洋書を1冊丸ごと端から端まで音読する修行をしてみて悟ったことをシェアします。
イングリッシュ修行僧のかずーい(@kazuui81)です。
洋書を1冊丸ごと端から端まで声に出して読む
という、最強にクレイジーな勉強法を実践しました。
別に、
「よし、1冊全部音読してやるぞ!」
と最初から意気込んでやったわけではなく、
「英語力の維持のためにちょっと音読でもするか・・・」
くらいの軽い感じで始めたら、だんだんと引けなくなり、意地になって結局最後まで読み通してしまった・・・という具合ですw
そんな感じでなんとなく達成できたのですが、進めていく中でめ~ちゃくちゃ大きな収穫があり、良い気付きも多く、これを今回はシェアしていこうと思います。
どのくらいのペースでやったの?
音読に使用した本は、"The Subtle Art of Not Giving a F*ck"というアメリカではベストセラーになったノンフィクションの本です。
The Subtle Art of Not Giving a F*ck: A Counterintuitive Approach to Living a Good Life
- 作者: Mark Manson
- 出版社/メーカー: Harper
- 発売日: 2016/09/13
- メディア: ハードカバー
- この商品を含むブログを見る
(実際に使ったやつ。当然表紙はクセがついてピローンとなっている。)
正確にはわかりませんが、おそらく総語数5~7万語くらいの本だと思います。
これを2週間で全部音読しました。
「はっや!」
と思った方もいるかもしれませんが、全然そうでもないです。
どのくらいのスピードで音読したのか計測してみたら、1分間に約163語でした。
ネットで軽く調べたところ、TOEICテストを時間内に解き終えるスピードが150語/分、ネイティブのスピーキングスピードが200語/分らしいです。
学習者にしては速いけどネイティブ基準だとそうでもないくらいでしょうか。
この本が5万語だとして計算すると、全部音読するのに5時間かかることになります。
2週間でやると考えると、1日あたり20分音読すれば達成できるんです。
あまりにもざっくりとした計算ですが、実際マジでこのくらいでした。
本当に1日あたり20~30分、集中して音読していましたね。
音読は最強&毎日やるべき
この修行を通して悟ったことですが、
音読は最強の勉強法である
ということです。
この記事にもかなり詳しく書きましたが、声に出して集中して英語を読むことで、
- 発音がどんどんよくなっていくし
- 英語はスラスラ出てくるし(スピーキング力の向上)
- 語彙力も上がる
など、多方面の力が一気に伸びていくのを実感しました。
いや~、ほんとにやるべきですよ、音読。
英語の勉強方法には他にもいろいろなものがあると思いますが、多方面に一気に作用してくれる方法は音読以外におそらくないでしょう。
「単語だけを勉強して終わり」
とか
「リスニング教材を30分聴いて終わり」
みたいな日がある学習者は多いと思いますが、毎日の勉強に少しでもいいから音読を取り入れるのをおすすめします。
"英語モード"になる
集中してず~っと洋書を音読していると、
作者が憑依してきます。
そしてその状態は音読をやめても続き、ずっと作者が自分に乗り移ったみたいな状態(改めて文章にすると本当にクレイジーだなおい)になり、結果、
頭の中で英語がずっとグルグルしていて止まらない!
という状態になります。
「こわ!っていうかお前大丈夫か?」
と思った方もいるかもしれませんが、これは実は英語学習者にとって理想の状態です。
よく、留学のメリットして、「常に英語に触れられる」的なことが言われますよね?
あれは、常に英語にさらされることによって頭の中でずっと英語がグルグルしていることになり、結果24時間勉強しているような状態にできるってことです。
洋書丸ごと音読修行をガッツリやれば、別にアメリカに行かなくても同じ効果が得られちゃいます。
やりたい人へ注意点
23兆人に1人くらいの割合だとは思いますが、この修行に取り組みたい方のために注意点を書いておきたいと思います。
まず、面白そうな本を選ぶのは絶対です。
つまんない本を英語でまるごとしかも声に出して読むのはそれこそマジで苦行でしかないです。
ぼくが今回使った "The Subtle Art of Not Giving a F*ck"は自己啓発的な要素が多いのが自分好みで、
The Subtle Art of Not Giving a F*ck: A Counterintuitive Approach to Living a Good Life
- 作者: Mark Manson
- 出版社/メーカー: Harper
- 発売日: 2016/09/13
- メディア: ハードカバー
- この商品を含むブログを見る
勉強のためというよりも、読みたいから読んだ。せっかくだから声に出そう。
というのが実際のところです。
「どの洋書が面白いのかなんてわからない」
という人は、アメリカ版のAmazon(Amazon.com)の"Books"のジャンルから、レビューが1000件を超えている本を探せばたいていハズレはないです。
日本のアマゾン(Amazon.co.jp)だと洋書のレビューは件数が少ないのであてになりません。
どうなっても責任は取りません
普段、声を出す習慣があまりない人がこの修行に取り組むと、
まず確実にのどが枯れます。
なので、水を飲みながら、時にはのどあめをなめて、そして1日あたり1時間以内くらいに抑えて、とにかく無理はしないようにしてください。
(個人的におすすめなのは龍角散のやつ。)
あとは、
- やりすぎてランナーズ・ハイ的な状態になったのか、アドレナリン興奮状態で気持ちよくなったり
- やりすぎて疲れ果てたのか14時間ぶっ続けで睡眠
など、"まぁ問題はないだろうけど明るい話題ではないよね"的な現象も今回ぼくは体験したので、
やるなら自己責任で無理をせずに
ということは強調しておこうと思います。
・・・などと言っていますが、すっかりぼくは丸ごと音読のとりこになってしまい、すでに2冊目の音読修行に突入しました。仲間求ム!
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