ダメな英語参考書にありがちな特徴9個!こんなテキストは絶対買うな!
英語学習者にとって、参考書選びは非常に大切です。
良い参考書を選べればOKなんですが、ダメなテキストを買ってしまうと、勉強がうまくいきませんし、さらに悪いケースだと、それでやる気を失って勉強自体をやめてしまうことすらあるんです。
ブログを読んでいただいた方が英語参考書を選ぶ際の参考になったらいいなという思いから、ぼくは普段、よく「おすすめの」英語参考書をピックアップしてレビューしているんですが、そういった記事を書いていく中で、逆に
「こういう参考書ってダメだよなぁ」
という特徴も自然とわかるようになってきたんです。
そこで、今回はいつもとは注目する角度を変え、
「こういう英語参考書はぜったいに買うな!」
という特徴を9個紹介していこうと思います(あと1個頑張れませんでした)。
みなさんが今後英語テキストを選ぶ際の参考になれば幸いです。
①分厚い
分厚いテキストには手を出しちゃいけません。
理由は、挫折する可能性が大きすぎるからです。
英語学習において最も大切なのは「勉強を継続させること」です。やめちゃったら100パーセントできるようになりませんからね。
いや、分厚い参考書を買いたくなる気持ちもわかることはわかるんですよ。
「ごっつい参考書だと、ちゃんと勉強しているような気持ちになる」
「分厚い参考書の方が、細かいことまでちゃんと書いてそう」
そう思って購入してしまう気持ちはわからなくもないです。
でも、できるようになる人は分厚いテキストは使いません。
その分野について必要なことが過不足なく書かれた比較的薄いテキストを使うことで勉強を継続させ、達成感を積み重ねていっているんです。
たとえば、いま最も売れている英語参考書のひとつである『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』は非常に優秀な本ですが、ボリューム感はほとんどありません。
どんどん話すための瞬間英作文トレーニング (CD BOOK)
- 作者: 森沢洋介
- 出版社/メーカー: ベレ出版
- 発売日: 2006/10/25
- メディア: 単行本
- 購入: 80人 クリック: 383回
- この商品を含むブログ (173件) を見る
また、TOEIC対策本として不動の人気を誇っている『特急シリーズ』も新書サイズくらいでページ数も200~300ページ程度です。
間違っても『英会話口語フレーズ集 4000』みたいな(架空の本です)ごっつい本は買わないようにしましょう。
②字が小さすぎる
パッと開いてみて字のサイズが小さすぎるテキストは避けましょう。
字のサイズが小さい参考書は、読みにくくてイライラしてきますし、本を開いて小さい字がばっと並んでいると、そもそも読む気が失せます。
「あまり気にならないけど」
という人もいるかもしれませんが、意識していなくても、小さい字を読むのには意外と大きな体力を使っているものです。どうせなら考えるほうにエネルギーは使いたいですよね。
③訳が同じページに載っていない
英文と、その日本語訳、この2つが離れたページに載っている参考書はその時点でナシです。
英文の日本語訳を確認するために、いちいちページを繰っていたら、それだけでかなりの時間を食ってしまうんです。これは効率は悪すぎます。
参考書を選ぶ際は、
「英文と日本語訳が見開きの同じページに載っているのかどうか」
をひとつの条件にしましょう。
ちなみに、NHKの語学テキストはその条件を満たしており、非常に優秀だと言えます。
おすすめの講座については下記の記事にまとめたので、ぜひ合わせてお読みください。
④無味乾燥すぎて読んでて飽きる
いわゆる"大学の教科書"みたいな、白黒で、小難しいことがドカーッと書かれている本は、内容が良さそうでも避けるのがベターです。
本を買う前にパラパラとめくってみて、
「勉強を続けられそうなレイアウト・紙面の構成なのか」
というのを絶対に確認しましょう。
ごちゃごちゃとしたムダな説明がないので、紙面がスッキリとしていて読みやすい。
それでいて適度にコラムコーナーなどがあり、学習者を飽きさせない工夫も適度に配置されている。
良いテキストはこのような特徴を持っています。
⑤音声がダウンロードできない
これは絶対の条件というわけではないのですが、CDが付いている教材よりも、ネットで音声をダウンロードする形式の教材の方がストレスが少なくておすすめです。
音声がCDに収録されている教材って、
- CDを取り出す
- PCに挿入する
- PCに取り込む
- スマホに入れる
という面倒な手順を踏まなければいけない上に、教材がたまっていくにつれてCDも増えていくので、CDの収納場所に困るようになるんです。経験あると思います。
ぼくも最初の方はCDケースを買ってちゃんと収納していたんですが、途中で面倒になり、今ではデスク上に
このようなマウンテンが形成されています。
なので、できればmp3をネット上からダウンロードする形式のテキストを選びましょう。
ちなみにもっと言うと、スマホのアプリをダウンロードするだけでそこから音声が聞ける形式がベストオブザベストです。
たとえばTOEICの教材を取り扱っている『abceed analytics』というアプリでは、そのアプリを無料ダウンロードするだけで音声が聞けるという超神アプリになっています。
これがめっちゃくちゃ便利なんですよ。
今後、すべての英語教材がアプリダウンロード型になってくれることに期待します。
⑥例文が少ない
抽象的なことばかりくどくど説明していて、具体的な英文が少ない参考書はアウト!です。
理屈も大事ですが、実践の方がもっと大切です。
例文が豊富に載った教材を選びましょう。
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⑦タイトルがやたら長い
『ネイティブフレーズを多数収録!どんなに英語が苦手な人でもゼッタイにできるようになる!本当に使われる生の英語を音読しまくれ!あなたの英語力をグッと上げてくれる珠玉の英文フレーズ集』
みたいなタイトルがやたら長い本はたいていハズレです笑。
タイトルをやたらに盛りまくるのは、中身に自信がない証拠・・・ということなのかもしれません。
⑧コンセプトがアヤシイ
『楽してペラペラ!』
という文言が入ったタイトルの本を見たら、
「そんなバカな」
と思うのが普通の感覚だと思います。
正解です。楽してペラペラになる方法は存在しません。
こういうアヤシイ本には騙されないようにしましょう。
そのほかには、『聞いてるだけで英語ペラペラ!』みたいなのもネットを中心によく見かけますが、
インチキ
なので、気を付けてください。
あと、ぼくは『ネイティブ』という言葉がタイトルに入っている本もちょっとアヤシイなと思っています。
デイビッド・セインという人がいます。
この人は「ネイティブ」という言葉がタイトルに入った本を多数出版していて、そこそこの人気も出ています。
でも、ぼくはこの人が嫌いです。
たとえば、『その英語、ネイテイブはカチンときます』という本。
その英語、ネイティブはカチンときます (青春新書INTELLIGENCE)
- 作者: デイビッド・セイン,岡悦子
- 出版社/メーカー: 青春出版社
- 発売日: 2010/02/02
- メディア: 新書
- 購入: 5人 クリック: 241回
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まず、ネイティブのために英語やってんじゃねぇんすよって話です。
これらの「ネイティブ本」は、「ネイティブのように完璧な英語を目指さなければいけない」という考え方に基づいており、さらにこのような本が売れることで、日本人学習者の中に「ネイティブ信仰」を増幅させます。
国際言語としての英語は、あらゆる形態で存在し、そのどれもを認めるというのが重要な性格のひとつです。
その英語の持つ包括性、それに触れるのが英語を勉強する楽しみでもあるわけです。
それを否定していくかのような「ネイティブ本」は、害悪でしかないんですよ。
⑨アマゾンの評価が低い
Amazonの評価があまりに低い本は避けた方がいいです。
最近は
「Amazonのレビューはあてにならない」
という認識も広がってきてはいますが、英語の参考書に関しては、レビューを投稿する人の鑑識眼が優れているのかわかりませんが、かなり信頼できます。
評価の高い本もレビューをそのまま信頼してOKです。
たとえば、神単語集である『DUO』には、なんと500件(!?)近くのレビューがついていて、星4つ半。
『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』に関しても、300件以上のレビューがついており、星4つです。
どんどん話すための瞬間英作文トレーニング (CD BOOK)
- 作者: 森沢洋介
- 出版社/メーカー: ベレ出版
- 発売日: 2006/10/25
- メディア: 単行本
- 購入: 80人 クリック: 383回
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リアル本屋でテキストを買う場合は、レジに行く前に、スマホでAmazonのレビューだけささっと見るクセをつければ、地雷を踏む可能性は少なくなるでしょう。
まとめ
というわけで今回は「ダメな」英語参考書にありがちな特徴を9個の項目に分けて紹介してみました。
参考書を選ぶ際の基準としてぜひお役立てください。
ちなみに、おすすめの参考書については、現時点で出ているテキストの中から10冊厳選した下記の記事や、
⇒英検1級・TOEIC900点の人がおすすめの英語参考書を10冊厳選してみた
最近の本だと、2016年に発売された英語テキストからランキングを作った下記の記事もぜひ合わせてお読みください。