英語学習では「実践」と「机での勉強」どっちも大事なのでバランスに気を付けましょう。
かずーい(@kazuui81)です。
英語の勉強には2種類あります。
①机でゴリゴリモリモリする勉強
②実践(要するに英会話)
で、
「英語学習がうまくいっていない」
「勉強してるのに伸びません」
こういう人を見ると、
ほぼ100パーセントみんな、この2つのバランスがどちらかに偏りすぎているのです。
この2つのバランスを意識するだけで、英語学習の伸び悩みが劇的に改善される可能性があります。
"できるようになったつもり"状態
「机で勉強して頭の中では一応わかった状態」と「実践でできる状態」にはとてつもなく大きな差があるのを理解する必要があります。
例を出して考えましょう。
(問題)
- 夏に海に行きました。
- 日曜日に海に行きました。
を英語に訳してみてください。
(答え)
- I went to the beach in summer.
- I went to the beach on Sunday.
これから得られる知識は3つです。
- 「海に行った」は"go to sea"ではなく"go to the beach"が自然
- 季節の前にふさわしい前置詞はin
- 曜日の前にふさわしい前置詞はon
さて、これが「机の上での勉強」ですが、これを1回勉強して、復習。
1週間後にさらに復習。
よっしゃマスターしたぜぇ!
・・・と思っても実は全くそんなことありません。
これは、できるようになったつもりになっているだけ。
頭の中で理解しているだけなのです。
画像で例えるならこんな感じ。
(この写真使いたかっただけなんですけどね。)
これがいざ会話で使ってみよう・・・となると、
海に行った・・・えっと海は"sea"だから、"I go to sea!!"
お前勉強した内容どこいったよ??
・・・こんなことがしばしば起こるのです。
「夏で」を"in summer"とズバッとノータイムで言えるのも、机からいきなり実践1発目ではムリでしょう。
何回も実践を重ねてはじめて、ノータイム無意識で出るようになるのです。
実践しかやらないのも問題
「オンライン英会話を2年間やりましたが、全く上達しません」
みたいな人が結構います。
こういう人は実践に偏りすぎていて、机にかじりついてモリモリやる勉強が少なすぎる可能性大です。
(本に埋もれて知識を詰め込むのも大事。余談だが↑こういう画像を見ると興奮するのはぼくだけだろうか?)
オンライン英会話、英会話教室、英会話サークル・・・
実践の場を提供してくれるので非常に良いとは思うのですが、これに机の上での勉強がプラスされて、その2つがイイ感じにブレンドされてはじめて良いコーヒー・・・じゃない、英語力が上がるのです。
特に初心者段階の人は要注意です。
中学レベルの英単語くらいは反射的に意味が言えるようになっていないと、いくら実践を積んでも話せるようにはなりません。
(『中学英単語ターゲット』は中学英語の英単語が網羅できるのでおすすめ。)
「いや、オンライン英会話でもその日に習った単語をちゃんとリストにしてくれたりするのよ」
ん~、そんなんじゃあ全く足りないのです。
30分の英会話で出た英単語10個を覚える、これは効率を考えると最悪です。
英語のインプットというのは、大量のものを猛烈に詰め込む必要があります。
大量に入れて、その場で覚えてなくていいからとにかく頭に入れて、それで実戦でひとつでもふたつでもぽろっと出てきたらいいかなくらいです。
実践の中でのインプットなんて圧倒的に数が足りないので、実践と知識、オトクに一石二鳥・・・といはいかないのです。世の中そんなうまい話はないですね。
留学している人も注意
留学している人も実践に偏りがちなので注意すべきです。
語学学校に自習スペースがあればそこで、なければ近くのカフェなどを利用して、ゴリゴリと知識を詰め込む勉強をしていった方がいいですね。
・・・とは言ったのですが、これはかなりの理想論で、実際に留学となると、日々の授業についていくのに手一杯で、授業以外の時間は勉強する余裕なんかねぇ!って感じだと思います^^
そこでおすすめなのが、留学は短期留学にして、「実践に振り切った期間」だと割り切ってしまうことです。
最長でも1ヶ月くらいがいいでしょう。
で、日本に帰ってきたら怒涛の机勉強ラッシュです。
(短期留学+帰国後のガリ勉でスパイラル状に英語力は伸びていく!よくわかんないけどスゲェだろ?)
「留学は短期留学に限る」
これは真理だと思いますよ。
そうそう、軽く余談ですが、フィリピンのセブ島のスパルタな語学学校では、1日中レッスンしたあとに、夜自習させるそうです。
それができれば理想なのですが、ぼくは無理ですねw
まぁ体力とやる気に自信がある方はそれも選択肢としてどうでしょうか。
(外国まで行って建物にこもってずっと勉強するってどうなんだろうか。1日30分だけ授業を受けて、あとはセブのビーチでずっと海を見ていたいとか思うぼくは留学で伸びないタイプ確定やっほい。)
実際、どっちパターンが多いのか
- 知識に偏って実践が少ないパターンに注意
- 実践に偏ってしまうパターンに注意
2つの話をしましたが、ぼくの経験から言うと、
机での勉強ばっかりしていて、ぜんぜん英会話(実践)してない人があまりに多い
という現状があると思います。
特に、受験勉強を経験した人はこの傾向が強いのです。
かつての受験勉強は(というか今もそうなんだけど)、知識偏重で、別に英語が全く話せなくても、単語さえ詰め込めば勝てるゲームでした。
なので、受験をガチった人ほど実践をおろそかにしがちです。
(関連記事)
受験英語は今すぐ忘れろ!その弊害についてどうしても語りたい。
とにかく、英語学習者全体を見ると、机での勉強に偏っている、偏りすぎている人が多いので、「とにかく実践に出る」くらいの意識でいいです。
だいたいの人は、「(英会話に偏りすぎかな?)」と不安になるくらいでちょうどいいバランスになるでしょう。
ドツボにハマる前に
机での勉強ばかりしていると、英会話ができなくなります。
「もっと知識をつけないと。まだ英会話できるレベルじゃない。」
全くの間違い。
ある程度知識を付けたらすぐに実践
↓
そこで得たものを机に持ち帰って改善
↓
実践
↓
(以下ループ)
このスパイラル
(なんかスゲェだろ?)
をうまく作り出すことができれば英語力は伸びるのです。
逆に、英会話ばかりしていると、今度は机での勉強ができなくなります。
特にちょっと話せるようになった人は要注意で、話せるのはすごく楽しいので、そこで満足しがちです。
いや別に満足してやめるならそれもそれでその人の選択だとは思うのですが、もしちょっとでもそれ以上を目指したいなら、やはり机での勉強も大切にすべきなのです。
要はバランスですね。