『実践ビジネス英語』の勉強法と効果をまとめてみた
じTOEIC980点、英検1級レベルに到達するまでの過程で、いろいろな英語テキストを使ってきましたが、もしも
「あらゆる英語教材の中で、いちばん良いと思うのは?」
と聞かれたら、ぼくは『実践ビジネス英語』だと即答します。
今回は、英語テキストの中でナンバーワンだと思うこの超おすすめテキストについて、
- 『実践ビジネス英語』って?
- おすすめポイントと効果
- おすすめの勉強方法は?
という3点を書いていきたいと思います。
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『実践ビジネス英語』とは?
『実践ビジネス英語』は、NHKラジオ英語講座の中のひとつです。
テキストは毎月出ていて、1ヵ月分の内容がまとまっています。
収録されているのは2レッスン分で、ひとつのレッスンごとに6個程度の会話テキストが載っています。
内容としては、社会・経済・カルチャーなど、幅広いジャンルを扱っています。
タイトルに『ビジネス英語』とあるので勘違いしがちですが、このテキストでは
会社で役立つビジネス表現、みたいな類は一切入っていませんw
一応とある会社でのワンシーンを想定して会話テキストが作られていますが、登場人物はみんななぜか頭がよく、現在を取り巻く社会問題についてキレッキレの英語で議論しています。
おすすめポイントと効果
極上の英文の宝庫
『実践ビジネス英語』に載っている英文は、とにかくクオリティが高いです。
普通の英語教材に載っている英文は、たいてい
- リーディングでしか出会わないような難しい英文
- 日常会話フレーズなどの簡単な表現
のどちらかにあたりますが、このテキストの英文は、
簡単なあいさつフレーズよりは複雑だが、リーディングほどは難しくない
というちょうど良いところを絶妙に突いています。
具体的に日本語の例で説明してみると、
私は都会で育ちました。
というのは簡単な日常会話レベルの文ですよね。
これがもし、たとえば日本語を勉強している外国人が、
根っからの都会育ちなんですよ。
って言ったら「お!?」と思いませんか?
「このガイジン、日本語すげぇ・・・」
そう思うのではないでしょうか。
『実践ビジネス英語』では、このような日常フレーズよりはちょっと上を言った、要するにキレッキレの、ネイティブの前で使ったら一目置かれるような英文の宝庫なんです。
このテキストを使うことで、斬れる、簡単に言うと「かっこいい英語表現」を身に着けることができるんです。
頭が良くなる
『実践ビジネス英語』で扱われている英文は、現代の国際社会において重要な話題を扱っているので、それらについての知識が身につきます。
たとえば、
- 学歴は重要なのか?
- 若者世代の消費はどう変わっているのか?
- エコに対する意識は高まっている?
などの話題について、意見が言えるようになります。
要するに、頭が良くなるんですw
これらの社会性の高いトピックは、英検1級のライティング・スピーキング問題や、TOEFLのスピーキング問題でかなり役立ちます。
実際、英検1級の二次試験対策にこのテキストを使っている人も多いようです。
正直、これをちゃんと使えば楽勝で受かると思いますw
『実践ビジネス英語』は、難関の資格試験対策にも効果を発揮するんです。
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使いやすい
とにかくこのテキスト、使いやすいです。
A5サイズで、厚さは1センチ以下なので、通勤カバンに入れても全く邪魔になりません。
レイアウトも理想的。
会話テキストは、小さすぎない字で、左側ページに英語、右側ページにその日本語訳が載っています。
英語の参考書を使っていて、日本語訳のページが別なので、ページを行ったり来たりしてめんどくさくなった経験はありませんか?
このテキストでは右側に日本語が載っているので、すぐに訳を確認できるんです。
ある程度程度の高い単語も出てきますが、それらについてもちゃんと単語リストがついているので、辞書を引く手間を省くことができます。
また、使いやすさの面で言えば、月刊誌であるというのも大きなメリットです。
「もうテキストをやり込んでしまってやることがない!」
と思ったとしても、次の月には同じクオリティのものがまた発行されます。
逆に、「今月は全然できなかった。中途半端になってしまった。」という時でも月刊誌なのはメリットです。
どういうことかというと、中途半端にやってしまったら、もうその号はやめて、次の月からまた気持ちを新たに新しいテキストから始めればいい話だからです。
英語の参考書にも名著は多くありますが、この特徴はありません。
(関連記事)
⇒英検1級・TOEIC900点の人がおすすめの英語参考書を10冊厳選してみた
『実践ビジネス英語』の活用法
音読が中心!
『実践ビジネス英語』は、英語で"発信する力"を養うためのテキストです。
なので、どんどん自分の口で英語を唱えること、つまり音読が大事です。
黙読は一切しないでください。勉強中は常に何かしゃべっている状態というのが理想です。
もちろん、スピーキングしか鍛えられないというわけではありません。
発信する力を鍛えることで、リスニングやリーディングの力も上がっていくので心配しないでください。
『実践ビジネス英語』のテキストを買ったら、とにかく何回も音読してください。
その際、ただ漫然と英語を口にするのでは効果が下がってしまいます。
コツは、登場人物になりきること。
いま目の前に本当に相手がいて、その人に向かって話しているんだ、というイメージを持つことで、発信する力がどんどん付いてきます。
日本語を英語に直す
ちょっと人に教えたくないレベルで効果的なのがこの勉強法です。
テキストをひたすら音読する以外に、日本語を英語に訳していくトレーニングをするとかなり効果あります。
具体的なやり方としては、まず、日本語を一文、長い文の時は句読点まで黙読します。
そうしたら、間髪入れずに、それを英語に直してください。
テキスト通りを目指す必要はありません。あくまで自分の中から出てくる英語表現から文を作ってください。
それが終わったら左側ページの英語を確認して、音読します。
これを会話テキスト全体でやると、びっくりするくらいスピーキング力が付きます。
音声は聞くのか?
音声を使った勉強はどうするのかについて。
音声を使った学習ですが、これはどちらでもいいと思います。
リスニングもやりたいという人は音声も使って学習すればいいですし、リスニング教材が別にあるという人は、無理して聞く必要はありません。このテキストを使った勉強で大事なのは音読することです。
音声を聞きたい人はどうすればいいのか。
ラジオ講座なので、ラジオ番組を毎回聞くというのが一応スタンダードなやり方ですが、ラジオを毎回聞くのはおすすめしません。
続かないし、自分のペースで勉強できないというのが理由です。
直近の放送を無料でネットで聞ける「らじる★らじる」というサービスもありますが、使い勝手を考えると、少し出費にはなりますが、別売りのCDを購入して、スマホに入れて聞くのがベストですね。
まとめ
というわけで今回は、超おすすめテキスト『実践ビジネス英語』について、効果と勉強方法をまとめてみました。
最後にちょっと補足をしておこうと思います。
まず、このテキスト、難易度は結構高いので注意してください。
一応の目安ですが、このテキストをこなしていくためには、TOEICテストで730点以上取れるくらいの実力は必要だと考えてください。
そのレベルに達していないという人は、一段階難易度の低い『入門ビジネス英語』というのもあるので使ってみてください。
(関連記事)
⇒NHKラジオテキスト『入門ビジネス英語』はTOEIC対策に最適!
また、『実践ビジネス英語』を使えば発信力がかなり上がりますが、同時に「実際に人と英語で話す」というトレーニングをすると、相乗効果でさらに効果的です。
近くに英語が話せる人がいれば問題ないですが、話す機会がないという人はオンライン英会話を使いましょう。
どこでもそんなに変わらないとは思いますが、ぼくは『DMM英会話』を使っています。
おすすめポイントで言い忘れましたが、『実践ビジネス英語』のテキストは500円以下で買えるので、コスパ最強です。CD使わなければ毎月500円しかかかりません。
このテキストを使って、英語の発信力をどんどん上げていきましょう!
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