿台受験シリーズ)

 

ただ単語の頻度を調べるだけなら、コンピュータがあっという間にやってくれる。しかし、ある単語のどの意味、用法が多いのか、少ないのか、それがどんな設問になっているか、などということまで分析してくれるコンピュータはまだない。人間が一つ一つの実例を、丹念に目で読んで確かめる以外にないのだ。本書が構成から完成まで実に5年以上を費やしたのは、この作業を一切手抜きなしにやったからだ。

この気合い。シス単シリーズは駿台文庫から出版されていますが、やはり予備校の出版社というだけあって、データ収集・分析力は果てしないものなんでしょう。今回の『システム英単語 TOEICテスト』にも、このデータ力が引き継がれ、厳選に厳選を重ねた上で決定された単語のみが掲載されています。

 

使い方

この本のページ構成としては、上に"KEY PHRASE"が4つか5つくらい、下にそれぞれの単語についての意味やイディオムが載っています。

この"KEY PHRASE"って何?という話ですが、これは本家シス単ではミニマル・フレーズと呼ばれていたもので、単語数語のフレーズのことです。

たとえば、"apply"という単語の項には、

apply for the position

その仕事に応募する

という4語のフレーズが載っています。これがこの単語帳が言うところのキーフレーズというものです。

つまり、文よりは短いけれども単語よりは長いフレーズがキーフレーズというわけですね。

本家『システム英単語』が多くの受験生のファンを獲得してきた大きな理由はこの短いフレーズ単位で学習できることでした。

これによって例文をまるまる練習しなくてもよいので効率が飛躍的に上がり、また、単語を実際に英文の中で出る形、英文の中で出る意味で覚えることができるというわけです。

なので、本書の使い方としては、まずはこのキーフレーズを見て日本語の意味がわかるという状態を作ることです。

その際、意味がわかりにくければ、下に載っている単語についての詳細な意味を確認しながらやれば理解できるでしょう。

そして、キーフレーズの学習が一通り終わったら、下の方の単語の詳細の方に、その単語を使ったさまざまなイディオムが載っているので、それもちょっとずつ覚えていきましょう。

たとえばさきほどの"apply"という単語の場合、

apply the rule to this case

このケースにその規則を適用する

というイディオムが載っていました。

キーフレーズの学習が終わり、その他イディオムの学習まで終わったら全体の復習を何回も回しつつ、細かい単語の別の意味なども追加して覚えていく、というイメージでやるのがベストでしょう。

 

類書との比較

TOEIC単語帳、約1000単語収録、キーフレーズでの暗記・・・これらの特徴すべてかぶっている単語集があります。それがおなじみ『出る単特急 金のフレーズ』です。

新TOEIC TEST 出る単特急 金のフレーズ

新TOEIC TEST 出る単特急 金のフレーズ

 

このブログでも以前レビュー記事を書きましたが、最強。至高です。めちゃめちゃいい単語集です。ラスボス感すごい。。。

もうこの『金フレ』が最強すぎて、後にも先にももうこれに匹敵するTOEIC単語集は出ないだろうと思い、他のTOEIC単語集は見向きもしなかったんですが、『シス単TOEIC』は、実際『金フレ』に負けてないと思います!

違うところといえば、『金フレ』のほうがよりサクッと気軽にできるというイメージです。単語数もシス単よりも少ないし、サイズもコンパクトです。

ただ、『シス単TOEIC』は『金フレ』よりもやりこみ要素が多いので、あまり単語学習をいままでやってこなかった人が、何か1冊徹底的に極めたいという目的で買うとしたら絶対にシス単ですね。

 

まとめ

ということで今回は『システム英単語 TOEICテスト』を紹介してみました。

発売されたばかり&大学入試の出版社からの刺客ということで、まだあまり注目されてはいないようですが、これかなり使えそうですよ。

ところどころ、単語学習に関するTipsや、TOEIC形式の練習問題もあったりして、単調になりがちな語彙暗記に飽きがこないようにする工夫などもされていてよかったですね。

あと、大事なことを書き忘れていました。値段です。単語集でこの値段はちょっと高いと感じる人も多いかもしれませんね。これで値段が半額くらいだったら完璧でした。

システム英単語TOEICテスト

システム英単語TOEICテスト

 

 (TOEIC関連記事)

『TOEICテスト 新形式だけ でる200問』がおすすめなのでレビューしてみた

『一流は、なぜシンプルな英単語で話すのか』がTOEIC600点〜700点の人におすすめの良書だった件