英語の聞き流しに意味はあるのか?英検1級の俺が結論を出す!
批判は右から左へ受け流すかずーい(@kazuui81)です。
「ねぇねぇ、英語の聞き流しって効果あるの?」
これほんとーによく聞かれます。マジでよく聞かれます。
「え、なんでみんなこれ聞いてくんの?」
ってかなり謎だったんですけど、あれみたいですね、巷に
- 聞き流すだけで英語ペラペラ!
- 聞き流しで英語マスター!
みたいな教材が数多くあるからみたいです。
んー、わかります。そりゃあ聞きたくなりますわ。
だって、ぼくもゴルフが楽に上達する方法が宣伝されてたら、上級者に「あれってぶっちゃけ効果あるんですか?」って聞きたくなりますもん。
「聞き流しに効果はあるのか?意味はあるのか?」
一応、この問いにはぼくの中で、長年の英語学習の経験から答えは出ています。
今回は、それについて順番にわかりやすく説明していこうと思います。
ちゃんと聞いた方が効果は大きい
さて、まずは当たり前とも言えるような事実の確認からしたいと思うんですが、
聞き流すよりも、集中してちゃんと聞いた方が学習効果は大きい
ってのは「まぁそりゃそうだ」って納得できますよね?
英語のリスニング学習には実にさまざまな方法があります。
たとえば、リピーティングです。
リピーティングとは、英語をある程度聞いたらいったん音声を止めて、聞いた部分を自分の口で再生するトレーニング方法です。難しく言ってしまいましたが、要するに"オウム返し"ですね。
(参考記事)
⇒リピーティングのやり方と効果をまとめてみた!【英語リスニング勉強法】
似たような訓練方法にシャドーイングというのもあります。これは、リピーティングとは違い、音声は止めずに、聞きながら少し遅れて自分の口で発話するトレーニング方法のことを言います。
他にもいろいろなリスニングトレーニング方法がありますが、いずれにせよ、
だた聞き流すよりもしんどいが、効果は大きい
というのは確実です。
いや、本当に当たり前のことだと思うんですが、ここの理解が大事だと思うんです。
要するにぼくが言いたいのは、
- 聞き流すだけで英語ペラペラ!
などと宣伝している教材は、とにかく楽がしたい、しんどいことをしたくない、でもできるようになりたい、というみんなの甘えた心理を突いたものであり、さらに厳しいことを言うならば、
「聞き流しって効果あるの?」
とか人に聞いている時点で、
楽がしたい!楽がしたい!楽がしたい!
という気持ちが見え見えなのです。
はっきり言いますが、楽をして英語ができるようになる方法なんてものは存在しません。存在しないんですよ。
考えてみればこういうのっていっぱいありますよね?「楽して簡単ダイエット」みたいな。でも、実際は痩せるのは簡単なことではないですよね。
でも、聞き流しの効果はゼロではない
「英語なんて苦労しないと聞きとれるようになんかならねぇ!聞き流しなんて甘えた考えを捨ててリピーティングなりシャドーイングなり頑張れ!」
ひとつ前ではそんなことを言いました。
しかし!!!!
しかし but しかし!
しかーーーーし!
聞き流しに全く効果がないとは言ってません(!?)
「ダメだ、もうコイツ言ってることが・・・。」
と思ったかもしれませんが、待ってください。聞いてください。
聞き流しても脳は結構聞いている
実はぼく自身、聞き流しで英語を勉強していたことがあります。
大きな目標を達成できたのですが、その反動で燃え尽きてモチベーションがダウンしていた時でした。
集中して勉強する気が全く起きなかったのですが、とりあえず何かしらはやろうと思って適当に英語をかけっぱなしで聞いていたんです。
やっている最中はあまり効果を実感せず、「やっぱり聞き流すだけじゃダメか」と思っていたのですが、ある日日課のランニングをしていたところ、
頭の中に英語がドッとあふれてきたんです。
アヤシイと思ったかもしれませんがマジです。記事の最後で聞き流し英語教材を売りつけようとしたりしないので信じてくださいwww1000円のテキスト最高やっほい。
とにかく、その時に「聞き流してても脳にはわりと入ってるんだ」と実感したのを覚えています。
ランニングは脳を刺激するので、おそらくその関係でインプットした分があふれてきたのでしょう。
(詳しい科学的メカニズムについては全く知らないのでそこんとこよろしく!)
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聞き流しでリズムに慣れる
誤解していただきたくないのですが、聞き流しが魔法の方法で、続けてるとある日突然英語が頭にあふれだしてきてペラペラに!と言っているわけではありません。
聞き流してもある程度英語は認識され、少なくとも脳は刺激されると言っているだけです。
聞き流しで鍛えられるのは、細かい知識というよりは、英語のリズムが身体に浸透することだと思っています。
英語って日本語と比べるとイントネーションのアップダウンが激しいですよね?
日本語が平坦な道だとすれば、英語は上がり下がりが急な山道みたいなもんです。
アップダウンを大事にする英語という言語を習得したいのなら、その独特なリズムを身体レベルで会得する必要があります。
これに聞き流しはある程度の効果があるとぼくは思っています。
内容にそんなに注意しなくても、英語の持つリズムに慣れることはできるんです。
"英語スイッチ"が入る
"挫折しない"という意味でも聞き流しは効果が期待できます。
さっき、勉強のやる気が落ちていた時にぼくは聞き流しをしていたと言いましたが、もしもそれをやっていなかったら、勉強する習慣が完全に失われてしまい、しばらく全く勉強しないゼロの期間がダラダラと続いていたことでしょう。
聞き流しは、ちゃんと集中して聞くのよりは学習効果は小さいかもしれませんが、どんな形であれ"英語に触れる"ことで、学習自体をやめてしまうのを防ぐことができます。
「勉強自体をやめてしまう」これは英語学習を進めていく上でもっともこわいことです。
逆に言うと、続けてさえいればなんとかなるので、そのためにも聞き流しを活用するのは十分アリですね。
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結論、集中聞き+聞き流しの合わせ技が最強!!
では、ここまでをまとめて結論をサクッと出して終わろうと思います。
まず、聞き流しの効果うんぬんの前に、「楽して聞き流しだけで英語ができるようになりたい!」というスタンスでは確実に失敗するので注意です。
さきほども紹介したようなリスニングトレーニング方法を使って、聞き流すのではなくちゃんと集中して、つまり"集中聞き"で勉強を進めていきましょう。これが基本です。
しかし!聞き流しにも英語のリズムに慣れるという効果が期待できますし、適当に流しても無意識レベルでは結構頭に入っているので、疲れた時などの学習に取り入れるのはかなりアリです。
結局、集中してちゃんと聞くのが基本で、それが大前提なのですが、疲れた時ややる気がイマイチ出ないときなどは聞き流しをして、慣れ&挫折防止を図っていくのがベストです。
2つの方法の合わせ技が最強・・・というのがぼくの結論になります。
ちなみに、聞き流しの勉強方法については『英語は逆から学べ!』という本が面白かったです。
少々言っていることが極端ですが、英語学習の参考になると思うので、ぜひ読んでみてください。中古ならたぶんかなり安いです。
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