仕事で英語のアナウンスをする人におすすめの練習方法と話す時のコツを教えます。
TOEICスピーキングテストの発音で最高評価を取ったかずーい(@kazuui81)です。
最近飛行機に乗っていて思ったんですが、
機内の英語アナウンスがひどい!!!
出発前とかにCAの人が「シートベルトちゃんと締めてね」みたいなアナウンスを日本語と英語ですると思うんですが、今までの経験で考えても、たいてい英語の発音がひどいんです。
いや、いいんですよ。
ぼくは、日本人の英語の発音についてはかなり寛容な考えを持っています。
「別に発音ひどくてもいいじゃん!むしろ向こうが頑張って理解しろ。」という暴論を展開したいくらいなんですけど、飛行機みたいなこういう公共の場でのアナウンスはちゃんとやらないとやばくない?って思うんです。
特に緊急の時なんかはしっかりと伝わる発音で話さないとマズいですよね。
まぁただ、やっぱりわかります。
CAの人もそうですが、デパートのアナウンスも観光地のアナウンスも、別に英語のプロではなくて、たいてい英語でのアナウンスをする「ハメになった」人だと思うんですw
英語が好きで好きで仕方がなくてその道のプロになった人ではないので、なんとかして適当に乗り切りたい・・・的な気持ちも理解できます。
そこで今回は、そんな英語アナウンスをするハメになった人向けに、
1ヵ月でできる発音上達プラン & 実際にアナウンスをする際のコツ
を紹介していこうと思います。
①発音をひとつひとつ学ぼう
しっかりとした英語の発音でアナウンスをしたいなら、英語で使われる発音ひとつひとつを学ぶ必要があります。
「そこまでやるか」
と思ったかもしれませんが、遠回りに見えて実はこれが一番の近道です。
しっかりとした発音で発話できるようになるためには、日本語とは全く違う英語の音ひとつひとつをゼロから頭にインストールするんだ、という意識を持つ必要があります。
「カタカナで英語の読み方を書いて、それをそれっぽく読み上げる」
厳しい言い方ですが、こんな方法では誰にも伝わらない謎の言語を話している宇宙人です。ここで覚悟を決めてください。
まぁ、とは言っても別に何十万も払って専門のスクールに行く必要はありません。
使うのは普通に売ってる本1冊です。
- 作者: 松澤喜好
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『英語耳』というテキストです。
この本では、英語の発音ひとつひとつについてめちゃくちゃ詳しく解説されています。
付属のCDを聞きながら、1週間で全部読んでください。
薄い本なので、1週間あればかなり深く読み込めると思います。
『英語耳』の巻末には、英語で使われる発音を一通り20~30分以内で全部トレーニングできるセクションがあります。
全部読み終わった後は、ここを毎日1回通してやってみてください。これにも1週間かけます。
この2週間で発音がかなり変わっています。騙されたと思ってやってみてください。
②TOEICの問題集を音読してみよう
ひとつ前で紹介した『英語耳』をこなせば個々の発音の出し方はわかりますが、まだ"使える"状態ではありません。
生きたスキルとして発音を身に付けるために、英語を音読して身体になじませる必要があります。これがステップ2です。
この練習には、TOEICテストのリスニング問題集を使うのがベストです。
【新形式問題対応/CD-ROM付】 TOEIC(R)テスト リスニングだけ 300問
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このようなある程度の問題数が詰まったリスニング問題集を用意し、この中から、アナウンスを中心に音読してください。
TOEICのリスニング問題には空港や観光地のアナウンスなどが収録されていることがあり、練習に最適なんです。
その他には電話対応もTOEICではよくありますが、これも良い練習材料になるでしょう。
別にTOEICテストを受けるわけではないので、問題を解く必要はありません。
とにかく、いきなり解答解説を見て
「あ、これはアナウンス練習に使えそうだな」
と思ったものからガシガシ音読しちゃってください。
TOEICスピーキングも使える!
TOEICにはスピーキングテストもあり、これのいちばん最初の音読問題がアナウンス練習に使えます。
『TOEICテスト スピーキング/ライティング総合対策』では英語の読み方のコツが書かれていておすすめです。
使えるのは最初の音読問題の部分だけなので、書店で立ち読みでサラッと読むだけでも大丈夫でしょう。
自分の声を録音してみる
実際に仕事で使う原稿を読んで、それを録音&チェックすることで大幅な改善ができます。ぜひ試してみてください。
自分の英語を録音してみるメリットと方法については下記の記事でも書きました。
⇒自分の話す英語を録音して聞いてみよう!スピーキング&発音強化におすすめです。
録音をしないと、自分の声って客観的に聞けないんです。話してる時に聞こえてる自分の声って、録音してみると全然違うじゃないですか。
ネイティブにチェックしてもらう
自分の英語の発音はネイティブにチェックして厳しく指摘してもらいましょう。
仕上げとしてこれをやると一気に伸びます。
職場に英語ネイティブがいればその人に頼むのがベストですが、そういう人がいないからあなたがアナウンスをするハメになってるんですよね笑。
仕方ないので、『italki』などの、オンライン上でネイティブ講師が探せるサービスを使いましょう。
italki: Learn a language online
レッスン前に発音ミスをしっかりと指摘するように言っておくとスムーズです。
Please correct my mistakes strictly, because I want to improve my skills.
(発音をしっかりやりたいので、ミスは厳しく指摘してください。)
こんな感じで言っておけば大丈夫です。
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実際に話す際のコツ4つ
①ゆっくり話す
日本人の英語アナウンスはみんな速く話し過ぎです。
情報を短時間でササッと伝えたい気持ちはわかりますが、速く話しすぎて不明瞭になってしまい、伝わらなければ本末転倒です。
緊張していることも考えると、
「遅すぎるかな?」
くらいでちょうど良いです。
②英語っぽくなくていい
無理に英語っぽくしようとすると、逆に英語っぽくなくなります。
よくあるのが「r」の発音ミスで、舌を巻きすぎてわけわかんなくなってるパターンです。
英語のアナウンスだからといって英語っぽくしようとしすぎないでください。『英語耳』で学習したまま、それに忠実に発話するだけです。
③意味を考えながら!
仕事でアナウンスをするときは原稿があるので、それをただ読めば一応成立はするのですが、実は、
頭の中で意味を考えながら話すと伝わりやすさがグッと増すんです。
これマジです。
たとえば、アナウンスによくある
Thank you for your cooperation.
(ご協力ありがとうございます。)
も、ただ字面を追うのではなく、「本当にありがとう」という感謝の気持ちをイメージするだけで一気に伝わる英語に変わります。本当にびっくりするほど変わります。
大変かもしれませんが、読みあげている最中もしっかりと意味をイメージしてみてください。
④恥ずかしがらない
英語で話すのってなんか恥ずかしいですよね。わかります。
わかるんですが、恥ずかしがっている人の話す英語は聞き取りにくいんです。
逆に、堂々と話している人の英語はそれだけで聞き取りやすいものです。
「自分の英語は絶対に伝わる」
そう思って自信を持ってやってみましょう。
まとめ:できると重宝されます
というわけで仕事で何らかの英語のアナウンスをする人におすすめの練習方法と話す際のコツでした。
英語の発音が良いと、それだけで重宝されますし、仮に転職することになっても、次の職場で必ず活きます。
また、将来的に「英語を本格的に勉強したい!」と思った時にも、発音は一番最初に習得しなければいけないすべての基礎なので、学習がかなりスムーズに進んでいくでしょう。
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