TOEIC対策としての『英単語ターゲット1900』の覚え方!大人でも全然使えます。
英単語を2万語以上記憶しているかずーい(@kazuui81)です。
『ターゲット1900』って知ってますか?
この本は、かなり有名な大学入試用の英単語集です。
タイトルの通り1900個の英単語が収録されている本で(他にも関連単語アリ)、これらを全部覚えることでセンター試験でわからない単語がほとんどなくなり、二次試験でもたいていの大学では戦える・・・という受験生のバイブル的な単語帳なんですが、
これ、TOEICにも使えます。
いや、使えるどころか、対策としておすすめです。
今回は、TOEICの対策をしている大人だけを想定した『ターゲット1900』の覚え方を紹介していきます。
どうしてTOEICにターゲットなのか?
「TOEIC対策ならTOEIC専用の英単語集を使うのがベストでしょ?なんで大学入試用のターゲットなの?」
と思った方がいるかもしれません。
わかります。一理ありますね。
TOEIC専用の英単語集には、優秀なものがたくさん出ています。
おそらく最も売れているのは『金のフレーズ』という単語帳でしょう。
TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ (TOEIC TEST 特急シリーズ)
- 作者: TEX加藤
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2017/01/06
- メディア: 新書
- この商品を含むブログ (1件) を見る
(参考記事)
⇒TOEIC単語帳で迷ったらまずこれ!『TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ』のレビュー&使い方!
ぼく自身も使ったことがありますがかなり使えます。おすすめです。
ただ、このようなTOEICに特化した単語帳を使うのには実は大きな落とし穴があるんです。
それは、基本単語が抜けることです。
いくらTOEICによく出てくる単語を暗記したとしても、英語全般で使われるような基本単語がわからなければ英語の意味が取れません。
で、この基本単語とは具体的には何なのか・・・と考えると、
大学入試で覚えるような単語約1500~2000語がまさにジャストで当てはまるわけです。
『ターゲット1900』で扱っているような単語を知らないと、TOEICはもちろんのこと、英語学習全体として考えても効率良く実力が伸びていきません。
これらの単語をしっかりと覚えているのか、それが英語学習の肝だと言ってもいいでしょう。
~800点のすべての人におすすめ
『ターゲット1900』を使った学習が、具体的にどのくらいのスコアの人におすすめなのか・・・ですが、
~800点の人なら誰でもおすすめです。
300点や400点台の人ももちろんですが、もっと言うと、
現時点で500~700点台で、最終的には800点以上を目指したい人に最も効果があるでしょう。
いま800点以上を取れていて、それ以上を目指す・・・という人にはターゲットは簡単すぎるので、素直にTOEIC専用の単語集を使ってより特化した対策をするのがおすすめです。
それ以外の人、つまりいま800点以上取れていない人は、『ターゲット』のレベルに必ず抜けがあります。必ずです。
「大学入試で英単語は結構がんばった」
という自負がある人こそ危ないです。
素直にこのレベルにもう一度戻って謙虚にやり直すのが、結果的にいちばんの近道になるので、気合いを入れてやっていきましょう。
スポンサーリンク
TOEIC対策用の覚え方!
ここからは、『ターゲット1900』の覚え方を具体的に説明していきます。
①発音を覚える
『ターゲット1900』にはCDが付いていませんが、ネット上で音声をダウンロードできます。
それを聞きながら、自分の口でマネしてみましょう。
この時点では、意味は覚えなくてOKです。
まず、その単語の発音を口になじませるのが大事なんです。
TOEICにはリスニングテストがあるので、音も覚えなければいけない・・・
というのももちろん理由のひとつですが、最初に発音を覚えてしまえば、意味はスッとすぐに頭に入ってくる、というのもこの方法のネラいです。
②意味を覚える
発音が口になじんだら、ここでやっと意味を記憶します。
意味は、ひとつの単語につき1個で大丈夫です。
『ターゲット』には、ひとつの単語に意味がひとつ載っているのでやりやすいと思います。
数ある大学入試単語集の中でこの『ターゲット』をおすすめするのは実はこれが大きな理由です。
ただし、ひとつだけ注意点があります。
下の写真にある"specialize"の意味の下に、青色で"specialize in..."と書かれているのがわかると思います。
これは、「specializeという単語は"specialize in"のカタチでよく使われるよ~」ということなんですが、このような単語に関しては必ずこっちの方を記憶するようにしてください。
TOEICには文法・語法問題が出るんですが、そこではこのような知識が問われます。
つまり、この単語の場合、
specialize ( ) ~
( )の中には何が入りますか?
みたいな知識がそのまま問われるわけです。
※実際の問題文はすべて英語
例文は覚えなくてOK
『ターゲット』の見出し語1900個にはそれぞれ例文がついていますが、読まなくて大丈夫です。
その単語の文の中での使われ方はどうでもいいので、単語を見たらその瞬間意味がわかる、というのを目標にしてください。
「瞬間」というのがキーポイントです。
TOEICはとにかく時間がありません。
大量の英文を短時間で読まなければいけないので、単語を見て2秒も3秒もかかってやっと意味を思い出す、みたいなレベルの場合、覚えていたとしても全く意味がありません。
大事なのでもう一度言いますが、
TOEICは忙しいテストなので、単語暗記は"見た瞬間わかるレベル"を目指さないと全く意味がないんです。
例文を覚えないのは、個別の暗記に集中する、という目的以外にも、例文が大学入試っぽいというのが理由としてあります。
TOEICで良いスコアを取るのが目的なので、英文を読むならTOEICの問題集を使いましょう。
ちなみにおすすめは公式が出しているものです。
公式 TOEIC Listening & Reading 問題集 3
- 作者: Educational Testing Service
- 出版社/メーカー: 国際ビジネスコミュニケーション協会
- 発売日: 2017/12/08
- メディア: 大型本
- この商品を含むブログ (3件) を見る
1日20個ペースで
暗記ペースとしては、1日20個が目安です。
もちろん、それぞれ割ける時間や記憶力に違いがあると思うので人によっては15個だったり30個だったりするとは思いますが、いずれにしてもこういう暗記モノは短期集中が基本戦略です。
ダラダラやると絶対に途中でやめてしまうので一気に制覇しちゃいましょう。
ターゲットには全部で1900個の単語が載っていますが、
最初の1500個をまずはマスターしてください。
最後の400個はTOEICの難易度を考えるとちょっとやりすぎの感があります。覚えてもTOEICではあんまり出くわさないので、コスパ悪しです。
なので、まずは1500個を覚える努力をして、それで1回実際のTOEICテストを受けてみてください。
これだけでかなり視界が良好になっていると思いますが、結果を踏まえて
「もっと難しい単語が必要だ」
と思った場合にのみ、残りの400個をおかわりで覚えてください。
スポンサーリンク
派生語も覚えるべき他動詞
見出し語412番は
complicate
~を複雑にする
という単語ですが、この単語はcomplicateよりは、右に派生語として載っている
complicated
複雑な
というカタチで使われることが多いです。
このような単語に関しては、見出し語ではなく派生語を覚えるようにしていきましょう。
・・・といっても区別がつかないと思うので、このような派生語で覚えるべき他動詞を下記にまとめておきます。
(他動詞が何かわからない方は別に大丈夫です。とにかくこれらの単語は見出し語ではなく派生語で覚えた方がいいってことだけ理解してください。)
※単語の右の数字は単語の番号です
frighten 420
injure 511
exhaust 627
frustrate 726
impress 807
irritate 1010
disgust 1109
terrify 1125
細かい話ですが重要な部分です。
まとめ:スピードを重視しよう
またまた繰り返しになってしまいますが、TOEICを意識するなら、英単語を見てから意味が思い浮かぶまでのスピードに徹底的にこだわってください。
「えっと、この単語の意味はこれだから・・・」
なんていちいち考えていたら絶対にTOEICのあの膨大な量の英文は処理しきれません。
最終的には、単語を見たら(もしくは聞いたら)その単語の日本語の意味ではなく"イメージ"がバッと頭に出てくるレベルを目指してください。そこまでやってゴールです。
説明したように、例文は覚える必要ありません、意味もひとつで大丈夫です。
その代わり!
意味が出てくるスピードが瞬間的になるまでやってください。
おすすめ関連記事
「どうしても単語を覚える気になれない」
という方は、最終手段としてイラストとゴロ合わせで覚えちゃいましょう。
単語帳のレビュー記事はこちらから。
TOEICは、とりあえず受験してみるのがいちばんです。
全然目標スコアに到達しなさそうでも・・・です。
その理由について詳しく書いた記事がこちらになります。