中検2級の不合格体験記!落ちたので原因など色々考えてみます。
中国語検定の2級というのを受けたんですが、結果不合格になったので、
- 当日の感触
- 落ちた原因の分析
- 反省点
などいろいろ書いていきたいと思います。
この記事がこれから中検2級を受験しようと思っている方のご参考になれば幸いです。
ぼくの中国語学習歴と中検受験のきっかけ
「中国語を勉強しよう」
とはっきりと意識して勉強をはじめたのは今からちょうど2年くらい前です。
当時は、英語の勉強にかなり入れ込んでいたんですが、勉強が進むにつれて英語以外の外国語にも興味を持ち、その時たまたま台湾にバックパック旅行に行って台湾が好きになったのもきっかけとなり、中国語を勉強し始めました。
ところがそんなフワッとした理由で濃密な勉強を続けられるはずもなく、英語の勉強に疲れたら単語を数個覚えるくらいの勉強をずっとダラダラとやっていたんです。
で、本格的に中国語やろうと思ったのは半年ほど前。
理由は、仕事で中国語を使うことになったからです。
具体的には、メールで価格交渉や顧客対応などをするようになりました。
仕事を発注してもらっている人に
「かずーい君、中国語いける?」
と聞かれて反射的に
「いけます」
と答えたのがすべての始まりだったと記憶しています。
そこからそのウソを本当にすべくがむしゃらにやり始めて今に至ります。
中国語検定は、勉強のペースメーカーとして&仕事をする上での箔付けとして有効なのではないかという目論見から受験を決めました。
中でも2級は公式HPに
実務能力の基礎づくり完成の保証
とあるように、
「実際に中国語を使える能力があることの証明」
となる級なので、仕事で中国語を使う人にはマストだなと思ったわけです。
受験までにやったこと
中国語ド初心者レベルの勉強法について、以前下記の記事で詳しく解説しましたが、
この記事で紹介した方法で、受験2か月前の時点で初心者レベルは抜けていました。
で、2級受験までの2か月で集中的に取り組んでいたのが『聴読中国語』というテキストです。
聴読中国語―HSK(漢語水平考試)大綱準拠 (東進ブックス)
- 作者: 津田量
- 出版社/メーカー: ナガセ
- 発売日: 2008/12
- メディア: 単行本
- 購入: 12人 クリック: 124回
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『聴読中国語』はとても人気なので、知っている人も多いのではないでしょうか。
このテキストでは60の文章と、その中で使われている単語がリストアップされています。
本書3ページに
本書ではHSK6級レベル・中国語検定2~準1級・センター試験8割の語彙力養成を目標にし・・・
とあるように、この本は初心者レベルをギリ抜けて、次のレベル(まさに中検2級程度)に行きたい人に最適の1冊となっています。
ぶっちゃけ超神テキストで、中級以上へ行きたい人にはマストアイテムだなと思いますね。
レベルがバッチリ2級を目指したい人向けでしたし、内容も非常に面白かったので、むさぼるように読んでいました。これでかなりの語彙が付きましたね。
詳しくは後述しますが、今回の受験で筆記に関しては合格点を超えていたのも、この本をむさぼるように読みまくった成果だと確信しています。
この『聴読中国語』の使い方などについては下記にまとめたので興味がある方はぜひ合わせてお読みください。
⇒『聴読中国語』の難易度と使い方まとめ!中検2級・HSK5級以上を目指す人におすすめの単語集です。
ただ、『聴読中国語』自体は中検にフォーカスしたテキストではないので、試験に慣れたいというネライで『中国語検定2級トレーニングブック』にも挑戦しました。
この本は『リスニング問題編』と『筆記問題編』の2冊が出ています。
CD3枚付 合格奪取! 中国語検定2級 トレーニングブック リスニング問題編
- 作者: 戴暁旬
- 出版社/メーカー: アスク出版
- 発売日: 2008/08/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 3人 クリック: 8回
- この商品を含むブログ (3件) を見る
これらも定評のあるテキストで、試験会場でこの本をパラパラとめくっている人が何人もいました。
実際、中身を見る限り、中検2級合格に必要な知識が過不足なく、しかも見やすいレイアウトでまとめられているので、理想のテキストだと言えます。
しかし、ぼくはこれらに取り組むも挫折しました。
理由は、『聴読中国語』にハマりすぎてどうしても手が回らなかったからです。
後述しますが、これも敗因のひとつだったと思っています。
試験の結果&当日の感触
結果は次のようになりました。画像は実際に送られてきた結果通知です。
リスニングは惨敗!
リスニングは100点満点で40点。
合格点は今回65点だったので、
ぶっちゃけ話にならないレベル
だったと言えます。
中検はリスニングから始まります。
正直言って、始まる前は「まぁ結構いけるでしょ」と楽観的に構えていました。
しかし、いざ始まると
「ヤバくね!?」
と軽くパニックになりました笑。
言っていることが全くわからないというわけではないんです。
むしろかなり内容はわかりました。
でも、正解が選べないんです。
どれが正解なのか、自身を持って「これだ!」と言えない。
内容が完璧ではないにしろわかっているだけに、すごくモヤモヤした気持ちになりました。
中国語検定は選択肢を作るのがうまく、本当にちゃんと聞けていないと正解が選べないようになっているんですね。
筆記は合格!
リスニングが終わった時点で「これはやらかしたな」と暗い気持ちになっていたんですが、筆記では一転、
「あれ?めっちゃわかる!」
という感じだったんです。
実際、筆記に関しては結果68点と、合格点である65点を超えています。
(中検はリスニング・筆記どちらも基準を超えなければいけないので不合格には変わりありませんが)
これはやはり、『聴読中国語』をむさぼるように読み込んだことと、普段仕事で中国語を使ってメッセージのやりとりをしている効果が出たということだと思います。
特に仕事で使っているのは大きいなと思っています。
語学は机に向かって勉強するのももちろん大切ですが、実践で使うというのも大きな効果があるのだなと実感しましたね。
反省
不合格という結果を受けて、たくさんの反省点が浮かび上がってきました。
「失敗した!」と思う点を何点か挙げていきますので、ぜひ参考にしてみてください。
①カジュアルな会話を軽視した
リスニングは2つのパートに分かれていて、前半がカジュアルな会話、後半がちゃんとした文章の聞き取りになっています。
もう一度結果の写真を見てみてください。
大問1・・・15/50
大問2・・・25/50
本来、より難しいはずの文章のリスニング(大問2)の方が点数が高いのです。
これは、しっかりとした文章のリスニング対策ばかりに集中してしまい、普通の会話を軽視した結果だと分析しています。
今後は、『日常中国語会話ネイティブ表現』などの優秀な会話テキストを使って、口語表現のストックを増やしていくことにも注力していこうと思っています。
②四字熟語を覚えなかった
四字熟語の勉強をおろそかにしたのも大きな敗因のひとつだと思っています。
中検2級には、リスニングでも筆記でも、四字熟語が結構出題されます。
しかし、受験前のぼくは
「四字熟語は覚えてもピンポイントにヒットする確率は低いし、普通の単語覚えた方がコスパがいいな」
と思って四字熟語をほとんど覚えずに受験に臨んだんです。
これは間違いでした。
受験後に『キクタン 中検2級レベル』の四字熟語のパートを読んで気付いたんですが、
この単語集に載っている100個強の四字熟語だけでも覚えていたら、かなり試験が楽でした。
これは四字熟語に限ったことではありませんが、中検2級では、出題される内容に関してかなりヤマが張れます。
これから受ける方は「この分野は捨てよう」とは思わずに、この『キクタン』や、先ほど紹介した『中国語検定2級トレーニングブック』などを使って全体の対策をすることをおすすめします。
③過去問を使ったシミュレーションをしなかった
過去問を使った模擬試験は一切やりませんでした。
問題形式は知っていましたし、内容的に時間が足りなくなることもないなと思っていたからです。
しかし、今になって考えてみると、過去問集を買って2回分くらいはやっておけばよかったなと思っています。
事前に過去問で一通り試験をシミュレーションしておけば、当日の緊張が減って、落ち着いて試験だけに集中することができます。
それに、問題集を使って勉強しているときには得られないような気付きもあるでしょう。
まとめ
というわけで中検2級の「不」合格体験記でした。
こうやって一通り反省して改めて見直してみると、中検は中国語の知識を幅広く要求するタフなテストだということに気付きますね。
リスニングでもカジュアルな会話&まともな文章どっちも聞けなきゃダメですし、筆記に関しても文法、語彙(四字熟語)、作文など幅広く出題されます。
チャレンジングなテストですが、その分挑戦すれば得られるものは大きいと思います。
ぼくも当然またチャレンジしてぶっ倒します。
中検2級を目指している方、お互い頑張っていきましょう!
追記:その後3回目の受験で合格しました!勉強方法は下記の記事にまとめてあります!
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