英語の次に勉強する外国語には何がおすすめなのか?
英語の勉強がある程度進み、結構できるようになってくると、
「何か別の言語も勉強してみたいな」
と思うようになる人がいると思います。
英語の他に別の外国語を勉強してみるのは実際すごくいいことで、新たな言語を学ぶことで視界が広がります。
また、英語を一歩引いた新しい視点から見直すことができるので、今までやってきた英語学習に関しても良い影響があるんです。
ただ、「どの外国語を学習するのか?」については結構悩むところですよね。
今回は、英語の学習がある程度進んでいる人が、どれかもう一つ外国語を勉強したいなと思ったときに、何がおすすめなのかを考えてみようと思います。
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好きな言語を選べばいいけど・・・
英語の次に勉強する外国語としては、基本的には
自分が興味のある言語
を選べば大丈夫です。
これが大原則。
勉強しようと決心するまではいかなくても、これまで、
- フランス語ってちょっとオシャレ
- ドイツ語語ってかっこいいな
- スウェーデンの文学を原書で読めたらいいのに!
- 韓国語ができたら・・・
などなど、なんでもいいんですが、「ちょっと心を動かされた言語」というのがひとつくらいはあると思うんですよ。
これを選ぶのが基本です。
「こいつ、当たり前のことを言ってるな?」
と思ってますね?笑。
はい。確かにこれは当たり前のことです。
「好きな言語を選んで勉強しよう」と言っているだけですからね。
ただ、実はひとつ落とし穴があるんですよ。
それは、選んだ言語の教材が豊富にあるとは限らないということです。
英語を勉強していると、他の言語についても、まぁ英語ほどではないにしろ、テキストがちゃんとあるんじゃないか、という思い込みに陥ってしまいがちです。
しかし、英語以外の言語は、一部の言語を除いて、教材がかなり乏しいというのが現状です。
フランス語や韓国語、中国語、ドイツ語などは比較的教材が充実している言語ですが、世界にあるほぼ全ての言語については、日本に教材がほとんどないという状況です。
たとえばウクライナ語をやりたいと思ったとしましょう。いまAmazonで調べてみましたが、ほとんど教材がありません。
そうなると、ウクライナ語に似ているロシア語を勉強してからとか、ロシア語のテキストをヒントにしながらウクライナ語を勉強するというのが最適解になるでしょう。
ただ、そのロシア語さえも英語と比べると圧倒的に教材が乏しいです。そんな学習環境なんです。
教材が少ない外国語を勉強する際は、学習方法を自分で創意工夫していかなければいけないので、挫折する可能性が飛躍的に上がります。
好きな言語を選ぶのが基本ではありますが、教材の充実度を含めた学習環境は果たしてどうなのか、それを調べてみるのも大事なんです。
具体的には、「○○語を勉強したいな」と思ったら、Amazonで「○○語」と検索してみて、参考書がどのくらい出てくるのか調べてみましょう。
1、2冊しか出てこなかったら、かなり独学が厳しくなります。そういう場合は考え直した方がいいかもしれませんね。
具体的に言語を挙げて考えてみる
英語の次に勉強する外国語としては、好きな言語を選ぶのが原則ですが、教材が充実しているかわからないから注意、ということを書きました。
しかし実は、教材の充実度以外にも、たとえば英語との関連性や、日本人としてその言語を学ぶことのメリットなど、色々な要因があります。
そして、それらを考慮すると、どうしても英語の次に勉強するのに"おすすめ"な言語というのが出てきてしまいます。
ここからは具体的に、英語の次に学習するのに"おすすめ"な外国語をいくつか挙げていきますが、あくまで「自分の興味のある言語を学習する」というのが大原則であることは忘れないでください。
参考程度ということでお願いします。
ドイツ語
まずは、ドイツ語です。
ドイツ語は、英語と共通の祖先をもつ言語で、言ってしまえば"兄弟関係"にある言語です。
なので、ドイツ語と英語はかなり似ています。
特に文法面では非常に似ていて、現在完了や関係代名詞などはドイツ語にもあります。
ただ、ドイツ語の方が文法が複雑です。
ドイツ語の文法は本当にクレイジーです。勉強していると頭が爆発しそうになります。
ドイツ語の方が、英語よりも古い文法規則のなごりが強いので、文法上のルールが多く、よって学習者が覚えなければいけないことも多くなるんです。
しかし、ドイツ語を勉強することで、英文法に対する理解を深めることができます。
参考書に関しても、第二外国語の中ではかなり充実している方なので、おすすめだといえます。
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ドイツ語をゼロからはじめる初心者におすすめの参考書・本を紹介します!
また、英語の知識を利用してドイツ語が勉強できるテキストも何冊か出ています。勉強する人は積極的に活用していきましょう。
フランス語
ドイツ語は文法面で英語に似ていると言いましたが、フランス語は語彙の面で英語に似ています。
フランス語は歴史的に、英語の語彙に最も大きな影響を与えた言語のひとつ。
フランス語も、英語に対する理解が深まるという点で英語の次に勉強するのにおすすめなんです。
また、参考書はかなり充実しています。
第二外国語の中でも女性を中心に人気が高いからでしょうね。
ちなみにですが、言語学的にフランス語と同じグループに属する言語に、イタリア語やスペイン語があります。
英語→フランス語と勉強したら、これらの言語の学習にもスムーズに入っていくことができます。
フランス、イタリア、スペインなどに対して文化的な興味を持っている人は多いでしょう。夢は広がる一方です。
英語を勉強した人がフランス語を勉強するにあたっていちばんおすすめのテキストは『フラ語入門、わかりやすいにもホドがある!』です。
タイトルのとおり、とにかくわかりやすいのが特徴。分厚い本というわけではないのに、到達点もかなり高いです。
中国語
中国語がおすすめな理由は3つあります。
身も蓋もない話になってしまいますが、ひとつは、単純に金になりやすいからです。
一番金になる言語は何なのかという話になると、圧倒的に英語なんですが、じゃあ英語の次は何なのかという話になると、中国語一択だといえます。
中国語の通訳案内士は忙しすぎて休みがないと聞きました。
通訳案内士のような専門職ではなくても、中国や台湾企業と取引をしている会社に勤務している人なら、中国語ができればそれを活かせる可能性が大いにあります。
「仕事で使えるレベルの中国語を身に付けるなんて何年もかかるのではないか」
と思う人もいるかもしれませんが、実はそんなことはありません。
漢字を知っている我々日本人にとって、中国語のリーディングはかなり楽です。
重要な単語と基礎的な文法を覚えれば、少なくとも取引先から来たメールを読解するくらいのことはできるようになってしまいます。
これが、中国語がおすすめな2つ目の理由です。
つまり、中国語は比較的学習が楽なんです。
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また、ヨーロッパ言語ネイティブと比べて、中国語ネイティブは英語ができる人が少ないです。
なので、英語に加えて中国語ができると、それはコミュニケーションを取れる人の数が潜在的にかなり増えることを意味します。
これが3つ目の理由。
ドイツ語やフランス語ができても、結局英語ができるネイティブが多いので、実用性という面ではあまりメリットがありません。
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ビルマ語、インドネシア語、ベトナム語
「中国語は金になる(かも)」ということをひとつ前で書きましたが、お金の話で言うと、
- ビルマ語(ミャンマー語)
- インドネシア語
- ベトナム語
などの、今後経済発展が期待される東南アジア諸国の公用語もおすすめだといえます。
これら発展途上の東南アジア諸国は、特にインフラ面で数多くの日本企業が進出しており、現地の求人も最近増えてきています。
今は英語の次に稼げそうな言語といったら中国語ですが、5年後10年後には、間違いなくビルマ語やインドネシア語にこの地位を取られているでしょう。
オランダ語
「なぜ急にオランダ語?」
と思ったかもしれませんが、英語とオランダ語はめちゃくちゃ似てるんです。
フランス語やドイツ語のときに、これらが英語と似ていると言いましたが、オランダ語はそれ以上です。
オランダ語はぼくも勉強していますが、文法規則を覚えていると、
「これって英語のあれじゃん!」
という瞬間だらけなんです。
マイナー言語なので参考書はかなり限られてしまいますが、英語との関連性でいうとオランダ語はかなりおすすめだと言えます。
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ちなみに、オランダ語の他にも、英語の属するゲルマン語派というグループに属する言語は、総じて英語と文法や語彙面で似ているので、勉強することで相乗効果で理解の向上が見込めます。
例としては、スウェーデン語やデンマーク語などですね。
スウェーデン文学が好きだという人はぜひチャレンジしてみてください!
まとめ
というわけで今回は「英語の次に勉強するのにおすすめな外国語は何か」というテーマで書いてみました。
第二外国語を何か勉強することで、世界が広がりますし、英語学習に対しても何らかの良い影響を与えてくれます。
英語だけできる人との差別化もできるかもしれません。
ぜひ英語以外になにか外国語を勉強してみてください!
ちなみに、学習者が圧倒的に少ない、いわゆる"マイナー言語"の勉強法についてはこちらの記事でおすすめの勉強方法をまとめているので、ぜひ合わせてお読みください。
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