TOEICの優秀賞「IIBC AWARD OF EXCELLENCE」を受賞しました!…って、これ一体なんなの?
今日(2017年5月11日)、家のポストを見てみると、TOEICを実施しているIIBCという機関から封筒が届いていました。
「IIBCがぼくに何の用?」と思いながら中を開けてみると、『IIBC AWARD OF EXCELLENCE』と書かれた冊子が入っていました。
さらに、その冊子の中には立派な賞状(らしきもの)が・・・!
「IIBC AWARD OF EXCELLENCE」とは?
「え、なにこれ?」
と思っていると、
「IIBC AWARD OF EXCELLENCE」ご送付のお知らせ
と書かれた紙が入っていました。
そこからちょっと引用してみます。
この度、一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)では、リスニング、リーディング、スピーキング、ライティングの英語4技能をバランスよく学習され、コミュニケーションツールとして英語を積極的に使われている皆様を応援させていただきたいという思いから、「IIBC AWARD OF EXCELLENCE」(以下、IIBC AWARD)を設立いたしました。
英語で「聞く」「読む」「話す」「書く」の4技能を測定するTOEIC Testsの公開テストを受験し、一定のスコアに到達された皆様に、毎年一度この時期に、IIBC AWARDをお送りさせていただきます。皆様は開設初年度の受賞者でいらっしゃいます。おめでとうございます!
とのこと。
要するに、TOEICに新しく優秀賞が開設され、自分がその初代受賞者のうちの一人に選ばれたということだったんです。
何点取ればもらえるの?
「IIBC AWARD」を受賞するための条件は、その年度(4月~3月)のテストで
リスニング 375点以上
リーディング 425点以上
(TOEIC LR 800点以上)
スピーキング 160点以上
ライティング 170点以上
を取得する、というのが具体的な条件になります。
ぼくは昨年度のTOEICでは
リスニング 495点
リーディング 490点
スピーキング 170点
ライティング 200点
を取得したので、条件を満たしていたわけですね。
ちなみに、初代の受賞者は合計で256名だそうです。
この賞が開設された本当の理由
「優秀賞取ったぜ~!イェーイ!」
という自慢がしたくてぼくはこの記事を書こうと思ったわけではありません。
本題はここから。
本題というのは、
これって一体何なの?
もっと具体的に言うと、
なんで急にこんな賞ができたの?
ということです。
確かなことは誰にもわからないというのが実際だとは思いますが、ぼくなりの考えがあるので書いていこうと思います。
まず、先ほど引用した部分からもう一度一部引用してみます。
英語4技能をバランスよく学習され、コミュニケーションツールとして英語を積極的に使われている皆様を応援させていただきたいという思いから・・・
続いて、IIBC公式HPでは、この賞を作った背景として
IIBCは、英語4技能をバランスよく身につけ、ビジネスや日常のさまざまな場面で英語を使って活躍していただきたいとの応援の気持ちを込めてIIBC AWARDを新設しました。
と書いています。
さて、注目していただきたいのが、繰り返し使われている「英語4技能」という文言です。
TOEICには大きく分けて「TOEIC Listening&Reading Test」と「TOEIC Speaking&Writing Test」の2つの試験があります。
(参考記事)
TOEIC LRとSWでは何が違うの?受ける前に知っておくべき違いを解説してみた!
要するに、リスニングとリーディングの力を測定する"普通のTOEIC"と、「話す」「書く」力を測定する「SWテスト」の2種類があるわけです。
しかし、この2つには大きな違いがあります。
それは人気・規模です。
普通のTOEICが年間250万人以上の受験者を抱えているのに対し、SW(スピーキング&ライティング)テストは3万人弱しかいません。
絶大なる差があるのです。
そして、TOEICを実施するIIBCはSWテストの受験者を増やすべく、大々的なPRを行ってきました。
結果、受験者は毎年増えていることは増えているんですが、LRテスト(普通のTOEIC)には全く及びませんし、依然として認知度もイマイチです。
僕がLRテストを便宜上"普通のTOEIC"と書いたのもそうですが、世間的に"TOEIC"と言ったらそれは「TOEIC LR」のことなんです。
しかし、様々な地域出身の人々が交流するグローバル社会において重要性が高まっているのは、「話す力」や「書く力」といった、発信力。
IIBCも、この流れに対応すべく、SWテストを強化したいと切実に願っています。
で、結局何が言いたいのかというと、IIBCは今回の「IIBC AWARD」を設置し、それを「TOEIC900点」にかわる新たな「到達点」として浸透させていくことで、「4技能を測るテスト・TOEIC」という認識を広めていきたいんだと思うんです。
いままで、TOEICにおけるもっとも一般的な最高到達点は「TOEIC800点」や「TOEIC900点」でした。
なので、TOEICで900点を取って「よし!目標達成~!」となって終わり、という人が多かったんです。
しかし、今回それよりも上の称号が出てきたことで、これらTOEIC LRの高得点取得者が、TOEIC SWをこぞって受験し始める・・・
ということが十分考えられますよね?
今回のこの賞のネライはそれだとぼくは分析しています。
いや、もっと率直に言いましょう。IIBCが言いたいのは、
「みんな、頼むからSW受けてくれぇぇぇぇぇ~~~~~~~!」
ということなんですよ笑。
勝手にIIBCにアドバイス
今回、こういった賞を設けたのは、個人的には面白い施策だったなと思っています。
ただ、こういう路線を展開していくなら、もうちょっと考えたらもっといろいろやり方あるのでは?と思うんです。
たとえば、TOEICのゆるキャラを作って、「IIBC AWARD」受賞者のみに限定フィギュアをあげるとか(ふざけてないですよ)。
「トイッ君」みたいな(ふざけてないです)。
というのも、ただの賞だけだと、インパクトに欠けるような気がするんですよね。
賞状で表彰されるだけなら「どうでもいいかなー」と思ってしまいますが、仮にトイッ君のフィギュアがもらえるとしたら、ぼくは全力で頑張ります。
こういう人多いんじゃないのかな。。
あと、条件を変えた別の階級を設けるのもいいと思います。
たとえば、SWテストで一定の条件を超えた人のみに与えられる「この人英語話せますよの証明」とか(ふざけてないんですよ)。
とにかく、もっと多くの人にテスト(特にSW)を受けさせたいなら、もっとゴリ押しでなんでもありでやっていったほうがいいと思いますね。
まとめ:TOEICは4技能で測る時代です!
というわけで今回はTOEICに新登場した優秀賞、「IIBC AWARD」について書いてみました。
書き忘れてましたが、IIBC AWARD受賞者限定のイベントなども今後開催される予定とのことです。
受賞された方、ぜひ会場で会いましょうね。
今回のこの賞の出現によって、「TOEICは4技能で測るテスト」という認識が広がり始めていくと思っています。
いままでLRしか受けてこなかったという人は、これをきっかけにSWテストの受験をし、IIBC AWARDをめざしてみるのもいいのではないでしょうか。
記事中で「どうでもいい」と書いてしまったんですが、賞状をもらって「おめでとうございます!」と言われたら悪い気はしません。むしろうれしいです笑。
ちなみに、TOEIC SWの勉強についてはどこよりも詳しく、わかりやすく、最高効率の方法を記事にまとめたのでぜひそちらも合わせて読んでみてください。