独検4級のレベルとおすすめの勉強法をまとめてみた
ドイツ語の初歩が理解できているのかを判定するのが独検4級です。
独学で勉強している人はもちろん、大学の第二外国語の授業を1年受けた人なども受験することが多いのではないでしょうか。
今回はそんな独検4級について、気になる
- 試験のレベル(難易度)
- 内容
- 勉強法
をまとめていこうと思います。
なお、細かい情報や出願方法などについては公式HPを参照してください。
独検4級のレベルは?
公式HPから引用してみます。
基礎的なドイツ語を理解し,初歩的な文法規則を使って日常生活に必要な表現や文が運用できる。
家族,学校,職業,買い物など身近な話題に関する会話ができる。
簡単な手紙や短い文章の内容が理解できる。
比較的簡単な文章の内容を聞き,質問に答え,重要な語句や数字を書き取ることができる。
対象は,ドイツ語の授業を約60時間(90分授業で40回)以上受講しているか,これと同じ程度の学習経験のある人。
語彙1000語
語彙レベルは1000語です。
一日に10単語覚えたとして、3ヶ月ちょっとということになります。
ただ、文法事項として慣れるまでにかなり時間がかかる助動詞、また種類の多い冠詞を正しく使えるのかが問われるので、文法のことを考えると勉強期間は全くの初心者なら半年くらいみた方がいいのかなと思います。
ちなみにこれは一日に1~2時間の勉強時間を確保できるという前提があるので、一日30分しかドイツ語の勉強時間をとれないという人はもっと時間がかかります。
また、ドイツ語の授業を60時間とありますが、これは大体大学の授業で半年~一年くらいですね。大学にもよると思いますが、あまり気合を入れてやらなくても、1年授業を受けていれば十分合格できるでしょう。
内容は?
独検4級は筆記試験が60分、聞き取り試験が約25分で構成されています。
合格点は、毎回微妙に変わりますが、だいたい60点です。
具体的な内容ですが、まず筆記試験のはじめに単語の発音とアクセントが問われます。
単語を覚える際に正しい発音とアクセントで覚えるのを心がけていればこわくはない問題です。リスニング問題の演習も活用して、普段から正しい発音を意識するようにしましょう。
その後は短文の穴埋め問題が出題されます。
ここで出題される内容は、動詞と助動詞の人称変化や、冠詞と代名詞、語順と、ドイツ語のもっとも大事な基礎を問う内容になっています。
ここの文法知識がしっかりと頭の中で整理されているのかが、独検4級に合格できるかを分けています。これらの内容は、独検4級合格後も学習がスムーズに進むのかを大きく左右するので、良い機会だと思って、全問正解を狙う気持ちで勉強していきましょう。
最後に長文の問題が出ますが、短文穴埋め問題をしっかりと対策していれば合格点の6割を切ることはまずないでしょう。文章の量も少ないですし、ひっかけ問題のようなものもないです。
聞き取り試験(リスニング問題)についてです。
まず、リスニングの音声はかなり遅い上に、2回放送されるので、かなり余裕を持って答えられます。
なので、リスニングが苦手だという人もこわがる必要はないです。
内容についても、この後紹介する『クラウンドイツ語単語1600』の例文に出てくるようなものばかりで、難しくはありません。
ただし、2点ほど注意しておきたいことがあります。
まず、数字の聞き取りが毎回必ず出題されるので、特に集中して対策しておきましょう。
特に2ケタの数字は、英語と違ってドイツ語では一の位→十の位に順番に発音するので、慣れるのに時間がかかります。これを聞いてすぐに数字が頭に思い浮かぶようにしておきましょう。
また、第二部では単語を書かせる問題がでます。なので、つづりも意識して普段から勉強しておいた方が良いです。
勉強法
とにかく独検4級に必要な単語1000単語を習得しなければいけません。
これには『独検対応 クラウンドイツ語単語1600』を使ってください。
この単語集では、単語が5,4,3級の3つのレベルに分けられています。
5級レベルと4級レベルで合計1045語載っているので、これをすべて覚えます。
ドイツ語を見て、日本語が出てくるようにしてください。
また、例文も音読すると効果倍増です。これらの例文は、独検4級のリスニング問題にまさに出てくるようなものばかりですし、例文を音読するとドイツ語のリズムが身につくので、わからなくなったときの勘も鍛えられ、合格に近づくでしょう。
メインのテキストも1冊こなしましょう。これには『独検合格4週間 4級』がベストです。
独検4級の合格に必要な知識がまとまっています。
「これは覚えておけ!」ということが強調されていてしかも見やすくまとまっていますし、それが身に付いたのかどうかをはかる練習問題も多く収録されています。
「4週間」とタイトルにはあるのですが、特に期間は気にせず、自分のペースでやっていきましょう。個人的には4週間以上かかる人がほとんどなのではないかと思っています。
基本的にはこの本をおすすめしますが、『独検4級合格テクニック』も良い本です。
説明の文章量が多いので、説明が詳しくされていた方が良いという人はこっちを選ぶのもありです。
過去問で最終チェック!
以上の対策ができたら、本番直前に過去問を2回分解いて最終調整をしましょう。
ここまでやれば合格確実です。
上で紹介した単語帳を使っての単語暗記、そして対策本を1冊しっかりとやれば、合格点の6割はまず超えると思います。
この過去問では3級の過去問も収録されているので、合格後に3級に挑戦するという人はお得ですね。
最後に
というわけで今回は独検4級についてまとめてみました。
ドイツ語を学んでいく上で基礎の基礎となる文法事項が満載の良い試験だと思います。しっかりと対策すれば得られるものは大きいでしょう。
ちなみに、4級は少しレベルが高いなと思った人は、ひとつ下の5級を受験するのもアリだと思います。勉強法については下の記事にまとめましたのでぜひ!
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