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ロシア語の発音は難しい?それとも簡単?発音記号を書き出して徹底考察してみた!

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ロシア語の発音って本当にきれいですよね。

ロシア語の美しい発音に魅力を感じて勉強したくなったという人は多いのではないでしょうか。

ただ、勉強をはじめるにあたって、

 

「ロシア語の発音は簡単なのか、それとも難しいのか」

 

ということは気になりますよね。

簡単にロシア語のあの美しい発音をマネできるならそれに越したことはないですし、難しいのなら気合いを入れて、学習方法もしっかりと考えて取り組まなければいけないでしょう。

この記事では、発音記号をすべて書き出し、

 

ロシア語の発音は簡単なのか、難しいのか

 

ということに答えを出し、さらに記事の最後では

 

発音トレーニングができるおすすめテキスト

 

についても紹介しています。

今後の学習に役立てていただければうれしいです。

※発音の分類については諸説ありますが、ここでは学習に役立つヒントを得るということに集中して考えていこうと思います。

 

母音

まずは母音から。

母音は日本語でいえば「あいうえお」のことですね。

 

ロシア語の母音を発音記号で挙げてみます。

 

[ a ]  [ o ]  [ u ]  [ ə ]  [ i ]  [ e ]  [ ɨ ]

 

この7個がロシア語で使われる母音です。

発音記号をいきなりバッと出されてもなにもわからないという人が大半だと思いますが、大丈夫です。

 

日本語の母音が5個なので、個数でいうと、ロシア語の方が少し多いですが、そこまで変わりないですね。

フランス語だと母音は17個、中国語なんかだと母音の数は30は超えるので、個数で考えるとロシア語の母音は外国語の中ではとっかかりやすいと言えるでしょう。

 

では、肝心な音はどうなっているのでしょうか。

上に挙げた7個の母音のうち、日本語と同じように発音しても発音が許容範囲に収まる母音、つまり荒っぽくいうと「日本語と同じノリでOKな音」赤字で示してみます。

 

[ a ] [ o ]  [ u ]  [ ə ]  [ i ]  [ e ]  [ ɨ ] 

 

さらに、「練習がある程度必要だけれども、そこまで苦労せずに出せるようになる音」青字で示してみます。

 

[ a ] [ o ]  [ u ]  [ ə ]  [ i ]  [ e ]  [ ɨ ] 

 

このような感じになりました。

7個中、6個はある程度練習すれば誰でもすぐに出せるようになるんです。

ただ、厄介なのが [ ɨ ] の音です。ロシア語の文字だと「Ы」をこの音で発音します。

この音は、無理やり日本語にすれば「ウィ」のような音になります。

『初級ロシア語文法』という説明がかなりわかりやすいロシア語テキストがありますが、

初級ロシア語文法

初級ロシア語文法

 

この本では、「Ы」の発音について、

「ウィ」と書くしかないんだけど、そうすると「ウ」と「イ」の2つをつなげて「ウイ~」って感じになってしまい、それは違うんだな。発音のコツは、これは知り合いのロシア人が教えてくれたんですけど、エンピツとか割り箸を横にくわえて「イ」を発音しようとすると意外と簡単に出せます。日本語にはない、不思議な音です。

(16-17ページより引用)

と説明してありました。

長いものを横にくわえて「イ」を発音するイメージ。なるほどという感じですね。

確かにかなり近い音が出ます。

 

ロシア語の発音というと、なんといってもあの巻き舌の発音が難しいのではないかと思う人が多いと思いますが、実はいちばん難しいのはこの音です。

ただ、母音の中では難しい音はこの音1つだけなので、母音はそこまで難しくはないですね。

 

子音

続いて子音です。これについてもとりあえず発音記号をすべて書き出してみます。

 

[ p ]  [ b ]  [ m ]  [ f ]  [ v ]  [ t ]  [ d ]  [ n ]  [ s ]  [ z ]  [ k ]  [ g ]  [ x ]  [ j ]  [ ʃ ]  [ ʒ ]  [ ts ]  [ l ]  [ r ]  [ tʃ' ]

 

分類の方法によってはもっと書けますが、難しさのみを考える場合はこの20個で十分でしょう。

日本語の子音は16個なので、数でいうとちょっと多いですね。

 

では再び、「日本語と同じノリでも許容範囲な音」を赤字、「練習は必要だけれども比較的楽に出せるようになる音」を青字にしてみます。

 

[ p ]  [ b ]  [ m ]  [ f ]  [ v ]  [ t ]  [ d ]  [ n ]  [ s ]  [ z ]  [ k ]  [ g ]  [ x ]  [ j ]  [ ʃ ]  [ ʒ ]  [ ts ]  [ l ]  [ r ]  [ tʃ' ]

 

20個中13個は大きな苦労なしに出せる音なのですが、残りの7個は発音するのがかなり難しいです。

たとえば [ f ] の音は、日本語の「フ」とは全く違い、下唇と前歯の間から空気を出して発音する音です。英語の「f」とほぼ同じですが、この音は日本人にとって非常に難しいです。

そしてやはり [ r ] の音。これは巻き舌です。

「ルルルルル」という巻き舌の音は、日本語を話す上では全く必要ないんですが、ロシア語においては必須です。

巻き舌ができない人は「さっぽろらーめんとろろいも」「プル、プラ、プル、プラ」と毎日言い続けて習得するしかないです。

 

子音に関しては、他の外国語と比べてもロシア語の発音は難しいと言えますね。

 

 

イントネーション

ロシア語の発音が難しいのか考える上で、イントネーションの存在も忘れてはいけません。

ロシア語においてイントネーションはとても大切です。

というのも、ロシア語では、文の意味によってイントネーションを変えて発音するからです。

ロシア語の疑問文は、語順は入れ替えずに、イントネーションを変化させることで作ります。語順を入れ替えたり助動詞を付け足して疑問文を作る英語とは大きく違いますね。

個々の音が発音できたとしても、ちゃんととしたイントネーションで話さないと、言いたいことがうまく伝わらないんです。

 

で、このイントネーションですが、率直に言って難しいです。

 

そもそも正しいイントネーションで話すのが難しいというのもありますし、初心者の段階では特に、イントネーションを意識すると個々の発音がおろそかになり、発音を意識しすぎるとイントネーションがおろそかになる、という現象が起きます。

 

これを克服するのにはかなりのトレーニングが必要です。

 

で、結局どうなの?

さて、というわけでロシア語において使われる個々の発音とイントネーションについて考えてみましたが、

 

結論、ロシア語の発音は難しい!

 

です。

母音は数も少なく、音も簡単なのですが、子音がやたらむずかしいです。

当然の話ですが、実際には個別で音を出すということはほぼなく、母音と子音を組み合わせて単語を作ります。

母音が簡単だったところで、結局は子音と組み合わせて発音するので、難しくなるんです。

そしてイントネーション。ロシア語の流れるようなイントネーションは、すぐに身につけられるものではありません。

 

発音がトレーニングできるおすすめテキスト

このように、ロシア語の発音は難しいです。

なので、ロシア語を勉強したい人はしっかりとトレーニングする必要があります。

どのように勉強すればいいのか、ですが、これはずばり『基礎から学ぶ ロシア語発音』という本を1冊やり込むのがベストです。

基礎から学ぶロシア語発音

基礎から学ぶロシア語発音

  • 作者: リュボーフィ・ゴルボフスカヤ,安岡治子
  • 出版社/メーカー: 研究社
  • 発売日: 2016/05/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ロシア語の発音が勉強できる本は、ずっと存在すらしていませんでした。

あってもやたら難しいものばかりだったんです。

そんな中今年やっと発売されたのがこの『基礎から学ぶ ロシア語発音』です。

 

この本では、ロシア語の個々の発音を、音の出し方から丁寧に解説し、それが音声でトレーニングできるようになっています。

 

イントネーションについても詳しく説明されています。

まさに1冊でロシア語発音のすべてがわかるテキストなんです。

 

しかも、全部で120ページほどで、字も大きいので、すぐに1周を終えることができます。その上学習できる内容は濃いものになっています。

とにかくこの本はロシア語学習の世界の救世主的存在です。ぜひ活用すべきです。

 

まとめ

というわけで今回は、ロシア語の発音が難しいのか、簡単なのかという問いに答えを出すべく、発音記号をすべて書き出して検証してみました。

結論、やはりロシア語の発音は難しいということがわかりましたね。

やはりロシア語の美しい音は簡単には出せるようになるものではないようです。

ただ、『基礎から学ぶ ロシア語発音』をやり込めば、発音は習得できます。

発音というのは、間違った音が定着してしまうとその後なかなか修正できなくなってしまいます。なので、初心者の段階から絶対にトレーニングする必要があります。

それに、発音ができるとリスニング力が上がりますし、何より日々の学習が楽しくなります。

このテキストを使い、ロシア語の難しい発音を攻略してしまいましょう。

基礎から学ぶロシア語発音

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