高校英語を復習するのにおすすめの参考書と勉強方法!大人はどうやってやり直す?
大学中退英語ペラペラのかずーい(@kazuui81)です。
日常会話レベルなら中学校で習う英語だけで十分なのですが、それ以上のレベルを目指すとなると避けては通れないのが高校英語です。
今回は、社会人の英語学習者向けに、高校英語の勉強方法を、
- そもそも何をやらなければいけないのか?
- どのテキストをどう使って学習するのがいいのか?
という2つのポイントに絞って紹介していこうと思います。
中学英語は大丈夫?
高校英語を勉強するにあたって、
中学英語ができているのは大前提
です。
高校英語は、中学英語の基礎の上に成り立っているもの。
だいたいどの単元も、
「まぁこれは中学校で習ったから知ってるよね?」
という圧力を要所要所でかけてくるので気を付けてください。
不安な方は、『中学3年間の英語を10時間で復習する本』を1冊読んで中学英語の復習をしておきましょう。
中学生の時にある程度授業を聞いていた方なら、1日~3日程度で読めてしまいます。
「中学英語、マジでサッパリわかりませぇ~ん」
という方は、下記の記事でガッツリ復習する方法を紹介しているので参考にしてみてください。
⇒中学レベルの英語を復習するのにおすすめの参考書と勉強法を徹底解説してみた
高校英語は暗記科目です
ズバリ言いますと高校英語は暗記ゲームです。
中学英語は"体系"でした。
どういうことかというと、たとえば現在進行形を勉強するなら、
現在進行形のカタチは「be動詞+~ing」。意味は「~している」。
という知識が、
- be動詞って何?
- ~ingって何?
という知識をベースに新たに吸収され、自分の頭の中の"英語パズル"に組み込まれる、という感じです。
中学英語はジグソーパズルのように知識を組み合わせていく型の勉強というわけですね。
(中学英語はジグソーパズル!)
これに対し、高校英語は積み木を積み上げていくみたいなものです。
思いっきり雑にやると崩れてしまいますが、特に深いことを考えないでポンポン積んでいけばそれなりに高い山になります。
高校英語は知識の関連・・・というよりは、
いいからこれ全部覚えろオラァ!
みたいな世界です。
受験マンガ『ドラゴン桜2』でも、英語は暗記量が多いからという理由で生徒はいちばん最初に取り掛かります。
(『ドラゴン桜2』4巻より)
「つべこべ言わずとにかく覚える」
これが高校英語のコツなので絶対に意識に置いといてください。
文法はサックリと
高校英語は積み木・・・そうは言ったものの、文法学習もあることはあります。
しかし、高校英語の文法は基本的に中学英語を少し掘り下げたものでしかないですし、新しく出てくる単元、たとえば、
仮定法
分詞構文
ここら辺の単元も、
「勉強したところでぶっちゃけそんなに使わない」
ので、サックリとやって、
「へぇ~、こんな感じなんだ」
程度で押さえるのがおすすめです。
もしあなたが高校生だったら期末テストがあるので、仮定法も分詞構文もしっかりとやらなくてはいけないのですが、テストから解放されている社会人学習者はそこを柔軟にやっていきましょう。
少し話がずれてしまったので戻します。
サックリ文法を復習するのに最もおすすめな参考書は『高校3年間の英語を10日で復習する本』です。
講義形式で書いてあるので非常にわかりやすいです。
また、タイトルに『10日間で』と入っていますが、この本は10日どころか1週間あれば完読できちゃいますので、まずは通して1回読んでみてください。
あと、
- ここよくわからないな
- もっと深く知りたいな
などと思った時のために、『一億人の英文法』という総合文法テキストを手元に置いておくのを強くおすすめします。
一億人の英文法 ――すべての日本人に贈る「話すため」の英文法(東進ブックス)
- 作者: 大西泰斗,ポール・マクベイ
- 出版社/メーカー: ナガセ
- 発売日: 2011/09/09
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 12人 クリック: 68回
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すべての文法事項についてわかりやすく説明されたテキストです。ずっと使えるので1冊持っておくのがおすすめですね。
4択の問題を解こう
サックリ文法を学んだら、あとはそれを適宜参照しながら問題集を解いて文法を完成させます。
文法って、説明を聞いて頭で理解しただけでは不十分で、必ず実際の文の中で慣れていく必要があります。
そうじゃないと、"本当に使える"ようにはなりません。
問題集としておすすめなのが『Next Stage』という大学受験向けの文法問題集です。
Next Stage英文法・語法問題―入試英語頻出ポイント218の征服
- 作者: 瓜生豊,篠田重晃
- 出版社/メーカー: 桐原書店
- 発売日: 2014/11/01
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
この問題集には、穴埋めの4択問題が合計で1474問収録されています。
文法をまずはやろう
1474問と聞いて、窓からすべてのテキストをぶん投げたくなった方もいるかと思いますが、文法問題は最初の514問だけです。
まずはこの514問を制覇します。
やり方は、
- 自分の力で解いてみて
- わからなかった問題にマークをし
- あとでその問題を復習する
というスタイルです。
基本的にはこの方法で大丈夫ですが、もっと効率良くわからなかった問題をマークしてやる方法があります。
その方法については下記の記事の後半くらいに書いているので、興味のある方は参照してみてください。
⇒TOEIC900点が『文法問題 でる1000問』を全問解いてみた結果、見事に間違えまくった件について
「いやここに書けよコラァ!」
という声が聞こえてきそうですが笑、アクセス数稼ぎのために別ページを紹介したのではなくて、純粋に説明すると長いんですw許してくだせえ・・・。
残りは英単語と同時進行で
さて、1474問から文法問題514問を除いた残り960問は
- 語法
- イディオム(お決まりの表現のこと)
- 会話表現
- 単語の知識問題
です。
もう予想がついている人もいるかと思いますが、これらは全て暗記ゲームです。
文法のように体系を学ぶというよりは、さきほど言ったような"積み木型"の学習なんです。
これら960問については、問題は解かなくていいので、
右側の解説ページだけを見て単語帳のように暗記を進めていく
のが最も賢い戦略になります。
(右側ページだけを見て単語帳のようにゴリゴリと暗記)
たまに暗記ではなくて、文法も絡めた問題も出てくるので、その時だけ問題を解くようにしましょう(ちなみにほとんどないです)。
あと、この960問については、次で説明する単語暗記と同時進行で進めていきましょう。どちらも暗記系なので、簡単に両立できます。
単語を2000個覚える
1474問載っている問題集で勉強・・・これだけでもキツいのですが、これに加えて2000個弱の英単語を覚えなければいけません。
- 1500問弱の4択の文法問題集がマスターできていて
- 英単語を2000個弱覚えている
これが高校英語のゴールになります。
最初の方で高校英語は暗記ゲームだと言った意味がわかっていただけたかと思います。
(ちなみに、早稲田とか慶応の英語が難しい学部を目指す高校生はこれでも全然足りず、更に1000とか2000の英単語をゴリゴリと記憶します。素直にやべぇ。)
ただ、ここで学習する2000弱の英単語は、TOEICで高得点を狙ったり、英字新聞を楽しんだりなどする上では絶対に必須の基礎の基礎の基礎なので、最終的にそこまでいきたい人は避けては通れません。
ぼく自身が使ったのは『システム英単語』という単語集です。
2~3語程度の短いフレーズの中で覚えられるので、実際に使われる例の中で覚えていきたい人に向いています。
例文ではなく、とにかく一問一答形式でゴリゴリと単語を消化したい人は『ターゲット1900』を使いましょう。
「覚えた!」というゴールは
英単語を見て日本語訳が1秒以内にひとつ出てくる
というレベルです。
英語を見てすぐに意味がわからないと実践で使えないので1秒以内という数字にはこだわってください。
また、ひとつの英単語に複数の日本語訳がついている場合は、一気にいくつも覚えるとパンクするのでひとつだけで大丈夫です。
センター試験の過去問が使える!
ここまでで説明してきた、
- 文法事項
- 暗記ゲーム
の学習が7~8割くらい進んだ段階になったら、高校卒業程度レベルの問題を解くことで、
勉強がちゃんと進んでいるのかのチェック
をすると同時に、
実戦形式で英語に慣れるトレーニング
をしましょう。
これにはズバリ、センター試験の過去問がベストです。
センター試験はクセのある問題、いわゆる"奇問・難問"がなく、スタンダードな出題で、高校範囲がしっかりとできているのかを問う"良問"。
高校英語の総仕上げとして利用しない手はありません。
筆記試験(200点満点)を時間を測って解いて、
140点以上取れたら十分高校英語のやり直しは成功したと言えるでしょう。
この点数が出るまで、いままで紹介してきた勉強方法とセンター過去問の反復を進めていってください。
英検2級も使える!
ちなみに、センター試験以外にも、英検2級が"高校卒業レベル"にあたり、代わりとして使えます。
2級は就職・転職する上でもアピールポイントになったりするので、これを機会に受験してみるのもいいかもしれません。
社会人向けの英検2級勉強方法については下記の記事でも詳しく解説しています。
まとめ:暗記から逃げない
何度も言いますが、高校英語は暗記ゲームです。
さきほど紹介した『Next Stage』は多くの高校で教材として採用されているド定番の文法問題集ですが、"文法"問題集と言っておきながら中身はほとんど暗記問題です。
1474問中960問が暗記問題なので、このテキストの65%が暗記ゲームだということになります。
さらに2000個弱の単語の暗記・・・
暗記暗記、マジで暗記です。
高校英語制覇のコツは
「暗記から逃げない」
これだけです。
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