英語と中国語は勉強方法が全然違います!これを知らないと失敗しますよ!
汚い言葉ばかり勝手に覚えてしまうかずーい(@kazuui81)です。
英語にプラスアルファで中国語を勉強する方が増えたな~と感じています。
身もふたもない言い方ですが、中国語って、金になりますからね。
今までは、仕事で使えるスキルになる外国語と言ったら英語でしたが、巨大な市場である中国に進出する企業や、日本に来る中国人旅行者が増えたのが大きな原因でしょう。
中国語を勉強する、それはめちゃくちゃいいことだなと思いますが、多くの人がやってしまうのが、
英語と同じ方法で中国語を勉強してしまう
ことなんです。
もちろん、英語も中国語も言語という点では同じなので、ある程度は同じアプローチでいいんですが、英語・中国語それぞれの性格を考えて、適切な勉強方法を採っていかないと、
まぁ~失敗します(°▽°)
というわけで今回は、英語も中国語もペラペラな自分が、2つの外国語の勉強方法の違いについて書いていこうと思います。
英語ができて中国語もやりたい方はもちろんのこと、
- 中国語ができて、次に英語をやりたい方
- 同時に勉強したい人
もぜひ参考にしてみてください。
中国語は"レゴブロック"である!
英語と中国語の学習で最も違うのは、文法学習です。
わかりやすいように、建築でたとえてみます。
英語という家を建てる場合、作り方は普通の家と同じです。
つまり、
(英語の場合)
骨組み(文法)をしっかりと作ってから壁(単語)を塗る
という方法になります。
たとえば、「○○は~です。」という文が作りたいとしましょう。
その場合、
- I am ~.
- You are ~.
- He is ~.
- She is ~.
- They are ~.
という骨組み(文法)をまずは覚えなければいけません。
それを覚えてからはじめて"~"の部分、つまり壁(単語)を塗って文が作れるようになるわけです。
この順番を間違えてしまったらどうなるでしょうか?
つまり、しっかりとした骨組み(文法学習)を作らずに、壁(単語)を塗ってしまった場合です。
骨組みがしっかりしていないのに壁だけを塗ったら、ふにゃふにゃで、とてもじゃないですが立派な家なんて建ちませんよね?
中国語に骨組みはない!?
ひとつ前の話を聞いて
「そんなの当たり前じゃ~ん」
と思った方もいるかもしれませんが、実は中国語の学習においてはその通りではありません。
再び建築にたとえてみます。
中国語という家を建てる場合、骨組みは必要ありません。
何もないところにいきなり壁を塗って大丈夫です。
「えぇ~~~~」
と思うかもしれませんがそうなんです。
以前、同じ内容をツイートした時に、友達の中国人からこのような返信をもらいました。
省略があればもっとひどくなります。こんなかんじ:⭕️框搭了再垒砖/搭了框再垒砖/搭框了再垒砖/搭框再垒砖/搭框垒砖/垒砖先搭框/垒砖框先搭/❌垒砖框搭先/砖垒/垒砖搭框/😆😆😆
— sgqy (@sgqyz) 2018年7月17日
日本語でこれと似てる面白い表現はありますか?w
框搭了再垒砖
(枠ができてからレンガを積む)
という中国語の文は、他に
搭了框再垒砖
搭框了再垒砖
搭框再垒砖
搭框垒砖
垒砖先搭框
垒砖框先搭
と言っても意味が通じるのだそうです。
この例からも分かる通り、中国語は「絶対にこの順番でこの言い方じゃないとダメ!」という文法のルールがゆるく、単語を適当に並べても発音さえしっかりとしていれば結構通じちゃいます。
英語はしっかりと家を建てるイメージですが、中国語は、レゴブロックのように、単語というひとつひとつのピースをパチパチとはめていけば家ができてしまうのです!
(中国語学習はレゴブロックのごとし。)
もちろん、中国語でも文法学習は必要ですが、英語よりも重要性はグッと下がります。
単語学習やリスニングトレーニングに疲れた時にサラサラッと文法テキストを読んでいくくらいでオッケーですよ。
発音の重要性
中国語学習では、英語よりも2倍、発音トレーニングに時間を割いてください。
英語においても発音は大事なのですが、英語の発音は8割できていれば通じます。
それに対し中国語の場合は、95%できていないと通じないと考えてください。
また、そもそもの話、英語よりも中国語の発音の方が体感的に2倍難しいので、時間をかける必要があります。
おすすめなのが『紹文周の中国語発音完全マスター』というテキストです。
普通に本屋に売っている参考書ですが、あらゆる教材の中でこれがベスト(だと思う)です。
この本を使って1ヵ月程度トレーニングすれば中国語の発音ができるようになります。
無味乾燥でキツい特訓ではありますが、この段階を超えないと一生中国語はできるようにならないので必須の段階だと思って頑張ってみてください。
単語学習も全然違う!
ここで問題です。
次の英語の意味はなんでしょうか??
Security Council
正解は「安全理事会」です。
続いて、もう1問。
次の中国語の意味はなんでしょうか??
安全理事会
正解は、「安全理事会」です。
・・・とまぁこれは極端な例なのですが、このように、中国語の単語は日本語と全く同じだったり、同じではなくても見ただけで意味が類推できてしまうものがかなり多いんです。
「英語と中国語ってどっちが難しいの?」というテーマで書いた下記の記事でも言いましたが、
参考:英語と中国語ではどっちが難しいのか?3つの角度から考えてみた!
日本人学習者は漢字をすでに知っているので、語彙学習の面では莫大なメリットがあるんですよね。
中国語の単語は意味をすぐに覚えられるので、単語学習は「どうやって発音するのか?」に8割のエネルギーを割いてしまって大丈夫です。
英語学習では、
- 意味を覚える
- 発音を覚える
このどちらのプロセスにもエネルギーを割かなくてはいけません。
カタカナ語には注意せよ!
ひとつ前でも言った通り、中国語では意味の類推ができるので楽なんですが、ひとつだけ難しい点があります。
それは、カタカナ語です。
日本語には、英単語をそのままカタカナにして日本語にしてしまうという性格があります。
ソフトウェア
アイスクリーム
キーワード
リスク
イベント
これらの日本語はそのまま、
software
ice cream
key word
risk
event
と、英語の発音で発音すれば、細かい違いはあれど意味は基本同じです。
このように、カタカナ語のおかげで、実は日本人は勉強する前から大量の英単語を覚えているんです。
中国語は全然違います。
英単語はすべて漢字にして取り込んでしまうという、日本語とはまた違った豪快さを持ち合わせています。
「アイスクリーム」は中国語で
冰激凌
と言います。
発音は「ビンジリン」で、「ice cream」とは似ても似つかないものとなっています。
勉強していない人は全くわからないと思いますが、「氷」みたいな漢字が入っていたり、「激しい」の「激」という字があったりで、なんとなくアイスクリームの雰囲気は感じ取っていただけるかとw
中国語は単語の意味を類推できるものが多くて学習しやすいのですが、唯一カタカナ語だけは、日ごろから
「このカタカナ語って中国語ってなんて言うんだろう?」
と疑問を持つクセをつけておく必要があります。
まとめ:中国語は適当にやれ
というわけで今回は英語と中国語の勉強方法の違いについて書いてみました。
やっぱり、いちばん大きいのは最初に言った文法学習の違いですね。
語弊を恐れずに言うならば、
中国語は、英語よりも適当に勉強してください。
細かいことにばかりこだわっていると、全然勉強が進みません。
何がともあれとにかく有無を言わさず単語を覚えまくって、聞きまくって、読みまくってみてください。細かいことはだんだんわかってきます。
英語は、丁寧にやってください。
細かいことにもこだわって、骨組みをしっかりと作っていくイメージを持ってやっていきましょう。
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初心者向けのおすすめ中国語学習法についてはこちらの記事に詳しくまとめています。