英語力を人にアピールしたい時は、相手の基準を見極めないと効果ないよ!という話。
- 職場で英語ができるキャラになりたい
- 入試で有利になるために
- 就職面接でアピールしたいから
- 単純に優越感に浸りたい
目的は人それぞれだと思いますが、
「自分、これだけ英語できるっすわ」
と他人に対してアピールしたい場面って、英語を勉強している人なら何らかの形で必ず遭遇すると思うんです。
もちろん、「人に実力が認められてナンボ」だと言いたいわけではありません。
「自分は洋書を楽しむのが英語学習の目的。人にアピールなんてするつもりはないよ。」
そういうスタイルも全然良いと思います。
でも、自分の経験上、こういう人はか~~なり少ないですね。
英語を学習している人は、だいたいみんなそれを周りにアピールして、他人から認められたいと思っているなと感じます。
ただ、一言で"英語力のアピール"と言っても、これが実は結構難しいんです。
英語力のアピールに一番の方法は何なんでしょうか?
どうすれば他人から"あいつは英語ができるヤツだ"と認知されている状態を作れるのでしょうか?
人の前でペラペラ話すのがいちばん!?
中国語になってしまいますが、ぼく自身の体験を書きたいと思います。
ぼくは、去年の年末に中国語検定(以下中検)の2級を取得しました。
中検2級というと、
- ビジネスで中国語が使える
- 大学で中国語を専攻した人の卒業目標
と言われるくらいの難易度で、これを取れば"中国語ができる人"と胸を張って言えるレベルです。
しかし、これを取得した後、家族や同僚に報告しても、あまり反応は良くありませんでした。
「ふ~ん、すごい・・・ね・・・。ところで、中検って何?」
という反応だったんです笑。
ところがある日、家族で中華料理屋に食事に行った際、日本語があまりうまくない中国人の店員と中国語でちょろっとやり取りをした時は、
「すごいな!」
「お前中国語ペラペラだったのか!」
「独学ですごすぎる!」
と称賛の嵐。
ぼくの家族は親戚にも「コイツ、中国語ペラペラなんです」と言いふらし、自分は完全に"中国語できるキャラ"と化しました。
ぼくはこの体験を通して、
人前でペラペラ話した時に周りに与えるインパクトの大きさ
を深く実感したんです。
少なくともぼくの家族が相手の場合・・・ですが、
その人の前で実際にペラペラ話してみせる
これが最も効果的なアピール方法だったというわけですね。
英検・TOEICはどうか?
英語力を人にアピールする方法・・・と言うと、多くの英語学習者が思い浮かべるのが英検やTOEIC、TOEFLなど、まぁなんでもいいんですがそういう語学の資格試験なのではないでしょうか?
しかしこれは、いま書いたぼくの体験談からもわかるように、
その試験自体を理解している人にしか通用しない
のでその点注意が必要です。
別の例を出してみましょう。
自分の学を認めてもらうために「自分は早稲田出身です」と言うのは一般的に言ってかなり有効でしょう(例は適当です)。
しかし、これは主に日本に限っての話。
もし相手がケニア人だったら、多くの場合、
「すまん、早稲田ってなんや?」
と言い返されるのではないでしょうか。
ケニアだったら「自分はナイロビ大学出身です」の方が早稲田より圧倒的にインパクトが大きくなるわけです。
話を戻しますが、
「いくらすごい資格を持っていても、相手の人がそれについて知らないと意味ないんだなー。」
これも先ほどの体験でぼくが実感したことでした。
思い込みを捨てよう
さて、ここまでごちゃごちゃ書いてきましたが、
- いや、でも就職とか入試ではやっぱり資格試験最強でしょ。っていうかそれでしかアピールできないし。
- いやいや、英検とかTOEICとか、かなりメジャーなんですけど??
などの意見を持った方も多いと思います。
確かに、これらは間違ってないです。
が、例えば最初の意見については、必ずしもそうではありません。
就職面接の面接官が、語学関係の資格に疎い人だったり、資格を採用の目安として掲げていても、
「ホンネを言うと、資格とかどうでもいいからとにかくペラペラの人が欲しい」
とか思っているかもしれません。
2番目の意見については、英語の勉強をしすぎて完全に感覚が狂っています笑。
世間一般的に言ったら、「英検1級!」と言っても
「それって何?」
という人が多く、そこまでではないにしても
「英検1級?すごいね!(実際どのくらいすごいのかはよくわからないんだけど)」
という人が大半です。
そういう人には、やはり最初に言った方法である、"その人の前でペラペラ話す"のがベストでしょう。
全ては他人が決めること
こういう風に考えていくと、結局、
誰にアピールしたいのか?その相手が基準にしているものを見極めた上でアピールしていく
のが重要だとわかります。
語学には全く興味のないぼくの家族の場合、最適解は、その人の前でペラペラと話してみせることでした。
方や、アメリカの大学に入学したい!となったらTOEFL、イギリス留学ならIELTSといった資格試験が重要です。
入社試験ではTOEICのスコアがアピール材料として最強かもしれませんが、入社後は同僚の前でペラペラ英語を話すのが最も強力なアピール材料に替わる可能性が高いでしょう。
自分の英語力をアピールしたい!と思った時に、
「すごいと思われるためにはこのくらいの実力が必要だ」
などと自分で基準を決めつけてそこに向かって努力してしまう人が多いのですが、
これは着目すべき点が完全にずれています。
"その人が英語ができるのかどうか"
それは他人が他人の中の基準で勝手に決めることなので、究極自分の実力とは関係がなく、他人のその基準を満たしたか、それだけでしかないのです。
ある人から見れば英語ペラペラな人も、別の人から見たら英語全然ダメな人、それが当たり前なわけです。
なので、自分の英語力を認めてもらいたい、英語できるヤツだと認知されたいこちら側としては
- 相手の基準を見極めた上で
- 最適解を提示してあげる
これが取るべき戦略になります。
何回もくどいようですが、英語力を人にアピールしたい時は、自分の中の基準は全く関係ありません。
その人に「こいつできるな」と思わせられるかどうか、その基準を満たせるかどうかです。
この視点を持っているかどうかで、評価は大きく変わってくるでしょう。