4ヵ国語を勉強するブログ

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英語学習相談「CDに合わせて音読すれば発音が習得できますか?」

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ブログを読んでいただいた方(Aさんとします)から英語学習法についての質問をいただいたので、答えていこうと思います。

 

今回いただいた質問はこちら。

 

はじめまして。Aと申します。ブログ楽しく拝見させていただいています。

学習法についてお聞きしたいことがあります。

私は今まで単語を覚える際、発音は無視して、目視で文字と意味だけを中心に覚えてきました。単語数としては7000語くらいです。

しかし将来的には会話もしっかりできるようになりたいので、発音の習得も目指すことにしました。

単語集を使い、再び中学レベルからひとつひとつ発音を確認していくという方法も考えたのですが、お金と時間の面で気が遠くなるので、NHKの語学講座のテキストなどをCDに合わせて音読する中で今まで覚えてきた個々の発音を確認していこうと思っています。

このやり方は効果的でしょうか?

 

この質問をもらった時「これに答えたらブログ記事ひとつになっちゃうな・・・」と思ったので、ブログ記事にすることにします。

 

Aさんの疑問ですが、要するに

 

「発音を無視して単語を覚えてきた人は、CDに合わせた音読によって発音の習得は可能か?効果的なのか?」

 

ということですよね。

これについて掘り下げながら、最終的にはぼくが考える最適の学習方法を提案してみようと思います。

 

こういう人は多い

英語学習者の中には、Aさんのような人は実はかなり多いんです。

理由は、ズバリ受験です。

 

日本では、高校受験でも大学受験でも、リスニングやスピーキングといった「発音の熟達度が重要な分野」が軽視されています。

筆記試験で発音の知識が問われることもありますが、問題のほんの一部でしかない場合がほとんどで、それに加え、発音が実際にはできなくても予備校で教わったテクニックで合格点が取れてしまうことも多いんです。

 

こうなると、必然的に

 

「発音はシカトして、ひたすら目視で意味がわかる単語の数を増やしていく」

 

という勉強方法が中高生にとって最もコスパの良い勉強方法になります。

 

そしてその結果として、「見たら意味がわかる単語はいっぱいあるけど、発音がわかっている単語はありえないほど少ない日本人」が量産されていくわけです。

 

実はぼくもこのような日本人のうちのひとりでした。

 

高校生の時『システム英単語』という単語帳を使って目視のみで単語をひたすら覚えまくり、発音がほとんどわからないにも関わらず、単語数の暴力によって、半ばゴリ押しで難関大学の英語試験を撃破したんです。

システム英単語 (駿台受験シリーズ)

システム英単語 (駿台受験シリーズ)

 

 

しかし、大人になって英語をやり直そうとした時に、その偏った語彙知識がかなり障害になりました。

もちろん細かい境遇は違うと思いますが、状況としては今のAさんに近いと思います。

 

音読で何とかなった

そこで発音をしっかりと覚えていくために取り組んだのが

  • CDを聞く
  • 音読する

の2つを通して発音を体に染み込ませていくという勉強でした。

まさに今回Aさんが取り組もうとされている勉強法です。

 

ぼくが使ったテキストは『みるみる英語力がアップする音読パッケージトレーニング』という本でした。

みるみる英語力がアップする音読パッケージトレーニング(CD BOOK)

みるみる英語力がアップする音読パッケージトレーニング(CD BOOK)

 

 

選んだ理由についてですが、作者の森沢洋介さんのファンだったのと、この本が中学レベルでストレスなく取り組めそうだと思ったから選んだだけで、そこまで深い理由はありません。

 

で、この本を使ってCDを聞きながら音読も繰り返し繰り返しやったところ、どうなったのか。ここが一番大事なところですよね。

 

単刀直入に言うと、この勉強法は大成功しました。

 

最初はうまく発音できなくてかなりストレスを感じていたんですが、だんだんスムーズに口が動くようになり、数か月程度で、

 

  1. 知っている英単語については発音がすぐさま言える
  2. 知らない英単語でも正しい英単語を推測できる(そしてたいてい当たってる)

 

という状態になりました。

 

なので、Aさんの質問に対する答えとしては、

 

「その勉強法で全く問題がないです。単語帳を使ってまたやり直す必要はありません。」

 

ということになります。

 

ところが、ひとつだけ注意点があります。

 

発音が学べるテキストにも取り組むべし!

ぼくが『音読パッケージ』に取り組む前に、1ヵ月強の期間を使い徹底的に取り組んだテキストがあります。

『英語耳』という本です。

英語耳[改訂・新CD版] 発音ができるとリスニングができる

英語耳[改訂・新CD版] 発音ができるとリスニングができる

 

 

(参考記事)

英語の発音ができるようになりたいなら『英語耳』!ネイティブばりの発音を身につけよう!

 

『英語耳』では、英語の発音ひとつひとつの音の出し方についての詳しい説明が載っています。

 

ぼくがCDを聞くことと音読で発音が習得できたのは、この『英語耳』に徹底的に取り組むことで「英語の発音ってこうなってるのね」という原則、ルールがベースとして頭の中に出来上がったからだと思うんですよね。

 

もしも『英語耳』にしっかりと取り組んでいなかったら、音読をしても、発音という観点からは無意味だったでしょう。

 

なので、Aさんも『英語耳』に取り組んでから、発音を意識した音読を進めていくのがおすすめです。

 

テキストについては、NHKのテキストの中から好きなものを選んで取り組めば大丈夫です。

ビジネス系なら『入門ビジネス英語』、ニュース系なら『高校生からはじめる「現代英語」』あたりですかね。

 

(参考記事)

NHKラジオ『高校生からはじめる「現代英語」』がおすすめ!対象レベル・使い方をまとめました。

 

挫折しそうになったら・・・

『英語耳』 に取り組んでから音読をスタートさせるのがおすすめ、と言いましたが、『英語耳』というテキストはなかなか継続が難しく、途中で挫折してしまう人も多いので、そこだけは注意しなければいけません。

 

1ヵ月前後の期間をとってみっちりやるのが理想ではありますが、まずは1週間必死に頑張ってみて、1週間経ったら、『英語耳』を使った学習はあくまでサブとして考え、1日20~30分程度だけ取り組む、というのが現実的な戦略かなと思います。

 

ぼくは英語耳にガッチリはまってしまってそればっかりやっていたのですが、今考えるとバランスを取ったほうが良かったのかなとも思ってるんですよね。

 

とにかく挫折しないことを念頭に置いて、良い感じの配分を見つけてみてください。

 

まとめると、

  • NHKテキストのリスニングと音読で発音を確認していく勉強法はかなり有効
  • ただし、発音に特化したテキストを消化してから(or消化しつつ)やるのがおすすめ
  • 挫折しないように注意

というのが返答になります。

 

以上、無料英語相談でした。

頑張ってください!

 

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(第2弾を投稿しました!)

kazuuiword.hatenablog.com