日本の文化を英語で説明できるようになる本・テキストおすすめリスト!【難易度付き】
外国人と話すと、日本のことについて本当によく聞かれます。
「なぜ日本人はおじぎをするの?」
「日本の寿司は世界と比べてどう違うの?」
向こうからすれば、私たちは日本の代表。
日本のことなら何でも知ってるはず、という前提で質問をする人も多くいます。
でも、これらの質問に答えるのって結構難しいですよね。
ましてや英語で答えるなんて、相当な難易度だと言えます。
ただ、日本のことについて上手く説明ができると、外国人と仲を深めるきかっけを作りやすくなります。
英語学習においては、もちろん文法や語彙などの基礎が最重要ですが、日本人として英語を学ぶ以上、
「日本のことを英語で上手く説明できるのか」
というのも必須のスキルなんです。
というわけで今回は、日本の文化を英語で説明できるようになる本・参考書を7冊厳選して紹介していきたいと思います。
なお、記事のさいごで簡単な選び方ガイドを書きました。どれを使おうか迷ってしまった人は参照してみてください。
※それぞれの本について5段階で難易度表示をつけました。★が多いほど難しいという意味になっています。
(1) 英語で日本紹介ハンドブック
難易度:★★★★✩
この手の日本を英語で紹介する本ではダントツの人気を誇るのが『英語で日本紹介ハンドブック』。
Amazonのレビューの数・内容を見てもいかに良い本なのかがわかります。
この本では、各テーマについてページ見開きで左側に日本語、右側に英語が載っています。
テーマはジャンル毎に分かれています。
たとえば「年中行事」なら、
月見
七五三
大みそか
などです。
使われている英語表現のクオリティがとにかく高く、そのままそっくり英文を覚えてしまって全く問題ないくらいです。
ただし、難易度については、TOEIC600~700点くらいの読解力は必要かなと思ったので★4つにしました。
「もっと簡単な本から始めたい」という人は、次に紹介する本を使ってからこの本に取り組んでください。
ちなみに、通訳案内士試験の対策にももってこいの1冊になっています。
この本を徹底的にやり込めば、面接で何を聞かれても答えることができるようになるでしょう。
(2) 30秒でできる! ニッポン紹介 おもてなしの英会話
難易度:★★☆☆☆
軽めの本を使って勉強したいという人には『30秒でできる ニッポン紹介 おもてなしの英会話』が最もおすすめです。
字が細かくなく、使われている英語も中学レベル程度、本のボリュームも少なめなので、気軽に取り組むことができます。
この本には、ひとつのテーマにつき3つの質問と答えがセットで収録されています。
たとえばテーマが「居酒屋」なら、
居酒屋とは何ですか?
居酒屋の中はどんな感じですか?
どういったものが飲めますか?
のような3つの質問が載っています。
本自体のボリュームは少なめですが、外国人に説明する機会が多いテーマが厳選されているので、メジャーな話題を一通り押さえることができます。
テーマは「着物」「日本家屋」のようなまさに"日本文化"といえるようなものから、「新幹線」「オタク文化」など、比較的ライトなものまでさまざまです。
とにかく気軽に取り組める1冊です。
「とりあえず何かしらやってみたい」と思っている人はこれを選んで間違いないでしょう。
(3) 日本のことを1分間英語で話してみる
難易度:★★★☆☆
『日本のことを1分間英語で話してみる』も初心者~中級者に特におすすめの1冊です。
厳選された80個のテーマについて、1分間でちょうど話せるくらいの内容の英語の文章が載っています。
テーマは
東京・江戸
武士
相撲
オタク
コンビニ
温泉
など、さまざまなジャンルが含まれています。
この本の最大の特徴は、とにかく平易でわかりやすい英語が使われていることです。
中学レベルの英文法を理解していれば、全く問題なく理解することができるでしょう。
レイアウトが見やすいのもおすすめポイントです。
左側に英語の文章、右側にその日本語訳が載っています。ページの下には単語集も付いており、見開き1ページで1回の学習に必要な情報をすべて見られるようになっているんです。
(4) 誰でもできる 日本紹介英会話 大特訓
難易度:★☆☆☆☆
この記事で紹介する本の中で最も難易度が低いのが『誰でもできる 日本紹介英会話 大特訓』です。
簡単なので、初心者でも安心して取り組むことができます。
今まで紹介してきた本はある程度まとまった文章が載っている本でしたが、このテキストは1文単位でトレーニングができます。
文はさまざまで、
富士山は日本で一番高い山です。
日本食は健康的で栄養があります。
日本語には敬意を表す形があります。
など、日本を紹介する際に本当によく使われるものが厳選され、収録されています。
使い方としては、ずばり丸暗記です。
載っている英文は、どれもそっくりそのまま覚えてすぐに使えるフレーズばかりです。
すぐに口をついてフレーズが出てくるまで繰り返し唱えましょう。
付属のCDを聞いて発音をチェックするのも忘れないでください。
(5) 外国人が必ず聞いてくるニッポンの不思議88
難易度:★★★✩✩
「日本の"世界一"って何?」
「日本人はなぜ謝ってばかりいるの?」
「忍者は実際にいたの?」
「漫才って何?」
このような質問を外国人にされたら答えることができますか?
日本語でも答えられない、という人が多いのではないのでしょうか。
『外国人が必ず聞いてくるニッポンの不思議88』を使えば、これらの質問に英語でスマートに答えることができるようになります。
この本では日本人と外国人の2人のキャラクターによる会話形式で英文が載っているので、内容が本格的なのにもかかわらず、非常に読みやすいです。
「外国人に日本文化について質問されたときに、英語でサッと答えられるようになりたい」
そんな風に思っている人にはベストのテキストだと言えます。
(6) 英語で説明する日本の文化 必須表現グループ100
難易度:★★★★☆
100のグループごとに日本を説明する英文が収録されています。
それぞれのグループは、
「〜で有名である」
「〜が豊富である」
「日本は〜で◯位にランクインしている」
など、意味ごとのまとまりで分けられています。
この本を使えば、日本を紹介する際に最もよく使われる英語表現を効率よく一通り学ぶことができます。
頻出表現を覚えれば応用も利くので便利です。
非常におすすめの本ですが、難易度は多少高くなっているので、初心者はまず先に紹介した『30秒でできる ニッポン紹介 おもてなし英会話』などをこなしてから取り組むのが良いでしょう。
ちなみに、この記事の1冊目で紹介した『英語で日本紹介ハンドブック』と合わせ、この本は通訳案内士試験の対策にかなりおすすめです。
(7) やさしい英語で日本の魅力を詳しく伝える
音声DL付き やさしい英語で日本の魅力を詳しく伝える (アスカカルチャー)
- 作者: ジェームス・M・バーダマン
- 出版社/メーカー: 明日香出版社
- 発売日: 2015/11/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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難易度:★★☆☆☆
会話テキストによって学べるようになっているのが特徴です。
タイトルに『やさしい英語で』とあるように、本文に難しい表現は使われておらず、中学校レベルの英文法がわかれば十分読み進めることができます。
カジュアルな会話が中心ですが、だからといって中身が薄いというわけではなく、日本を英語で紹介するために必須の表現が多く収録されています。
具体的な内容としては、観光名所の説明や、日本の文化についても銭湯など、日常生活に即した内容が中心です。
なので、通訳案内士のような本格的な使い手を目指したい人というよりは、「旅行者をちょっともてなせたらいいな」と思っている人に最適です。
どれを選べばいいの?
- 初心者~中級者におすすめなのが(2)の『ニッポン紹介 おもてなし英会話』か(3)の『日本のことを1分間英語で話してみる』です。
- 本当に全くの英語初心者だという人については(4)の『日本紹介英会話 大特訓』をまず使いましょう。文章ではなく、ひとつひとつの文でトレーニングができ、難易度も低いです。
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通訳案内士をゆくゆくは目指したいという人や、ある程度英語の基礎ができている人については、(1)の『英語で日本紹介ハンドブック』がダントツでおすすめです。本当に何でも載っている上に、英文のクオリティが高いです。
- (5)の『外国人が必ず聞いてくるニッポンの不思議88』と(7)の『やさしい英語で日本の魅力を詳しく伝える』は会話テキストを使って勉強したい人におすすめです。
- (6)の『英語で説明する日本の文化 必須表現グループ100』については、通訳案内士試験を目指す人で、英語表現のストックを体系的に増やしていきたい人向きです。
まとめ
というわけで、日本を英語で説明できるようになるためにおすすめのテキストを7冊厳選して紹介してみました。
記事の最初で書いたことの繰り返しにはなりますが、日本のことを英語で説明する能力は、今や必須のスキルとなっています。
ここで紹介したテキストを使って、ぜひ勉強してみてください!
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