通訳スクールに半年通ってみてわかった4つのメリット!
民間の通訳スクールで半年間の講座に参加していたのですが、それがやっと終わりました。
通訳訓練を受けるのは今回が初めてでしたが、半年間通訳学校に通ってみて、これ以上ないくらい普通の感想だとは思いますが、
行って本当によかったな
と感じています。
今回は実際に通訳学校に通った経験を元に、ぼくが感じた通訳学校に通うことのメリットを4つ紹介していきたいと思います。
①通訳力・英語力が上がる
まずひとつ目のメリットですが、通訳スクールに通うことで、通訳をする能力(以下通訳力)が上がります。
ぼくはスクールに通い出す前は、小松達也氏の『通訳の技術』などを読みながら、ほぼ自己流で訓練をしていました。
このような質の良い本を使って学習すれば、通訳力は上がることは上がると思うのですが、学習効率などを考えると、やはりスクールで訓練を受けながら勉強を進めていく方が圧倒的に効果が高いです。
通訳学校の先生は、現役で普段通訳として稼働している人がほとんど。
そのような人に通訳について教えてもらい、しかも自分のパフォーマンスを見てもらえる。そしてそこから得られたフィードバックを元に改善を繰り返す。
このようなサイクルで勉強を進められるのは、通訳力を上げることにおいて理想だなと思いました。
また、通訳力が上がると同時に、土台となる英語力も当然向上します。
よく、
「英語力と通訳力は別。スクールは通訳の力を鍛える場所であるべきで、その前提となる英語力はスクールに通う前に完成させておくべきだ。」
という意見を聞きますが、これは現実的ではないと思います。
よほどの実力者でもない限り、このレベルには達してはおらず、通訳学校に通っている人でもほとんどの人は英語力自体の向上も大きな課題となっています。
スクールに通って勉強していくことで、この"英語力を上げる"ということに関しても効率よく進めていくことができます。
これはやはり授業の密度が理由で、スクールの授業では、先生も周りの生徒も自分の通訳を聞いているという状況なので、自宅でひとりで勉強しているときとは段違いの集中レベルで学習できるんです。
②意識の高い仲間
ぼくが勉強していたのは、そのスクールの中でもそこまで高いクラスではなかったのですが、それでもクラスにいた他の人は猛者ばかりでした。
ほとんど全員が普段英語をガッツリ使って仕事をしている人で、現役の通訳者として稼働しているという人も数人いましたね。
すでに英語力がある程度高く、英語を使った責任のある仕事を普段こなしているにも関わらず、さらなる実力アップのために休日を返上してスクールに通う。
そんなとてつもなく意識の高い人達と机を並べて勉強できるのが通訳スクールです。
その意識の高さ、勉強することに対するモチベーション、クラスでのパフォーマンスなど、ぼく自身見ていてとても見ていてためになりましたし、大きな刺激を受けました。
③自分の実力がわかる
これは簡単に言うと、
身の程がわかる
ということですね。
通訳スクールに数ヶ月も通えば、実際の現場で求められるだいたいの実力とか、プロの意識の高さがわかります。
それによって、通訳市場と照らし合わせて考えた自分の実力もわかってくるんです。
そうすると、
「このままやっていけばちょっといけそうじゃん?」
「まだまだ伸びしろはありそうだな!」」
「自分には無理だ。やめた。」
「無理そうだけど頑張ってみる価値はあるんじゃないのか。」
などなど、それまで漠然と通訳という職業にあこがれていただけの状態から一歩進んで現実が見えてきます。
もっと頑張ろうと思ったり、無理そうだからやーめた!と思ったり、人によってそれはさまざまだと思いますが、いずれにせよ、前に進めるのは確かです。
そういう意味で、英語力が不安だという人でも、通訳にちょっとでも興味があったらとりあえずスクールに行ってみるというのもアリだと思います。
④仕事がある(かも)
スクールばれするので詳しくは書けませんが、仕事の紹介は結構あるみたいでした。
専門の通訳者もそうですし、外資系企業勤務などもあるようでした。
以前、通訳スクールの体験レッスンに行ってこてんぱんにされたとき、ブログ記事にも書きましたが、通訳業界って通訳学校が仕事を独占しているといってもいいくらい大きな影響を持っているんです。
(参考記事)
通訳学校の体験レッスンを受けたら完膚無きまでに打ちのめされて英語もうやりたくない
実際に通ってみて、仕事の紹介先がやはり多いなと感じました。
実力さえあれば、もう一度言いますが実力さえあれば、これらの紹介ですぐにでも実際に働くことができるでしょう。
まとめ
というわけで今回は通訳スクールに実際に通ってみてわかった4つのメリットについて書いてみました。
ぼく自身の話でいうと、そこそこの成績を取ることができ、上のクラスに行ってくれとのことでした。後期は通いませんが、また来年あたり気が向けば行くと思います。
この記事を読んでいる人は、通訳学校に通うかどうか迷っているという人が多いかと思いますが、
とりあえず入っちゃえばいいのでは?
というのがぼくの意見です。そうすれば色々見えていなかったものが見えてくると思います。
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