学校の英語の授業なんていらない!自習した方が全然マシ!独学ペラペラからの新提案。
独学で英語ペラペラのかずーい(@kazuui81)です。
いきなりですが、
学校の英語の授業って全部ムダじゃないですか?
いまこの記事を読んでいただいている方は中学校から始まり、高校、人によっては大学と英語の授業を受けたというパターンが多いと思いますが、
中学、高校、大学、これらの英語の授業、基本全部いらないとぼくは思っています。
小学校から正式な教科になる動きも進んでいますが、こんなのも絶対いらないですね。
今回は、
学校の英語の授業、ここがダメすぎる!
とさんざんディスりまくった挙句、
こうすればマシじゃないの?
という新提案をしていこうと思います。
中3で高校文法までマスター!?
「学校の英語の授業ってムダだよなぁ」とはっきり思ったのは大人になって英語を勉強し直してからですが、よくよく考えてみるとこれに関連した原体験がありました。
ぼくは中学生の時、英語は学校と塾の授業を真面目に聞き、テスト前も対策をしっかりとやって、毎回テストで90点以上は取っていた優秀な生徒でした。
ただ、それでも「自分は英語が得意だ!」という意識は全くなかったんですよね。
むしろ、学校の英語教育に対して次の2つの疑問を抱いていました。
①なんで話せないの?話さないの?
「ちゃんと勉強していて成績もいいのに、なんで話せるようにならないんだろう?」
というのは常に疑問に思っていました。
自分含めて、テストで良い点数を取っているはずの生徒が誰も英語で会話ができなかったんです。
一応、アメリカ、カナダから来た先生がいましたが、授業外で生徒と絡むことはあっても、ほぼ100%生徒側がふざけたりイジったり(日本語で!)するだけのコミュニケーションで、彼らには悪いですが、何の役にも立っていませんでしたね。
英会話ができるように!
そのころからなんとなく自分の中で
「英語が話せるようになりたい」
とは思っていたので、とりあえずそのアメリカ人の先生にめちゃくちゃな英語で積極的に絡んでいくことにしましたw
最初はほとんどコミュニケーションが取れなかったんですが、試行錯誤していくうちに、
会話
↓
言いたかったけど言えなかったことを日本語で記録
↓
家に帰って言い方を調べてメモ
↓
次の日に実際に使ってみる
というサイクルがうまい具合に回り出し、数ヶ月後には、簡単な英会話ならできるようになっていました。
いま振り返ってみると、発音は悪かったし、ミスも多かったですが、十分コミュニケーションは取れていたと思いますね。
②勉強の順番おかしくね?
中学1年生のとき、「一般動詞の過去形」というのを学習しました。
これは簡単に言うと、「歩く(ウォーク)」「取る(ゲット)」みたいな普通の動詞の過去形のことです。
「なるほどこういうことなのね」
という感じで順調に勉強していたのですが、ふと、
「っていうかamとかisみたいなbe動詞の過去形は何なの?」
と疑問になって先生に聞いたんです。
そうしたら、
「それは中2で習う」
と言われたんです。
・・・オカシイダロウ!!イマオシエテクレヨ!!!!
ワーイジャパニーズピーポーなわけです(自分も日本人)。
仕方なく先輩に聞いて「それはwasとwereだよ」と教えてもらいました。
『Forest』で悟りを開く・・・!
中学3年生のある日、塾の本棚にあるのをたまたま見つけた『総合英語 Forest』という参考書をパラパラめくってみて驚愕したんです。
衝撃が強すぎて、あの日のことは一生忘れないでしょう。
「え、これ読めば全部終わりじゃん!」
・・・と思ったんです。
どういうことかというと、『Forest』というのは、英文法の総合テキストで、わかりやすい説明によって必要な英文法の解説が網羅されているんですが、当然学習の順番も最も合理的になっています。
いや、順番が合理的なんて本当は当たり前のことなんですが、めちゃくちゃな順番で学習させられていた当時の自分にとってはものすごい衝撃だったわけです。
しかも、『Forest』の説明のわかりやすさは、自分がそれまで授業を受けたことのあるどの学校の先生、塾の先生よりもわかりやすかったんです。
「今までのはなんだったんだ!」
というショックは本当に忘れられません。
その時の衝撃と感動でどんどんどんどん『Forest』を読み進めていき、はっきりとは覚えていませんが大体数週間程度で、中3同時のぼくはなんと「分詞構文」や「関係副詞」といった高3までの範囲まですべて独学してしまったんです。
「まさか」
と思った方もいるかもしれませんが、中3時点でネタでなんとなく解いたセンター試験の過去問で7割以上の得点(地方国立大レベル)が取れたので、結構定着していたのではないかと思っています。
※『Forest』は現在絶版になってしまいました(詳しい事情は下記の記事参照)。
⇒『総合英語 Forest』(桐原書店)が販売終了!大ベストセラーの英語テキストが姿を消すその理由とは?
現在、これに代わるテキストは『一億人の英文法』が定番となっています。こちらも同じかそれ以上優秀な本です。
一億人の英文法 ――すべての日本人に贈る「話すため」の英文法(東進ブックス)
- 作者: 大西泰斗,ポール・マクベイ
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できる生徒は自習の方がマシでは?
自分の中学校時代の体験を書いてみました。
要するに、
学校の授業なんて受けたって全然英語話せるようにはならないんだし、先生の説明よりもわかりやすい参考書がいくらでもあるんだから、やる意味なくね?
ってことなんです。
「じゃあどうすればいいの?」
という話ですが、ここで「こうした方がまだマシじゃね?」という提案があります。
①クラスを3つに分ける
詳しい基準はここでは考えませんが、中1の、そうですね、7月くらいの時点で、英語の得意・不得意で生徒全員を3つのクラスに分けます。
A・・・めっちゃ得意
B・・・結構得意
C・・・その他
ざっくりしていますがこんな感じです。
これは自己申告制でいいでしょう。
「やっぱり違った」と思った時の途中変更ももちろんオッケーです。
そして、その上で別々のカリキュラムを進めていきます。
A、Bは完全放置
Aの生徒には『一億人の英文法』と『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』の2冊を渡します。
一億人の英文法 ――すべての日本人に贈る「話すため」の英文法(東進ブックス)
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どんどん話すための瞬間英作文トレーニング (CD BOOK)
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『一億人』については前述した通りです。
『瞬間英作文』は、簡単に言うと中学レベルの短い文章、たとえば、
わたしは生徒です。
I am a student.
みたいなのを日本語⇒英語にどんどん訳していくトレーニングができるテキストです(詳しくは下記の記事をぜひ)。
⇒『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』で英文法を感覚レベルで身に付ける!
できる生徒には、この2冊だけを渡した上で、
「この2冊に全部書いてあるから。授業には出なくていいから図書室でずっと自習してなさい。」
と言って放置します。
Bについてもほとんど同じですが、Bの生徒には『一億人の英文法』の代わりに『中学3年間の英語を10時間で復習する本』を渡します。
『一億人』よりもグッとやさしい難易度になっています。
あとはAと同じく、ひたすら自習です。
Cは会話フレーズの丸暗記
Cの生徒には会話フレーズの丸暗記をさせます。やるのはこれだけで、文字通り丸暗記です。
自分のスマホで音声を聞きながら
会話フレーズの暗記
↓
生徒同士でお互いに練習
というトレーニングを続けていきます。
英文法なんてやっても英語がキライになるだけなので、絶対に教えてはいけません。
単語をひたすら暗記・・・これも英語がキライになるだけなのでやりません。
こういうの全部抜きにして、会話で即役立つようなフレーズを丸暗記させるんです。
最初は『海外旅行ひとこと英会話CD-BOOK』かなんかで、旅行フレーズ集を覚えるのがいいのではないでしょうか。
相手が話す英語もCDに収録! 海外旅行ひとこと英会話CD-BOOK
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「いくらなんでもめちゃくちゃすぎる」
と思った方もいるかと思いますが、じゃあ現状の英語の授業はどうなのかって話ですよ。
みんな英語の授業を受けたはずなのに、ほとんど全員簡単な会話フレーズもぜんっぜん出てこないじゃないですか?
それなら、海外旅行で役立つフレーズでも丸暗記した方が全然マシじゃないですか?
「英語は全く・・・」という方、もしCの教育を受けていて、いま現在旅行会話をいくつか知っている、という状況だったらめちゃくちゃよくないですか?
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海外のマネしても無理!
「お前が中学生だったのって何年前よ?いま、英語教育が変わってきてるの知らんの?授業自体を英語でやったり、実用的な例文が多く入った参考書へのシフトも進んでるよ!」
という意見もありそうですね。
授業を全て英語でやったり、実用重視の例文チョイスというのは、英語教育がうまくいっている海外の国のパクりなんですが、他の条件を無視して授業のスタイルだけ取り入れてもうまくいかないでしょう。
たとえば、日本と同じアジアで英語力が高いのは、
シンガポール
マレーシア
フィリピン
香港
などですが、シンガポールなんかは超多民族という背景があり、それに金持ちが多く、教育にかけられるコストも高いんです。
また、マレーシア、フィリピン、香港はいずれもイギリスの支配に置かれていたという歴史があり、英語自体が身近な存在なんです。
さらに、フィリピンを除く3国家はどれも人口が少ないので、内需が少なく、
「外貨を稼ぐしか生き残る道はない!」
という意識から、英語教育に対する熱意がまるで違います。
これらの国家の人口は、
シンガポール 561万人
マレーシア 3205万人
香港 741万人
(2017年)
となっています。日本は1憶2675万人です。
「そもそもネイティブの数が多い」など、他にもいくつも違いがありますが、とにかく「日本とは環境がまるで違う」というのは事実です。
どこに行っても共通語として日本語が通じるし、内需が大きく外貨を稼ぐ意識の低い日本では、そもそも英語に対する必死感がないんです。
そんな中でいくら英語英語言っても無理ですよ。
できる生徒には勝手にやらせるのがいちばん
学校の授業とか本当に意味ないんで、そんなのやるくらいなら自習の方が全然マシです!
日本の英語学習市場というのは本当に成熟しきっていて、最高のクオリティのテキストが安価でいくらでも手に入ります。
英語が比較的得意な生徒には、それらをポンと渡して勝手に勉強させた方がいいです。
学校で渡されるテキストって、あえてわかりにくく作られているんです。
たとえば、教科書の英文には基本的に日本語訳が付いていません。
生徒は予習で自分なりに訳を作り、それから授業を受け、必死に正しい訳を学習するというパターンが多いです。
こんな効率の悪い方法・・・効率の良い語学学習方法を日々考えているぼくとしてはもう見てられないですよ。
できる生徒は、その人が好きなタイミングで日本語訳を見られるようにした方がいいに決まってます。訳がすぐそばに載っている市販のテキストがどう考えてもいちばんなんです。
可能性があるのに、わざわざやりにくい方法で勉強させるとか・・・いや本当にもったいないです。
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