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オランダ語の勉強におすすめの本をまとめてみた

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オランダ語を勉強していると言っても、ほとんどの人はピンとこないようです。

日本で外国語学習といったら英語。第二外国語も、フランス語、ドイツ語、スペイン語、中国語、韓国語、ロシア語などで、オランダ語はさらにマイナーな部類に入ります。

そうなると、勉強しようと思っても教材が全然ないんですよね。

本屋によってはそもそもオランダ語の教材が1冊もなかったりします。

そんなもともと教材の選択肢が少ないオランダ語ですが、今回は、その中からさらに勉強に役立ちそうなおすすめの本だけをピックアップして紹介していきたいと思います。

 

ニューエクスプレス オランダ語

ニューエクスプレスオランダ語

ニューエクスプレスオランダ語

 

数々のマイナー言語の初級テキストを出しているニューエクスプレスですが、オランダ語も出ています。

レベルとしては初級。

この本はいちばんおすすめで、オランダ語を勉強したいなと思った初心者の人は、絶対にこの本に取り組んだほうがいいです。

本の最初に発音が学べるようになっているので、初心者はまずこの章でオランダ語の音の出し方、また、つづりと発音のルールを習得しましょう。

似ていると言われるドイツ語と比べると、オランダ語は発音が日本人にとって難しく、また、英語のように、つづりに入っているけれども発音はしない文字があったりと、発音面ではオランダ語は多少厄介です。なので、この本の発音セクションは活用しない手はないでしょう。

 

その後はまさに教科書という感じで、課ごとにテキストと、それに関連した文法事項、また練習問題が載っています。

ごちゃごちゃとした説明が一切なく、基本をとりあえず全体的につかんでしまおうというコンセプトなので、サクサク進めることができるでしょう。

ちなみに、英語とドイツ語が多少わかるという人は、文法事項が書いてあるところだけをまずざっと読んで文法の全体像をつかんでしまいましょう。オランダ語は英語とドイツ語の間くらいだと言いますが、まさにその通りで、どちらにも本当に似ています。

なので、英語とドイツ語がわかる人はまず全体をつかんでしまってからディテールに入るというのも有効な学習法です。

 

オランダ語の基礎 文法と練習

オランダ語の基礎―文法と練習

オランダ語の基礎―文法と練習

  • 作者: クレインス桂子,河崎靖,フレデリッククレインス,Frederik Cryns
  • 出版社/メーカー: 白水社
  • 発売日: 2004/04
  • メディア: 単行本
  • 購入: 1人 クリック: 7回
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この本もかなりおすすめです。

レベルとしてはひとつ前で紹介した『ニューエクスプレス』と同じ初級にあたりますが、もっと詳しいところまでつっこんで説明しています。

また、『ニューエクスプレス』と違うもうひとつの点として、CDの音声が速いです。ネイティブが話す自然なスピードにかなり近いくらいです。

テキストの分量や練習問題の量も多いので、深い学習ができるのですが、その分挫折しやすいので、気合を入れて真剣にやりたい人向き。

ちょっとオランダ語でもやってみようかな、という人に関してはひとつ前で紹介した『ニューエクスプレス』をおすすめします。

 

中級オランダ語 表現と練習

中級オランダ語 表現と練習《CD付》

中級オランダ語 表現と練習《CD付》

 

さて、ここまで2冊の初級テキストを紹介しましたが、続いて中級者向けテキストです。

初級を終えた中級者には、この『中級オランダ語 表現と練習』がおすすめです。

というか、これしかないです。

この本がおすすめだからこれしかない、と言っているのではなくて、出版されているのがこれしかないんです。オランダ語を勉強しようと思ってしまった以上、こうなるのは仕方ないですね。。

 

ただ、この本はすごく良い本でおすすめです。

基本的な文法は習得したという前提で、もうひとつレベルとしては上の表現を学ぶことができます。

また、テキストで扱っている内容が、オランダの芸術や文化に関わっていることなので、この本ではオランダ語を学びつつ、オランダのことも学べます。

ゴッホやフェルメールに憧れて興味を持った人などは楽しく勉強できそうです。

 

2011年に出版された本ですが、それまで中級者向けのオランダ語テキストは存在しなかったわけですね。この本の著者の方は、おそらくそんな状況を改善したいと思ってこれを作ったのでしょう。ぶっちゃけこれ、多分儲かってないですよ。

本当にこれを作った人には感謝と尊敬の念しかないです。

ありがとうございます!

 

辞書について

辞書ですが、現時点で出ているのは『講談社オランダ語辞典』だけです。

講談社オランダ語辞典 (KS専門書)

講談社オランダ語辞典 (KS専門書)

  • 作者: キャノン・ヨーロッパ,P・G・J・フアン・ステルケンブルグ,W.J・ボ-ト,日蘭学会,講談社サイエンティフィク,日本アイアール
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1994/10/21
  • メディア: ペーパーバック
  • クリック: 5回
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蘭和辞典です。

これしか選択肢がないので、買うのもありだとは思うのですが、とりあえず初心者レベル(最初に紹介した『ニューエクスプレス』をマスターしたレベル)までは、辞書は買わなくてOKです。

まずは、テキストの巻末の単語リストを使って勉強していきましょう。

どうしても調べたい単語があった場合は、初級レベルではGoogle翻訳で十分です。

英語が得意な人は、「English Dutch dictionary」などでググると質の良い辞書がいくつも出てくるので、そちらも活用していきましょう。

そうやって学習していく中で、どうしても限界が見えたときにはじめて『講談社オランダ語辞典』を買うのがいいのかなと思っています。8500円もするので、初級レベルで買って使いこなせないで結局中級レベルになれなかった、などとなると悲惨です。

個人的には、『講談社オランダ語辞典』のスマホアプリが出ることを願っています。

 

単語集

オランダ語単語集ですが、選択肢としては一応2つかなと思います。

ニューエクスプレス オランダ語単語集 (ニューエクスプレス単語集)

ニューエクスプレス オランダ語単語集 (ニューエクスプレス単語集)

 
聴いて,話すための-オランダ語基本単語2000

聴いて,話すための-オランダ語基本単語2000

 

『オランダ語基本単語2000』の方は、別売りでCDが出ているので、音声を使った学習もできます。

ただ、いま紹介したどちらも、例文はなく、辞書をそのまま移したような単語集なので、かなり根気がある人向けです。

 

初心者はこれらには手を出さず、いちばん最初にこの記事で紹介した『ニューエクスプレス』の巻末の単語リストを覚えることにとりあえず集中しましょう。

単語、品詞、日本語訳が載っているので単語集として優秀です(本当は優秀でもないんだけどこれしか選択肢がない!)。

 

少ない教材でがんばるしかない

というわけでオランダ語のおすすめ教材についてまとめてみました。

本当に教材の数が少ないですね。ぼくはドイツ語もやっていて、そっちもあまり教材が多いとはいえませんが、オランダ語と比べると天国みたいなもんです。

ただ、初級テキストである『ニューエクスプレス』と中級教材の『中級オランダ語』はとても良い本なので、まずはこの2冊をマスターすることを考え、それが終わったら実際のニュースや新聞を使って実践を積んでいくというのが最もよい戦略だと思います。

ちなみにオランダ語が最初に学ぶ外国語で、本当に全くの初心者だという人は『オランダ語のしくみ』という本を1回ざっと読んでおくとスムーズに初級テキストに入っていけると思います。

オランダ語のしくみ《新版》 (言葉のしくみ)

オランダ語のしくみ《新版》 (言葉のしくみ)

 

もちろん、わからない部分が何箇所も出てくると思いますが、とにかく用語に慣れて、全体像をつかむという意識を持ってとりあえず通読してみてください。

その後のオランダ語学習がかなり楽になるはずです。

それではまた!

 

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