英語ができる人は第二外国語も成功しやすいのか?英語と中国語ペラペラのぼくが語る。
電子辞書よりスマホアプリ派のかずーい(@kazuui81)です。
ぼくは英語ペラペラ、第二外国語として学んでいる中国語も、ビジネスレベルと言われる中国語検定2級に合格し、話すのもまぁはたから見たらペラペラと言えるくらいにはできます。
勉強した順番ですが、英語を英検1級レベルまで仕上げた後にゼロからまた中国語の学習を開始しました。
中国語を学んでいく中で、
「英語ができている状態で中国語を学んでよかった!」
と思った点と、
「英語が邪魔してるよ・・・」
と感じたマイナスポイントがあったので、今回はそれらを共有していく中で、「英語ができる人は第二外国語も成功しやすいのか?」という疑問に答えを出していこうと思います。
英語の能力が現時点で
- ペラペラ!
- ペラペラではないけどまぁ得意。
みたいな方の中には、さらに別の外国語を勉強して、
日本語、英語+第二外国語ペラペラのトリリンガル
を目指してみたい・・・という人がいると思います。
そのような方の参考になれば幸いです。
挫折する確率が低い
語学学習に励んでいる方ならご存じだと思いますが、語学学習は挫折との闘いです。
挫折せずに継続できるのかが成功するのかどうかを決めます。
いくら語学が不得意な人でも、あきらめずに学習し続ければいつかはできるようになりますからね。
で、英語のレベルがすでにある程度のレベルに達している人が第二外国語をやった場合、一度外国語学習に成功しているので、挫折しそうになっても、
「まぁ何とかなるだろう」
と楽観的に考えて、学習を継続することができます。
同じ分野で一回成功しているというのは本当に大きいんですよ。
ぼく自身、英語を頑張って勉強していた時は、
「絶対にものにしてやる!」
という気持ちがある一方で、
「ほんとに自分が英語なんか話せるようになるんだろうか・・・?無理なんじゃないだろうか・・・?」
という気持ちも常に心のどこかにありました。
でも、中国語を勉強していたときはそのようなマイナスの感情はゼロでした。文字通りゼロです。
「まぁいけるっしょ」
っていう余裕があったんですよね。
勉強自体がスムーズに進む
英語学習に一度成功していれば、第二外国語を始めたまさに最初の段階でも、
「で、何をどうすればいいの?」
とはなりません。これも大きなメリットですね。
たとえ違う外国語であっても、単語を覚えたり、リスニングのトレーニングをしたり、広い視点から見ればやることはだいたい同じです。
そうなると、英語学習を通して得られた
- 単語の覚え方
- リスニングのトレーニング方法
などをそっくりそのまま応用してやればほとんどの場合オッケーです。
ぼくも、中国語学習ではリピーティングや瞬間作文など、英語学習で効果があったテクノロジーをそのまま応用しました。
参考:リピーティングのやり方と効果をまとめてみた!【英語リスニング勉強法】
似ている言語なら特に成功しやすい
もしも学びたい第二外国語が英語と似ている言語だとしたら、さらにスムーズに学習が進んでいくでしょう。
英語はゲルマン語派という分類に入る言葉で、これと同じ
- ドイツ語
- オランダ語
などはいわば英語の"兄弟"みたいな言語で、かなり似ています。
自分もドイツ語をちょっとかじっていますが、出てくる文法事項のほとんどが、
「っていうかこれって英語で言うところのあれじゃ~ん」
という感じです。
全くのゼロからドイツ語を勉強するのと、英語をやってから勉強するのでは、スムーズさがまるで違いますよ。
他にも、フランス語などのロマンス語派(他にはスペイン語やイタリア語)も英語と語彙が似ているので取り組みやすいでしょう。
全く違う言語は注意!
「英語学習の時に使った方法がそのまま応用できる」
と言いましたが、英語とあまりに違う言語については、勉強方法を一部変える必要があるので注意してください。
例を挙げるとすれば、ぼくも勉強した中国語です。
参考:英語と中国語は勉強方法が全然違います!これを知らないと失敗しますよ!
中国語において最も大事なのは発音です。発音を全て徹底的にトレーニングしまくってから文法や語彙学習に入るのがセオリーなんです。
語彙についても、中国語では漢字が使われているので、日本人は見て意味が類推できてしまいます。
なので、語彙学習は「どうやって発音するのか?」を重点的にやるべきです。
このように、全く違う言語になると勉強方法が違うので注意が必要です。
中国語のほかにはアラビア語やロシア語がこれに該当しますね。
モチベーションが下がりがち
さて、ここまでポジティブな要素を並べてきましたが、ここからはマイナスポイントです。
第二外国語を勉強するモチベーションって、たとえばフランス語ならフランスで使いたい!、中国語なら中国で使ってみたい!的な感じだと思うんですが、実際に現地に滞在しない限り、
英語の方が圧倒的に便利
であり、なんなら現地でも英語が結構通じたりするので、
「っていうかこれさ、英語だけで実際なんとかなっちゃうよね。第二外国語勉強する意味って何?いや、勉強する意味があるのはわかるんだけどさ、割りに合わなくない?」
となってしまちがちなんです。
断言できますが、他の外国語と比べると、英語は群を抜いて便利であり、最強コスパの投資です。
英語マジで便利です。英語すげぇ。本当にすげぇ。
目的をはっきりと!
このように、
「英語以外になんかひとつ外国語できたらいいよね♪」
程度でうまくいくほど甘くはないのが第二外国語学習です。
大事なのが明確な目的意識を持つことです。
たとえば韓国語なら、「韓国ってなんかいいよね☆」ではなくて、
「韓国ドラマを字幕なしで楽しめるようになりたい!」
くらいまで明確に目標を立てる必要があります。
「アラビア語を勉強して外交官になり、中東和平問題を解決する!」
みたいに高尚な目標である必要はありません。
「エジプト出身のあの子に振り向いてもらいたいからアラビア語やるぜひぇぇー!」
とかでも全然いいので、
- 明確であり
- 英語では代用がきかない
ような目標を立ててモチベーションをキープできるようにしていきましょう。
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英語学習に戻りたい・・・!
外国語学習は、上達すればするほど楽になっていきます。
なので、第二外国語学習は、必然的に英語学習に比べてストレスが大きいものになります。
これが「英語の勉強したい・・・!」という欲を生むんですよね。。
だって、英語はもうすでにある程度できているわけですから、何か読んでもほとんどの単語はわかり、リスニングも聞いたらだいたいわかるわけです。
人によってはニュースや海外ドラマをエンジョイするのが"勉強"だったりもするでしょう。
そんな状態で、第二外国語の基本単語を地道にコツコツ覚えたり、基本ほとんどわからないリスニングに挑戦するのはかなりツラいものがありますよ。
「もうすでに得意な英語をもっと得意にする方がいいんじゃね・・・?」
という気持ちを振り切ってつまらん勉強をしなければいけません。
これはマイナスポイントですね。
結論:成功しやすいわけじゃない・・・けど
というわけで英語をやってから第二外国語に挑戦する際のメリットデメリットを並べてみました。
ここまでで書いた通り、ポジティブな要素もネガティブな要素もあるのですが、
ネガティブな要素の方が大きいのではないか?
というのがぼく個人の結論です。
一般的には、何かすでにできている状態から第二外国語を学ぶと成功しやすいと言われています。
ぼくの周りにもそういう人がいます。というかぼく自身もそうです。
しかし、英語ができて第二外国語に挑戦して頑張っちゃう時点でかなりの語学好きで、そもそも得意な人も多く、それで「みんなそうです!」とは言えないと思うんですよ。
ひとつ目のメリットとして「挫折しにくい」というのを挙げましたが、やはり明確な目的意識がないと続きません。
始めたけどなんとなくやめてた・・・というパターンが、成功してる人の影にごまんとあるのだと想像しています。
また、言い忘れましたが、第二外国語をやると、ひとつの言語に費やせる時間は単純に半分になってしまいます。
学習する言語を増やすほどすでに覚えた単語も忘れていきます。
ぼくも中国語にハマりすぎて英語をサボりまくってしまいました。
参考:英語は勉強しないと忘れる!2年間サボった自分に起きた変化とやっておけばよかったこと。
・・・となんかネガティブな話になってしまいましたが、
それでも!
それでも、マイナス要素があっても、自分はこの言語を学習したい、どうしても勉強したいんだ、という心の底からの願望があるのかどうか、第二外国語学習が成功するのかどうかはそこがキーだと思いますね。
それでは!
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多言語学習のメリットとデメリットについては以下の記事にまとめています。
学習者の少ない外国語、いわゆる"マイナー言語"の勉強方法についてはこちらの記事をぜひお読みください。