フェリーのケージには猫を預けない方がいいですよ!同室を強くおすすめします。
かずーい(@kazuui81)です。
太平洋フェリーという会社のフェリーを利用して、
苫小牧⇔仙台
を往復しました。
飼っている猫を連れて行かなければいけない事情があったのですが、太平洋フェリーはペッドを預けられるケージがあり、しかも利用料が1000円だったので、
「ラッキー!」
という軽いノリで利用しました。
しかし!
この判断は間違いで、預けるべきではありませんでした・・・。
フェリー自体は立派で、
中もキレイ!
快適な船旅だったのですが、猫にとっては最悪の船旅だったようです・・・。
今回は、フェリーのケージに猫を預けない方がいいと思った話を書いていこうと思います。
(ちなみに今回の旅については:札幌から千葉まで車とフェリーで猫と移動しました。かかった時間や費用など。)
※すべてのフェリーについてこの記事で書いてあることがあてはまるわけではありません。ご利用前に、各フェリー会社のHPなどで詳細をご自身で必ず確認してください。
せまい・うるさい・揺れがすごい
ペットのケージがある部屋に入って、まず、
「うわぁ・・・マジでここか・・・。」
と思いました。
というのも、めちゃくちゃせまい部屋に、小さいケージがたくさん詰め込まれている空間だったからです。
実際の写真はこちら。
これは太平洋フェリー「いしかり」のペット室です。
表現がちょっとアレですが、これを見た瞬間ぼくの頭に浮かんだのは
「刑務所」
という漢字三文字でした。。
帰りは「いしかり」よりもちょっと良い「きたかみ」を利用したのですが、こっちのケージはキレイでした。
ただ、せまいというのは変わらず。
(中はこんな感じ。ペットシーツは自分で敷きました。)
うるさい
近くのケージに、ワンワンワンワンず~っと吠えて吠えて吠えまくって、せまいケージの中をクルクルクルクル駆けずり回っている犬ちゃんがいたのですが、
うちのねこちゃん、マジでこわがっていました。
運が悪ければこういうこともあるんですね。。
猫はちょっとした物音にもビクッと反応して逃げるくらい、音・振動に敏感な動物なので、元気な犬ちゃんとせまい部屋に一緒の状況はかなりキツいものがあるんです。
何回もケージを見に行きましたが、この犬ちゃんはずっと興奮状態でした。
15時間こいつ・・・いやすみませんこの犬ちゃんと一緒にしてしまったのは本当に心苦しかったです。
揺れる
船というのは基本的に端にいくほど揺れが大きくなるそうです。
今回利用したペットルームは行き・帰りどちらも船のいちばん端に位置していたので、揺れが尋常じゃなかったです。
他のフェリーについては調べたわけではないのでわかりませんが、優先順位的に考えて、ペットルームを真ん中に作る船会社は存在しないと思います。
どうしてもケージに預ける場合は、ペットルームの場所も調べてから判断するといいでしょう。
そもそも船側がおすすめしていない
今回ぼくが利用した太平洋フェリーのHPには、
ペット関係のお取り扱いについて(ご案内)
というページがあります。
これに、
・乗船時に所定の誓約書(念書)の提出が必要です。
とあります。
この誓約書、ぼくも当然サインしましたが、
「居住環境としておすすめしません」
(詳しい表現は覚えていないがこういう表現だった)
と書いてあるのですw
思わずその場で笑ってしまいました。
いやそこは頑張っておすすめできるレベルまでもっていけよ、とw
要するに、
「あんたのペットどうなっても知らないし責任取らないけど、一応ペットぶち込めるケージありまっせ!」
という話なのです。悪い言い方すればね。
いやとにかく、
船側がそもそも環境が悪いの認めていて、おすすめしていない
というのは事実です。
誓約書段階でそれを言うのはちょっとズルいなと思いましたが、まぁあれですね、利用者側が賢くなるしかないのでしょう・・・。
猫の体調はどうだった?
15時間の船旅後、ねこちゃんの顔はこんな感じになっていました。
いやどうしたお前!?
顔から生気が完全になくなってる!
うまい具合にこういう瞬間を撮ったんじゃなくて、マジでこんな様子でした。
ずっと警戒モードに入っていたのか、餌にも水にも一切口を付けず。
疲れ切っていたのは、家に着いてからの様子を見てもわかりました。
「やっとリラックスできる~!」
という感じで、モフるとゴロゴロのどを鳴らせながらずっと寝ていたからです。
飼い主も苦しい
猫がつらいのはもちろんそうですが、
「劣悪な環境に自分のペットを置いてしまった・・・。」
という罪悪感に飼い主も苦しめられます。
フェリーに乗っている間、
「ほんとにごめんね・・・。」
という気持ちでいっぱいでした。泣きそうでした。いや泣きました。
預ける時の注意点
どうしてもケージにペットを預けるという場合は、猫ちゃんのために少しでも居住環境を良くしてあげる工夫をしましょう。
まず、ペットシーツを敷くのは必須です。マジで必須。
2重で敷いてあげましょう。
あとは、隠れられるスペースをケージの中に作ってあげることです。
ぼくは、キャリーケースをケージの中に入れることで、奥に隠れられるスペースを作りました。
隠れられるスペースを作っておかないと、向かいのケージの犬ちゃん猫ちゃんの視線から逃げることができません。
あとはトイレです。
今回ぼくはビニール袋に猫砂を入れて置いておいたのですが、うまいこと使ってくれませんでした。
他の人がやっていていいなと思ったのが、チラシなどの紙を折って箱を作り、それを簡易トイレにすることです。
こうすると、目的地に着いたら、紙ごとまとめてゴミにできるのでその点も便利です。
頻繁に様子を見に行く
出航後は、頻繁に様子を見に行くのをおすすめします。
あごをモフモフしてあげるだけでも、緊張状態を多少解いてあげることができます。
同室をおすすめします
今回ぼくが利用した客室は、いちばん安い雑魚寝スタイルの部屋でした。
(一応マットレスとふとんはある。)
当然ここにペットを連れてくるのはNGなのですが、調べてみたところ、ペット同室OKの客室もあるようです。
ただ、そういう客室の値段は総じて高いです。
せまいケージの中に長時間自分の猫ちゃんを押し込みたくない場合は、
- 高いお金を払って同室可能な客室を取る
- 猫は連れて行かない
のどちらかしかありませんね。
ぼくは、次は高い客室が取れるくらいのお金持ちになるぞ!と彼女と誓ったのでした・・・。
※もう一度言いますが、この記事は太平洋フェリー「いしかり」「きたかみ」を利用しての体験談です。フェリーによって状況は異なるので、必ずご自身で確認をお願いします。