社会人のための英検2級勉強法!大人はどうやって勉強すればいいの?
英検1級のかずーい(@kazuui81)です。
ズバリ言いますが、英検の級の中で最もコスパがいいのは2級です!2級は、超神テストなんです!
詳しくは、
社会人は英検何級から受けるべき?大人の英語学習者におすすめの級を考えてみた。
という記事の中でも力説していますが、簡単に言うと2級は、
- 英文が実用的なので勉強する価値がある
- 中学高校の総まとめレベルなので、基礎を固めるのにピッタリ
という大きなメリットがあります。
勉強することで、単に「資格が取れる」ということ以外にも大きなメリットがあるというわけです。
で、今回は社会人・大人の学習者向けに英検2級の勉強方法を詳しく解説していこうと思います。
「社会人だと何が違うの?」
という話ですが、中学生高校生は学校の授業がある分楽なんです。
授業でちゃんと教えてくれますし、学校に行ってさえいれば強制的に勉強させられます。宿題も出ます。
だから、中高生だとちゃんと授業を受けていれば過去問だけちょろっとやって2級に合格したりしちゃうんですよね。
社会人はそうはいきません。授業・宿題がない分、ガッツリ目にしっかりと計画を立てる必要があります。
あ、ちなみに、
「ちょろっと勉強してギリギリ合格できればいいや」
くらいのモチベーションの方にはここで紹介する勉強方法は合わないです。すみません。
せっかく大人になって別に誰からも強制されていない中で勉強するわけなので、ガッツリやった方がその後のことも考えても良いですよ!
いや~おせっかいですみません!
でも、しっかりやってコテンパンに2級を粉砕するくらいの勢いでやっていきましょうよ!
中学レベルは大丈夫?
まず、英検2級突破に最低限必要な2つのものを教えます。
それは、
- 中学レベルまでの文法
- 高校レベルまでの単語
です。
英検2級のレベルは高校卒業程度とされていますが、英文法に着目すると、ほとんど全て中学校レベルの文法です。
文法に関してはここまで押さえていれば合格ラインには届きます。マジです。
「な~んだ。中学英語なんて楽勝だよ。」
という人は素晴らしい!次の対策へ行きましょう!
・・・となるのですが、多くの人は、
「結構アヤシイ・・・」
なのではないでしょうか?
そういう方は、『中学3年間の英語を10時間で復習する本』というテキストを使って、中学レベルの文法を総復習してください。
説明がわかりやすいので、頑張ってやれば2週間程度で終わらせることができます。
高校レベルの文法は?
中学範囲を超える文法、つまりさっき教えたテキストを超える範囲について。
2級のテストに出ることは出ます。
出るんですが、ガッツリと高校英語をやるのはコスパが悪すぎるので、2級の対策をしていく中で、
- あれ、ここの文法なんだ?
- (解説を読んでいて)「こんな用語聞いたことねぇぞ?」
と疑問に思った時だけ、『一億人の英文法』という総合テキストを使って参照してみてください。
一億人の英文法 ――すべての日本人に贈る「話すため」の英文法(東進ブックス)
- 作者: 大西泰斗,ポール・マクベイ
- 出版社/メーカー: ナガセ
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(総合文法テキスト。調べれば何でもわかる。索引から調べよう。)
単語は最強の武器である
2級の一次試験では、まず4択の語彙問題が20問出題されます。
語彙問題は覚えれば得点できますし、バシーッとここでスタートダッシュを決められると全体にも良い影響があります。
Last year, Ken's house was damaged by a typhoon. He had to spend a lot of money in order to ( ) the house to its original condition.
1. accompany 2.punish 3.restore 4.compare
(2018年第2回試験より一部引用)
例を挙げてみました。
文脈に合うのは3のrestoreだけ。これ、マジで単語知ってるかどうかだけです。
また、続く長文問題でも、解説を見ると、
「これ結局この単語知ってるかどうかじゃねーかおい!」
という問題が多いのです。
要するに、
英検2級において最強の武器は単語力だ!
と言えるのです。
『パス単』を使おう!
使う単語集は、旺文社から出ている『パス単』がおすすめです。
2級に頻出の英単語・熟語が効率良く学べるようになっています。
使い方としては、
日本語の意味を別の紙かなんかで隠しながら、ひとつひとつ覚えていく
というオーソドックスなスタイルで大丈夫です。
日本語を見て英語を言えるようにする必要はありません。
ちなみに、この単語集についても、
中学校レベルの英単語をバッチリ覚えている
という前提で使うものです。
もし、中学レベルの英単語がアヤシイという人は、『中学英単語ターゲット1800』という単語帳を使って、一通り復習をしましょう。
「自分の単語力がイマイチ把握できていない」
という人に関しては、いま挙げた『中学英単語ターゲット』を本屋でパラパラ立ち読みして、"9割以上意味がわかるのか"を基準に判断してください。
長文読解は量をこなす
いきなりおどすようですみませんなのですが、2級の長文問題って結構難しいです。
ボリュームも大きいですし、扱っている文章も専門的です。
ただ、ここで忘れてはいけないのが、
答えの選択肢を選べさえすればいい
という平凡な事実です。
別に、その文章のすべてを理解する必要はありません。
量をこなしていけば、だんだんと英文の"だいたいの流れ"がつかめるようになってくるのに加え、"答えを選ぶ力"もついてくるので、正答率は上がっていきます。
おすすめの問題集は『英検2級 長文読解問題150』で、この本には設問150問分の長文問題が収録されています。
やり方としては、自分で一度解いた後に解説を読み、復習です。
復習の際は、音読を中心にやりましょう。
特に、答えの根拠になっている部分は何度も声に出して読むようにしてください。
参考記事:英語の音読は毎日やろう!「めんどくさい」という人は上達しません!
慣れていない人は・・・
長文の問題集1冊で自分で勉強するには、ある程度の英語力は必要になります。また、英語の勉強自体に慣れている必要もあります。
「英語に全く自信がないけれど、2級を目指したい・・・!」
という比較的初心者レベルの方については、『英検2級 総合対策教本』というのを1冊、メインテキストとして使っていくとうまくいきます。
文法、語彙、長文、リスニング、英作文、二次試験
すべての分野の対策が1冊でできるようになっているのがこの本です。
説明もていねいなので、初心者の方にはもってこいの1冊となっています。
ただ、逆に言うと、ある程度慣れている人が使うと、
「説明がくどすぎる!おれは問題をいっぱい解きてぇんだよ!」
となるので、一応サブのプランとして紹介しておきました。
もう一度言いますが、勉強に慣れていない初心者にとってはおすすめです。
ライティング対策はどうする?
英作文問題が1題出題されますが、これがかなり厄介です。
Today, some people buy products that are good for the environment. Do you think buying such a product will become more common in the future?
(2級 2018年第2回テスト過去問題より一部引用)
これは実際に出題された問題です。
「最近は環境に良いとされる商品を購入する人がいるが、このような行為は今後普通になっていくと思いますか?」
という質問に80~100語の英語で答えなければいけません。
難しいですよ~これ。
人によっては、"Yes."の1語で終わってしまうのではないでしょうか?割とマジで。
これはガッツリと対策しなければいけません。
使うテキストは『英検2級 面接大特訓』です。
二次試験の対策テキストですが、二次試験(面接)と一次試験のライティングテストは似ていて、同じテキストでの対策+過去問で攻略できます。
以前、
『英検面接大特訓』シリーズが二次試験の対策に超使える!旺文社の予想問題と比べても優秀。
という記事で、このテキストのすばらしさについては力説しましたが、とにかく最高のテキストなので必ず用意してガッツリ取り組んでください。
やり方は、英語部分を付属の紙で隠した上で、日本語を見てそれを英語に訳していきます。
これをやることで英語を話す・書く能力がどんどん上がっていきます。
リスニング対策
ここまで、
- 単語
- 長文読解
- ライティング
と3つの対策方法を書きました。
これにさらにリスニング対策・・・となると4つのことを同時進行で進めることになり、普通の人だったら、
まず確実にパンクします。
「やってられっかー!オリャァー!」
とか叫びながら、窓からすべてのテキストをぶん投げることになるでしょう。
なので、リスニングはとりあえず後回しにして、いま挙げた3つを中心に進めていくプランでやっていくのが圧倒的におすすめです。
ただし、全くやらないわけではありません。
さきほど紹介した『面接大特訓』にはCDが付いているので、それを聞きまくりましょう。正直、これだけでもかなりの対策になります。
過去問をやっていこう
過去問をガシガシガシガシやっていきます。
やり方ですが、必ず時間を測って集中して自分の力で解いてみます。
コツとしては、
- 語彙、長文問題をやる日
- ライティングをやる日
- リスニングをやる日
の3つに小分けして取り組むことです。
すべて一気にやってしまうと、復習する時に最初の方に解いた問題の記憶がありません。
問題を解いたら、その日のうちに答え合わせをして復習です。
語彙問題については、答えではない選択肢の英単語も知らないものがあればノートに書いて覚えていきましょう。
『パス単』+過去問で出会った知らない単語ノート
この2冊が資産になります。
長文問題については音読が復習方法です。
リスニングはリピーティングを!
リスニングについては、リピーティングという復習をやると効果大です。
リピーティングとは、音声を区切って聞き、聞いた部分を記憶を頼りに自分の声で繰り返すトレーニングで、リスニング力アップに大きな効果があります。
詳しい方法などについては下記の記事にまとめているので、もし興味がありましたら合わせてお読みください。
⇒リピーティングのやり方と効果をまとめてみた!【英語リスニング勉強法】
あと、過去問はいろいろな出版社から出ていますが、2級の場合は赤本の過去問がおすすめです。
参考:赤本の英検過去問を1級所持者のぼくが評価してみた。他社と比べてどうなのか?
二次試験は・・・?
一次試験に見事合格したらあとは二次試験の対策に本腰を入れるわけですが、
実はもう、対策はほとんど終わっています。
はい。
この記事で紹介している勉強法では、一次試験のライティングとリスニング対策を兼ねて、一次試験の前に『面接大特訓』というテキストをやり込んでいるので、これをひたすら復習するだけです。
一時合格時点でか~なりやり込んでいた・・・という人なんかは二次は楽勝です。
まとめ
というわけで長くなってしまいましたが、社会人学習者向けの英検2級対策について書いてみました。
繰り返しになりますが、英検において、
単語は最強の武器
なので、語彙を増やすことはどれだけ仕事で疲れていても最低限やることにしましょう。
ちなみに、この記事で紹介しきれなかったおすすめ参考書・テキストについては下記の記事で分野別にまとめています。
「もうちょっと広い選択肢からテキストを選びたい」
という人はぜひこちらも合わせてお読みください。
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単語学習をぜったいに毎日やらなければいけない理由についてはこちらから。