言語交換は大抵うまくいかない!?言語交換のメリット・デメリットについて冷静に考えてみる。
かずーい(@kazuui81)です。
言語交換(ランゲージ・エクスチェンジ)とは、外国語学習者同士が、お互いのネイティブ言語を教え合うことを指します。
例えば、あなたが英語を勉強しているとして、"日本語を勉強している英語ネイティブ"と一緒に勉強したらそれは言語交換です。
言語交換の相手を見つけられるネット上のサービスは年々増えてきています。
HelloTalk(言語交換アプリ)とかめちゃくちゃ有名で流行ってますよね(レビュー記事を書きましたのでぜひ!)。
⇒HelloTalkは正直ビミョー。っていうか使えない!その理由4つ
しかし、海外と比べると日本ではまだ言語交換自体がよく理解されていないところがあり、仮に興味があっても、
「言語交換って実際どうなの?」
と思っている人も多いと思います。
そこで今回は、実際に台湾で中国語-日本語の言語交換を経験したことのあるぼくが、言語交換のメリット・デメリットについて冷静に考えた上で、上記の
「言語交換って実際どうなの?」
という疑問に答えを出したいと思います。
デメリットが多いよ!
結論を先に言ってしまいますが、言語交換はデメリットだらけだ、というのがぼくの考えです。
なので、先に一通りデメリットを挙げていこうと思います。
①教えないといけない
当然のことですが、言語交換は言語"交換"なので、こっち側も相手に日本語を教えなければいけません。
これが、すごく難しいんですよ。
いくら日本語が母語だとはいえ、教えるとなると話は別です。
日本語の教師になるには「日本語教育能力検定試験」という試験をパスしなければいけないことからもわかるように、日本語を外国人に教えるというのはひとつのプロフェッショナル・スキルです。
やってみるとわかるんですが、これが全然うまいこと教えられません。
私たち日本語ネイティブは日本語文法の理屈がわかっていないので、教えられることはせいぜい相手の言ったことが正しいかどうかくらいなんです。
非プロとして日本語を外国人に教えていると、
「これ、オレから教わるより、自分で教科書読んでもらった方がはやいのでは・・・?」
という気持ちになってきます。
また、難しくて教えられないということ以外にも、自分自身の勉強の効率が悪くなる、という問題もあります。
日本語教師を目指していたりでもしない限り、
人に教えてるヒマがあったら自分の勉強がしたい
というのが大部分の人の本音なのではないでしょうか。
②相手も素人である
当然ながら、相手もプロの語学教師ではありません。
なので、疑問点があっても、納得のいく説明が得られる可能性はかなり低いです。
「これはどうしてこうなの?」
という質問をしたとしても、基本素人は、
「これはみんなこう言うからこうなんだ」
という説明しかできません。
数々の疑問点をぶん投げられ、それによって鍛えられてきたプロ教師と比べると、レッスンはやはりぎこちないものになってしまうでしょう。
③日本語に頼ってしまいがち
言語交換の相手は日本語学習者なので、自分のターゲット言語を勉強している時でも、
「いざとなったら日本語で聞けばいいや」
という意識が自然と働いてしまいます。
『オンライン英会話での講師の選び方』(下記記事)という記事にも書きましたが、
言語を教わるときは、日本語が1ミリもわからない先生の方が断然いいんです。
外国語の会話がいちばん上達する瞬間は、
「(ん~、これ、なんていうんだろう・・・う~ん・・・)」
みたいなカンジで、
うんうん唸りながら必死に適切な外国語を絞り出そうとしているその瞬間です。
相手が日本語を多少なりとも理解できると、そういうときに
「○○って、何ていうの?」
と日本語で聞けてしまうので、上達が遅くなります。
④目的がいろいろ
すでに想像がついている人も多いとは思いますが、言語交換のサイトには、言語なんてどうでもよく、単純に出会い目的で利用している人たちがたくさんいます。
これは、本当に外国語が勉強したいと思っている人にとっては迷惑でしかありません。
一応言っておきますが、ぼくがここで言いたいのは、
「言語交換サイトは出会い厨だらけでけしからん!」
ということではなく、
- 純粋に勉強相手が欲しい人
- 出会いたいだけの人
- 勉強もしたいし出会いも欲しい人
という、異なる目的を持つ人同士で必ずミスマッチが起きる、そのことが言語交換のひとつの大きなデメリットだよね、ということです。
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メリットはひとつしかありません!
言語交換について調べていると、
「現地の友達ができる!」
「生の外国語によって語学力がアップする!」
などのメリットが書かれているのを見つけることができますが、デメリット④で述べた通り、
異なる目的を持つ者同士のミスマッチの可能性が常にある
ので、これらを言語交換ならではのメリットだ!と言うことはできないと思います。
ハッキリとこれは言語交換のメリットだ!と声高に主張できるのはひとつ。
それは、無料であることです。
ネイティブとまとまった時間話がしたいと考えると、言語にもよりますが、それなりにお金がかかります。
それに比べ、言語交換は無料です。
もちろん、カフェで勉強したらコーヒー代はかかるかもしれませんが、基本学習にかかるお金はゼロです。
なんだか身もふたもない話になってしまいましたが、冷静に考えるとこれが唯一言える言語交換ならではのメリットですね。
プロに教わった方がいい
これまで述べてきた通り、言語交換はメリットよりもデメリットが大きいです。
実際、ぼくの周りで言語交換をやっている人を見ても、上記のようなデメリットが気になった結果続かなくなってしまったり、続けていてもイマイチ実力が上がっていない、という人がほとんどです。
こう考えていくと、
結局、外国語を教わりたかったら、お金を払ってプロに頼んだ方がいい
というのが真実なのではないかと思います。
ぼくも言語交換を実際にやってみて初めて気付きましたが、やっぱりプロの先生は教えるのが上手いですね。
もちろんお金はかかりますが、英語ならDMM英会話などを使えば高コスパで英会話しまくれます。
(公式サイトはこちらから)
英語以外の言語だとしても、italkiなどのサービスを使えば、ネット上でプロの先生を簡単に探すことができます。
(気になる方は"italki"でググってみてね)
あと最後に、出会い目的で言語交換をする人ですが、やめた方がいい・・・
というか、やめてください笑
マジで。
それではまた!
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