観光名所に行かない海外旅行の方が絶対に充実すると思う。観光スポットつまんないよ。
かずーい(@kazuui81)です。
現在3週間のチェコ旅行中です。
旅行するにあたって事前に買っておいたのが、みなさんおなじみ『地球の歩き方』。
A26 地球の歩き方 チェコ ポーランド スロヴァキア 2019~2020
- 作者: 地球の歩き方編集室
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド・ビッグ社
- 発売日: 2019/04/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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有益な旅情報が一通り載った優秀な旅行ガイド本ですが、この本の最初に載っていた"モデル旅行プラン"みたいなのを見てびっくり仰天しました。
たった2週間の旅行でこれだけの都市を回り、しかもそれぞれの都市の観光名所を逃さずバッチリ見て回るそうなのです。
これを見るだけでぼくは気持ち悪くなります。疲弊します。
ぼくもちょうどいま2週間チェコにいますが、
14日間ずっとプラハにいて、しかも観光名所はプラハ城(いちばん有名)すら行っていない
という状況です。
これはずっと思っていたことなのですが、
予定をギッシリ詰めて、観光名所を回る海外旅行って全然おもしろくないですよ。
ぼくは海外に行っても特に何もしません。
何もしませんし、自炊したり本屋に行ったりと、普段の生活と同じようなことをするようにしています。
「行った」という事実が欲しいだけ!?
海外旅行と言うと、予定をカツカツにして観光スポットを回る人が多いと思いますが、そのウラには、
「せっかく来たんだから色々見て回らないと損!」
という考えがあるのではないでしょうか。
たとえばぼくが今いるチェコだったら、
- プラハにいるんだからプラハ城に行かないと損
- 国民劇場ってなんかすごく有名らしいからとりあえず行こう
みたいなノリです。
ハッキリ言いますが、こんな理由で観光スポットに行っても、大きな充実感は得られないでしょう。
得られるのは「行ったという事実」だけです。
「行ったという事実」を得られれば、フェイスブックでいいね!がもらえるかもしれません。
「プラハ城いったんだぜ~」と日本に帰ってから自慢できるかもしれません。
が、それは本当の旅の充実だとは言えませんよね。
特別な思い入れがないのなら、別にググって写真見てるのと大して充実感は変わりませんよ。
たとえば、ぼくはエッフェル塔になんの興味もありません。
そんなぼくが仮にエッフェル塔に行っても、エッフェル塔の写真を見るのと大して感動レベルは変わらないのではないかと思うのです。
"思い入れ"があるのかどうか
観光名所に何か特別な思い入れがあるのなら、行った方がいいと思います。むしろ行くべきです。
先週プラハのヴルタヴァ川に行ったのですが、一緒に旅行している彼女は、
「スメタナの名曲、『モルダウ』を思い出した。小学校の時に聴いた曲のテーマになっている川に、まさか実際に来ることになるとは思ってもいなかった・・・!」
と心底感動していました。
一方ぼくは、
「スメタナって何?」(爆発的無教養の極み)
という感じで、目の前にあるのはただの水の流れでしかなかったのですw
このように、観光名所でも「特別な思い入れがあれば」行くべきです。
逆に、特別な思い入れが特にないのなら、やっぱりわざわざ行かないで家で写真見てた方がお金かからないので良いですよ。
観光スポットはトラップだらけ
観光名所をおすすめしない大きな理由として、「罠が多い」というのもあります。
観光スポットは旅行者を食い物にしようとするトラップであふれているのです。
たとえば、世界の有名な観光スポットは、売っているものがどれもこれも観光地プライスです。要するにバカ高いのです。
ぼくも、プラハの有名な観光スポットである旧市街広場を通った時はびっくりしました。
レストラン、カフェ、ちょっとしたおみやげ・・・
すべての値段が通常の2~3倍なのです。
両替所のレートも高いです。これによって両替詐欺を路上でやっている輩も出てきているそうです。悪循環。
何もしなくても新しい情報にあふれている
ぼくはいま観光名所に行かずに特に何もしていないのですが、それでも海外旅行は多くの情報にあふれているなと感じています。
たとえば、チェコに来て思ったのが「ヨーロッパの人ってめちゃくちゃおしゃべりが好きだな」ということです。
公園でもそこら辺のベンチでもどこでも数人で集まってはず~っとしゃべり続けています。
あとは、「なんかカッコイイな」とずっと思っていた石畳の歩道、実際に歩いてみるとめっちゃ足疲れるな・・・とか。
へぇ~!チェコのパン屋って、トングじゃなくて手でつかむんだw
ちょくちょく桜を見かける。
チェコにも桜はあるんだ!でも、みんな別にありがたがってる感じはなくて、そこら辺の木と同じ扱いだな。
やっぱり桜は日本人のアイデンティティのひとつなんだ。
観光名所もキレイだけど、もしかしたらいちばん美しいのは狭い路地かもしれない・・・。
- 路上喫煙者が多いな。。。
- プラハは犬を飼ってる人が多い。
- スマホをいじってる人が日本より全然少ない!
- サマータイムなのに時計進めてない店が多すぎるw
- 開店時間にちゃんと開いてる店の方が少ないんじゃないのこれ?w
- 店のレジの人は座ってるんだ。そっちの方が従業員が楽だよね。
- プラハにはケバブ屋がやたら多いな・・・なんでだろう。
- 日本みたいに遅くまで働いてる人は少ないような気がする
などなど。
などなどなどなどなどなど!!!
特に別にな~んにもしなくても、
特に観光名所を回らなくても、
自分に良い"気付き"を与えてくれるような、
自分に"新しい視点"をくれるような、
そういう情報に街はあふれているのです。
予定をカツカツにして「観光名所をくまなく巡らなければ!」というモードになっている人には、このようなそこら辺にあふれているささいな、でも重要な、そういう情報を受け取る余裕がないんです。
そういう旅で残るのは「行ったという事実」と、SNSのいいね!だけです。
ちょっとペースを落として、スローに動く。
そうすることでささいな情報をていねいに拾っていく。
こっちの旅の方が充実していると思いませんか?
まとめ:スーパーに行け。有名なおみやげは買うな。
観光名所よりも圧倒的におすすめなのが、地元の人が行っているようなスーパーマーケットに行くことです。これ、めっちゃおすすめです。
スーパー行くと面白いですよマジで。
同じ野菜でも太さとか形状が全然違ったりするのが面白いですし、あとは売っているお菓子が全然違ったり。
スーパーに行くと物価がリアルにわかるのも面白いですね。
ぼくもプラハのスーパーでは、
- ビールよりミネラルウォーターの方が高いとかw
- 肉って安いんだね。野菜食う方が金かかりそう。
みたいに、値段だけ見てずっと楽しんでいました。
おみやげも、その土地の「ザ・おみやげ」ではなく、スーパーのお菓子とか買っていくと面白いですよ。
たとえば台湾ならパイナップルケーキが定番ですが、
ぼくが台湾に行った時はコンビニに売っていたちょっとよくわからない袋麺を買っていきましたw
パイナップルケーキ、おいしいんですけど、いやめちゃくちゃおいしいんですけど、面白さに欠けますよね。サプライズ度が低いです。
みんな買っていくので受け取った側も「ありがとう!(この前食ったばっかだよ)」という可能性もあり得ます。
スーパー以外だと、本屋とか映画館に行くのもいいですね。
映画館に行ったら、その国の映画を見てみてください。
言葉がわからなくてもいいんです。
とにかく、観光客でごった返している観光スポットに行くのではなく、地元の人が行くような場所に行くと良い気付きがあるでしょう。
夜も、ガイドブックのレストランじゃなくて、地元のバーに行くと楽しいです。
ちなみに、Airbnbを使えば地元の人の家に宿泊できるのでめちゃくちゃおすすめです。
メリットについて記事にまとめたのでぜひ合わせて読んでみてください!