4ヵ国語を勉強するブログ

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中検各級の難易度・レベルまとめ!何級を受けるのがおすすめなのか?【中国語検定】

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中国語学習者ならぜひ活用したいのが中国語検定です。

中国語検定(中検)は、国内で1番か2番目に有名な中国語の資格試験で、受験することで学習の目安として利用できたり、持っていると就職などの際にアピールポイントとして使えたりします。

年3回実施されていますが(1級に関しては年1回)、毎回の総受験者数が1万人~1万5千人を超えることもある大規模な資格試験です。

 

現在、中国語の勉強に励んでいる方の中には、中検の受験を検討されている方も多いと思いますが、まず気になるのが

 

  • 中検ってどのくらいの難しさなの?
  • 自分の実力だと何級を受けるのがいいの?

 

など、難易度に関することだと思います。

 

そこで今回は、中検2級を所持、準1級ギリ不合格だったぼくが、各級の難易度・レベルを詳しく説明していこうと思います。

 

ちなみに、参考として実際に出題された過去問の一部を掲載していますが、これらは公式HPから引用したものです。その他詳細情報についても、受験前に必ずご自身で公式HPをご確認いただくようによろしくお願いします。

中検・中国語検定試験

 

準4級は簡単な単語テスト

最も簡単なのが準4級です。

準4級はひとことで言うならば

 

基本500単語の単語テスト

 

で、『キクタン 入門編』などの基本500単語が覚えられる単語帳を1冊覚えることができれば、

キクタン中国語【入門編】中検準4級レベル

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あとは簡単な文の作り方、それと

 

初次见面。

(はじめまして。)

 

好久不见。

(お久しぶりです。)

 

などの簡単なあいさつフレーズが50個ほど頭に入っていれば、高得点での合格が見込めます。

 

簡単な問題で合格ラインが全体の6割なので、半年程度以上勉強されている方ならほぼ確実・・・と言ってもいいほどの確率で合格はできるでしょう。

 

なので、

 

「とりあえずなんでもいいから中国語の資格が欲しい」

 

という人や、

 

「大学で絶対取れと言われたから選択肢がない」

 

という場合ではない限り、数ヶ月以上勉強されている方は次に紹介する4級からの受験が個人的にはおすすめです

 

初心者は4級を受けよう

準4級よりひとつ上の級が4級です。

本当に初歩的な部分しか問わず、合格ラインも低い準4級とは違い、4級は中国語の基礎的な知識を一通り聞いてくる、なかなか骨のある試験になっています。

 

合格のために必要な単語数も、目安は約1000語です。

 

これは、学習者にとって簡単に超えられる壁ではないでしょう。

 

準4級は全体の合格率が毎回だいたい60%以上、高い時は80%近くに届くのに対し、4級は毎回の合格率は50%付近と、2番目に簡単な級ではありますが、半数近くの受験者が不合格となる本格的な試験だと言えます

 

ここで、第95回試験より2題ほど実際に出題された問題を紹介してみようと思います。

 

(3) 你 (     ) 京剧感兴趣吗?

①为 ②到 ③对 ④给

(大問2より)

 

答えは③です。

「对~感兴趣」で「~に興味がある」という意味になります。

選択肢を見ても、どれもよく使われる1字の単語で、これを最初から知識として知らないと正解にたどり着くのは難しいです。

 

(8)他昨天来了,今天 (     ) 来了。

①又 ②再 ③就 ④才

(大問2より)

 

正解は①です。

①と②で正解が分かれる問題です。単語帳的にはどちらも「また、再び」という意味なのですが、①の「又」は繰り返されたこと、②の「再」は未来に繰り返されることを示すので正解は①です・・・

 

とごちゃごちゃ言っても

 

「なんのこっちゃ」

 

という人も多いかと思いますが、この例を出して言いたかったことは、4級になると単純な単語暗記だけではなく、しっかりとした知識が必要になってきますよ、ということです

 

ゼロの状態から対策をするという人は早くて半年、仕事や他の趣味の合間でコツコツやっていくなら1年弱程度の勉強期間をみたほうがいいでしょう。

 

ちなみに、4級の具体的な対策については下記の記事でおすすめテキストの紹介もしつつ詳しく解説しているので、受験を検討されている方はこちらもぜひ合わせてお読みください。

kazuuiword.hatenablog.com

 

3級は基礎レベルの完成

基礎レベルの完成を試されるのが3級です。

4級では、必要な単語数が1000語でしたが、3級ではこれがぐーんと増えて約2000語となっています。

 

「多すぎる!!!」

 

と思った方もいるかもしれませんが、実際の中国語での会話を想像すると、ぼく自身の感覚的にも日常会話を満足にこなすには、この約2000語の習得は必須だなと感じます。

 

また、単語の多さだけではなく、その他の文法面などでも紛らわしい問題が出題されます。

 

(9) 结婚以后,他渐渐胖 (     ) 了。

①上来 ②出来 ③起来 ④下来

(第89回大問2より)

 

正解は③です。

このような補語の問題の他にも、正解が選びにくい量詞や接続詞などの難しめの問題も多く出題されます。

(何言ってるか意味不明な方もいると思いますが大丈夫です。とにかく簡単ではないということが言いたいんです。)

 

3級は、留学など、特別中国語だけに打ち込める環境でもない限り、少なくとも1年の勉強期間は必要だと考えてください。

大学生の場合、専攻ではない場合は、2年間週2回の授業を受けて合格するかどうか・・・というところです。

 

3級のさらに詳しい難易度については下記の記事でまとめているのでよろしければこちらもお読みください。

中検3級のレベル・難易度はどのくらい?学習期間は?

 

2級は仕事で使えるレベル

さて、続いては2級ですが、

 

3級からさらにボカンと難易度が上がると考えてください。

 

率直に言って2級は難しいです。

 

3級までとは違い、~単語覚えればOKみたいな基準が存在しませんし、単語の種類としても、普通の単語帳に載っているような単語に加えて、

 

麦当劳(=マクドナルド)

 

のような、単語帳には載っていないけど現地ではよく使う言葉なども範囲に含まれます。

 

ちなみに、ぼくは去年この2級に合格しましたが、3級にギリ合格するかな・・・というくらいのレベルから3回連続受験して3回目にやっと受かりました。対策を始めてから1年かかったわけです。

 

(参考記事)

合格者が語る!中検2級の勉強法とおすすめ参考書まとめ!

 

2級は、

  • ビジネスで中国語が使えるレベル
  • 大学で中国語を専攻している学生が3年か4年生の時点で取りたいレベル

くらいだと考えてください。

 

いままで準4級→4級→3級と順調に級を上げてきた人でも、合格までには1年くらいを見て、気合いを入れ直す必要があります。

 

難易度としては、

 

準4級<<4級<<<3級<<<<<<<<<<<<<<<2級

 

くらいの認識で間違いないです。

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準1級は最終目標!

2級は3級とは別次元で難しいと書きました。

準1級は、その2級よりもさらに別次元で難しいです。。。

 

まず、特筆すべきは合格ラインの高さです。

リスニング、筆記それぞれ100点満点のテストですが、合格点はどちらも75点以上

 

2級よりも難しい問題なのに合格ラインがさらに高くなっている。ヤバイです。ヤバすぎます。

 

もちろん、問題も難しいです。

特に、慣用句や四字熟語の学習をしないと準1級には絶対に合格できません。

 

(3)你再这样继续下去,早晚会在这件事上 (     ) 。

①栽跟头 ②炒鱿鱼 ③绕圈子 ④打水漂

(第90回試験大問2より)

 

三字熟語の問題です。答えは①。

 

「全然わからなかった」

 

という人も多いかと思いますが、これでも簡単な問題を選んでいます

 

さきほどと同じ形式で難易度を表すと、

 

準4級<<4級<<<3級<<<<<<<<<<<<<<<2級<<<<<<<<<<<<準1級

 

こんな感じですね。

 

日常生活ではほとんど使わないような表現も多いので、

 

「自分は日常会話でいいや」

「自分は仕事でちょこっとだけ使えればいいや」

 

くらいが目標の方は、最終目標を2級に設定してもいいと思います。

 

準1級は、中国語を上級レベルまで持っていきたい人の最終目標となる級です。

 

なので、中国語を身に付けてこれから武器にしていきたい、ガチでやっていきたいと考えている人についてはぜひとも全力で目指すのがおすすめです。

 

1級?なにそれおいしいの?

1級?なんですかそれ?そんなものがあるんですか?

 

・・・すみません。ふざけてしまいました。

 

いや、そうなんです。1級は存在を無視したくなるレベルで(?)難しいんです。

 

一般的には、1級は準1級合格後にさらに数年の鍛錬を経て取れるかどうか・・・と言われています。

 

1級だけは他の級とは違い、年1回のみの実施なんですが、それでも毎回の受験者はせいぜい200~300人程度、そして合格者はたったの20人そこらという超超超難関テストです。

 

ひとつ前で、準1級が最終目標と言ったのもこれが理由でもあります。1級が難しすぎるんですよね。

 

ただ、難しいとは言ったものの、問題を見る限りそこまでめちゃくちゃな問題というわけではなく、むしろ良問が揃っているなという印象を受けます。

 

なので、合格は無理にしても、上級者の方は過去問を用いてトレーニングをすると、かなりためになるでしょう。

中検準1級・1級問題集2018年版: 第91回~第93回

中検準1級・1級問題集2018年版: 第91回~第93回

 

 

で、準1級を取ったらたまに過去問を用いてトレーニングし、本番試験については年に1回のお祭りに参加するような気分で受験してみるのはいかがでしょうか。

 

実際ぼくも準1級に合格したら、1級に関しては合格は無理かもしれないけれど、お祭り感覚で参加して楽しもうと思っています。

  

まとめ

というわけで今回は中国語検定の各級の難易度を、具体的な問題を例に挙げながら解説してみました。

最後に一覧でまとめてみます。

  • 本当の初心者でとりあえず何かしらの資格が欲しい・・・準4級
  • 勉強を始めて半年以内の初心者・・・4級
  • 学習歴2年以内で、基礎レベルの完成を試したい・・・3級
  • ビジネスで使えるレベルを目指したい・・・2級
  • 上級者としての称号、最終目標・・・準1級
  • 1級?ごめんちょっとよくわからない。

こんな感じですね。

中検は問題のクオリティも非常に高く、しっかり対策して受験することで中国語力の底上げが期待できます。

学習者の方はぜひ受験を検討してみてください!

 

(こちらの記事もおすすめ)

中国語は独学で勉強できるの?ほぼ独学で中検2級のぼくが語る。

中検準1級に2回落ちたので不合格体験記を書いてみる。もっとこうしていればよかった!